チャゴス?いえチャールズですよこいつは!!   作:ディア

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老師現る、チャゴスの修行開始?

チャゴスはなんだかんだで荒くれ者の町のパルミドに着いた。

「(ようやく着いたか…)」

チャゴスは内心そう思いながらも辺りを警戒し、様子を見る。チャゴスが警戒するのには理由があった。

「(ここは他人には興味を持たないが他人の荷物には興味を持つ荒くれ者の軍団だしな…気をつけないとやべえ!)」

そう、パルミドは荒くれ者の町…誰であろうと盗める物は盗む。それがここの住民のやり方だ。

「ま、適当に探索しておくか。」

まずチャゴスはパルミドの全てを探索することに決めた。

 

その理由はここで売っている武器や防具よりもいい物があるかもしれないと思ったからだ。

 

「力の盾か…良い物はこれくらいか?」

結果、良い物といえばそのくらいであとは良い物はなかった。

 

「参ったな…これだけとなるとあとは自分の力で補えってことか…そういえば俺って何のスキルがあるんだ?」

チャゴスがそんなことを言い出すと深く考える。

「(おそらく剣と短剣は間違いない。身体に良く馴染む。それと格闘もⅧのキャラ全員が使えたし、身体その物が武器だし俺も使える可能性は高い。となれば残るのは武器スキル一つと固有スキル一つか…)」

 

ここでスキルの説明をしよう。

ドラクエⅧの世界ではレベルアップするとスキルポイントが溜まり、自分の持つスキルに振り分け技を覚えることが出来るというシステムである。

 

自分の持つスキルは人それぞれであり、同じ名前のスキルでも覚える技が違うと言うこともある。

 

ただ、大きく分けると武器スキル、格闘スキル、キャラ固有スキルの種類に分けることが出来る。

 

武器スキルは一人につき3種類と決まっており、その武器一筋でいくなら有効な物が多い。例えば剣スキルなどでは剣に関する技が多く、メタル斬りなどを覚える。

 

次に格闘スキルについてだがこれは言わなくてもわかるが素手の状態での使える技が多いので役に立たないことが多い。ただ人によってはかなり強い技を覚えることもある。

 

最後にキャラ固有スキルについてだが、一番スキルの中で個性が目立つスキルでどんな武器でも使える技が多く他の人が覚えないような技を覚えることが多い。

 

「…そういえば俺って魔法使えるのか?」

チャゴスはそんなことを思いながらもパルミドを出て行こうとした。

 

ドンッ!

 

チャゴスと少し太った小柄な男がぶつかり、互いに倒れた。

「ってえな!」

その男はチャゴスが知っている顔であり、その男は知らない。何故なら…

「(まさかヤンガスか!?)」

そう…主人公に着いて行く予定のヤンガスがここにいたのだ。

「失礼…」

チャゴスがヤンガスに謝ったが…

「おい!謝罪の言葉はそれだけか!?」

ヤンガスがチャゴスの足りなすぎる謝罪にキレて殴りかかろうとしたが…

「ホッホッホッ…それくらいで許してもらえんかね?ワシはその子の保護者なんじゃよ。」

髭を長く生やした老人がヤンガスを止めて許して貰おうと説得するが…

「うるせえ!」

ヤンガスの怒りは収まらず老人に殴ろうとするが…避けられてしまい…

「若いの、隙が大き過ぎるの。殴る時にしても剣を持つ時にしても隙は少ないほどいい。隙が出来た時に喰らうダメージは大きいからな。」

老人はそう言ってヤンガスにひのきの棒で、脇腹を攻撃する。

「ぐっ…えええ…!」

ヤンガスは避ける暇もなく気絶した。

 

そして老人はヤンガスが気絶したのを確認し、チャゴスの方に向いた。

「さて…お前さん。チャゴスじゃな?」

「そうですが貴方は?」

「これは失礼…ワシはナッジ。まあ人からは老師なんて呼ばれることもあるの。お前さんの面倒を頼まれたんじゃ。」

 

「(ナッジ?まさか…ソードのナッジ老師か?)」

チャゴスは憑依する前の知識からドラクエソードの登場人物を思い出した。そのナッジ老師は主人公の父親のバウドの師匠であることを思い出した。

「(ふむ…あの脳筋バカ弟子が気に入るのはよくわかるわい。)」

一方、ナッジもナッジでチャゴスを見て感心していた。チャゴスの身体は鍛えがいのある身体をしていたからだ。

 

「それじゃチャゴス。ワシについて来い。」

「あ、はい。」

チャゴスは返事をしてナッジについて行った。

 

ナッジに案内されたのはモリーのモンスター闘技場だった。

「モリー。」

ナッジがモリーに話掛け、呼んだ。

「おお、老師。それで肝心の人は見つかったのか?」

モリーは笑ってナッジに用件は済んだのか確かめる。

「もちろんじゃよ。」

ナッジはそれにYesと答え、機嫌が良くなる。

「はっはっは…それは良かった。では約束通り頼めるか?」

「ああ、此奴も修行もできるし、一石二鳥じゃわい。」

ナッジとモリーの話し合いが始まり、数十分かかった。

 

その数十分後、ナッジとモリーの話し合いは終わり、ナッジがチャゴスの元へと戻った。

「何をするんですか?ナッジ老師…?」

「まあ、とりあえずこっちへ入って真っ直ぐに行ってこい。そこならお前さんのやるべきことが見えるだろう…」

「はあ…では行って来ます。」

「頑張れよ。それが終わったらワシが直々に鍛えてやるからの。」

「わかりました。」

チャゴスは真っ直ぐに歩いてナッジの言うことを心に留めた。


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