暇つぶしで書いたナルトに転生   作:ペンウッド英国無双

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沢山の感想ありがとうございましたm(__)m

前話の銀魂ネタ如何でしたか?
楽しんでいただければ幸いです

では14話めです


暇つぶしで書いたナルトに転生14

 

森の中、開けた場所に賑やかな話し声と肉を焼く音、さらに肉が焼ける食欲をそそる香しい匂いが辺りに漂っている、その匂いは数人の少年少女達の前に作られた即席のバーベキューコンロで肉が焼かれている匂いだ、ただ一人彼等の近くで寝ている少年が居るが。

ここが死の森と呼ばれ、今中忍試験真っ最中である事を知らない者が見たら、楽しいバーベキューの光景に見えるのだろう…焼かれている肉は先日手に入った大蛇の肉、ピンク髪の女の子は少し嫌そうだが、他の子達は豪快にかぶりついている。

 

「いや〜、大きいと大味だってゆうけど、全然いけるってばよ…大蛇丸とか言ったっけ?…もっと沢山口寄せしてくれても良かったのに」

 

「確かに美味しいけど…お肉だけだとバランス悪いよナルト君…はい、この野菜も食べられるよ…」

 

そんな彼等を木の影に隠れて見つめる影が三人、額当ては音隠れを表す音符が描かれている、彼等は冷たい目で下の彼等を見ていた。

 

彼等が見ていた一人、デ、失礼ポッチャリとした少年が立ち上がり旨そうに焼けた肉を高々と掲げ。

 

「おォい! そこに隠れている君達、この肉を手に取り、僕達と語り合おうと言う者は居ないかい⁈この肉は君達の肉と共にある‼」

 

隠れて見ている音隠れの一人ドスが馬鹿にした笑みを浮かべ苦無を投げ、見事肉に突き刺さった。

 

その苦無を見てポッチャリ少年は悲しそうな顔をして。

 

「この肉は君達と共に有るって言ったのにな」

 

大きく口を開け苦無ごと肉を頬張る、苦無も骨も少年に取ってはただの食料にすぎないらしい、硬いモノを噛み砕く音が響く。

 

咀嚼しながら、おもむろに腕を上げていく、上がり切った腕を勢いよく振り下ろすと一瞬で腕が巨大化して隠れていた音忍ごと森の一部を叩き潰した、周囲に地震かと思うほどの振動と土埃が立ち込め、叩いた場所は巨人が張り手をしたかのようなクレーターができていた。

 

潰された音忍達は最後まで気がつかなかったのだろう、森の中開けたこの場所が、今自分達を潰したクレーターの数倍の広さの手の跡が有り、周囲には少年達に挑んで敗れた下忍達が死屍累々と並べられている事を。

 

ポッチャリした少年は潰れた音忍達から巻物を奪い満足そうに頷くと食事を再開するために少年達の元に帰っていく、辺りには土埃が立ち込めているのに何故か少年達の周りには一切影響していなかった。

 

そんな光景を一部始終見ていた全身タイツの少年が居た。

 

彼は先程の一撃が後少しでも大きければ、音忍達と共に潰されていた、彼は先程目の前で起きた出来事に戦慄していた、最も驚いたのはポッチャリした少年の攻撃が見えなかったのだ、手を上げたところは見えた、しかし次の瞬間には目の前の大地が巨大な手によって潰されていた。

 

驚き声を上げそうに成るのを必死で抑えて辺りの状況を確認しようと視線を上げると…目の前に彼のチームメイトと同じ白眼の少女ヒナタが居た。

 

「こんにちはリーさん…一緒にいかがですか?」

 

「えーと…はい頂きます」

 

とっさに断る事も出来ずヒナタに連れられ少年達の元へ向かう。

 

「リーさん、いっぱい有るから沢山食べていってくれってばよ!」

 

「ありがとうナルト君…ところで君達巻物は?」

 

「それなら襲って来た人達を倒したら必要以上集まっちゃいました」

 

ヒナタが指差した場所には巻物が積まれている。

 

「欲しかったらど〜ぞ…必要分は確保済みなんで」

 

かったるそうにシカマルが話し皆も頷いた。

 

しばらく談笑しながら食事をしていると、テンテンとネジも参加してきた、その後しばらくして。

 

「しっかし…サスケのヤツ起きねぇな…このままじゃ後々めんどくせェからこのまま運ばねぇか?」

 

「そうだね、僕が運ぼうか?ナルト」

 

「いや、大丈夫だ…俺のが早いってばよ」

 

彼等は火の始末を終えるとサスケを脇に抱えたナルトが先頭にたって走り出す……その後を少し離れながら一匹の蛇がついて行く。

 

森の中を駆ける木の葉の下忍達、その中で真ん中よりも後方を走るネジは驚きにその白い瞳を見開いていた、なぜなら彼はすでに全力で走っているからだ、だというのに前を走る新人…特に自分が落ちこぼれと思っていたヒナタ、その横を走るナルト、金髪の少女の速度もだがそれ以上に技量が尋常じゃないのだ、木々を踏み台に森の中を駆ける彼等は枝どころか葉一枚すら揺らさずに走り抜けて行く。

 

不意にパイナップル頭の少年シカマルがこちらを振り返ると、ナルトのすぐ側へ行って。

 

「ナルト、ちと速すぎだ後ろが離れ始めた…それとやっぱり振り切れねぇな」

 

振り向くナルト、ネジも最後のほうは聞き取れなかったが前半の話を聞き、自分の後ろを振り向くと自分のすぐ後ろにテンテン、キバ、シノ、さらに後方にピンク色が息を切らせ大粒の汗を流しながら離されないよう必死についてきていた。

 

ネジが速度を落とそうとすると、ピンク髪が一瞬で消え何事かと視線を巡らせると前を走っていたヒナタの脇にピンクが抱えられていた。

 

「(…いつの間に‼…)」

 

 

速度を緩めること無く走り続けて、十数分後には塔の目と鼻の先ほどの距離についていた。

 

「…(やっぱ最後までついてきやがったか)…ここらでいいだろ、まだサスケは起きねぇのか?」

 

「…(仕方ない出来るだけ情報を与えないよう戦わないだけだ)…グッスリだってばよ」

 

アイコンタクトと声でナルト達が話していると、サスケの首筋の呪印が広がり左の上半身を覆って行く。

 

「うっ……」

 

「やっと目覚めたみたいだね」

 

サスケは立ち上がり。

 

「サスケ君…その体!」

 

サスケの体を覆う呪印に叫ぶサクラに心配ないと伝えるサスケ。

 

「問題無いむしろ力が溢れてくる…これが俺の本当の力、玉を失った時俺は本当の意味で目覚めた、今なら誰であろうと俺の敵じゃない」

 

サスケは自分に酔いしれながら語りつづける。

 

「俺は男性を辞めるぞ‼…俺は性別を越え新しい次元に到達したァ‼」

 

そんな事を真剣に言う彼を見て一部を除いて周囲には失笑が漏れた…なぜかピンクはときめいていたが。

 

自分が笑われている事に気が付き…

 

「何が可笑しい?」

 

「いや、だって…玉無しっていいものを悪くするって意味だろ…それ以前に気づく事が有るだろ?」

 

「なッ…んだ…と‼…(それ以外?…まさか‼…棒まで無くなったのか)」

 

何を思いついたのか、サスケはズボンの中に手を突っ込み股間をまさぐり、その顔が驚愕に歪んだ、股間を調べる為に突っ込んだ手に見た事も無いアザが浮かんでいたのだ。

 

サスケは信じられないと股間をまさぐった手を見つめる、アザを辿っていくと首筋から腕にかけて怪しげな模様が浮かび上がっていた。

 

「なっ…なんじゃこりゃァァァァ‼」

 

「落ち着けってば、それは大蛇丸がお前に与えた呪印だ、チャクラに反応し無理やり力を引き出す、しかしリスクとして体中に激痛が走り、力を使いすぎると自我を失ってしまい、最終的には…死ぬってばよ」

 

「……なんで、ナルトがそんな事を知ってるのよ」

 

俺の説明に疑問をぶつけるサクラ、だがその言葉はイノによって遮られた。

 

「そんな事はどうでもいい事よサクラ、それよりも重要なのはサスケが弱い限り呪印に頼ることになる、そうなればサスケは死ぬわ」

 

「俺が弱いだと…」

 

睨みつけてくるサスケ、しかしイノはその視線を気にした様子もなく続ける。

 

「そうよ、違うというなら呪印を封じて、自分だけの力でここに居る誰かと戦ってみなさいよ…ああ、でもネジさんのチームは無しよ、自分が負けたのを一年早く下忍になったからだとか言わせないから」

 

「フッ…いいだろう、俺の力見たきゃ見せてやる‼」

 

サスケは呪印を纏ったままイノにゆっくり近づき凄い遅い裏拳をイノの頬に放った…辺りに肉を打つ音と木の枝が折れたような音が響く。

 

「(…決まった‼…俺の圧倒的スピードに周りの奴らは俺が瞬間移動したように映ったに違いない…それにこの手応え間違いなく骨までいったな)」

 

サスケは破壊衝動のゆがんだ笑みで自分が創り出した惨状に視線を向けると…そこには奇妙なオブジェが有った。

 

それは肌色の何かだった、グニャグニャに曲がりくねった肌色の上には黒い模様が浮かび、さらに所々に真っ赤な花が咲いている、その花の中央には白い棒が突き出していた。

 

「ごめんねサスケ君……私こんな時どんな顔をしたら良いかわからないわ」

 

サスケは何かわからないモノの先に居るイノに視線を向けた、そこには困った顔でサスケを見ているイノと目が会った。

 

「(謝るくらいなら初めっから大人しくしてりゃあ良いんだ、まぁ、実力差がわからん奴が少し調子に乗っただけ…だが許さねェ…泣いて詫びるまでその顔を殴ってやる)」

 

顔が醜悪に歪んでいくサスケ、そんなサスケに申し訳なさそうに。

 

「貴方の体が呪印の力に耐えられないなんて…」

 

「………は⁇」

 

それを聞き再び奇妙なオブジェを見る尖端から根元へ視線を移すと、オブジェは自分の肩から延びている。

 

それを理解した瞬間凄まじい激痛が身体中を駆け巡った、立っていられずうずくまるサスケ。

 

サスケは疑問に思っているが、これは当然の結果だった、いくら力を外付けで得ようが元となるサスケの肉体が出来上がって無いのだ、出来損ないの体に貰いモノの力…代償は当然弱い体が支払う事になる。

 

「グッゥ…(なぜだ…イノが何かしたに違いないそうでなきゃ)」

 

「言っておくけど私は何もしていないからね…たんにあんたの体が弱すぎるだけだから……それと、これは股間を触った手で私を殴ったお返しよ」

 

イノは考えを読み取ったかのようにサスケの思考に割り込み、抉るような金的をおみました。

 

「ハゥ‼‼」

 

痛みと混乱から呪印はなりを潜め首筋のアザに戻り、周りの少年達は咄嗟に自分の股間を隠した。

 

「サスケ…先ずは自分が弱い事を理解しろ、お前はうちはの名で思い上がり努力を怠ったその結果がこれだ、イノを含めここに居る奴らは皆お前以上に修行にはげんでんだってばよ」

 

「サクラちゃん貴方もだよ…貴方はサスケ君よりも弱いんだから…後三日と少し有るから頑張って修行しよう」

 

ナルトに続けてヒナタもサクラに諭す、さらに木の上に隠れている蛇に向かって。

 

「それと…そろそろ出てきたらどうですか?カブトさん……出てこないなら早くご主人の所に行ったほうが良いですよ、アンコさんが張り切っていましたから」

 

木の上からカブトが降りてきて…

 

「やだなぁ…そんなに怖い顔で見ないでくれよ…同じ木の葉の忍びじゃないか」

 

「消えて…」

 

ヒナタのプレッシャーに冷や汗を流しながら、それでも笑顔を崩すこと無く。

 

「…やれやれ…嫌われたものだね」

 

 

カブトはその場から去って行った。

 

 

 

 

 

とある森の中、そこには誰もが見惚れる笑顔を振りまく美女が不思議な格好をした男?と一緒にいる、その周囲には大量の写真が木々に貼り付けられていた。

 

「いいわ…そう、そうよ!素敵‼」

 

「もう…やめてよ、アンコォ…」

 

どうやら男?は体が上手く動かないらしい、美女のなすがままにポーズを取らされ、その姿をカメラに写されていく。

 

ちなみに男?の今の姿は…ピンクを基調にした花を模したフリルがふんだんに使われたロリータファッションのドレスにカチューシャ、靴もピンクで統一され椅子に腰掛け背もたれに腕を掛けしなだれて居る、当然顔もつけまつげ、口には紅、露出した肌全体にファンデーションで白さを際立たせた上で頬に薄っすらと紅が塗られている。

 

想像して欲しい…大蛇丸の気合の入ったロリータファッションとメイク…その姿は…とても…とてもキモかった。

 

しかしその姿はまだ序の口、周囲の写真にはバニーガール・猫耳尻尾肉球手袋・アイドルのような際どいミニスカ姿・ゴスロリ・ボンテージ・亀甲縛りなどなど数々の醜態が収められている……見ているだけで気分が悪くなる。

 

「ハァハァ…ヴ…鼻血が…増血丸、増血丸っと」

 

大蛇丸の懇願する姿に興奮し鼻血を出したアンコは鼻にティッシュを詰め込み増血丸を齧りながら撮りためた写真の中で最もキモイ物を木に貼り付けた。

 

アンコはまだ撮り続けるつもりなのか、大蛇丸を脱がしていたら、この場所に近づいて来る気配を感じ。

 

「あ〜あ…もう終わり…まあ、もう十分かしら」

 

大蛇丸の背に一枚の札を貼り。

 

「それじゃッ、また今度会いましょセンセイ♡」

 

着崩れたロリータファッションの大蛇丸を放置して荷物を纏めその場を後にした。

 

 

アンコがその場を離れてすぐにカブトが現れ、大蛇丸とその周囲の惨状に目を見張った。

 

「カブト…遅いわよォ!、なんで私がいつもいつもこんな目に会わなきゃならないのよォォォ‼…」

 

ヒステリックに叫び出す大蛇丸。

 

「ペインに言われて嫌々木の葉崩しなんて計画実行したけど、こんな仕打ちィィィィ!……う~~ううう 

あ ァ ァ ァ ん ま り だ ァ ァ ア ァ

AHYYY AHYYY AHY

WHOOOOOOOHHHHHHHH‼」

 

「大蛇丸様…お気を確かに‼」

 

「もうイヤァ!…木の葉崩しなんて辞めるわよぉ〜!「ハイ、ザンネェン…」…何よォアンコ…まだ何かする気なの?」

 

大蛇丸の言葉を遮るように札からアンコの声が聞こえてきた。

 

「ウフフフフ…あんたが木の葉から逃げ出したら撮りためた写真と黒歴史のノートを手配書に載せて世界中にばら撒いてあげる、素敵でしょ?…もうあんたは頭の先から尻尾の先まで罠に嵌まっちゃってんの…逃げるなんてぜぇったいに許さないわ…ねェダークフレイムマスター(笑)…それと周りの写真は自動的に消滅するから」

 

大蛇丸とカブトの周囲の写真が急に燃え出し次々に連鎖爆破を起こし死の森の一画を吹き飛ばした。

 

 

 

 

 




ダークフレイムマスター黒歴史ノートより抜粋

この腕の包帯は訳あって外せない。
黒炎竜が暴れだしてしまうのでな。
それでも見たければ見せてやろう。

闇の炎に抱かれて消えろ‼

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