少し短いです。
改めて今後の自身の未来を考えて各キャラクターの考察をしていきたいと思う。
1部主人公のシグルド。
バルドの血を引くシアルフィ家次期当主。
主人公にありがちな正義感にあふれ、清廉潔白で恋愛ごとに疎い朴念仁である。(笑)
指揮官能力は高くカリスマもあり、章の途中から反乱軍扱いされながらも軍を統率した。
ゲームにおいても再攻撃ができる「追撃」のスキルを持ち、非常に使いやすいキャラクターだった。
ここまではいいとこ尽くしではあるが・・・・
彼がゲーム本編で起こした致命的失敗が2つある。
1つ目はイザークの王子シャナン、その叔母にあたる王女アイラについて。
このときイザークとは戦争状態になっており、敵国の王子と王女を捕虜にするどころか自由にして、戦争が終われば「国に返す」などと言っている。
そしてその報告を行っていない。
これは明らかに罪に問われる行為だ。
この件は後日アルヴィスに利用され謀反の疑いを向けられる要因になった。
当たり前だろう。イザークは結局滅ぼされてドズル家が治めることになった。
そんな状態でシャナンとアイラを返したら内乱が勃発するだろう。それを先導しているように取られて当然である。
もともとこの戦争は、イザークの1領主がいきなりグランベルのダーナの街を襲い、住民を虐殺したことによって起こったものだ。当然イザークは報復を受けた。
はっきりいって自業自得である。
シグルドはダーナの街の惨状を見ても同じ行動を起こせただろうか。
2つ目はシギュンの子ディアドラとの結婚について。
結婚自体は悪いことではない。恋愛も自由だ。しかしシアルフィ家の次期当主であるならば、彼女の素性等は把握しておくべきだろう。
母親のシギュンのことを聴いておけば、アズムール王へ謁見が出来たし、その後の悲劇を回避できた可能性が高い。
そういった意味において、お人よしで騙されやすく政治的な駆け引きは弱い人物であるというのが評価である。
父親のバイロンや妹のエスリンも同様でその甘さによって非業の死を迎えてしまう。
バイロンは味方に裏切られ、エスリンは隣国との緊迫状態の中、夫の見送りに3歳の娘まで連れて行って、道中に奇襲を受けて娘を奪われてしまうのだ。
クルト王子に重用されたのは、その単純なまでの忠義によるもので要は使いやすかったのだろう。
(シアルフィ家についてシグルドとの対応が大事になってくる。ディアドラと出会う前に結婚させてしまうのがいいだろう。幸い身近に気になる相手もいるようだしね)
次は戦乱の引き金となったイザーク家について検証しよう。
イザークの王マナナンはダーナの虐殺行為を行ったリボーの領主を討ち取り、その首を持ってグランベルに謝りに行き殺されてしまう。
リボーの領主を即時に討ち取る行動力は素晴らしいが、その後の行動は軽率と言わざるを得ない。
ダーナへの虐殺行為によってグランベルとイザークは戦争状態に入った。
そんなところに大将が敵の真っただ中に1人で行くなんて「殺してください」と言っているようなものだ。
それでマナナンは許してもらえると思っていたところが甘い。
グランベルにとってイザークを攻め滅ぼせる大義名分が出来上がってしまっていたからだ。元々国力の差は歴然であればなおさらだ。
さらに住民を虐殺したとなればグランベルの民は怒り心頭だろう。
マナナンは「街をやったのはこいつです」と言って対等に考えていたと推察する。反省も恐らくしていない。
それはゲームでのアイラの言葉からもわかる。「あればリボーの族長が勝手にやったことだ」と言っていた。
1国の王女がそんな無責任な発言をしてしまうところからもそれが伺える。
息子のマリクル王子も同様である。
マナナンが殺されたことに逆上して兵を戦に駆り出した。
賛否両論はあるが民を守りたいのであれば、大将が頭を下げて、徹底的に許しを請う姿勢を見せなければならなかった。
人質、領土献上、戦略結婚、他国へのとりなしなどなど国を救う方法はいくらでもあった。
マリクルも勝ち目がないことは分かっており、民の命よりも自身の個人的な感情を優先させてしまった結果、イザークは滅ぼされてしまった。
王の器ではなかった2人のせいで、結局苦しい思いをしたのは民である。
この国はグランベルほど安定していない。マナナンはそれを治めていくのに苦労はしていたようだが、好戦的なリボーの族長を国境近くに置いていること自体が問題だった。
(リボーの侵攻を事前に防ぐのは難しい。情報はリークするが、根拠が薄い。そもそも攻め込むメリットがないからな。こちらはマナナン王に任せた方がいいだろう)
最後までお読みいただきありがとうございました。
次話より本格的な稼働になります。