ブラック・ブレット 〜Nocturnal Hawk〜 作:神武音ミィタ
一番長くなった。てか、最後のシーンに尺取り過ぎやがな……
もう、恋愛ものになってるよ、うんwwwww
あと、一番の文字数だよこれwwwww
「はぁ………はぁ……」
俺は自分が使っていたらしいライフルを持っていた。かなりの重さだ。俺はこんな物を振り回していたのか………。
今の俺は戦う存在では無いのかもしれない。けど………
「心音さんが死んでしまうのは……嫌だ…!!」
俺はライフルのスイッチを押してみた。時間が表示される。なるほど、力を溜めて放つのか。そして、武器の入ったバッグを肩に下げ、俺は駆け出した。
「ふっふ〜ん。」
男は私の首元に刀を突きつける。
「くっ……!!」
「いいねぇ、その顔!その焦りを隠せない感じの表情!!見てて心地がいいよ!!」
男は器用に銃をクルクル回す。
肩に力が……!!刀を持っている方の手は辛うじて動く。けど、この男には隙がない。どうすれば……!!
「じゃ、終わりに……っ?」
…ダァン!!
男は刀で銃弾を弾いた。その弾丸の主は……脚に負傷を負っていたプロモーターだった。片足が震えながらも立っていた。
「君……ケガしてるのに無理しちゃダメだよぉ?」
「うるさい!民警として……お前を捕まえる!!」
「うざい。」
男はプロモーターの脚に更に弾丸を撃ち込む。
「ぐあああああっ!!」
男はその場に倒れてもがく。
「っ!!」
「さぁて、と……早くイニシエーターのお嬢ちゃんを…」
実緒の方を向くイニシエーター。実緒は立ち上がり、ランスを構える。
「抵抗しないでよ……ちょっと来てほしいだけだよぉ?」
「うるさいっ!!」
実緒はランスを振るう。男は刀で受け止める。
「あーもう!!」
男は実緒を蹴り飛ばした。実緒は吹き飛ばされ、壁に叩き付けられる。
「かは……っ!!」
実緒は気を失った。
「実緒!!」
「はい、じゃ、邪魔もいなくなったし……。」
ゆっくりと実緒に歩み寄る男。
「実緒……っ!!」
万事休す……なの!?
………その時だった。
「やめろ!!!」
「ん〜?」
男は声の方を向く。その視線の先にいたのは……
「!!」
「これ以上……誰も傷つけるな!!」
NHライフルを構えた真だった。
「真!!逃げて!!」
「嫌です!!」
真は銃口を男に向ける。
「はぁ……今度は何?もうめんどいんだけど?」
「真!!今のあなたは戦う人じゃない!!逃げて!!」
「確かに……俺は逃げなきゃいけない………けど!!」
真の表情は……覚悟を決めていた表情だった。
「大切な人を前にして……そんなこと、人として出来ない!!」
「真……」
「もう……うるさいなぁ!!」
男は駆け出す。
真はトリガーを引いた。
「っ!? うわあっ!!」
反動で真は吹っ飛び、壁に叩き付けられ……
「……っ。」
気を失った。
放たれた弾丸は、男の持っていたライフルを弾き、その銃身を破壊した。
「うおっ!?」
男は後ずさる。
「へぇ……中々の威力だけど、素人が使えば意味ないだろうね!勝手に気絶しちゃってさぁ!!」
「く……っ!!この!!」
私は駆け出し、刀を男に振るう。しかし、男はそれを受け止めた。
「もう……邪魔だっての!!」
私は男から腹部を蹴り飛ばされ、地面に叩きつけられた。
「くあっ!!!」
「もうさぁ……邪魔しないでよね?」
男は再び実緒に歩み寄り出す。
「実緒……っ!!」
…………あれ?
ここは……?
俺は目が覚めた。
………!?
実緒ちゃん!?
心音!?
危ない。皆が危ない。
「ははっ……なんか目が覚めたなぁ……!!」
俺は立ち上がる。
肩に下げたバッグの中から、二丁のマシンガンを取り出す。
そして、実緒ちゃんに歩み寄る男に、それを放った。
「!?」
男は刀で、飛んできた銃弾を弾く。が、しかし。
「ぐぅっ!?」
弾ききれず、右肩に被弾した。私は弾丸の飛んできた方を向く。
「!!」
「全く……ふぁあ…んー……なんかスッキリだわ。」
……………え!?
「お、心音。無事か?」
歩み寄った、その人物は……真だった。
「真……?記憶…が?」
「まだ頭いてぇな……さっきぶっ飛んで頭打ったからかな?ははっ。」
真は私に手を差し出す。
「立てるか?」
私はその手を握り、立ち上がる。
「真………!!」
「ここは俺に任せろ。あのプロモーターと実緒ちゃんを病院に運べ。」
「……うん!!」
私は実緒を負ぶって、プロモーターに肩を貸し、その場を離れた。
「真……!」
あとで言わないといけない事、ちゃんと言わなきゃ。
「貴様……よくも俺に傷つけてくれたねぇ?」
男は俺を睨み、刀を構える。
「てめぇがクズノロマなだけだ……あのくらい、躱せよクズ。」
「っ!!こん、のぉおおおっ!!」
男は駆け出し、刀を振るう。俺は後ろにジャンプしながら、両手のマシンガンを放つ。男は弾丸を刀では弾くが、追いついていない。遅すぎる。
「くっ!!?」
脚に弾丸が命中する。俺は弾をリロードする。
「どうしたぁ?こっちは寝起きで本調子じゃねーぞ?」
「くっ……!」
男は跪く。俺はゆっくり歩み寄り、ショットガンに持ち替える。
「!!」
「……安心しろ。死にはしないさ。死ぬ程痛いだけだ。」
俺は0距離で、男の両足に散弾を浴びせる。
男の脚の表面が抉れ、血が吹き出る。
「ぐああああああっ!!!」
男は脚を抑え、その場にもがく。
「……命だけは、助けてやる。」
俺はそう言い残し、武器のカバンとライフルを手に、その場を去った。
「くそ……っ!!」
脚を打たれた男……『カイ』は這いずりながら移動していた。
そこへ……
「へばっているようだな……」
一人の男が現れた。
「『ファイ』……!!」
「仕方が無い奴だ。」
『ファイ』と呼ばれたその男……信也はカイを負ぶった。
「酷い傷だな。」
「あのガキ……今度あったら叩きのめしてやる……!!」
信也……ファイはカイを負ぶったまま、その場を後にした。
「気を失っているだけだ。身体面の治療は施したよ。」
大学病院の地下の、室戸先生の部屋にいた。実緒とプロモーターはベッドで横になっている。私も先ほど、肩の治療を施してもらった。
「良かった……」
そこへ……
「失礼します…」
「!!」
真が来た。私は駆け寄る。
「真!!」
そして、そのまま抱きついた。
「ちょっ、おい!」
「おや、記憶が戻ったのかい?」
「あ、あぁ、はい。」
「ふふ……じゃ、私は少し外に出るよ…」
「え、ちょ、先生!?」
先生は外に出た。
私は真を見つめる。
「真……おかえり!」
「た……ただいま。」
俺は答えた。抱きつかれたまま。
「な、なんだよ、ニヤニヤして。」
「だって……不安だったんだもん…」
頬を膨らませる心音。な、何だ、この変な感じは……。
「ま、真……あのね。」
心音は俺から離れ、俺をまっすぐ見つめる。
「何、だよ……?」
……こいつの言う事は、大体分かってる。記憶を取り戻す前の記憶も、覚えてる。心音が……俺に顔を赤らめていた事。記憶失った俺、中々の鈍感っぷりだよな…。
「私……真の事がね…」
ちょっといじめてやるか。
「好きなのか?」
「はえっ!!?ななな、何で!?はっ!!真、もしかして……!!」
「……記憶失ったおれと、今の俺。どっちがだ?」
悩め悩め。俺は心の奥底で笑っていた。
「……そんなの、選べる訳ないじゃん。」
「…………え?」
心音は……また抱きついてきた。そして……
「……っ。」
「んっ!?」
………おい。
これは、どういうことだよ。
心音が。
俺に。
………キス、しやがった。
「私はもう、真の全部が大好きなんだもん……きゃっ。」
両手で顔を隠す。
「……馬鹿か。」
俺は微笑む。全く、こいつは……。
俺は心音を抱き寄せた。
「はにょっ!?ままままま、真!?」
俺は、耳元で囁いてやった。
「……同じく、だ。」
俺は離れ、心音を見つめる。
「真…………。」
「……約束する。俺がお前を、ずっと護る。」
「………うんっ!」
記憶を取り戻した俺は、リア充になった。
これからの戦い……辛くなるのは承知の上だ。
上等だ。俺は護り抜く。
大切な物を、この手で。
俺は心の奥で、そう誓った。
リア充になりたいぃぃぃぃぃぃいいいいいいっ!!!!!!!!!!
作者の悲痛な叫びですwwwww
二次元の嫁よ、こちらへきてよ!!!wwww