M県S市杜王町在宅のとあるスタンド使いの日記 作:BサインからCサイン
あと、新小説投稿しました。例によってまたタイトルが長いです。自重します。
そして今回は話が短いです。もうクライマックスですが、間を空けていたので文がちゃんとできているか、心配です。
…第四部が終わったら、どうしようか。
△月X日
新手のスタンド使いを再起不能?にしてから、部屋が騒がしくなってしまった。
あのスタンド使いの分身の紙が暴れるのだ、たまに逃げ出そうとするから辞書に挟んでおいたんだが…たまにうめき声まで聞こえるからたまったもんじゃない。
今度ヘッドホンでも買おうかと思う。
にしても、本当にあの日は疲れた。
まさか放課後にも新手のスタンド使いが現れるとは思わなかったもんな。それも二人、片方は仗助の知り合いらしいけど。しかも宇宙人。ヌ・ミキタカ・ハゼクラだっけ?
もう片方のスタンド使いは吉良の親父の刺客だった。名前は鋼田一 豊大(偽名)、鉄塔に住んでいる男だった。
そして鉄塔の中にいた吉良の親父を捕まえようとした仗助が、奴の『スタンド』に閉じ込められてしまったのだ。
奴のスタンドは完全に一人歩きしてしまっている鉄塔型のスタンドで、エネルギーを必要とするため人間を鉄塔に閉じ込めるらしい。なのでトランプのババ抜きのように、仗助が鉄塔の中に入った瞬間
鋼田一 豊大は鉄塔から脱出しようとしたのだ。
でも意外と倒すのはそう難しくはなかったな。
鉄塔から逃げようとする鋼田一 豊大を射程距離のある〈I's〉で蹴り落とした後、億泰の〈ザ・ハンド〉の射程距離に入った所を空間を削って引き戻して接近させて、地面に倒れてところを康一の〈エコーズ ACT2〉とミキタカの"なんにでも変身できる能力"で動けなくしたところを仗助がとどめをさす。
…恐らく彼の心にはトラウマが生まれてしまっただろう。自分でもやり過ぎだと思ったもの。そういえばあのとき一緒にいた吉良の親父が逃げた方向には住宅街があったと思うけど……まさかそこに吉良がいたり……しないよな?
△月U日
新手のスタンド使い達からは、吉良の親父の居場所などの情報は得られなかった。残念だ。
だから今日から、奴が逃げて行った方角を頼りに吉良吉影の居場所を探すことにしよう。
とりあえず、杜王の端まで頑張ろう。町中から出てなければいいんだけど…。
△月P日
今日は学校が休みだったから、久しぶりに形兆たちとトニオさんのレストランで食事をした。
最近疲れ切っていたんでけど、トニオさんの料理を食べたら疲れも吹っ飛んでしまった。物理的に。
ちょっと今回の描写はあれだったから、書くのはやめておこう。
そういえば、トニオさんって料理の後始末とかどうしているんだろう。たまにモツとかでるときあるんだけど…次の日行っても綺麗になってるし…どうやって掃除しているんだろうか。
俺、気になります。
△月Y日
ダメだ。
頑張ってみたけど、一向に見つかる気配がない。俺には露伴先生みたいに朝市の通勤者を見張りつづけて探すなんて根気のいいことはできなかった。
なので、どうすれば吉良が見つかるのかを必死に考えてみた。
……あ、鍋島寧々のスタンドがあればわかるんじゃないか?
彼女のスタンド、〈ジ・アンサー〉の能力ならば吉良吉影の居場所が特定できるかもしれない。少し危険が伴うが…そんなことを言っている場合ではないだろう、この町を守るために、一肌脱がせてもらう。……なぜ早く思いつかなかったのだろう。
今日はもう寝て、明日彼女の店に行ってみることにしよう。
△月%日
放課後、早速占いの店に行った。
理由を話すと、鍋島寧々は了解してくれた。彼女のスタンド能力は"自分の知りたい事が知れる事の難しさに合わせてクイズのレベルが上がる"らしく、前回間田先輩の時は知っている人物である俺が近くにいたからあのレベルだったらしい。
…それであのレベルなんですか。難し過ぎじゃあ、と思ったけど、そんなことは言ってられない。
彼女の後ろに置かれた棺の不気味な目がこちらを向き、その口が開いた。
『質問:吉良吉影の居場所
クイズレベル:7
問題数:2
回答者:一之瀬治一
それでは第一問
Q:とある国の王様がある若者二人に、
「二人で馬に乗って競争しなさい。 勝った馬の主の方に褒美を取らせよう。ただし、 後でゴールした方を勝ちとする」
と言いました。
このままでは二人とも、先にゴールに入ろうとはしません。
ではどのようにすれば、二人がゴールに先に入ろうとしますか?
制限時間は3分 スタート 』
序盤からキツイってレベルじゃなかった。
前回とレベルが全然違うことにビックリした。しかしもう後戻りはできない、制限時間内に正解するしかないんだ。さもなくば、その代償として+な”何か”を失ってしまうから。
残り一分、なんとか正解を言う事ができた。
この場合、重要なのは"後にゴールした方"が勝つという事ではなく、"後にゴールした馬"ということだ。つまり、"相手の馬を先にゴールさせてしまえば自分の勝ちになる"。だから正解は"互いの馬を交換する"だ。
『最後の第二問
Q:プレイヤーの前に3つのドアがあって、1つのドアの後ろには景品の新車が、2つのドアの後ろにはヤギ(はずれを意味する)がいる。プレイヤーは新車のドアを当てると新車がもらえる。プレイヤーが1つのドアを選択した後、モンティが残りのドアのうちヤギがいるドアを開けてヤギを見せる。
ここでプレイヤーは最初に選んだドアを、残っている開けられていないドアに変更しても良いと言われる。プレイヤーはドアを変更すべきだろうか?
制限時間は三十秒 スタート 』
しょうじき無理ゲーだった。二択じゃなかったら絶対に間違えていたと思う。
制限時間内に答えがわからず、運に身を任せて「変更すべき」と答えたら正解だった。
ちなみに後で調べたところ、最初に選んだドアで正解する確率は1/3、残りのドアで正解する確率は2/3となるようだ。…本当に危なかったぁ。
△月!日
まだ早朝だけど、日記を書くことにした。
今日はいよいよ奴…吉良吉影の所へ行くからだ。
昨日の夜にはもうみんなに伝えておいた。露伴先生も同じく手がかりを見つけたようなので、今日これからみんなで落ち合って、言うつもりだ。
あいつのやってきた罪は重い。杉本 鈴美さんやころされかけた重ちーのためにも、絶対にあいつを倒す。
もしかしたらこれが最後の日記になるかもしれないが…そうならないよう、頑張るつもりだ。
批判、感想、ここはこうした方がいい。などの意見がありましたら遠慮なく教えてもらえると嬉しいです。