バイオ2の時系列ではもう終盤に近いとこですね。シェリーちゃんがタイラント(ミスターX)に襲われ、図らずもG生物になったバーキンに助けられる(?)もエレベーター落っこちてしかも感染したすぐ後辺り。
とりあえず主人公?全裸フルチンでうろついてるよ?ぶらーん。
「はーだーかのぉー王さーまがぁ♪」
ヤケクソ気味な歌声(ダミ声)が地下の研究施設に木霊する。
いや、ヤケクソ気味なんてものではない。マジでヤケクソなのだ。
何故ヤケクソになってんだ?とか言う奴がいたらテメェもこんな身体になってこんな状況に置かれてみろ。よくわかっからよ。
まず、身体がデカ過ぎて着る服が無ぇ。研究施設の職員のロッカーから私物をあさってなんとか着れるもんねぇかとか探したがどれも小さ過ぎて着れねぇ。
故に今も全裸でフルチンぶーらぶら。
「くっそう、こんなんじゃ地上に出たらすぐに猥褻物陳列罪でポリスメンに捕まっちまうぜ」
正直な話それだけは勘弁願いたい。が、地上はまだ大丈夫なのか?という疑問が頭をもたげてくる。
だが、俺は早く地上に出てここから脱出する前にやらなければならない事があった。
アンブレラの研究者達が残したレポートによれば、奴らは俺に人間をゾンビへと変えてしまうウィルス、『T-ウィルス』を投与したらしい。
つまり、この研究施設をうろついているゾンビ達と同じくウィルスに俺は感染していると言うことであるが、どうも俺は特異体質、というか奴らの言うところによれば『究極の適合者』であったらしく、奴らが探し求めていた『奇跡の遺伝子』の持ち主だったようだ。
奴らが残したレポートを読んだが
『1000万人に1人の適合者と言われたセルゲイ・ウラジミール大佐のクローンを使用しても知能の低下や皮膚の損壊等を免れないにも関わらず、この被験体は身体の巨大化と大脳皮質の増大が見られ、また身体の組織の損壊も全く見られない。セルゲイ大佐が1000万人に一人ならばこの被験体はおそらく数億人に一人の神に選ばれし適合者だろう』
と書かれてあった。
何が適合者じゃボケナス共が。そんなとんでもない確率に頼るようなクソなシロモンを人に投与するんじゃねぇわブタカス共が。つかおまえ等の神なんぞ知るか、こちとら八百万神の国の人間じゃボケぇ!!日輪の力を借りて今必殺の神国ジャパンアタックぶちかますぞファッキンサイエンティスト共めが(謎)。
……いかんいかん。どうもここんとこやたらと頭に血が上りやすくなってるようだ。これもT-ウィルスとやらの影響なのだろうか(素で前からこんなもん)。
まぁ、奴らのレポートからの情報をつなぎあわせるとアンブレラ、いやスペンサーのボケジジィの目論見がだいたい理解出来た。まったく理解したくもないがああいう腐った金持ちが老化したら大体テンプレ的なクソ面白くないマンネリ思考に陥るものだ。
つまりカスのスペンサーは金も権力も何もかも(友人とか愛とか以外。あんなクソ野郎にそんなもんあるわけねーだろ)手に入れたが、年々衰える身体だけはどうしようも無く、それならいっそ自身を不死身の無敵超人にしてこの世の唯一支配者になろう!的な考えを持ったに違いない。
だからああいう老害はとっとと墓の穴に叩き込むべきだって、世の中の人の為になんねーって前から言ってんだ俺は。
何がアンブレラじゃ、人々を病から守る傘じゃ。性根腐った金の亡者だけでなく死の商人じゃねぇか。
そんなクソのような奴のせいで俺はこんなとんでもない身体にされ、そして大切に育毛していた髪の毛を失い、それどころか股間すらも無毛状態でフルチンなのだ(チ○コのサイズがちょっと大きくなってんのは許す)。
着る服もサイズが無い。全裸でゾンビだらけのこんな地下の研究施設をうろつき、そしてウィルスを身体から駆除せねば地上にすら戻れない。
いや、なんてことは無い。
俺は水虫との戦いを勝利した男だ。
親父に水虫をうつされ、高校時代に好きだった女の子に
「水虫の男の子とは付き合えないわ。汚いし臭いから近寄らないで!」
とフられ、その子の友達の女の子達にも言いふらされて暗黒の青春を送り。
その悲しみと苦しみ、そして怒りをバネに学業を励み、全ての真菌を駆逐してやると一念発起して研究者になった。
水虫に悩む仲間たちと協力し苦節十数年。
俺は全ての真菌に勝利したのだ。あと、研究の副産物でカビ用の家庭洗剤もでけたけど。
そう、それに比べればT-ウィルスなんぞ何するものぞ。
なんせレポートによればなんか駆除する薬品の作り方があるんだからな。楽勝じゃねーかおい。
「ふん、しっかしずいぶんと陳腐な精製方法だな。効率が悪すぎる。いや、ここの研究員はさほど熱心にワクチンの研究やら抗ウィルス剤の精製に力を入れていなかったと見るべきか?まぁいい。とりあえず完璧なワクチンと駆除剤だな。まずは必要な薬剤を集めんとな……」
俺は手に入れた施設の見取り図をみつつ、薬剤を集める為、研究施設の奥へと進んで行った。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
研究施設の奥。
俺は第一生存者を発見した。
なんかヒステリックなババァ、いや中年女性の研究者だ。が、なんか俺の事をタイラントとかどうとか言ってどっかに逃げやがったが、なんなんだろうな。
いやそりゃあゾンビとかバケモノが施設内のあちこちにわいているのだ、俺もそういうものと思われてもしかたが無いだろうが、こっちがわざわざ丁寧に英語で話しかけてんだから知性があんのはわかるだろうに。
……いや、もしかすると全裸なうえにフルチンだったからかも知れん。タイラントとはチ○コのサイズを指していたのかもなぁ。息子よ、お前の名前は今日からタイラント(童貞)だ。いや、チ○コに名前をつけんなや。
まぁ、アンブレラの研究者なんぞどうでもいい。逃げた先でゾンビに襲われようがなにしようがそれは罪の報いというものだろう。ましてやヒスババァなんぞ知らん。
俺は逃げたヒスババァを追いかける事はせずに研究施設の奥に進み、俺の目当ての薬の材料をかき集めて薬剤を調合し精製する機材のある部屋へと入っていった。
ドアが開いて、いきなり銃で撃たれた。
「痛っ、痛っ、おい、痛いってーの!!なにしやがんだ危ねぇだろ!!」
まぁ、鉄砲の玉を何発か食らいはしたが、感覚的には玩具の銀玉鉄砲で撃たれた程度の痛みしか感じず、弾も多少俺の胸板に食い込んでいたが、ふんっ!と力を入れれば全部床にバラバラっと落ちた。
見ればなんかポニーテールの赤い革のベストを着た、いかにもアメリカンな若いねーちゃんが銃を俺に向けて構えており、その顔はめちゃくちゃ青ざめており、そして怯えていた。
第二生存者発見。
ただ、どうもここの研究員では無いようで、なんかレディースっぽい。いや、ヤンキーねーちゃんというべきか?そんな雰囲気の白人ねーちゃんだ。
だがその目はさっきのヒステリックババァのように腐ってはいないように思えた。
俺はヤンキーのねーちゃん(?)に英語で話しかけた。
「痛てぇじゃねぇかよ。危ねぇな。つうか薬剤の瓶に当たってたら薬が作れねーところじゃねぇか」
若いねーちゃんは俺の言っている事が理解出来ない、いや信じられないのか銃を下ろそうとはしない。
「とっとと鉄砲を下ろせ。つか、ここにいるってことはおまえさんもT-ウィルスのワクチンがいるんだろ?今からおまえさんの分も作ってやっから邪魔すんじゃねぇ」
はぁ?とそのヤンキーのねーちゃんは目をまるくしたが、しかし、銃を下ろさずに俺に言った。
「私が必要としているのはG-ウィルスのワクチンよ。全然違うわ」
「……G-ウィルス?T-ウィルスの他にも連中、ろくでもないウィルスを造ってたってのか?」
もう救いようがねーなぁ。やっぱとりあえずスペンサー殺さなきゃ(使命感)。
聞けばこのヤンキーのねーちゃん(クレア・レッドフィールドって名前らしい)は、そのG-ウィルスに感染したバケモノに襲われ、感染した女の子を助けるために薬剤を集めてこの部屋に来たらしい。
「そんなバケモノがいるのか」
「あんたもバケモノでしょう。そのバケモノがどうしてT-ウィルスのワクチンを造ろうなんて思ったのかしら?」
俺と話が通じるとわかって余裕が出来たのかなんかこのクレアというねーちゃんは強気んなったな。つか銃を突きつけんのやめい。全然効かねえけど撃たれたら一応は痛いからな。
「人をバケモノ呼ばわりすんな、このヤンキーねーちゃんめ。俺はここの研究施設に連れてこられてT-ウィルスに感染させられたんだ。つまり俺はキャリアだ。身体から駆除しなければ人々に感染させるリスクが高い。それでは脱出も出来んからな」
誰がヤンキーねーちゃんよ、とかクレアなるねーちゃんは言いつつも、俺の話(斯く斯く然々うしうしウマ娘うまぴょい伝説っとくらぁ)を聞いてやっとこ銃を下ろしてくれた。
「あなたも被害者というわけね。ごめんなさい、さっきあなたに良く似たバケモノに襲われそうになったから……」
なんか俺ぐらいデカい身体でトレンチコートを来たバケモノだったらしい。
くそぅ、バケモノが服を着てるっつーのに俺には無いのか?などと思ったが、クレアが言うにはそのバケモノももう一体現れたG生物なんぞという巨大なバケモノに倒され、クレアとクレアが連れていた少女ももう少しで危なかったらしい。
「……バケモノの巣窟か?ここは。ゾンビやらデカいウーパールーパーやら脳みそ剥き出しのひょろっこい奴やら。あのクソボケジジィは世の中をバケモノ動物園にでもしたいのかディストピア脳め」
やっぱスペンサー殺さなきゃ(使命感)。
「クソボケジジィ?」
「ああ、アンブレラの会長のスペンサーの事だ。必ず奴には罪を償わせねばならん。(主に俺の髪の毛の恨み的に)」
「……黒幕は、アンブレラ会長ってことか」
クレアはボソッとそう言いつつ、
「先に機械を使わせてもらうわよ。というかあなたはワクチンを作ったらどうするの?」
と、機械に薬剤をもうセットしていた。
人の答えを聞かんとは、もしかしたらこいつヤンキーはヤンキーでもギャル系かもしれん。ギャル系の小娘は人の話を聞かんからなぁ。
できちゃった結婚した弟んところの嫁なんぞモロにそうだったからなぁ。つか俺と同じく親父に水虫をうつされた癖にどうしてあの弟は結婚なんて出来たんだろうか。
……ヤンキーギャルなら受け入れてくれんのか?頭が軽いふわふわ系だからなのか?
いや、クレアはギャルには見えん。どっちかと言えばブッコミ上等!な奴だ。多分。
……とはいえ、幼気なようぢぉが感染し一刻も早くワクチンで治療せねばならんなら仕方あるまい。先に使わせてやろう。
「駆除剤は俺に使う。身体からウィルスを駆除せんといかんからな。ワクチンは……出来れば君達のような生存者達に使って欲しい。俺に駆除剤を投与しても完全に駆除するには時間が掛かるだろうからな。接触して感染させたくないし他にも助けられる人間がいたら投与したいと思っている。だから、ありったけ薬剤をかき集めてきた」
俺は持っていた薬剤を床にずらっと並べてそう言ったが、クレアが聞きたいのはワクチンの使い道についてでは無かったようだ。
「いえ、薬をどうするのか、じゃなくて今後あなたがどうするのかを聞きたいのよ」
そんな事はもう決まっている。
「ここから脱出する。地上に出て俺はやらなければならんことがあるからな」
そう、スペンサーを追い詰めてとにかくぶち殺すのだ。草の根をかき分けでも如何なる手段を用いようととにかくあのジジィを冥土に送りつけてやる。
……その頭に未練がましく残ってる髪の毛を全部引き抜いた後でだ。容赦などしない。
「そう……。なら、私達と一緒に脱出しない?あなたはその、かなり頼りになりそうだし」
ガシャコン、ガシャコン、と機材を操作しつつ、クレアはさっきまでのあの怯えた態度などどこへ行ったやら、馴れ馴れしい……までは行かないがなかなかある程度友好的にそういった。
まぁ、頼りになるかどうかはわからんがゾンビやらバケモノだらけん中、こんな若いねーちゃん達だけと言うのはなかなか厳しいだろう。
「……協力というわけか。ふむ。よかろう。目的は同じだし断る理由は無いからな。だが、ウィルス駆除剤とワクチンの精製にはやや時間がかかる。君は早くG-ウィルスのワクチンを持って行かないといかんのだろう?」
「ええ、だから後で医務室で落ち合いましょう。シェリー、感染した女の子の治療にも時間がかかるから」
よろしくね、とクレアは俺に右手を差し出してきた。
「うむ。よろしくな」
俺もクレアの手をとり、そして握手した。
……ああそうだ。握手しといてなんだが俺はキャリアだった。
「ああ、クレア。念の為に右手をアルコールで洗浄しといてくれ。なんせ俺はキャリアだからな。皮膚接触では感染しないはずだが、本当に念の為な?」
なんか、めちゃくちゃばっちぃものでも見るかのような目をされた。いや、感染予防には消毒やろ。
女の子にそんな目を向けられたのは俺の人生で二度目である。
ああ、それもこれも全てスペンサーが悪い。とりあえずスペンサー殺さなきゃ!(使命感)。
最初は地下を脱出して警察署に向かい、リオンを追いかけてるタイラントをぶん殴って服を奪うという予定でしたが。
やっぱフルチンで女の子の前に出してやろうと思った。
なお、主人公は全タイラント系最強かつ脳神経も強化されており、自分では気づいてませんが知能もあがってます。
しかし、どれだけ天才でもアホは変わらず、変態は変態なので救いようがねーなぁ。
次回、シェリーちゃんにぽろーん(嘘)、でまたあおう!
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