「あ、もしもし御坂さん?どうしたんですか?…あぁはい、今ちょうどファミレスにいますよ。…本当ですか!?じゃあ一緒に食べましょうよ!…わかりました!では待ってま~す!」
イタチは初めての携帯を見ていて新鮮味を感じていた。
そのまま佐天は携帯をなおした。
「御坂さんなんて言ってました?」
「ファミレスの季節限定パフェ食べたかったらしいからここに来ることになりました~!」
「…御坂って?」
「私たちの友達ですよ!」
「…そうですか」
「ちょっと気が強いけど優しい人だから心配する必要ないと思いますよ?」
「…その子は、電気を使ったりするんですか?」
「そうです!やっぱり御坂さんレベルになるとみんな知ってるんですね~。やっぱり凄いなぁ」
「その御坂さんって凄いんですか?」
「凄いですよ!なんてったって学園都市でLevel5の第3位なんですから!」
「その…Levelっていくつまであるんですか?」
「あれ?イタチさん知らないんですか?Levelは0から5までですよ」
「その御坂さんはこの地域で3番目にすごいということか…では佐天さんのLevelは何ですか?」
「私はね~…0なんです」
イタチは佐天の反応を見て不味いこと聞いたなとおもった。
「なんかすまないな」
「いえいえ!全然気にしてませんから!」
「初春さんはLevel何ですか?」
「私はLevel1ですよ」
佐天はイタチに聞き返した。
「じゃあイタチさんはLevel何ですか?」
イタチはそのLevelというものをあまり知らない状態なのでなんと答えたらいいかわからなかった。だがとりあえず現状ではわからなかったのでそのまま答えを返した。
「…俺のLevelはわかりません」
「…もしかして外から来た方ですか?」
「まあ…」
その反応を見た佐天は服装がみんなと少し違う理由に納得した。
「でもあれだけ強いとなんかの能力はありそうですけどね」
「イタチさんって強いんですか?」
「とっても強いんですよ!3人の男をババッって一瞬で倒しちゃうくらい!」
「へぇ~そうなんですか~。その時にイタチさんに助けてもらったんですね」
「うん!改めて本当にありがとうございました!」
「あ、いや、俺も色々と奢ってもらった側だしそんな…」
そうこういってる間に2人分のパフェが来た。
「あのすいません。このパフェを二つ追加注文お願いします」
「かしこまりました」
「それにしても一向に帰ってこないですね白井さん」
「ま、まあ、色々とあるんじゃないかな?」
「私心配なんで白井さんのところに行きますね!先にパフェ食べてもらっていいですよ!」
初春はお手洗いの方に向かって行った。
「了解~!じゃあ、いただきま~す!」
佐天は遠慮なくパクッとパフェを食べた。
「ん~おいち~!…イタチさんも冷たい間に食べましょうよ!」
「…はい」
このような食べ物みたことがなかったイタチは恐る恐る口を開いてスプーンにチョコレートクリームを乗せて食べた。
その途端、イタチの頭に何かがキタようだった。
確かに頭にキーンとキタがそんなことはどうでもよかった。あまりの美味しさに固まってしまっていた。
「だ、大丈夫ですかイタチさん」
「…美味しい」
「そ、それはよかったです!」
「こんなに美味しい食べ物を食べたことがない」
「そんなにですか?」
佐天はそのあまりにも新鮮なイタチの反応に対して笑みを浮かべていた。
イタチは今まで団子にお茶が素晴らしい組み合わせの食べ物と思っていたがこのようなものが存在したのを知って嬉しさを抑えられなかった。
「…もしかしてイタチさんパフェ食べたことないんですか?」
「食べたことがなかった…」
「じゃあこの機会に食べれてよかったじゃないですか!」
イタチは生まれて初めて食べたことに羞恥を感じるのかと思ったが、佐天が前向きな反応をしてとても嬉しかった。
「これ…あいつにも食べさせてやりたいな…」
「あいつ…?」
そのタイミングで白井と初春が帰ってきた。