達也&深雪=追憶時12~13歳
達也と同い年ってことにすれば追憶編出来るじゃない!
てなわけで、追憶編やります!
「嫌だ・・・・・・!」
「すまんな」
葉山は手で顔を隠しながらただ一言そう告げた。
まるで、思わず浮かんだ表情を隠すかのように・・・・・・
「どうして・・・・・・!」
「当主様の命令だ」
悲痛と言っていい程少年の表情は悲しみに歪んでいたが、葉山の言葉で今度こそ少年の顔は絶望に染まる。
(そんな顔は、見たくなかったな)
自らの手で彼を絶望の淵に突き落としておきながら、そんな事を考えている自分に気づき、自嘲の笑みを浮かべる。
そんな資格はないというのに
「さぁ」
「やめろ」
「行くんだ」
「やめろっ!」
迷いを断ち切るように葉山は、少年の手を無理やり取る。
少年は当然抵抗したが、所詮大人と子供、葉山は未練とともに少年を引きずる形で歩き出した。
「安心したまえ」
「嫌だ!嫌だ!」
「きっと、いい所だから」
「やめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」
「大人しく学校に行きたまえ!」
「何でいい歳こいて小学校なんざ行かなきゃ行けないんだよぉ!」
往生際の悪い少年を無理やり登校させる為に、
御覧の通り、葉山は駄々をこねる少年を無理やり学校に行かせようとしている。
では何故こんなことになったのか説明せねばなるまい。
四葉の道場から帰ってきて数日、通常通りのほほんとゲームしたりTCGしたりダメ人間街道まっしぐらの少年であったが、
「そういえば、あなた学校はどうするの?」
という、真夜の言葉からすべては始まった。
「学校?」
「そうよ」
「学校か~」
少年は少し考えるそぶりをする。
「確かに、僕ぐらいの歳の人間は学校に通ってますよね~」
「元の世界に帰る当てもないんでしょ?だったら学校ぐらい卒業しておいた方がいいと思うけど」
学費なら心配しなくていいわと真夜はウインクする。
この世界で身を立てて生きていくには確かに大卒とはいかないまでも高卒ぐらいまでは欲しい。
でないと、就職等で色々と選択肢が狭まってしまう。週休0日で保険もボーナスもなく汗水涙垂らして働く職場を選らばざろう得なくなる。
決して筆者の体験談ではない。断じて違うとここで記しておこう
閑話休題
学費は払ってくれるというし、要は俺の意思次第ということか
「そうですね~強くてニューゲームもいいかもしれませんね」
「しかもここから通えるのよ」
「それは魅力的」
一人暮らしは色々と大変だからね
「異論はなさそうね」
笑顔の真夜さんに俺も笑顔で答える。
その笑顔に答えを見たのだろう。
真夜さんはそのまま転入届と書かれた書類に目を落とす。
「ならこれにあなたの」
「だが断る」
真夜さんの笑顔が固まる。
ふふふ、一度でいいから言ってみたかった。
「この岸部露伴の最も好きな事の一つは自分で強いと思っている奴に『No』といってやることだ!」
ここまで言って一つのネタだからね。因みに『だが断る』に!はつけません
「てのは冗談で、今更学校っていうのもね~。就職だってどっか適当に見つけま・・・・・・」
ここまで、言って少年はようやく気付く
「へぇ~」
「あ、あれ?」
真夜さんの笑顔がだんだん怖くなってきているのに
「ちょ、ちょっと待って真夜さん!なんか俺急に学校行きたくなってきたな~みたいな・・・・・・ダメっすか?ダメなんすか?」
今更言っても遅かった。
彼の行く先は残念ながら確定してしまった。
何処に放り出すかなど・・・・・・
『地獄(真夜)』に決まっているのだった。
「脅しに屈するとは、不覚」
「君の自爆だろうに」
半分以上彼の自爆により、望まざる学校生活を送ることになってしまった少年
まさに自業自得である。
「何がそんなに気に食わないのだ?」
「だって小坊ですよ!?絶対パンチするとき
デュクシwwwwデュクシwwww
っていうんですよ!?そんな集団に放り込まれるなんて・・・・・・っ!」
わなわなと肩を震わせる。
そんな少年の目の前に手のひらを向けてみた。
「パンチしてみろ」
「デュクシwwwwデュクシwwww」
あっ・・・・・・
「安心しろ。君は3日で溶け込むだろう」
「チクショォォォォォォォォォォォ!!」
がっくしと膝をついた少年を転校初日から遅刻とは格好がつかんぞ?とうそぶきながら問答無用で引きずる葉山であった。
「真夜さん!葉山さん!ミルメーク久々に飲んだけど超うめぇ!」
3日後、葉山の予言通り、小学校生活をめちゃくちゃ楽しんでいる少年がいたとか
そして、2年の月日が流れる。
舞台は沖縄
戦略級魔法の力技によりストーリーのエイドスを追憶編に変換しました(ドヤッ
簡単に言うと次回から追憶編です。