saoから”ログアウト”できたプレイヤー   作:土ラグーン

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こんにちは!アズマオウです!日常編行きます!

しかし、小説書くのは難しいです。あらすじたてても、なんか気に入らなくなって違う方向へと行っちゃったりなんで、スピード更新できないですねwなかなか。

ではどうぞみてください!あと、投票ありがとうございます!星6かーまだまだ未熟ですね(つд`)
いや初めてにしちゃあ上等かwありがとうございました!!ほかのみなさまもじゃんじゃん投票なりなんなりしてください!!


2人にとっての"義父"

 俺とユウコは、クエストを終え、クエストNPCに報告に行った。そして、

「ありがとうございます!あ、そういえば、不死鳥様から、インゴットをいただいていませんか?」

と、いわれたので俺は、アイテムストレージからそれを取り出し、彼に渡した。

「間違いなく本物ですね!私これでも鍛冶やっているので、剣をお造りいたします!」

 そういうと、高価そうなハンマーを掲げ、勢いよく、俺の手に入れた原石を叩く。すると、インゴットが溶けたように細長くなり、剣の形を作っていく。

「ふう、できました!《フェニックス・カリバー》です!どうぞ!」

 俺はそれを受け取った。ものすごく重い。その剣をタップしてウィンドウを開くと、

【《フェニックス・カリバー》 武器カテゴリ:片手用直剣 要求値:55】

 と書いてあった。ちなみに要求値とは、それを装備できるSTR(筋力要求値)のことで、これを満たせば装備できるが俺はまだ満たしていない。STRは、レベルアップの際にあげることができ、さらにボーナスとして、3のステータスがプラスでき、STRかAGI(敏捷値)のどちらかにふれる。どっちかだけに3振るのもよし、バランスよく2と1にわけて振るのも良しというわけだ。ただ、基本的なセオリーがあり、重戦士型やタンク型(例えば、大型ランス使いなどの重い武器を使うプレイヤー)はSTRをどんどん振るべきだし、ダメージディーラー(俺みたいな片手剣使いなど)はバランスよく振るべきだし、軽武装型(短剣や、細剣などの軽い武器を使うプレイヤー)はAGIをあげていくのがベストとされている。例外として、情報屋のアルゴは、全部AGIに振っているらしい。

 俺のレベルは、さっきのクエストで5レベあがったので、45となった。彼女にもわずかな経験値ボーナスがきたが、そのわずかは、レベル7の彼女にとっては、恐ろしい量で、一気にレベル20へとあがってしまった。相変わらず俺とは差が激しいが、彼女はものすごく喜んで、ぴょんぴょん飛び跳ねていた。

 

 そして俺と彼女は今回のクエストで結ばれた。そのことが、アルゴに知られたせいですぐに、今日の臨時の、情報屋の新聞のトップ記事にされてしまった。実名は俺だけ公表された。(ユウコのことはしらなかったようだ。)

[SAOが始まって、半年後、初の"結婚"プレイヤー、誕生!!]

という見出し記事で。

そして、2面の記事に

[SAO最前線27層攻略会議、明後日開催]

 と小さく記されていた。俺は、きつくそれを見やる。だが、明後日なのだ。今日はもう夜遅いが、明日は遊べる。

 

「なあユウコ。俺たち夫婦になったよな。」

「は、はい!」

「一緒にさ、すむ場所はどこがいい?プレイヤーホームはあるか?」

「い、いえ・・・。わたしいつも第1層の安い宿しか泊まっていませんから」

「そうか・・実は俺も持ってないんだよな~プレイヤーホーム。あれ1000万コルするし買えねえよな‥あ、でもまてよ?たしか第22層にモンスターがポップしない小さな村があるんだよな。そこのログハウスなら、500万コルですむ。俺の持ってるいらないアイテム売ればいけるな」

「そうなんですか?なら私1万コルしかないけどだしてーーーー」

「どうせ余るけどな。俺がレアアイテム売って、全額出せば俺のコルは12コルになっちまうけど、結婚すれば、共有ストレージになって、コルも共有できるから、ユウコの持っている1万コルは残ることになる。」

 SAOにおける"結婚"とは、すなわち、己のアイテムやコル、情報などの完全共有化を許すシステムである。つまり、ユウコが俺のレアアイテムを勝手に装備しても許されてしまうのだ。(実際いらないからかまわないのだが。)あとは、相手のフレンドメッセージもみることもできるので、浮気などもばれる。(俺には、女の子の友達など一人もいない。友達以上の関係になってしまった奴が目の前にいるが。)

「それじゃあ早速買いに行きましょう!」

「そうだな!・・ところで何で、ユウコは俺に敬語を使うんだ?」

「え・・だってロックァさん結構年上に見えたからです。」

ーーーー俺は年増爺じゃねえよ!

というせりふをどうにか飲み込んで、

「いっておくが、俺はまだ15歳だぞ。まだまだわかい!」

そういうと彼女は凍ってしまった。

「うそ・・まさか同じ年齢・・でs・・なの?」

 今度は俺が凍る場面だ。まさか彼女も?

「まさか・・・・15歳なのか?俺と同い年・・なのか?」

 そういえば、胸の膨らみも俺の同級生の女子と同じくらいだった。

「私たち勘違いしてたんだね」

「ああ、そうみたいだな!・・ははっ、はははははははっ!!」

「ふふっ、うふふ、あはははははっ!!」

 俺たちは2分間ずっと小さなことで笑い続けていた。

 

 

 俺たちはやっと笑い終わり、第1層主街区《始まりの町》へときた。そして、転移門へと行く際、ある人に呼び止められた。

「ユウコちゃん。いくのか?」

 呼び止めたのは、40代くらいのおじさんだった。まさかこんな人がーーと思ったが、

「はい、この人と、一緒に。」

「そうか、そうか。ユウコちゃんがいなくなって寂しいな・・」

 俺はなにがなんだかわからず、双方を見やる。

「ああ、ロックァ。この人はタカハシさんだよ。わたしのお話相手になってくれたんだ。それで、タカハシさん。この人はロックァさん。わたしの、、結婚相手で、もっとも大切な人です!」

「そうか、、よかったなユウコちゃん。やっと、逢えたんだね。」

「はい!運命の人に、、」

 そういわれると俺も少し照れてしまう。

「ロックァさん」

 タカハシさんが、真剣な顔をむけて俺にいう。

「は、はい!」

 すると突然俺に頭を下げた。

「この子は私の子供同然なんです。どうかこの子を幸せにしてやってください」

 タカハシさんが一粒の涙を落とした。俺は、ニッと笑い

「わかりました。おれ、必ず彼女を幸せにします!」

 俺はそう自分にも言い聞かせたのである。絶対に泣かせない。俺の笑顔を守ってくれる彼女を、絶対に泣かせない。そう誓ったのだった。そして、俺は時計をみる。まだ18:30だ。おれは、タカハシさんにいった。

「まだ俺たち時間ありますので、ユウコとの話しはどうですか?俺がいうのも何ですけどね」

 タカハシさんは、顎に手を添えていった。

「いいのか?」

「ええ。ユウコが話したがっています。」

 タカハシさんは頬をゆるめ、優しい笑顔へと戻る。

「ユウコちゃんの頼みなら、構わんよ。」

 そういい、俺は転移門までむかって、2人から距離をとる。2人の声が聞こえないところまで。

 

 

 

 私はなぜ、ロックァが急に離れていったのかわからなかった。なぜ急にタカハシさんと話す場を私にくれたのか?わからない。

 タカハシさんは、顔を下に向け何か考え込んでるようだった。私もなにから話せばいいかわからず、下を向いている。

 急にタカハシさんが顔を上げ、

「ユウコちゃん、いや、青島優子ちゃん、かな?」

「!!」

 わたしはびっくりした。何で私の本名を・・?

「すまないな‥いきなりで。」

「なんで・・私の本名を?」

「なんでか。それはな・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私が、君の父親だからだ。本当のな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「え・・?」

 

 

 

 

 

 信じられなかった。本当の父親?でも私は確かにお父さんが、、

 

「君のお父さんは、実をいうと君の叔父さんなんだ。つまり私の兄だ。」

 

「でも、なんで、何でタカハシさんは、私のおとうさんになれなかったのっ?」

 

「それはな、、今から15年くらいまえだ。優子が生まれて、2ヶ月後、私の妻は死んだ。そして同時に私が行っていた会社のプロジェクトが失敗して、倒産した。」

 

「当然お金がなくなって、優子を育てる金もなかった。だけどこの子にはひもじい思いをさせたくない。そう思い、私のお兄さん、つまり今の君のお父さんに預けた。お兄さんの名前は君も知っているだろう?」

「・・青島、智也」

「そうだ。智也は私よりも早く、結婚していたんだ。だけど子供ができないっていつも嘆いていたから、差し出すことにしたんだ。身を切る思いだった。己が憎く、悔しかった。じぶんの子供一人育てられないのかとな。」

 ちなみに、私の名字は青島で、青島の性は母親の家から受け継いでいる。一般的には父親の名字が使われるが、母親の名字を使ってもいい。

「だけど、私はまたビジネスを始め、成功した。そして、ふつうに暮らせるようになった。しかし、君には会えなかった。怖かったんだ。私が本当の父親なのに、そうじゃない目をされるのが。自分勝手もいいところだがな。だから、こうして真実を話せるのが不思議なくらいだ。」

「・・・・」

 私はなにもいえなかった。

「そして私は、このゲームを遊んでみた。しかしいきなり、閉じこめられるからたまったもんじゃない。しかも私のような老いぼれが戦うわけにも行かない。どうしようかと迷ったが、そこに、泣いている女の子がいた。私は、助けてやろうと声をかけた。そうしたら、その子は、名前を言ったんだ。青島優子です、とな。」

「・・」

 私の目から一粒の涙がこぼれた。

「驚いたよ。私の妻が産んだ子がこんなところにいるとは。私は、とりあえずはなしてみた。君は"優子(やさしいひと)"だったよ。私の願い通りの子だった。」

 私は、グスンと口で鼻をかんでいた。

「おっと長引いてしまったな。最後に一つだけいっていいかな。」

「はい・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「大きくなったな、優子。幸せにな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・お父さん!!!」

 私は抱きつき胸に顔を埋める。タカハシさん、いや、私の"父親"は、私の頭をなでる。

しばらく私は胸の中で泣いていた。

 

 涙が止まり、"お父さん"から離れた。

「かれはいいひとだ。幸せになりなさい。優子。お父さんは、ずっと愛してる。」

「・・わたしも、大好きです!生きてここをでられたら、あいたいな」

「そうか、なら、必ずあおう。」

「はい!」

「じゃあ、しばしの別れだ。達者でな。」

 

 

「お父さん、行ってきます!」

 

 

 

 

「ああ、いってらっしゃい。」

 

 

 

 

 

 私は、転移門の近くで待っている、愛する人のもとへ駆けた。"お父さん"は手を振り続けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺は、おじいさん、いや、俺の義父(おとうさん)同然の人に頭を下げた。

「転移!コラル!」

 俺と、私は、同時に叫んだ。

 




まさかの真実告知へとなってしまった(^◇^;)
デートじゃねえよ!また約束というか、予告間違えた・・・
でも、このお父さん、また後で出しますw
次こそはデートするんでよろしくです!

感想、批評、酷評お待ちしております!

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