暇つぶしで書いたナルトに転生   作:ペンウッド英国無双

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感想有り難うございましたm(__)m

戦闘描写が上手く書けない囧rz

この様な駄文にお気に入り500人越えとは…感謝感激です


17話目楽しんでいただけると幸いです。


暇つぶしで書いたナルトに転生17

「えーでは…辞退者はいませんかね…ゴホッ!」

 

「あのー…僕は辞めときます」

 

ハヤテが確認してから数分、一人の受験生が手を上げた。

 

「(木の葉にスパイとして来たのに、なんの情報も手に入れられず、ここで負けたら大蛇丸様になんと言われるか、戦って情報を集める場合一人しかわからないが、観客としてなら全員の戦闘を見る事が出来る…)」

 

隠れ家の隅っこで体育座りしてむせび泣いてる姿を思い、ボロボロのカブトはこの試験で少しでも情報収集しようと覚悟を決めた。

 

「え―と…木ノ葉の薬師カブト君ですね…では下がっていいですよ、他に辞退者はいませんか?

あ…言い忘れてましたが、これからは個人戦ですからね…自分自身の判断で挙手して下さい」

 

ハヤテは何処からか名簿を取り出し記入する。

 

その状況でサクラは痛みで左の首筋を抑えるサスケを気遣い。

 

「サスケ君…サスケ君も辞めるべきよ、まだ痣が痛むんでしょ?

まだ症状は出てないけど…普通じゃないわ!それなのに戦うなんて無茶よ‼」

 

「黙れ…」

 

「ずっと痛みを我慢してるじゃない!サスケ君!」

 

「静かにしてくれ…」

 

「サスケ君が何と言おうが私…その痣の事を先生達に言うわ!そうすれば…」

 

自分勝手にサスケの身を案じ、担当上忍達に訴える為に手を上げる。

 

……だが、その手は挙げる前に止められた。

 

「お前は…黙ってろ」

 

「ナルト…⁇」

 

「なんでナルトが止めるのよ、私はずっと苦しんでいるサスケ君なんて見たくない…私にはサスケ君が…」

 

「それはお前の都合だサスケには関係ない…前に進む人の足を引っ張る前に、お前が忍びを辞めろ…」

 

「‼」

 

「ナルトの言う通りだ、お前には関係ない」

 

冷たく言い返され、サクラの目尻に涙が浮かぶ。

 

「この試験…俺にとってはすでに単なる試験じゃない…中忍どうこうなんてのはもう関係ない…【オレは本当に強いのか?】その答えが欲しい…此処に居る奴らと戦い、俺の実力をきちんと知りたい…そして…」

 

サスケは前を見る、つられてサクラとナルトも前を見る。

 

「俺は兄さんの弟なんだと、兄さんの役にたつんだと証明してみせる‼」

 

「なんでお兄さんなの?…兄弟だと結婚だって子作りだって出来ないのよ!」

 

「サクラ…お前だってもうわかってるはずだ、愛に性別は関係ない、大蛇丸に出会い性別を超越して俺は初めてわかったんだ‼」

 

「(アレ⁇…どこで間違えた⁇)」

 

二人の会話についていけず首を傾げるナルトは、「やっぱ、辞退させときゃ良かったか?」と一人後悔していた。

 

第七班のやり取りを見つめる者達がいた。

 

「やはりな…」

 

「どうします?」

 

火影がつぶやきイビキがたずねる。

 

「大蛇丸はもう問題ないはず…サスケはこのままやらせ様子を見て行く…良いな?

ただし…呪印が開き、力が少しでも暴走したら止めに入れ」

 

火影の命にそばに居るカカシ、アンコ、イビキが頷く。

 

「えーでは、これより予選を始めますね…これからの予選は1対1の個人戦…つまり実戦形式の対戦とさせて頂きます

20名となったので合計10回戦行い…え―その勝者が【第3の試験】に進出できますね…」

 

ルールブックに眼を滑らせながら答えて行く。

 

「ルールは一切なしです、どちらかが死ぬか倒れるか…或いは負けを認めるまで戦って貰います…

えー死にたくなければすぐに負けを認めて下さいね…

ただし、勝負がハッキリとついたと私が判断した場合…無闇に死体を増やしたくないので止めに入ったりなんかします…

そしてこれから、君達の命運を握るのは……」

 

ハヤテが途中まで言うとアンコに視線で合図し、アンコが何処かしらに指示を出す。

 

直ぐに、壁の一部が動き出し中から現れたのは巨大なスクリーン。

 

「これですね…えーこの電光掲示板に…1回戦ごとに対戦者の名前を2名ずつ表示します…では早速ですが第1回戦の2名を発表しますね」

 

ハヤテの視線が電光掲示板に向けられ、つられて受験生達も眼を向けた。

 

【ウチハ・サスケ】VS【アカドウ・ヨロイ】

 

「(…イキナリとはな…)」

 

「(ふっ…願ってもない…)」

 

「(しょっばなから、サスケ君の戦闘が見れるとは…)」

 

それぞれは対戦者同士とカブトの心の声。

 

「(そんな…‼何でサスケ君が…⁉)」

 

一試合ごとに行われると聞いて少しでも症状を落ち着かせられればと…と思っていたが、そんな甘い考えは一瞬にして砕かれた。

 

「では、掲示板に示された2名前へ…第1回戦対戦者―赤胴ヨロイ・うちはサスケ両名に決定…依存ありませんね」

 

「はい…」

 

「ああ…」

 

「えーでは…これから第1回戦を開始しますね。対戦者2名を除く皆さん方は上の方へ移動して下さい」

 

電光掲示板に表示された両名が中央で対峙し、他の忍び達は二階に上がり二人を見守る。

 

残されたサスケは自分の担当上忍がすれ違いざまに言った事を思い出す。

 

「サスケ、写輪眼は使うな…その首の痣は【呪印】と言ってな暴走すると命に関わる、その時は試合は中止で俺がお前を止めるから」

 

ナルト達に聞いていたが、信用出来る大人からの忠告は今まで以上に呪印に対する警戒を煽る。

 

首筋から身体中に走る痛みに、奥歯を噛み締め堪えながら。

 

「(この呪印は俺のチャクラに反応しやがる…これはナルト達から聞いていた事だ…だが森の中の修行で意志の力で、ある程度コントロール出来るようにはなった…だから短期決戦、これしかねぇ)」

 

「それでは…始めて下さい!」

 

ハヤテの合図で【第3の試験予選】が開始された。

 

ヨロイは顔の前で印を組み醜悪なチャクラを手に集めて行く、サスケはホルスターから数枚の手裏剣を取り出し。

 

「らァ‼」

 

掛け声とともに手裏剣を投げ、いったん距離を取り。

 

「ハアァァァ!」

 

素早く印を結び森の中での修行を思い出し、手に炎剣を作り出した。

 

「ぐッ…」

 

チャクラを練った事により身体中に激痛が走る。

 

「しまッ!」

 

気づいた時には既に遅く、ヨロイの腕がサスケに迫る。

 

咄嗟に炎剣を振るうも躱され、サスケは頭を掴まれ地面に叩きつけられた。

 

その途端、サスケの全身から力が失われる。

 

「(幻術でも…毒でもない…一体なんだ⁈)…ラァ!」

 

「グォ⁉」

 

腹を蹴り浮き上がった相手と床の間を転がり拘束を抜け出す。

 

相手から離れ自分の体を手早く調べると。

 

「(チャクラ量が減っていやがる…まさか⁉)…お前…オレのチャクラを……」

 

「…フフフ…今頃、気付いたか……だが、もう遅い…」

 

チャクラを吸われ、ふらつくサスケの鳩尾に拳をたたきこむ…

 

「がはァ…」

 

痛みにのたうちまわるサスケを見下ろし、ゆっくりと近づいて行く。

 

サスケは自分に近づく気配を感じながら。

 

「(近づくのはマズイ、どうしたらいい…チクショウ‼…ナルトはあれだけ戦えて…何でオレは無様なんだッ…こんな所で負けてられねェ…兄さんと子作りするまでは………)」

 

呪印から醜悪なチャクラが漏れ出し、痣がサスケの体を覆い始める。

 

 

木の葉病院の一室、軟禁されているイタチは弟の危機を感じた、なぜ⁇理由など無い、あえて上げるなら兄弟愛ゆえにだろう。

 

「おお、サスケを感じるぞ…サスケが苦しんでいる、大丈夫だサスケェ…

どんなに離れていようとも

お前がこれからどうなろうとも

おれはお前をずっと愛している‼」

 

ベッドの上から飛び降り、両手を掲げ天を仰ぎ自分のチャクラを解放した。

 

 

「あれは?」

 

観客の中から驚きの声が上がる。

 

サスケの背後から紫色の薔薇の花が咲き乱れるチャクラが広がり、その中央に五代目火影イタチの裸体が映し出される。

 

『大丈夫だ、サスケ

俺がお前を包むから、俺がお前を抱きしめるから

抱きしめたい、包みたい、愛しい弟、俺は永久に見守ろう』

 

実体のないイタチがサスケを抱きしめると、呪印は首の痣に戻り、醜悪なチャクラもなりをひそめていく。

 

そんな中、サスケは愛しい兄との日々を思い出して行く。

 

『(サスケ良かったのか?ついて来て)』

『(兄さんにだったら良いよ、僕の始めてをあげるよ)』

 

『(こんなに硬く、熱くしていやらしい奴だな、俺の指が火傷しそうだ)』

『(だって…兄さんが)』

 

『(お前と合体したい)』

『(いっ…いやっ…もうっ…やめてっダメッ…あっ…もうっ許してっ…お願いっ…あっ…やっ…ああっ…痛くしないでっ…やさしくっ…してっ)』

 

サスケの異様な雰囲気に気圧され、周囲の人々は近寄りたく無いと距離を取る。

 

「ゴホ…(なんの茶番ですかこれ…)」

 

「(サスケ君…お兄さんと行く所まで行っていたなんて…それでも私はサスケ君の事を譲れないのよ‼)」

 

「俺は二度と兄さんへの愛を失わなェ。

俺はは負けねェ、俺は死なねェ。

俺は永遠に兄さんを愛し続ける。

……こんな場所で止まってられるかァ‼」

 

くすぶっていた炎剣が燃え立ち上がる、室内の温度を急激に上昇させ、サスケの周囲に陽炎が揺らめく。

 

「(ク…なんという熱量…だが残り少ないチャクラでは自殺行為)…もらったぞ‼」

 

サスケに向かって多数の苦無と手裏剣を投げつけ、それらの後ろからサスケに向かって走る。

 

迫り来る凶刃とチャクラを喰らう凶手、しかしサスケは、慌てる事なく手にした炎剣を振るう。

 

「三の形【崩】」

 

振った炎剣は、炸裂し飛来した凶刃を焼き、溶かし尽くし、超高温の嵐と成って後ろに控えてたヨロイに殺到した。

 

「ギぃャアアアアァァァァ‼…ガッ!ヒュッ…ケェ」

 

溶けた金属と高温の空気が身体を焼き、さらに叫びを上げた結果口腔から気管まで焼き尽くされ呼吸を奪う。

 

身体中の激痛と呼吸を塞がれた事で悶え苦しむ胸に、炎剣が突き刺さった。

 

「終わりだ…」

 

ありったけのチャクラを練りこみ、ヨロイの上半身を消し飛ばした。

 

上半身を消し飛ばされ、無残に残った下半身が崩れ落ちる。

 

「ゴホ…(確かめるまでも無いですね)

第1回戦、勝者うちはサスケ…予選通過です!」

 

勝ち名乗りを受けたサスケだが、何か様子が可笑しい。

紫のチャクラを周囲に撒き散らし虚空を眺めている。

 

「兄さん…勝ったよ…」

 

その頃、木の葉病院のイタチは。

 

「勝ったか…愛しい弟…」

 

至福の顔でベッドに倒れ府した。

 

再び試験会場に戻り。

 

「カカシ先生!!…サスケ君が、サスケ君が…‼」

 

サクラは涙混じりに訴える。

 

「(恐れていた事が現実になったか…)」

 

「泣くなサクラ…先生に任せておけ!」

 

カカシは試験会場へと飛び降り。

 

「ま!良くやったな…(呪印の模様が変わっている?)」

 

サスケの呪印はオタマジャクシが三匹向き合っている模様だったが、今は紫の薔薇の花が描かれていた。

 

カカシはサスケの肩に手を置き。

 

「(ま…やる事は変わらないけどね)…これから呪印を封印する」

 

カカシとサスケが部屋を後にし、ヨロイの死体も片付けられると。

 

「えー、ではさっそく次の試合を始めますね」

 

掲示板に【ザク・アブミ】VS【テマリ】

 

「つまらないな…ホントに…」

 

第2回戦開始数分、会場内は驚きに包まれていた。

 

「ザクの攻撃を完封するなんて……」

 

「そ…そんなバカな…‼」

 

同じチームを組んでいる2人が呆気に取られ呟く。

 

「オレらがこんなとこで負ける理由ないじゃん」

 

「フン」

 

当然だと、砂隠れの下忍は驚きもしない。

 

「勝者‼テマリ‼」

 

ハヤテが勝ち名乗りを上げた。

 

「それでは、第三試合始めてください」

 

「やっと俺の出番じゃん…面倒だし速攻でケリつけてやるじゃん」

 

背中に背負った包帯で包まれた人形を下ろし。

 

「ここで戦うなら再起不能になる、棄権しろ」

 

「はっ!…舐められたもんじゃん」

 

カンクロウはシノに向かって大振りの一撃を放つが、その拳はシノが片手で受けた。

 

「そういう事か…」

 

拳を握る手から虫が湧出しカンクロウの体に纏わり付いていく。

 

「(腕が動かないじゃん!)…」

 

無理に身体を動かそうとすると、至る所の関節から【パキュパキュ】と何かが潰れる様な音がして身動きが取れない。

 

「お前の人形の関節に虫を詰めて動きを封じた…お前の負けだ」

 

「さァーて、どうかな?」

 

カンクロウの顎が外れ、開いた口から毒塗りの短刀がシノに向かって放たれる。

 

短刀がシノの額に吸い込まれる様に突き刺さった…

しかし、シノの身体が崩れ小さな虫と成ってカンクロウの身体を覆い尽くした。

 

虫達は、空中の見えない糸を伝い包帯に向かって進む。

 

「チィ‼」

 

人形に繋がっていたチャクラの糸が来れると、人間大の地面に置かれた包帯が解け、中からカンクロウが飛び出し距離を取る。

 

人形使いで有る、カンクロウが得意とするのは中遠距離、人形の操作に集中が必要な傀儡の術者は近距離戦は苦手だったからだ。

 

カンクロウは切り離したチャクラの糸をカラクリの頭に瞬時に繋ぎ直した、カラクリの頭が割れ毒塗りの針が飛び出した。

 

「(カラスは全身ありとあらゆる部品…

その一つ一つに武器が仕込んである、仕込み傀儡だ‼

…死ねェ‼)」

 

傀儡の頭はシノに襲いかかり、後少しの所で動きが止まった。

カンクロウが意図して止めた訳では無い、いつの間にか身体についていた虫にチャクラをの糸を噛み切られて居たのだ、更にカンクロウの鼻と耳・口から黒い血を流し始めている。

 

「(ナニィ!…)…何だァ⁉…どうして⁉」

 

「第一試験の時お前の術が傀儡の術だと知っていたからな、試合開始直後毒虫を送り込んでいたのだ。

それに…チャクラの糸を伝う囮の虫から距離を取ることだけを考え、俺が背後から近づけた虫達に気がつかなかったんだ…奥の手とゆうのはとっておくべきものだ」




「終わりよ兄さん、あんたの負けだッ!」

「舐めるな…俺は負けねえッ!」

妹の異常なまでの執念と諦めの悪さ。
その一点のみを取ってみれば、彼女にも英雄の資質がある。

「殴ったんだぞ、当たったんだぞ、なんで倒れないのよ‼」

「俺に勝てるのは俺以上の位階に到達した奴だけだァッ!
…現実如きに俺が負けるかァッ!」

互いに咆哮を放ち、激突し、もつれ合い……親の宝具(フライパン)に打ち据えられた。

「飯の時間だよ‼…ちゃっちゃと食いなァ‼」

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