ドラえもん のび太の仮面冒険記   作:Δデルタ

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Δデルタ「はぁ…」
郎夜「おい、あいつ如何したんだ?」
のび太「何かもうすぐ、テストがあるらしくて絶望してるらしいです」
ドラえもん「理由が下らねぇ…」
奈々「確かに…」
郎夜「おら、作者。絶望してねぇで、さっさと始めろ」
Δデルタ「…では、皆さん。のび太の恐竜 2006 エピソードⅨを…」
全員「どうぞ‼︎」


エピソードⅨ

ヘキジャインベス「ガアァァァっ!」

ディケイド(コンプリート)「ふっ!」

 

ヘキジャインベスはディケイド(コンプリート)達に向かって飛びかかる。ディケイド(コンプリート)達は、散開して避ける。すると、ヘキジャインベスはディケイド(コンプリートフォーム)の方を向くと右手の爪を振り上げながら向かって行く。

 

ディケイド(コンプリート)「狙いは僕か⁉︎」

ヘキジャインベス「ガアッ‼︎」

 

ヘキジャインベスは爪を一気に振り下ろす。ディケイド(コンプリート)は、それを屈んで躱すとライドブッカー(ガン)をヘキジャインベスの腹に押し当て、引き金を引く。

 

ヘキジャインベス「ギャアアアアっ⁉︎」

 

ゼロ距離で連続で射撃を喰らったヘキジャインベスは堪らず後ろへ下がり、片膝を付く。しかし、黒マスクの執念故かヘキジャインベスは直ぐ様、立ち上がると再び構える。

 

ディケイド(コンプリート)「もう立ち上がるか…」

白い魔法使い(ホライゾン)「おいおい、あのゼロ距離射撃を喰らって、もう立てるのかよ…⁉︎」

サイガ「何て執念…!」

ヘキジャインベス「ウガァァァッ‼︎」

 

ヘキジャインベスの尋常じゃない執念を目の当たりにし驚くディケイド(コンプリート)達を他所に、ヘキジャインベスは咆哮を上げ駆けて行く。ディケイド(コンプリート)が、それを迎え討とうとライドブッカー(ガン)を構えた時、横から緑の雷撃がヘキジャインベスを吹き飛ばす。ディケイド(コンプリート)は、雷撃が飛んできた方向へ振り向く。そこには此方に右手を翳す恐竜グリードの姿があった。

 

恐竜グリード「ふん、あまりにも遅いから来てみれば…貴様は実に愚かだな」

ヘキジャインベス「ウガァァッ‼︎」

恐竜グリード「もう話す知性どころか自らを御する理性すら残っていない様だな」

 

恐竜グリードはヘキジャインベスの姿を見て嘲りの意味を込めて言い放つ。だが、ヘキジャインベスには、そんな事は関係無かった。ヘキジャインベスは自分の邪魔をした恐竜グリードを敵と認識し襲い掛かる。それを見て恐竜グリードは呆れた様に呟く。ヘキジャインベスは、爪を振り上げ、恐竜グリードに向かって振り下ろす。

 

恐竜グリード「こんなもの痛くも痒くもないわ、はあっ!」

 

しかし、ヘキジャインベスの爪が恐竜グリードを切り裂くことはなく、その防御力の前に止められてしまった。恐竜グリードは、右手を握り込みヘキジャインベスに向けてパンチを放つ。すると、その右拳はヘキジャインベスの身体を貫く。更に、恐竜グリードはヘキジャインベスを貫いたまま右手から冷気を発する。ヘキジャインベスは声を上げる間も無く一瞬で凍結させられる。そして、恐竜グリードが右手を引き抜くと、ヘキジャインベスは粉々に砕け散った。

 

恐竜グリード「ふぅ、こんなものか。さて、不要物の処理は済んだ。さっさと、この時代から去るとするか」

ディケイド(コンプリート)「待て!」

恐竜グリード「ん?」

 

その場を去ろうとした恐竜グリードをディケイド(コンプリート)が呼び止める。恐竜グリードは首だけディケイド(コンプリート)の方を向く。

 

ディケイド(コンプリート)「お前、今自分が何をしたのか分かってるのか!」

恐竜グリード「何、とは?」

白い魔法使い(ホライゾン)「ふざけんな!彼奴はお前さんの部下じゃなかったのかよ!」

恐竜グリード「…貴様ら何か勘違いをしているな」

サイガ「勘違いですって!」

 

そう言うと、恐竜グリードはゆっくりとディケイド(コンプリート)達の方へ向き直る。

 

恐竜グリード「私にとって他の奴等など所詮、使い勝手の良い消耗品でしかないのだよ。他人など信用出来ないからな。だから、奴も私にとっては唯の道具…いや、最後の最後でヘマをやらかし、化け物となり私に襲いかかって来たから愚物、ゴミにすぎんか。貴様らだって自分にとって不要な物やゴミは処分するだろう?つまりは、そう言うことだ。分かったか?」

ディケイド(コンプリート)「お前…ふざけるなよ‼︎」

恐竜グリード「私はふざけてなんかないが。至って真剣だ」

白い魔法使い(ホライゾン)「こいつ、何て腐った根性してやがる…‼︎」

恐竜グリード「何とでも言うが良い。私は貴様らなどに構っている程、暇ではないのだ。さっさとピー助を連れて、逃げなければならないからな」

サイガ「そんな事はさせない‼︎」

恐竜グリード「しつこい連中だな。貴様らは、これの相手でもしていろ」

 

恐竜グリードは大量のセルメダルとロックシードをばら撒く。すると、セルメダルから全身に包帯が巻かれており顔の中心に黒穴があるミイラの様な姿の“屑ヤミー”とロックシードによって開いたクラックから灰色で丸っこい身体の“初級インベス”が無数に現れる。初級インベスの中には背中に羽が生えている個体もいた。

 

恐竜グリード「ではな」

ディケイド(コンプリート)「待てっ!」

恐竜グリード「やれ」

 

恐竜グリードが、そう言うと屑ヤミーと初級インベス達が一斉に襲いかかって来る。ディケイド(コンプリート)が、恐竜グリードを追いかけ様とするが、屑ヤミーと初級インベスによって道を塞がれる。そして、屑ヤミーと初級インベス達はディケイド(コンプリート)に襲い掛かる。ディケイド(コンプリート)は向かって来た初級インベス一体を殴り飛ばし、その後ろから現れた二体の初級インベスも拳と蹴りで吹き飛ばす。

 

屑ヤミー「ゔあぁぁぁ…」

ディケイド(コンプリート)「ちっ!数が多い!」

 

一体の屑ヤミーが後ろからディケイド(コンプリート)に掴みかかろうとするが、ディケイド(コンプリート)は悪態を吐きながら其の手を身体を逸らして躱すと振り向きながら裏拳を放ち、よろけた処に前蹴りで止めを刺す。だが、ディケイド(コンプリート)の左右から初級インベスが走ってきており、背後からは屑ヤミーが直ぐそこまで迫っていた。

 

ディケイド(コンプリート)「おっ、と!」

 

ディケイド(コンプリート)は敢えて後ろへ転がって避けライドブッカー(ガン)で初級インベス二体を撃ち抜く。更に後ろに迫っていた屑ヤミーを、ソードモードにしたライドブッカーで振り向き様に突き刺す。そして、屑ヤミーを突き刺したままライドブッカー(ソード)を振って投げ飛ばす。その際に投げ飛ばした先にいた屑ヤミーや初級インベスを巻き添いにする。

 

白い魔法使い(ホライゾン)「のび太!お前さんは先に行け!」

ディケイド(コンプリート)「でも!」

サイガ「此処は私達だけで大丈夫だから!のび太くんはピー助をお願い!」

 

白い魔法使い(ホライゾン)は、周りにいた初級インベス達を回し蹴りで蹴り飛ばしながらディケイド(コンプリート)に先に行く様に言う。ディケイド(コンプリート)は、それに対し反論しようとするが、そこへ更にサイガが声をかける。

 

ディケイド(コンプリート)「…分かりました。此処は、お願いします」

白い魔法使い(ホライゾン)「応、任せろ!さて、その前に道を開けなくちゃな」

《ボルケーノ、ナウ》

 

白い魔法使い(ホライゾン)は、ローブと身体の縁取りが赤に変わった“ボルケーノスタイル”に変身する。そして、ハーメルケインを両手に持ち吹き鳴らす。赤い魔力が溜まった所で、更にウィザーホワイトガンを取り出し、ハンドオーサーにフレイムウィザードリングを翳す。

 

《キャモナ・シューティング・シェイクハンズ》

《ボルケーノ、シューティングストライク》

白い魔法使い(ボルケーノ)「オラァッ‼︎」

 

白い魔法使い(ボルケーノ)は炎の魔力を纏ったハーメルストライクを飛ばし、その後ろに同じく炎を纏ったシューティングストライクを発射する。シューティングストライクはハーメルストライクに追いつき、お互いの炎を合わせて飛んでいく。そして、それはディケイド(コンプリート)の先にいた屑ヤミーと初級インベス達に命中し大爆発を起こす。

 

白い魔法使い(ボルケーノ)「今だ行けっ!」

ディケイド(コンプリート)「はい!」

 

ディケイド(コンプリート)は、先程の攻撃で開いた道を走り抜け恐竜グリードを追う。何体かの屑ヤミーや初級インベスがディケイド(コンプリート)に攻撃を仕掛けようとしたが、それは白い魔法使い(ボルケーノ)やサイガによって遮られた。

 

白い魔法使い(ボルケーノ)「よし、行った様だな」

サイガ「はい、そうですね」

白い魔法使い(ボルケーノ)「さてと、のび太にあんだけ啖呵切ったんだ。さっさとやっちまうか」

サイガ「勿論です」

 

そう言うと白い魔法使い(ボルケーノ)とサイガは互いに背中合わせになるように立つ。そして、白い魔法使い(ボルケーノ)は右手にハーメルケイン、左手にウィザーホワイトガンを、サイガは両手にトンファーエッジを構えて戦闘態勢をとった。

 

 

 

格納庫

 

格納庫の中には飛行艇や大きな箱などが大量にあった。恐竜グリードは、その中の一際大きな乗り物の近くにいた。その手には、ピー助の入った檻があった。

 

ディケイド(コンプリート)「待て!」

ピー助「!ピィー、ピィー!」

恐竜グリード「何だ、もう追って来たのか。如何やって、あの中から…?」

ディケイド(コンプリート)「あの場は郎夜さんと奈々ちゃんに託したさ。僕の役目は、お前を倒してピー助を取り返す事だ!」

恐竜グリード「ふんっ、生意気な」

ディケイド(コンプリート)「ピー助、もう少しの辛抱だからな」

ピー助「ピィー!」

恐竜グリード「仕方ない…」

 

恐竜グリードは、ピー助の檻を後方へ投げる。そして、檻は一際大きな乗り物の近くまで転がる。

 

ディケイド(コンプリート)「っ!ピー助!」

恐竜グリード「よそ見している暇があるのか?」

ディケイド(コンプリート)「っ!」

 

ディケイド(コンプリート)が気付いた時には恐竜グリードは眼前に迫り拳を振りかぶっていた。振り下ろされた恐竜グリードの拳をディケイド(コンプリート)は何とか腕をクロスさせることによって防ぐ。そこへ恐竜グリードは更にミドルキックを放ってくるが、ディケイド(コンプリート)は後ろへ飛び退いて躱す。

 

恐竜グリード「ほぉ、以前とは大違いだな」

ディケイド(コンプリート)「まあね、こっちも本気なんでね」

恐竜グリード「ふっ、そうか。なら、此方も全力で応えねばなっ‼︎」

 

恐竜グリードは右手から竜巻を放つと、ディケイド(コンプリート)は、それを跳び上がって避ける。すると、恐竜グリードは空中のディケイド(コンプリート)に向けて緑の雷撃と紫の波動を放つ。

 

ディケイド(コンプリート)「っ⁉︎」

《WIZARD KAMENRIDE INFINITY》

 

ディケイド(コンプリート)は、驚きながらもDフォンを操作する。緑の雷撃と紫の波動がディケイド(コンプリート)に全て命中し、大爆発を起こす。それを見た恐竜グリードは、背を向けて歩き出す。だが突然、恐竜グリードの背中に衝撃が走り、吹き飛んだ。恐竜グリードが後ろを見ると、其処にはダイヤモンドの指輪の様な輝く頭部、銀色のローブに胸や膝にある頭部同様に輝く装甲が付いた、仮面ライダーウィザード“インフィニティースタイル”がいた。

 

Dウィザード(インフィニティー)「さあ、戦いはこれからだ!」

恐竜グリード「ちっ!随分としぶとい奴だ」

Dウィザード(インフィニティー)「はあっ!」

 

舌打ちをして忌々しそうに呟いた恐竜グリードに向かってDウィザード(インフィニティー)は、ドラゴンの模様が入った斧剣“アックスカリバー”カリバーモードを構えて走って行く。そして、接近した所にアックスカリバー(カリバー)を振り下ろす。それを恐竜グリードは腕で防ぐ事に成功する。だが、Dウィザード(インフィニティー)は素早く戻し超光速で斬りつける。

 

Dウィザード(インフィニティー)「はああああっ‼︎」

恐竜グリード「くっ⁉︎ぐぅぅ…はあっ!」

 

恐竜グリードはDウィザード(インフィニティー)の超光速の剣を腕を使い防いだり、ギリギリで避けたりしていたが次第に避けきれなくなり、とうとう刃が届いた。だが、恐竜グリードはアックスカリバー(カリバー)で連続で切り裂かれながらも、抜け出す為に左腕に二連装の砲身を出現させ発射する。

 

Dウィザード(インフィニティー)「無駄だ!」

恐竜グリード「なっ…⁉︎」

 

しかし、発射された弾丸はDウィザード(インフィニティー)の装甲に弾かれる。それにより、恐竜グリードは呆然とする。Dウィザード(インフィニティー)は、それを見逃さず袈裟、左薙ぎ、右薙ぎ、左切り上げ、唐竹とアックスカリバー(カリバー)を超光速で振るい畳み掛ける。其れらを全て喰らい恐竜グリードは火花を散らしながら吹き飛び地面を転がる。

 

恐竜グリード「はぁ、はぁ…。くっ!ならば…此れならば‼︎」

Dウィザード(インフィニティー)「っ!しまった!ぐあぁぁっ!」

 

恐竜グリードは肩で息をしながらも液状化して、Dウィザード(インフィニティー)に纏わり付きながら翻弄する。更に、恐竜グリードはDウィザード(インフィニティー)を吹き飛ばすと実体化して飛び掛かる。

 

恐竜グリード「これで終わりだ!」

Dウィザード(インフィニティー)「くっ、まだだ‼︎」

恐竜グリード「何っ⁉︎」

 

Dウィザード(インフィニティー)は、素早く態勢を立て直すと超高速状態になる。Dウィザード(インフィニティー)が消えた様に見え驚愕する恐竜グリードを、超高速状態のままで近付いて斬り、近付いて斬りを繰り返し斬りつける。恐竜グリードは何も出来ないまま、されるがままにされる。そして、Dウィザード(インフィニティー)は最後に蹴りを喰らわせ恐竜グリードを蹴り飛ばした。蹴り飛ばされ地面を転がって行く恐竜グリードを見ながら、Dウィザード(インフィニティー)はディケイド(コンプリート)に戻る。

 

恐竜グリード「ぐっ…何故だ‼︎何故、貴様はそうまでしてピー助の為に戦う⁈貴様はこいつの親でも何でも無いだろ!こいつが珍しいからか⁉︎其れとも金か⁉︎それかこいつの親代わりにでもなったつもりか⁉︎」

ディケイド(コンプリート)「…確かに僕はピー助の親では無いし、親代わりをやれているとも思ってないさ…」

 

ディケイド(コンプリート)の言葉は間違ってはいなかった。ディケイド(コンプリート)は気付いていたのだ、ピー助が親を恋しがっている事に。事実、道中何度か恐竜の親子を見たピー助は毎回、決まって羨ましそうな、寂しそうな表情で見ていた。

 

ディケイド(コンプリート)「だけど!僕はピー助を守るって、そう誓った!僕はピー助の親じゃないさ。けど、ピー助の事を想う気持ちに嘘偽りは無い!その気持ちなら本当の親にだって負けてないつもりさ。だから、僕は戦う!ピー助の為に‼︎」

恐竜グリード「分からん…分からん分からん…何なんだ…何なんだ貴様はぁ‼︎」

 

恐竜グリードの、その問いにディケイド(コンプリート)は此れまでの旅で何度も言ってきた言葉を口にする。

 

ディケイド(コンプリート)「通りすがりの仮面ライダーだ、覚えておけ!」

恐竜グリード「許さん…許さんぞ‼︎もう絶対に貴様は私の手で殺す‼︎くたばれ‼︎」

 

恐竜グリードは右手を上に上げて、巨大な紫の光弾を作る。更に、その光弾に緑の雷撃や竜巻、炎に水を纏わせる。

 

ディケイド(コンプリート)「お前なんかには絶対に負けないさ!」

《FINALATACKRIDE DE・DE・DE・DECADE》

 

ディケイド(コンプリート)が、腰のバックルにカードを装填し、叩く。すると、ディケイド(コンプリート)の前に15枚のカード型エネルギーが出現する。そして、跳び上がってカード型エネルギーを潜り抜けながら強力な蹴りを放つ“強化ディメンションキック”を発動する。

 

恐竜グリード「終わりだぁぁ‼︎」

 

恐竜グリードは巨大な光弾をディケイド(コンプリート)に向けて放つ。空中で強化ディメンションキックと巨大光弾がぶつかり合い、爆発が起きる。

 

恐竜グリード「ふっ、漸くくたばっt…」

ディケイド(コンプリート)「はあああっ‼︎」

恐竜グリード「な、何だと⁉︎ぎゃああああっ‼︎」

 

爆発の中から飛び出してきたディケイド(コンプリート)に驚き、強化ディメンションキックをまともに喰らう。強化ディメンションキックを喰らった恐竜グリードは爆発を起こして倒された。それを確認したディケイド(コンプリート)は一直線にピー助のもとに向かう。

 

ディケイド(コンプリート)「ピー助‼︎」

ピー助「ピィー!」

 

ディケイド(コンプリート)は、檻を破壊してピー助を出す。ディケイド(コンプリート)の姿を見たピー助は嬉しそうに鳴き、身体を摺り寄せた。

 

ディケイド(コンプリート)「ごめんな、ピー助。怖い思いをさせて…」

ピー助「ピィー!ピィー、ピィー!」

ディケイド(コンプリート)「そうか…そうか…」

 

ディケイド(コンプリート)はピー助を優しく抱きしめた。と、その時、基地全体が大きく揺れた。

 

ディケイド(コンプリート)「っ!これは一体…郎夜さんと一度合流するか。よし、行くぞ!」

ピー助「ピィ!」

 

ディケイド(コンプリート)は、マシンディケイダーに乗り闘技場に向かって走り出した。

 

 

 

闘技場

 

闘技場に居た屑ヤミーや初級インベスはかなり数を減らされ後、僅かとなっていた。

 

白い魔法使い(ボルケーノ)「はああああっ‼︎」

サイガ「たああああっ‼︎」

 

白い魔法使い(ボルケーノ)とサイガが二人同時に最後の集団に飛び蹴りを放ち、飛び蹴りを喰らった屑ヤミーや初級インベスの集団は一斉に爆発を起こした。

 

白い魔法使い(ボルケーノ)「これで全部か?」

サイガ「みたいですね」

白い魔法使い(ボルケーノ)「じゃあ、のび太と合流するか…って、うおっ⁉︎」

サイガ「きゃっ!」

 

突然の大きな揺れに二人はよろける。が、何とか立て直す。

 

白い魔法使い(ボルケーノ)「こいつは…ちょっとヤバイかもしんねぇな」

サイガ「師匠?」

 

白い魔法使い(ボルケーノ)の呟きにサイガは疑問の声を上げる?と、そこにピー助を連れたディケイド(コンプリート)がマシンディケイダーに乗って現れた。

 

ディケイド(コンプリート)「郎夜さん、奈々ちゃん!」

サイガ「のび太くん!ピー助!」

白い魔法使い(ボルケーノ)「のび太、如何やらやったみたいだな」

ディケイド(コンプリート)「はい」

サイガ「良かった〜」

ディケイド(コンプリート)「いや、安心するのはまだ早いよ

。早く脱出しないと」

白い魔法使い(ボルケーノ)「ああ、そうだな。行くぞ!」

サイガ「はい!」

 

ディケイド(コンプリート)はマシンディケイダーを走らせて、白い魔法使い(ボルケーノ)はテンペストスタイルになり、サイガはフライングアタッカーを起動して、出口に向かって行った。

 

 

 

続く

 

 

 




後書きの間

Δデルタ「後書きの間、始まりまーす!」
ドラえもん「あれ?作者もう立ち直った?」
郎夜「馬鹿だからだろ?」
のび太「つまり何時も通り」
奈々「成る程」
Δデルタ「今回は恐竜グリードとの最終決戦だな」
のび太「そうだね。それにしても恐竜グリードが結構あっさりとやられちゃった感があるんだけど…」
ドラえもん「まあ、インフィニティースタイルの防御力に超高速移動、そしてのび太の恐竜編って最強フォームのお披露目って意味合いもあるし仕方ないよ」
奈々「黒マスクは瞬殺されましたね」
郎夜「まあ、彼奴はそんなもんで十分だろう」
Δデルタ「そう言うこと。じゃあ、のび太。締めの方を」
のび太「分かった。恐竜グリードを倒してピー助を取り戻した僕達。しかし、基地はもう崩壊寸前で…。果たして無事に脱出出来るのか?そして、訪れるピー助との別れの時…。次回、エピソードFINAL」
Δデルタ「全てを破壊し、全てを守り抜け!」



舞台裏

Δデルタ「あれ?セワシは?」
のび太「ああ、セワシくんは今日、休みだよ」
Δデルタ「そうか!よっしゃぁ‼︎」
のび太「何か作者を本格的にぶちのめすとか言ってたから、その準備じゃない?」
Δデルタ「…」

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