チャゴス?いえチャールズですよこいつは!!   作:ディア

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ようやく書けました…更新遅れてすみません!


原作組との遭遇

チャゴスはラーゼルとのデート…もとい、モンスターを探していた。

「チャゴスー!」

ラーゼルが明るい声でチャゴスを呼んだ。

「どうした?」

チャゴスは何があったのかと気になり、ラーゼルの方に向いた。

「えへへ…呼んでみただけ!」

ラーゼルは人懐こい笑みで笑った。

「呼んだだけか…」

このやりとりは10回目である。それなのに関わらずチャゴスは怒鳴ることはなかった…ここで怒鳴ってしまったら原作のチャゴスと何ら変わりない…と思っているのとラーゼルの人懐こさがチャゴスの怒りを消していた。

「(全く…敵わんな。こいつには。)」

チャゴスは戦闘でも、日常でも負けたと思い、少しブルーになるが頭を振ってその考えをやめた。

「チャゴス~…あれ、そうじゃない?」

ラーゼルが指差したのはチャゴスが探しているモンスターだった。

「そうだな…あれで最後だ。」

そしてチャゴスは当たり前のように不意打ちをして倒すと…モンスターは立ち上がり、仲間になりたそうにこちらを見た…

「(なんで不意打ちされて仲間になりたいとか思うんだ…?)」

とチャゴスは思ったがそれがモンスターのクォリティかもしれないと思い、承認した。

「…!」

モンスターはすぐさま闘技場へ向かい、その場を立ち去った。

 

「良し、それじゃ帰ろうか。」

そう言ってチャゴスはキメラの翼を使い、闘技場へと戻った。

 

~モンスター闘技場~

「おお、来たか…」

そこにはモリーが頂上で立っていた。

「(ん…?なんであんなところに…?)」

チャゴスはモリーの見ている方向を見ると4人の人影と馬車が見えてきた。

「(おっ!そろそろ原作組と合流か!?)」

いくら冷静なチャゴスといえども原作の主人公達と合流するとなっては嬉しいものだ…

「チャゴス、あの4人が気になるの?」

ラーゼルがそういってチャゴスに尋ねた。

「ん?まあな…あの4人はかなりの手練れだ。ひょっとしたら俺を倒しうる可能性も否定でき…な…い?」

そういってチャゴスは4人を見てみるが…ヤンガス以外はガリガリに痩せていた。

「なんか痩せすぎてない?」

その通り、主人公であるエイトは顔を少し青くし、ゼシカは後々杖(ラプソーン)に乗っ取られたかのように顔を青く、ククールはせっかく整った顔が台無しになるほどゴリゴリに痩せ、顔は真っ青だ。

「…パルミドの飯でも食って食あたりでもなったか?」

チャゴスはそう思わざるを得なかった。パルミドはスラム街とあって衛生は非常によろしくない。そのため慣れていない部外者がパルミドで食事をすると体調を悪くなることがある。ヤンガスは慣れた為にそうはならなかった…がいくら何でも大げさである。

「(俺の時は別に何もなかったけどな…)」

チャゴスの場合、HPの量が多すぎて毒やその関連したものの影響がほとんどないのだ。しかし原作組はHPがまだまだ少ないのでどうしようもない。特にゼシカとククールはHPがパーティーの中でも少ない方なので顔が特に真っ青になっていた。

「まあ食あたりならキアリーでも治療できないしね…」

ラーゼルの言う通り、キアリーでは食あたりは食中毒でないため治療出来ない。キアリーで治療が出来れば今頃3人が真っ青にはなっていない。

「…このままだと3人がかわいそうだし行ってくるね!」

ラーゼルはチャゴスに反応させる間もなく、走って行った。

「あっ!?おい、待てよ!」

チャゴスはラーゼルがいきなりそんな行動を取ったことに驚き、一歩遅れ、4人と出会った。

 

「いやぁ…すまんの。旅の者よ。」

そう言って謝罪してきたのはモンスターに変わったトロデだった。

「いや、そんな真っ青な顔で出歩けたら流石に見てられないしな?ラーゼル。」

「うん…」

「おっと自己紹介が遅れたな…俺の名前はチャン。しがない旅人だ。そしてこいつはラーゼルだ。」

チャゴスはそう言って自己紹介をするとラーゼルは不思議そうな顔をしたが黙っていた。

「ラーゼル…?」

ゼシカが不思議そうな顔をして首を傾げた。

「どうした?ゼシカ?」

顔色が良くなったククールがゼシカの顔を見てそう尋ねるとゼシカは少し考え込んでいた。

「いや、なんかその名前どっかで聞いたことあるなって思って…」

ゼシカがそういうと白馬に変えられたミーティアも頷いた。

「ブルル…」

ミーティアは白馬である以上喋れないが間違いなく言えるのはゼシカに賛同していた。

 

それを見たチャゴスは不審に思ってしまう。

「(ひょっとしてこの世界のラーゼルって王族や貴族の間では有名なのか…?)」

などと考えてしまうのは無理なかった。

「何を言っておるか!そんな名前聞いたこともないぞ!」

しかし王族であるトロデが反応しなかったのでチャゴスはホッと一息ついた。

「(どうやらラーゼルというのはこの世界の恋愛小説とか物語の中の話に出てくる登場人物みたいだな…)」

とチャゴスは結論づけて納得してしまった。

 

「今度はこっちの番だね。僕はエイト。よろしくチャン、ラーゼル。」

「よろしくエイト。」

「よろしくね~」

 

「あっしはヤンガスでガス。(う~ん…どっかで会った覚えがあるんだが…どこだったけか?)」

「よろしく。ヤンガス。(この様子だと逆恨みされていないか…?)」

「ふったり共!そんな顔してないで、私のように明るい顔でいよっ!」

「「そうだな…」」

 

「私はゼシカ・アルバートよ。ゼシカって呼んで。」

「よろしくね!ゼシカ!」

「俺もよろしく。」

 

「おっと…野郎には興味ないが魅惑のレディの為に挨拶しよう…俺はククール。さっきはどうもありがとう、ラーゼルちゃん。」

「だって~チャン。」

「お礼はいらないよな?」

「うん。」

「おいおい…そう言うボケはやめてくれよ?」

 

そして四人の自己紹介が終わり、トロデとミーティアも自己紹介しようとしたが…ヤンガスに止められた。

「俺達は旅をしているんだが…一緒について行ってもいいか?戦闘ならかなりの自信があるから、な?」

「…良いよ。みんなそれでいいよね?」

「まあ兄貴がそう言うなら問題はないでゲスよ。」

「女1人だけってのも寂しいし、いいわよ…チャンがいらないって訳じゃないわよ?」

「ラーゼルちゃんが加わるなら構わねえよ。」

「ホッホッホッ…ワシの新たな部下が増える…という訳じゃな!」

「「「部下に加わった覚えはない!!」」」

「流石に部下になるのは俺もラーゼルも遠慮しておくぞ…」

「そうだね。」

「ヒン!」

こうしてチャゴス達は原作組と合流することに成功した。




この作品のように他の作者様が書いていた作品も復活しますように…と正月に願いを込めて神社でお賽銭を入れてきました。

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