ドラえもん のび太の仮面冒険記   作:Δデルタ

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皆、只今帰ったぞ!
のび太「あっ、作者。生きてたんだ」
ドラえもん「確かに…何で生きてんだ、お前」
えっ⁉︎そんな言い方って
セワシ「第二話で失踪しといて何を偉そうに」
サイガ娘「うん、うん」
皆、酷いな⁉︎僕、一回真面目に死んだんだけど⁈
ドラえもん「そのまま、朽ち果ててればよかったのに」
俺は…不死身だ‼︎
のび太「てめえ、お前如きが葦原さん穢してんじゃねよ!無礼にも程があるだろうが‼︎」ドロップキック
ぐぼぁぁぁぁぁぁぁ!
セワシ「結構、飛んだね〜」
サイガ娘「そうだね〜」
よし、皆そろそろ始めよう
皆「お前、いつの間に戻った⁉︎」
あ〜、それ含めて後書きで発表するから。では、第三話を
皆「どうぞ‼︎」




第三話

裏山。そう呼ばれているその山は町の、特に子供達にとって憩の場所となっている。その山中で、仮面ライダーディケイドと仮面ライダーサイガがぶつかり合う。まず、サイガがディケイドに向かって拳を放つ。それをディケイドは、横に逸らすし反撃しようとする。しかし、サイガは拳を逸らされた勢いのままミドルキックを放つ。ディケイドは、それも何とか防ぐ。が、サイガはそこからディケイドに拳と蹴りの素早い連打を浴びせる。ディケイドは、その素早さに、中々攻撃に移れず防戦一方だった。それもそのはず、サイガギアはメインウェポン以外の武装をオミットし、エネルギーを一点に特化しているため圧倒的なスピードを有している。

 

サイガ「ほぇ〜、君凄いね。今までの相手だともう終わってるのに」

ディケイド「生憎、僕は君が今まで戦って来た相手とは違うみたいだよ」

サイガ「ふ〜ん、成る程ね〜。それは、楽しみだね〜♪じゃあ、これはどう?」

 

すると、サイガは下に下げていた操縦桿“ステアコントローラー”を持ちディケイドに向ける。ディケイドは、その行動を空へ飛ぶ為の動作だと思い、ライドブッカーからカードを取り出そうとする。サイガは、それを見逃がさずディケイドに向け濃縮フォトンブラッド光弾を連射する。それを全て受けたディケイドは、後ろに吹き飛ばされる。サイガは、追撃を掛けようとさらに光弾を発射しようとする。が、その前にディケイドはカードをベルトに装填した。

 

《KAMENRIDE KUGA》

 

ディケイドは、筋肉を模したような赤いアーマー、二つの赤い瞳、頭に生えている二本の角、全体的にクワガタのような印象のライダー“仮面ライダークウガ マイティーフォーム”に姿を変える。DクウガM(ディケイドクウガ マイティーフォーム)は、さらにカードを装填する。

 

《FORMRIDE TITAN》

 

すると、上半身のアーマーが形を変え、鎧の様な形状になり色も紫で縁取られた銀になって、瞳も紫色の“タイタンフォーム”になる。ディケイドは、ライドブッカーをソードモードにし手に持つと、ライドブッカーから顎に紫色の霊石の嵌め込まれた紫の大剣“タイタンソード”になる。その時、サイガの発射した光弾がDクウガTに次々と命中し、砂埃で見えなくなった。

 

サイガ「ふ〜、中々手強かったね。ここまで手こずったのは久し振りかも…。でもまあ、これで終わりでしょ。さ〜てと、早く帰って明日からの学校の準備を「甘いよ」‼︎」

 

サイガは、ディケイドを倒したと思い、この場から立ち去ろうとする。が、突然背後から声がして、サイガが振り向くと無傷のまま悠然と立っているDクウガTの姿があった。その様に思わず声が漏れる。

 

サイガ「どうして…」

DクウガT「簡単な事だよ。全部、受け切った。ただそれだけだよ。まあ、少し危なかったけど」

 

仮面ライダークウガ タイタンフォームは素早さを犠牲にしている代わり、パワーと防御力がかなり高い。DクウガTは

、それを利用し先程の光弾を受け切ったのだ。それにしても、とDクウガTは続けて言う。

 

DクウガT「相手の状態も確認しないで、帰ろうとする何て甘いにも程があるよ」

サイガ「!で、でも今から君を倒せば問題ないよ」

 

サイガは、先程と同じようにステアコントローラーの銃口をDクウガTに向けると光弾を連射し出した。それに対してDクウガTは、サイガに向かってゆっくりと歩き出した。サイガの光弾がDクウガTに次々と当たるが、DクウガTはそれでも歩みを止めない。

 

サイガ「何で⁉︎全部命中してるはずなのに⁈」

DクウガT「…」

 

サイガは、動揺を隠そうともせずに叫ぶように言うがDクウガTは無言で迫っていく。すると、サイガはフライングアタッカーをシングルモードにしてエネルギーを充填していく。充填が完了すると先程までの物よりも巨大な光弾をDクウガTに発射する。

 

サイガ「(流石に、これを喰らえば無事では済まないはず)」

 

確かにサイガの思うとおり、シングルモードの光弾はいくら防御力が高くとも、無傷では済まない。だが、それはマトモに喰らえばの話。DクウガTは、その巨大な光弾をどうしたのかと言うと、

 

DクウガT「フンッ!」

 

真っ二つに斬り裂いた。比喩でも何でも無く、言葉通りに。サイガは、それを見て度肝を抜いた。サイガの脳裏に規格外の三文字が浮かぶ。DクウガTは、その隙に一気に距離を詰め、タイタンソードを振り上げた。サイガが、それに気づくがもう遅い。DクウガTは、振り上げたタイタンソードを振り下ろし、サイガを一気に斬り裂いた。

 

サイガ「きゃっ!うぅぅ」

 

斬られたサイガは、叫び声をあげながら吹き飛ばされる。立ち上がろうとするが、上手く立てない。それ程までにDクウガTのパワーが凄かったのだろう。だが、DクウガTは構わず歩き出す。それに気づいたサイガは、今もまだ上手く動かない身体に鞭を打って立ち上がる。そして、接近される前にフライングアタッカーで空へ飛び上がる。何とか、離れられた事で気が緩む。が、その緩みが勝負を分けた。

DクウガTは、既にカードをベルトに装填していた。

 

《FORMRIDE PEGASUS》

 

すると、アーマーの形状が変わり左肩の方だけ大きく変化し、色も緑色になる。さらに、瞳も紫からアーマー同様、緑色に変わる。DクウガPは、ガンモードのライドブッカーを、銃口後部に霊石が嵌め込まれた緑のボウガン“ペガサスボウガン”に変化させる。さらに、DクウガPはライドブッカーからカードを取り出し、ベルトに装填した。

 

《FINALATACKRIDE KU KU KU KUGA》

 

DクウガPは、ペガサスボウガンのトリガーを引き、照準を絞る。サイガは、自分が狙われていると気づいたが遅すぎた。それでもサイガは、悪足掻きとばかりに上昇していく。だが、感覚神経が極限まで強化されたDクウガPの前には、無意味だった。DクウガPは、ペガサスボウガンの引き金を引き、【ブラストペガサス】を放った。【ブラストペガサス】は、上昇しているサイガに一瞬で追い付き命中し、爆発した。

 

DクウガP「フゥ〜、疲れた。やっぱ、このフォームはキツイな。ん?あれ…!」

 

DクウガPは、久々の強敵との戦いが終わったことへの安心感で気が緩み爆発地点を眺めていたが、その強化された視覚があるものを捉えた時、走り出した。そして、爆発地点の真下でその捉えたものを受け止めた。それは、女の子だった。年は恐らくのび太達と変わらないだろう。髪は茶髪で、顔立ちは日本人ぽく非常に整っていて美少女と呼ぶには十分過ぎる程だった。この少女は、さっきまで戦っていたサイガの変身者だとDクウガPは確信した。あの時、DクウガPが捉えたものはサイガの変身が解除され、落下して行くこの少女だったのだ。

 

少女「う、う〜ん」

DクウガP「あっ、起きた?」

 

少女が眼を覚ましたので、色々事情を聞いてみようと思い、声をかけた。

 

少女「ん?君は…ディケイドくん?」

DクウガP「えっ、ああ。うん、そうだよ」

少女「えっと…私は負けたの?」

DクウガP「そうだね。そうゆう事になるね」

少女「そっか…あれっ?(どうしてディケイドくんの顔がこんな近くに?)」

DクウガP「?どうしたの?」

少女「今、私どうなって…!////////」

 

少女は、今の自分の状態に疑問を持ち確認した直後、顔を紅潮させた。今の少女の状態は、キャッチされた体制。つまりは、横抱きの状態。所謂お姫様抱っこと言うやつである。

 

少女「/////////(私…男の人に…)」

DクウガP「ん?顔紅いよ?もしかして、具合悪い?」

 

この少女、ある事情によって今まで異性どころか人と接した事が極端に少ないのである。まあ、要は照れているのだ。少女の顔が紅い事に気づいたDクウガPが、そんな少女の気持ちも知らずに全く的外れなことを尋ねる。

 

少女「…して」

DクウガP「?ゴメン聞こえなかった。もう一回、言ってもらっていい?」

少女「降ろして‼︎/////」

DクウガP「うわ!チョット暴れないでよ。落ちるって!」

 

少女の混乱が解け、落ち着くまで数分を要した。

 

 

 

 

何とか少女を落ち着かせたが、今のび太は事情を聞くに聞けなくなっていた。理由は、少女の顔がさっきよりも紅くなっていたからである。先程、のび太が変身を解いた時、それを見ていた少女の顔がさらに紅くなったのだ。それは、少女がのび太を自分と年の変わらない男の子だと気付いたからなのだが、

 

少女「/////」

のび太「(やっぱ、具合でも悪いのかな〜)」

 

この男は、全く分かっていない様だった。のび太が事情を聴こうとしたが、少女がのび太と顔をあわせた途端に顔を俯かせてしまった。二人の間が、何と無く気まずい雰囲気になる。暫く、二人共黙っていたが、のび太がこれでは流石に不味いだろうと思い、話しかけて見ることにした。

 

のび太「ね、ねぇ」

少女「!う、うん。何?////」

のび太「顔、紅いけど大丈夫?」

少女「ほぇ⁈あ、うん。大丈夫」

のび太「そっか。よかった〜」

少女「!/////」

 

未だに、少女が顔を紅くしている事に気づいたのび太が、調子を尋ね、大丈夫そうだった事に安堵し、自然と笑顔が漏れる。その笑顔を見た少女が更に顔を紅くするが、のび太は其れに気付かない。のび太は、会話が成立したことで緊張が解れたので、自己紹介に入る事にした。

 

のび太「僕、野比 のび太。君は?」

少女「え///ああ、うんと。私の名前は、空井 奈々」

のび太「奈々ちゃんか。宜しくね、奈々ちゃん」

奈々「うん、宜しくね。えっと…野比くん?」

のび太「僕の事はのび太でいいよ」

奈々「あっ、うん。えっと…の、の、のび太くん///」

のび太「うん」

 

恥ずかしがりながらも自分の名前を読んでくれた少女に対し、のび太は満足そうに返事をする。

 

のび太「さて、奈々ちゃん。事情を聴く前に少し質問しても良いかな?」

奈々「うん。良いよ」

のび太「ありがとう。じゃあ、早速。君は、鳴滝の指示で

僕を倒しに来たって言ってたけど、あれ嘘だよね?」

奈々「!ど、どうしてそんな事…」

のび太「だって、君戦闘経験まだ少ないでしょ?」

奈々「えっ!」

のび太「しかも、今までの相手も全員格下の相手で、自分と同じ位の相手とは戦ったことは無い。更に、言えば人間相手とも戦ったことが無い。違う?」

奈々「…」

 

のび太の言ったことは全て当たっていた。その証拠に、奈々は驚きの余り呆然としながら、何故分かったのかと尋ねると、

 

のび太「だって、君が言ったんじゃ無いか。今まで戦って来た相手と違うって。それに、戦闘中に感情を表に出し過ぎだったからかな。別に戦いに感情を持ち込むなとは言わないけど、せめてもう少し押さえたり隠したりした方が良いよ。特に、動揺なんかは相手に悟られると一気に主導権持って行かれちゃう事もあるからね」

 

奈々の質問に答えつつ、戦闘の問題点を指摘し改善する様に助言する。傍から観れば、戦闘のプチ講座の様だった。更に、とのび太が付け加える。

 

のび太「何より、君は甘い。最初、戦いが始まる時も別に僕を待つ必要は無かった筈だからね。君は隙が無いと言ったけど、遠距離からの攻撃手段があったんだからそれを使えばいいだけだよ。まあ、これだけ点から君は鳴滝の使いじゃないと思ったんだよ。鳴滝は、僕を倒すのに甘い奴や戦闘経験の浅い奴を送り込む様な事は絶対しないからね」

 

のび太は、自信を持って言い切った。これは、鳴滝に狙われ続けたのび太だからこその自信だった。実際、そうだった。鳴滝が送り込むライダー達は皆、甘さなんて物は無くただ全力で此方を潰そうとする物ばかりで、強さもかなりの実戦経験を積んでいてかなりの手練ればかりだった。奈々も決して弱い訳じゃ無い。だが、そう言った奴らと比べると、どうしても見劣りと言うか何と言うかそうゆう感じが歪め無いとのび太は感じたのだ。そこまで言うと奈々は目に見えて落ち込んでしまった。

 

奈々「はぁぁ〜」

のび太「うっ…。ま、まあ感情については兎も角、甘い事自体はそんなに問題じゃ無いと思うよ。甘過ぎるのは流石にアレだけど、君ぐらいだったら大丈夫だよ」

奈々「本当?…」

のび太「ほ、本当だって。感情だって、今から直せば何とかなるって」

?「そうだぜ。だから、気にすんなよ」

 

のび太が、落ち込んだ奈々の姿に罪悪感を感じ慰めていると、何処からか男性の声が聞こえてきた。

 

奈々「あっ…」

のび太「この声は?」

 

すると、次元の壁が出現し、其処から一人の男性が現れた。歳は二十代半ば位で、腰に赤い縁取りの手形が付いたベルトをしており、両手に普通の物より大きめの指輪をしていた。

 

?「それにしても、凄いなお前さん。その歳でそこまで戦える上に、分析も中々的確だ」

のび太「はあ、どうも。あの、貴方は?」

?「ん?ああ、悪い。自己紹介が遅れたな。俺は白魔 郎夜(しらま ろうや)だよろしく頼むぜ」

のび太「はい。あっ、僕は野比 のび太です」

郎夜「何⁉︎じゃあ、お前さんがあの野比 のび太か⁈」

のび太「へっ?どののび太かは分かりませんが、多分そうです」

 

お互いに自己紹介をすると、郎夜は酷く驚いていた。のび太は内心、何で有名人みたいになってるんだ?と疑問に思っていたが、

 

郎夜「いや〜、まさかあの英雄の野比 のび太に逢えるとはな…。今日は中々、運が良いぜ。やっぱ、朝の占いで一番

だったからか?」

のび太「あの〜、英雄って?」

 

のび太は、郎夜の台詞で一番引っかかった事を聞く。他にも引っかかった部分はあったが、そこは無視する事に決めた。

 

郎夜「ん?まさか、お前さん。自分の事なのにしらねぇのか?」

のび太「はい、聞き覚えありません」

郎夜「そうか。いや、お前さんが英雄ってのはな、かつて世界を旅しながら鳴滝って奴から世界を救ったっつう話があんだよ。俺達、旅人の間じゃあすげぇ有名な話だぜ。お前さんに憧れて旅人になった奴だっているぐらいな」

 

のび太は、それを聞いて納得した。まあ確かに、それだけの事をやってのければ、そら有名にもなる訳である。だが、自分に憧れている人が居ると言うのは正直かなりの衝撃だったが、それよりも気になる単語があった。

 

のび太「旅人って何ですか?」

郎夜「お前さん、しらねぇのか⁈旅人っつうのは、俺やお前さんみたいな世界を旅する奴らの事だ。本当に知らなかったのか?」

のび太「ええ、まあ。その時は、色々事情が有りまして」

 

のび太は、自分が世界を旅する事になった経緯を話した。すると、郎夜は納得した様で。

 

郎夜「成る程な〜。お前さんも大変だったんだな」

のび太「ええ、まあ。でも、そのおかげで仲間も出来たし、今では良い思い出ですよ」

郎夜「そうか…。そうだ!それはそうと、奈々が世話になったみてぇだな。礼を言うぜ」

のび太「いえいえ、気にしないで下さい。こっちも久しぶりの戦闘で、良い経験になりましたし。所で、ちょっと聞いても良いですか?」

郎夜「ん?何だ?」

のび太「貴方は、もしかして奈々ちゃんの師匠みたいな事をやっていたりしますか?」

 

のび太は、先程から気になっていたことを聞いてみた。

 

郎夜「ああ。確かに俺はあいつに戦い方を教えてはいるが、何で分かった?」

のび太「いえ、簡単な事ですよ。貴方の動きが戦ってる時の奈々ちゃんの動きと似てたからです。まあ、師匠の様な人がいる事自体は、奈々ちゃんと戦ってる時に気付いてましたけど」

奈々「ふぇっ?」

 

急に名指しされた奈々は、可愛らしい声で反応する。

 

郎夜「ほ〜う、何でだ?」

のび太「奈々ちゃんの最初の連打。正直、あれは見事なものでした。だけど、先程も言った様に他の部分は未熟な所も多かった。じゃあ、何で戦闘経験も少ないあの娘があれ程見事な連打を出来たのかと考えると、師匠が居るとしか考えられないんです」

奈々「未熟…うぅ」

 

のび太の推測は実に見事なものだった。郎夜も、同じ様な感想を抱いた様で、流石は英雄。戦闘だけじゃ無く頭もかなり回る様だなと思った。一方、未熟と言われた奈々はまた落ち込んでしまい、目も少し涙目になっていた。のび太は、慌てて励ます。

 

のび太「だ、大丈夫だって。さっきも言ったじゃないか、これから頑張れば良いって。だから、気にしないでよ」

奈々「でも、のび太私と同い年なのに私なんかよりも全然強いじゃん…ぐすん」

のび太「それは、ほら経験の差だよ。僕だって最初は全然弱かったけど、たくさん特訓したり負けを経験したりして今の僕があるんだよ。だから、奈々ちゃんも頑張れば強くなれるよ。ねっ?だから、頑張ろうよ。僕も出来る限り協力するからさ」

奈々「…うん。分かった。ありがとう、のび太」

のび太「良いんだよ。もう友達何だから」

奈々「友達…」

のび太「?嫌だった?」

奈々「ううん。全然!嬉しいよ。ありがとう!」

のび太「うん。どう致しまして。ふふっ」

奈々「?どうしたの?」

 

奈々は突然、小さく笑ったのび太に疑問を持ち、尋ねる。

 

のび太「ん?いや〜、やっぱ奈々ちゃん落ち込んだ時よりも笑った時の方が可愛いな〜と思ってさ」

 

のび太は、そんな事を何の躊躇いも無くあっけらかんと言い放つ。お前は、どっかのオリ主かラノベの主人公かと思った貴方は間違っていない。

 

奈々「かっ、可愛い⁉︎/////」

のび太「うん?そうだけど」

奈々「はう〜//////」

郎夜「(ほ〜う、成る程。そうゆう事か…。頑張れよ、奈々。師匠として応援してるぜ)」

 

郎夜は、その様子を観て奈々の気持ちに気付いた様で心の中で応援しながらも、その様子をニヤニヤしながら眺める。と、のび太はある疑問を抱いた。

 

のび太「ねぇ、奈々ちゃん。何で、この世界に来て僕と戦ったの?」

奈々「えっ!そ、それは〜」

 

のび太の質問に、奈々は言葉を濁す。だが、郎夜が、

 

郎夜「あ〜、そりゃあそうゆう修行だったんだよ」

のび太「修行?」

郎夜「そうだ。色んな世界で怪人とかと戦って、自分の力が何処まで通用するのかっつう修行だ。まあ、自分より弱い奴らとしか当たらなかったから、最後の最後で油断してお前さんに負けた様だけどな」

奈々「うっ!そ、それは〜その〜」

郎夜「ったく。たるんでんぞ。修行が足りないな。のび太相手に勝てとはまだ言わんが、せめてもうちっと粘って欲しかったぜ」

奈々「…はい。師匠」

 

郎夜は、自分の弟子に今回の戦いについて軽く注意する。奈々も、反省した様で申し訳無さそうに返事をする。その言葉で反省したとみて、郎夜はそれ以上は何も言わなかった。

 

郎夜「よし。じゃあ、そろそろ帰るとするか」

奈々「えっ!…はい」

 

そろそろ帰ろうと郎夜が言うと、奈々はまた落ち込んでしまう。それを見かねたのび太は、メモ帳を取り出しそこに何か書き込むと、それをやぶり取り奈々に渡す。

 

のび太「はい、奈々ちゃん」

奈々「えっ、これは?」

のび太「何って、僕の連絡先」

奈々ちゃん「えっ‼︎」

のび太「いや、何でそんなに驚くの?僕等、友達何だから別に気にしなくていいのに」

 

奈々は、渡された紙を暫く呆然と見つめる。

 

奈々「本当に…良いの?」

のび太「?うん、良いよ」

奈々「わぁ〜、ありがとう!のび太くん!」

のび太「うおっ!う、うん。どう致しまして」

 

のび太は、奈々の予想以上の変わり様に驚いた。

 

奈々「のび太くん!帰ったら、すぐ連絡するからね」

郎夜「阿呆、帰ったら修行の続きだ」

奈々「あっ…そうでした」

郎夜「ったく。浮かれ過ぎだ。(まあ、それもしょうがないか)よしっ!じゃあ行くか」

奈々「はい!それじゃあね、のび太くん」

郎夜「また、会おうぜ!そん時は、俺とも戦ってくれよな。じゃあ」

 

そう言うと、二人は次元の壁を使い帰って行った。それを確認したのび太は、自分も帰ろうとする。と、ここである事に気が付いた。

 

のび太「あっ‼︎もうこんな時間だ」

 

空は、すでに赤くなり始めていた。のび太は、かなり急ぎめに家へと戻った。頼まれていたお使いを残して…。その後、のび太が家で帰りが遅くなった事とお使いを忘れて来た事で母に叱られ、晩御飯が抜きになった事は言うまでもない。

 

のび太「どらえも〜〜〜〜ん‼︎」

 

 

 

 

〜おまけ〜

 

郎夜「しかし、奈々ちゃんね〜」

奈々「どうかしました、師匠?」

郎夜「いや〜、俺が居ない間に随分とのび太と仲良くなった様だな〜」ニヤニヤ

奈々「えっ!////それはその〜」

郎夜「で、実際どう思ってんだよ、のび太の事」ニヤニヤ

奈々「!////////え〜っと、その〜。と、友達です!」

郎夜「へ〜、の割にゃ連絡先貰った時、随分とはしゃいでたな〜」ニヤニヤ

奈々「そ、その。え〜。////////」

郎夜「まあ、頑張れよ」

奈々「えっ!だから、別にそういう感情では//////」

郎夜「ほ〜う、ならのび太に他に女が出来ても別にいいんだな?」

奈々「えっ‼︎だ、誰ですか、それ‼︎一体、誰なんですか⁉︎」

郎夜「お、落ち着け。例えばの話だよ。例えば」

奈々「何だ、例えばか。はぁ〜」

郎夜「お前、やっぱりそうなんだな」

奈々「……はい////」

郎夜「ったく、最初から素直にそう言えよ。まあ、何度も言う様だが応援してるぜ。精々、悔いの残らない様にしろよ」

奈々「はい!」

郎夜「よし、じゃあ修行するか。いつか、のび太と一緒に並んで戦える様に」

奈々「(一緒に、並んで…)はい、分かりました!」

 

一人の少女が、自分の想い人と並んで戦える位強くなると心に誓った。

 

 

 

 




後書きだーーーーーーーー‼︎
のび太「テンション高いな。アイツ」
セワシ「まあ、いんじゃ無い?別に関係無いし」
ドラえもん「それも、そうだね」
奈々「やっと、私の名前が…」満面の笑み
郎夜「ってか、作者。俺たちの名前の由来は何だ?」
サイガ=天の帝王=空と言う事だ。郎夜の場合は、ネタバレになるから、そん時に。って言っても読者の方々は、もう分かってるだろうが。あれ?じゃあ、良いか。なるがやっぱ言います。
郎夜「どっちだよ!」
言う。白い魔法使い=白魔と言う訳だ。
セワシ「安直だな」
のび太「これが、アイツの限界なんだよ。察してあげなよ」
ドラえもん「ところで作者。発表は?」
ああ、その事だが。実は僕…
皆「…」
人間辞めました。
皆「…はっ⁉︎」
正確には、オルフェノクになったんだよ。
セワシ「おいおい、待てよ。オルフェノクって、短命じゃねぇかよ!この小説どうすんだ‼︎」
いや、短命は問題ない。この件の続きは次回だ。
ドラえもん「お前、何やってんだよ?」
奈々「まあまあ、落ち着いて」
郎夜「そうだぜ。次回、ゆっくり問いただせば良いじゃねえか」
そうそう。そうゆう訳だ。と言う事でセワシ。締めよろ。
セワシ「分かったよ。えー、何々?次回は番外編だ。ここの作者と、ある他作品の作者様とがエキシビションマッチ的な試合をします。…おい、作者!」
と言う訳で、次回もヨロシクな!

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