暇つぶしで書いたナルトに転生   作:ペンウッド英国無双

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カラスソ様・トマト人間様・ケルト様・虚空様・黒澤様・Jrダベ様・感想・ご質問・ご声援ありがとうございましたm(__)m

戦闘描写難しいですね;^_^A

では9話めです


暇つぶしで書いたナルトに転生9

「じゃ!超行ってくる」

 

「ハイ」

 

ツナミに見送られ俺達はタズナさんと橋に向かう、イナリとは昨晩から会ってない…それどころか避けられてる気がする…やはり昨晩言い過ぎたみたいだ。

 

そんな事を考えながらたどり着いた橋のたもとには大工達が気絶させられていた。

 

「(まーさかなァ…)」

 

カカシが周囲への警戒レベルを上げると見計らったかのように濃霧が辺りに立ち込める。

 

「(この霧…)…来るぞォ‼……(やっぱり生きてきたか…)」

 

カカシの警告にピンクが騒ぎサスケは冷や汗を流しながら震えている。

 

そんな中立ち込める霧の中から。

 

「久しぶりだなカカシ…相変わらず、そんなガキを連れて…

また震えてるじゃないか…

かわいそうに…」

 

次の瞬間俺達は何人もの再不斬に囲まれていた。

 

「武者震いだよ!」

 

不適に笑うサスケ…

 

その答えに笑みを浮かべカカシが

 

「やれ…サスケ…」

 

同時に動くサスケと再不斬…

 

バシャァ…飛び散る水飛沫

 

「ほー…水分身を見切ったか…あのガキかなり成長したな…

強敵出現ってとこだな……白」

 

「そうみたいですね」

 

再不斬の隣に立ち返事をした面を着けた少年、その横には黒地に赤雲の模様が描かれた外套のようなものを着て渦巻きの面を着けた男がたっている。

 

「どうやらオレの予想的中しちゃったみたいね…あのお面ちゃん…どう見たってザブザの仲間でしょ!一緒に並んじゃって…(もう一人は誰だ?…)」

 

「アイツはオレがやる…ヘタな芝居しやがって…オレは、ああいうスカしたガキが一番嫌いだ」

 

自分の事を棚に上げてサスケは言った。

 

「カッコイイ、サスケ君♪」

 

「(サスケには突っ込まないんだよなァ…サクラの奴)」

 

カカシの思った通り、サスケに対しては常に色眼鏡がかかるみたいだな…もしナルトが同じ事を言ったら、問答無用で殴り倒されるに違いない。

 

「大した少年ですね…幾ら水分身がオリジナルの10分の1程度の力しかないにしても…あそこまでやるとは…」

 

「だが、先手は打った…(やる事はわかっているな?)…行け)」

 

「ハイ…(そちらも時間稼ぎお願いします)」

 

白は再不斬とアイコンタクトでそれぞれがやるべき事を確認し、一瞬でサスケとの距離を縮めサスケの真下から顎を蹴り上げ体を浮かせ。

 

「(ナルト君直伝…)獅子連弾‼」

 

空中で動けないサスケに蹴り、裏拳、ラリアットを繰り出し、最後に自分の落下の勢いそのままにかかと落としをサスケの腹に叩き込んだ。

 

「サスケ君‼」

 

「そんなに心配なら助けに行ってやったらどうだ?」

 

叫ぶサクラの後ろに再不斬が現れ背後から蹴り飛ばした、蹴り飛ばされたサクラは飛ばされた勢いそのままに、待ち受ける白にラリアットを喰らい空中で一回転してサスケの上に落ちた。

 

「サスケ、サクラ‼…ッ!ナルト…タズナさんの護衛に回れ‼」

 

「残念だが、狐のガキは俺が貰っていくぞ…」

 

カカシがサクラとサスケに意識を取られてたわずかな瞬間に渦巻きの面がナルトの背後の空間から現れた、ナルトはポケットに手をいれたまま動かない。

 

渦巻き面がナルトに触れる寸前、ナルトの手がわずかにブレ、渦巻き面が吹っ飛んだ。

 

「ジジイ引っ込んでな」

 

「どういうつもりだ再不斬?」

 

再不斬の指示に、目的のタズナを逃がしどうするつもりなのかわからず問うカカシに再不斬は笑みを強め。

 

「弱いジジイを倒して何が楽しいんだァ?…安心しろよカカシお前が相手してくれるんならジジイには手を出さねえよォ‼」

 

ザブザとカカシが同時に動き、再不斬の首切り包丁をカカシが受け止めた。

 

「あの面野郎も心配すんな、あいつら暁の狙いは尾獣、ジジイには興味ないとよ」

 

カカシはそれを聞き驚きナルトに視線を向けた、そこには相変わらずポケットに手をいれたナルトと仮面の男が戦っている。

 

ナルトの腕が霞むと不可視、不可避の超速の蓮撃が仮面を捉える、仮面もなんらかの術でナルトの攻撃をすり抜けているが、いざ攻撃に移ろうと実体化すると攻撃をすり抜けられないため実体化出来ず百日手になっている。

 

「(このままならナルトは問題ないか…それよりも)」

 

ナルトの無事を確認し、サスケ達の方を見ると。

 

そこには氷の鏡がサスケ達の周囲を囲んでいる、その中で二人の周りを何かが吹き荒れ二人を血だらけにして行く。

 

「(なんだあの術は…)クソ!」

 

「お前の相手はオレだろ」

 

サスケの元に飛び出すカカシ。

だがすぐに再不斬が間に入りカカシを遮る。

 

「あの術が出た以上…あいつらはもうダメだ」

 

焦るカカシの顔をみて嬉しそうに笑みを深め

 

「しかし、相変わらずお前は甘いヤローだ」

 

ザブザの声に白はその攻撃の手を緩めた。

 

「そうですね甘いかもしれないです…でもできれば君達には引いてもらいたい…殺したくは無いので」

 

「(甘いか…確かにな…この傷から見て千本で攻撃されてるのは確かだが…今のところ急所という急所は狙われていない…生殺しのつもりか?)」

 

攻撃が止み時間が出来た事でサスケはゆっくりと上体を起こし相手の術の分析を始めた、その横ではサクラが頭を抱えうずくまっている。

 

「(しかしこの術は何だ⁉…分身を鏡に潜ませ全員で同時に千本を投げつけて…いや、それにしちゃ速すぎる…武器の軌道すら見切れないのはどういうことだ…それに単なる分身の術だとすればこのこの氷の鏡を必要とする理由が見当たらない…とにかくこの鏡が奴の攻撃の要であることは疑いようがない)」

 

白がサスケに向き直る、どうやら休憩は終わりのようだ。

 

サスケの目の前の鏡以外には白は映っていない。

 

「(そこか‼)」

 

白めがけ手裏剣を投げる…だが。

 

「こっちだよ」

 

サスケの背後から聞こえた白の声、そしていつの間にか新しい傷が頬に刻まれている。

 

「(移動した⁉……こうなったら鏡をぶっ壊すまでだ‼)」

 

「ど…どういう事よこれぇ‼」

 

騒ぐサクラを無視して印を組み。

 

「(これが氷を凍らせて作った鏡…なら…)…火遁‼…豪火球の術‼」

 

口から盛大に炎を吹き出した。氷は炎で溶ける…そう考えての攻撃だったが。

 

「ウソ…サスケ君の攻撃が全然効いてないなんて‼」

 

サクラが騒いだ通り鏡には傷一つついていない。

 

「その程度の火力ではこの氷の鏡は溶けませんよ」

 

「ク…」

 

白が千本を構え、鏡のきらめきと共にサクラとサスケは攻撃を受けた。

 

「目で追おうとしても無駄だよ…僕は絶対に捕まらない」

 

「(冗談じゃないわよ、こんな化け物と戦うなんて‼)」

 

「ッ!…待て‼」

 

逃げ出すサクラを止めようとするも、サクラは千本で刻まれ鏡の囲いの中に押し戻された。

 

「ボクにとって忍になりきる事は難しい、出来るなら君達を殺したくないし…君達にボクを殺させたくもない…けれど君達が向かってくるなら…ボクは刃で心を殺し忍びになりきる

ボクは大切な人を護りたい…

その人の為に働き、その人の為に戦い、その人の夢を叶えたい…

その為ならボクは忍になりきる。あなた達を殺します」

 

そして白の攻撃が始まった。

 

それを見たカカシは今のサスケ達では勝てないと判断し、写輪眼を隠している額当てを上にずらし、写輪眼を露出させる。

 

「悪いがこれ以上お前と戦ってやる事はできそうに無い、一気に決めさせてもらうぞ!」

 

「写輪眼…芸の無い奴だ…まぁ待て…お前は前に確かこう言ったな…クク…オレはその台詞をサルマネしたくてウズウズしてたんだぜ」

 

「【言っておくが…オレに2度同じ術は通用しない】…だったか…俺は既にその目のくだらないシステムを全て見切ってんだよ…忍法…霧隠れの術‼」

 

辺りに立ち込める霧がさらに濃くなり完全に視界をふさぎ、の再不斬姿を完全にかき消した。

 

前回戦ったとき以上の霧の濃さにカカシは戸惑う、辺りを見回してみるが、目に映るのは乳白色の世界のみ、そして周りから奇妙な音が聞こえてきた。

 

シュルル…シュルルと何かが空を切り裂いて向かってくる音、その正体に気がついたのは目の前に手裏剣が現れてからだ、とっさに苦無を振るい飛んできた手裏剣を叩き落とす。

 

「よくぞふせいだ、さすがは写輪眼のカカシだ」

 

そのカカシの背後に目を閉じて音も無く現れる再不斬。

 

「だが…次…お前がオレを見た時、それは全ての終わりだ」

 

「(目を閉じてやがる‼)」

 

「お前は【写輪眼】を過大評価し過ぎた」

 

「なに…」

 

「くくく…」

 

再び姿を隠した再不斬の声が辺りに響く。

 

「【写輪眼】の能力は幾つかあるが、全て【目】の能力、なら簡単だまずこの霧で視界を完全にゼロにし、さらに俺自身が目を閉じその目の能力を防ぐ」

 

「くっ…何故だ…それはお前の視界を奪う事にもなるはず…」

 

「忘れたか?…オレが音だけでターゲットを掴む【サイレント・キリング】の天才だと言う事を‼」

 

カカシは今更ながらに、暗部にいた頃に見たビンゴ・ブックに載っていたザブザの戦闘スタイル『無音殺人術』を思いたした。

 

「(ちくしょう…サスケとサクラも心配だってのに…これ程の悪条件下での闘いは久しぶりだ)」

 

下忍第7班の担当上忍になってからは、低ランクの任務ばかりしていたため、危機的状況に陥る事自体なかった。

 

 

 

 

 

 

 

それから一時間近く経って鏡の囲いの中では

 

「(クソ!…俺もサクラも既に相当な血を流している、何か無いのか…このままだと)」

 

体中に千本が刺さり血だらけ傷だらけになっているサスケが心の中で考えるが

 

「(畜生!このままじゃマジでヤバイ、オレが何とかするしかない…目は不思議と慣れてきた…)」

 

しゃがみこんでいたサスケはゆっくりと立ち上がり白を睨みつける。

 

その目を見ながら白はナルトから教えられた写輪眼の開眼条件を思い出していた。

 

「(写輪眼は【大きな愛の喪失や自分自身の失意にもがき苦しんだ時に開眼する】…当然それだけでなくある一定以上の実力がある事が前提となる…戦闘の開始は殺さないように手を抜いていたが、今では致命傷となる秘孔を狙っているのに…ことごとく外されている…つまり…だんだんと僕の動きを…あの少年がやっとそれなりに成ったということですか…なら、最後の仕上げをしてみましょうか)」

 

白は両手に千本を構えて、今までよりも少しだけ速度を落とし、サスケの目にしっかりと見せつけるように……サクラの秘孔を貫いた。

 

サクラが糸の切れた人形のように崩れ落ち、見開いたガラス玉のような瞳に写る自分の姿を見てサスケは狂いそうなほどの熱を頭の中に感じた…脳が沸騰し頭蓋が割れて内から噴き出すほどの熱と激痛がサスケを襲う…一度視界が真っ赤に染まり、その赤が晴れると。

 

そこには写輪眼を開眼したサスケがいた。

 

「(やっと、開眼しましたか…まさか一時間近く攻撃し続ける羽目になるとは…でもこれでようやく任務達成ですね)」

 

白はホッと一息つくと、術を解き氷の鏡を全て砕いた。

 

氷が砕けた音は霧の中で隠れていた再不斬とナルトにも届き、任務の達成を知らせた。

 

「(遅えぞ白…写輪眼相手にここまで時間稼ぎするのがここまで大変だったとは)」

 

割と余裕ぶっていたが、気を抜けば今までの苦労が水の泡と化すため、カカシを殺さないように手を抜きながら、それでも不自然にならないように戦い続けるのは至難の事だった、特に途中からカカシが放った犬達から逃げるのは大変で用意しておいた犬まっしぐらと書かれた超高級ドッグフードを全て使い切ってしまった。

 

さっさと終わりにしたい、それが白と再不斬・ナルトの共通の見解だった。

 

再不斬は犬にわざと捕まりカカシの雷切りで心臓を一突きされ、白は再び獅子連弾をサスケに放ちギリギリで防いだ事を確認すると、上手くサスケの苦無が急所に当たるよう調節し絶命した。

 

 

 

 

橋から離れた木の上、結界が張られ外界から見えないその中に橋の上の戦いを一部始終見ていたナルト達が居た。

 

「ご苦労だったな再不斬・白」

 

「まったくだぜ…あんなに時間がかかるとは」

 

「ごめんなさい再不斬さん…」

 

愚痴る再不斬に謝る白、彼等は氷が砕けた時に影分身と入れ替わっていた。

 

「だけど、苦労した甲斐はあっただろ?…これでお前達は晴れて死者と成り、霧隠れから命を狙われる事は当分無くなるはずだ」

 

「だといいがな」

 

どこかホッとした表情で言う再不斬にナルト達も笑顔で答え。

 

「さて、木の葉に戻ってお前達の事を三代目に伝えないとな…我愛羅お前はどうする?」

 

「う〜んとね…一度砂隠れに戻るよ…これ以上はお姉ちゃんが心配すると思うし」

 

「なら一度皆で砂隠れに戻ろう、ナルト君」

 

心配するヒナタに我愛羅は。

 

「大丈夫だよヒナタお姉ちゃん、ナル兄転移符頂戴」

 

転移符、それはナルトが作った札の一つで札が貼り付けられた場所なら何処へでも誰でも転移が可能な札だ。

 

「分かった…何枚か渡しておく、砂隠れが嫌に成ったら何時でも帰って来い」

 

「うん、ありがとうナル兄、皆またね〜」

 

我愛羅はナルト達に手を振りながら、転移符を発動させて砂隠れに帰って行った、それを確認したナルト達も木の葉に向かった。




どうする?どうするんだ?厨二病患者はここにいるぞカウンセラー‼
治すのか? カウンセリングするのか?
千で足りるか、万に届くか?億か兆かそれとも京か?

たとえそれが那由多の彼方で有ろうとも俺には充分すぎるゥ‼

ムタだカウンセラー厨二病であること、それこそがただ一つ俺が俺であることの証なのだから

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