アイクの異世界旅行記   作:よもぎだんご

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お話は少しさかのぼって、アイク視点です


真相は闇の中

「日中なのに薄暗くてじめじめとした森だな」

「・・・ガリアの樹海に似ているけども、ちょっと違う感じ」

 

 アイクとネフェニーは周囲を警戒していた。

 すばしっこいワユと天馬騎士のマーシャは周囲の偵察中である。

 

 

 

 大音量の鐘の音と蒼い炎に包まれて見知らぬ樹海に来てしまったアイク達。いち早く立ち直ったアイクは混乱する仲間達に命令を下した。状況を整理したいが意志の統一が何より大切だ。

 

「命令は1つだけだ。誰も死ぬな。せっかく平和になったんだ。こんな訳の分からんことで死ぬのは許さん。全員で生きてクリミアに帰るぞ」

 

 シンプルで不器用な言葉に団員達はかえって落ち着きを取り戻し、現在の状況を纏めていく。

 

 生き物の気配に敏感なリアーネも確認したが、クリミアからこの樹海に来てしまったのはアイク、エリンシア、ミスト、マーシャ、イレース、ネフェニー、リアーネ、ワユの8人だけらしい。少なくとも近くにはいないようだ。女性ばかりなので多少肩身が狭いかもしれないが、アイクは意識的に考えないことにした。

 周囲の偵察と警戒に半分の人数を割き、残りでお互いの装備や持ち物を確認していく。

 

 女神のいる「導きの塔」に登った時の格好で、という指示だったので全員が完全武装しており、2,3日分の水と食料を持っているのは幸いだった。

 ミストの馬もエリンシアとマーシャの天馬もいる。武器は全部ではないが、この前ユンヌに加護をかけてもらった物ばかりなので壊れる心配がないのはありがたい。

 根本的な解決にはなっていないが馬も武器も水も食料も無しで放り出されるより100倍ましだ。

 

「…とりあえずエリンシア様が、ドレス姿じゃなくて甲冑姿なのは助かった」

「だな。ドレスみたいにひらひらしたのが多いとあちこち引っかかって大変だ。それにいざとなったら天馬に乗せることができる」

 

 もうひとつ幸運なことは持ってきた杖の豊富さだ。各種の回復魔法、状態異常魔法、マジックシールドやアンロックなどの補助魔法、レスキューやリワープといった転移魔法まですべて揃っている。

 

「この転移魔法を使って全員でクリミアに帰ることはできないのか」

「……難しいと思います。転移魔法は本来一人用ですし。」

「多くの魔力で無理矢理複数を転移させることもできますが、現在地と目的地との距離と座標が分からないと流石に」

 

 この中で杖を使った魔術に長けているイレースとエリンシアが憂い顔で答えた。世の中そうそう都合よくいかないようだ。

 

 アイクが悩んでいると、急にマントのすそを引かれた。振り返るとリアーネが不安そうな目でこちらを見ていた。

 

「アイク、あっちから、なにか、くる。ひとじゃ、ない」

「人じゃない? 獣の類か?」

「ちがう、と思う。こころのなか、あくいで、いっぱい」

「そうか。全員、警戒態勢をとれ。正体はどうあれ、こちらに悪意を持っていることに違いはない。交渉が決裂したら迎え撃つぞ」

「アイクさん。リアーネ様は私が守ります」

 

 ネフェニーが戦闘力皆無のリアーネの前に立ち、身の丈を超える盾と槍を構えた。

 ネフェニー自身の髪の色と同じエメラルドグリーンの盾には負の女神ユンヌの加護がかかっていて、決して傷つかず、朽ちず、壊れない。傭兵団の誇る最強の盾だ。

 

「頼むぞ、ネフェニー。エリンシア、マーシャを呼んできてくれ」

「はいっ」

 

 エリンシアが天馬に乗り、素早く上昇していく。4年前と違い、今ではエリンシアもマーシャも超一流の天馬騎士だ。必要以上の心配は余計だ。

 

「ミスト、お前は遊撃だ。忙しいと思うが回復とみんなの補助を頼む」

「うんっ。任せてよ。」

「イレース。敵が現れたら、俺と出るぞ。何が出るか分からん。魔法か杖か、お前に任せる」

「……分かりました。」

 

 ミストは魔法剣と杖魔法のどちらも高水準で、馬の機動力もある。妹ながら優秀な奴である。イレースも高い技量と魔力を持つ魔導士だ。

 

「お兄ちゃん、ワユはどうするの」

「あいつなら、いい場面で勝手に現れるだろう。勘のいい奴だからな」

 

 あいつなら、自分の見せ場を逃すような真似はしない。そんな信頼があった。

 

 

 アイク達が準備して数分後、

 

「……アイク」

「分かってる。心配するな。俺たちがリアーネは絶対に守る」

 

 奴らはいまだ姿を見せなかった。

 だが、気配が隠しきれていない。前方の林にざっと30人位いるのが、リアーネはおろかアイク達にもはっきりと分かった。

 あるいはこうやってプレッシャーをかけにきているのかもしれないが、幾度もの大戦を乗り越えてきたアイク達には効果が無かった。

 

「あんたらが、そこにいるのは分かっている。ここがあんたらの縄張りだというのは分かったから、通してくれないか。無駄な争いは避けたい」

 

 なんの返事も無かった。

 

「返事がないのは、了承したということで良いか。」

 

 やはり、返事がない。

 

「こちらも先を急ぐ身なんでな。悪いが通してもらいたい」

「グギャー!」

 

 奇声と共に、凄い数の紫の光が襲ってきた。

 

「ぬうん!」

 

 アイクのラグネルが3度閃く。

 三つの青い衝撃波が合わさって巨大な衝撃波が生まれ、襲いくる紫の光を呑み込み、蹴散らしていく。

 

「戦闘開始だ。俺たちを甘く見たことを後悔させてやれ。イレース、ミスト、俺に続け!」

 

 衝撃波の後ろをアイクが疾走し、アイクの横をミストが後ろにイレースを乗せて並走する。

 ネフェニーはその場にとどまり別方向から撃たれた紫の光を盾で受け止め、リアーネを守る。

 

 敵は素早く散開し、衝撃波を避けた。衝撃波が地面に当たって砂埃を巻き上げるなか、ついに敵はその姿をアイク達にさらした。

 直立2足歩行するザリガニにトカゲの類の特徴を合わせたような不気味な姿をしていた。頭は赤く、目が黄色く、手のはさみが紫色に光っていて、そこから次々と光線をアイク達に向けて発射する。

 

 アイクは襲いかかる光線を躱し、剣で切り払って、接近する。

 先頭の奴らが慌てたように動こうとするが、

 

「せいっ!」

 

 裂帛の気合いと共に振るった黄金の剣のもとに、彼ら4体は上下に真っ二つになった。

 

 だが、敵もさるもの。すぐさま態勢を立て直し、後列はアイクに光線を放ちながら大きくバックステップ。前列はハサミを紫色に光らせながら跳びかかってきた。

 アイクは前へ踏み込みながら、横薙ぎの勢いに逆らわず踊るように回転して、もう一度横薙ぎを放つ。

 敵のバックステップも飛び込みも間に合わない。彼らは一刀のもとに切り捨てられ、アイクを中心に一瞬半径2メートル強の空白地帯ができた。

 イレースがその隙にマトローナの杖を持って、ミストの馬から降りたった。

 イレースを降ろしたミストは間髪入れずに乱れた敵陣に追い打ちをかけるようにマトローナの杖で殴り掛かる。

 

 ところで、魔法職の人間が杖で敵を殴ることをその非力さを揶揄して杖ポコと言うのだが、イレースもミストも魔法職ながらラグネルをも持てる膂力の持ち主だ。

 さらにマトローナの杖は周囲の味方を回復させてバイオリズムを最高にするという本来の効果に加えて、この杖で敵を殴った場合は本人の攻撃力の3倍のダメージが入るというアイクも知らない隠れた効果があった。

 しかもこの純白の杖はいくら力いっぱい敵を殴っても壊れず、持っているだけで持ち主の傷や疲れをいやすという破格の性能も持っていた。もう杖で敵を殴れと言わんばかりの性能だ。

 

 華奢な少女達が清純な白い杖で敵を殴るたびに、体の一部がひしゃげたり、陥没していたり、粉砕されていたりする死体が出来上がっていく。

 

 彼女たちが杖で殴るのを果たして杖ポコと呼んでいいのか。杖ズガーンとか呼ぶべきじゃないのか。あの華奢な少女達のどこにそんな馬鹿力があるのか。アイクは長年大変疑問なのだが、まあリアーネを除いてここにいる女性陣は全員同じことができるので今更だ。

 

 敵もただではやられはしない。その身体能力を活かして森の中を高速で跳び回りだす。生い茂る樹木を利用して、縦横無尽に動き回り、奇襲を仕掛け、光線を発射する。それを十数人が一斉にやる、もはや森の中は紫色の光線の雨だ。

 

 アイクたちはそれらを驚くべき集中力で見切り、処理していく。死角からの襲撃者を切り裂き、背後からの光線を防ぎ、防御のために振るった剣が衝撃波を生み、敵を蹴散らす。

 しかし、アイクはもどかしく思っていた。

 

(俺たちの数が足りん。これでは攻めきれん)

 

 敵の猛攻をアイク達はしっかり捌いていたが、攻めに転じるにはもう1ピース足らないのだ。攻めなくては勝つことはできない。

 

「大将、ただいま~」

 

 アイクの思いを感じ取ったかの様に、ワユが呑気に挨拶しながら参戦した。

 猿の様に枝から跳び下り、横殴りの斬撃で空中の敵を切り飛ばし、さらに落下の力を加えた剣で地上の敵も両断した。

 

「ワユ! よし、これでミストをネフェニー達にまわせるな」

 

 ネフェニー達の方には今の所敵を通していないが、別働隊がいないとも限らない。

 ワユとミストの役割はどちらも遊撃だが、ミストはワユに汎用性で勝るが攻撃力で劣る。

 今アイク達に必要なのはこの場を制圧する攻撃力だ。そして、それはアイクとワユとイレースがいれば十分だ。

 

「・・・お帰りなさい、ワユさん。こちらは3人であちらの残りは14体ですか。・・・まあ、いつものことですね」

 

 ワユはアイクと彼の後ろにいたイレースに悪戯小僧の顔で笑いかけた。

 

「それは大丈夫。向こうにもすぐ援軍が到着するはずだよ」

「そうか、ならあてにさせてもらおう。いくぞ」

 

 ワユが加わったことで、殲滅は加速し、数分後には敵は綺麗に死体になっていた。

 

 

 

 アイク達が最前線の敵を倒している頃、後方のネフェニー達は少数の敵から襲撃を受けようとしていた。どうやら、アイク達を迂回したらしい。

 

 敵もリアーネを守るために縦横無尽に動けないネフェニーを与しやすいと考え、長槍を持っているネフェニーの間合いの外から一方的に銃撃せんと、気配を殺してネフェニーの死角にある木の上から狙いを定める。

 

「ネフェニ、うしろのき」

「ふっ!」

 

 しかし、リアーネにかかれば気配の遮断は無意味。彼女は生命の精神や霊魂の位置や様子が分かる。そして彼女は、自分のイメージを他人の精神に直接伝える術を会得していた。あとはネフェニーが手にしている2メートルを超える槍を敵に向かって投擲するだけ。矢の様に飛んだ槍は狙い違わず敵を貫いた。

 ネフェニーが手を開くと、さっき投げた彼女の槍が現れて手に収まった。

 彼女の槍も導きの塔で負の女神に加護を授けられた神槍なのだ。

 

 敵も馬鹿ではない。味方が貫かれるや否や、自分たちの位置が何らかの手段でばれていることを察知し、その超人的な身体能力を活かして森の中を高速で跳び回りだす。生い茂る樹木を利用して、縦横無尽に跳び回り、光線を発射する。

 

 ネフェニーは四方八方から降り注ぐ光線の雨を冷静に盾で受け止め、槍で切り払い、リアーネを守る。隙を見ては防御を盾だけでこなして、槍を投げ、跳び回る敵を撃ち落していく。鉄壁の防御と強力な攻撃のどちらも同時にこなす、傭兵団最強の盾の所以である。

 

「◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆♪」

 

 ネフェニーの後ろでは、リアーネが呪歌を歌っていた。古代語で歌っているのでネフェニーには歌詞の意味は分からないが、戦いの中で擦り減っていく集中力や溜まっていく疲れを取り除き、心身をベストな状態に保つ呪歌だ。

 リアーネは、戦闘はほとんどできないがサポートに関しては天下一品である。

 リアーネのサポートの元、順調に敵を減らしていき、ネフェニー達を襲う敵が残り4体になった時、敵は唐突に跳び回るのを止めた。

 敵は2体がネフェニーの正面から間断なく光線を打ち込み続けてネフェニーの盾を釘づけにし、1体があちこちから光線を放って槍をひきつける。そして最後の一体がネフェニー達を挟むように地面におりたった。

 完全な挟み撃ち。ネフェニーはちょっと焦ったが、リアーネからの情報ですぐにその必要はないと悟った。

 

 

 背後の敵が勝鬨を上げて光線を放とうとした時、天馬の嘶きが響き渡り、敵が金縛りにあったように硬直する。天馬や竜の嘶きは敵対する者の心身を少しの間縛る力がある。その硬直を見逃すネフェニー達ではなかった。

 

 まず、ネフェニーがくるりと振り返り、槍を投擲して後ろの敵を仕留めた。すぐさま槍を手元に戻し、敵の攻撃に備える。

 

 前方の2体にはエリンシアが宝剣アミーテを構えて突っ込んでいく。アミーテはどんなに素早い敵にも最低でも2回攻撃ができるという一風変わっているが強力な力を持つ剣。無論女神の加護付きだ。

 硬直が解けた敵は、突然現れたエリンシアに動揺しながらも光線を放った。だがあっさりと躱されて、天馬の勢いを借りた攻撃でまとめて胸を切り裂かれて絶命した。

 

 跳び回っていたやつにはマーシャが突撃する。空中で体勢を立て直して撃ってくる光線を右に急旋回して躱し、敵の胸に槍を突き立てた。

 

「これで、ぜんぶ、です」

 

 ネフェニー達はリアーネの報告に息をついた。

 

「彼らはいったい何者なのでしょうか」

 

 エリンシアが疑問を呈しながら、降りてくる。

 

「分かりません。あんな奴ら見た事ないです」

 

 マーシャも高度を下げながら、答える。

 

「……アイク、よんで、る」

「とりあえず、アイクさんと合流しましょう」

 

 エリンシアの天馬にリアーネが、マーシャの天馬にネフェニーが乗ってアイクの所に急いだ。

 

 

 

 

 エリンシア達と合流したアイク達は情報交換と今後の方針を練っていた。

 

 偵察に出たマーシャ曰く、

 

「ここは変です。この森は見えない壁に覆われています」

「見えない壁?」

「森を出れば何かわかるかなと思って、ペガサスでのぼったら上昇中にそれにぶつかって、危うく墜落するところでした」

「……見えない壁、結界の類でしょうか」

「イレースに分からんなら、俺に分かる訳無いだろう。ともかく、マーシャが無事で良かった。よく帰ってきてくれた」

「そ、そんな、こちらこそありがとうございます?」

「いや、お前が礼を言ってどうするんだ」

「あ、あはははは」

「ワユ、お前はどうだった」

「このまま道なりにまっすぐ行くとね、扉みたいなのがあるんだ」

「扉、か」

「戦いの音が聞こえてきてすぐ戻っちゃったから入ってはいないけど、何も当てがないならそこに行ってみるのもいいと思う」

「そうか。イレース、その死体から何かわかったか」

「……これは、生では臭みがあってあんまりおいしくありません」

「……」

「そ、そいつらを食べちゃったんですか」

「ちょっと味見しただけです。おそらく、よく焼くか、よく煮ればもっとおいしく食べられるでしょう」

「…アイク」

「大丈夫だよ。イレースはリアーネを食べたりなんかきっとしないから」

「ワユの言う通りだ、いくらイレースでも、仲間を食べたりはしないはずだ」

「だから怯えなくて大丈夫ですよ」

「ちがう。アイク、ここの、きやくさ、おかしい」

「……俺にはただの樹海にしか見えんが」

「ここのきや、くさ、しゅぞくで、わかれて、はえてる」

「でも、それって普通のことなんじゃないでしょうか」

「ちがう、きれいに、わかれ、すぎ」

「綺麗に分かれすぎか。言われてみれば確かにそんな気もする」

「・・・わたし、いま、このきに、きいた。ここは、ぼく、じょう」

「牧場、だと。そうは見えないが」

「にんげん、たちの、やくにたつ、しょくぶつやどうぶつを、かってる」

「なるほど。結界は飼っている動物を逃がさないためのものか。エリンシア、ネフェニー、ミスト!」

 

 アイクは見張りに出ていた3人を呼び戻して礼を言った後、マーシャとワユとリアーネの話とそこからアイクが考えた方針を伝えた。

 

「ではアイク様は、私たちは旅の傭兵団でここには仕事を求めに来た、という設定でここの牧場主に会うと」

「ああ、この森が人工的に作られた物だなんて未だに信じきれないが、人の手が入っていることは間違いない」

「結界に、扉かー。……ねえ、お兄ちゃん、あのさ」

「なんだ」

「もしかして、さっきやっつけた奴らがここの経営者だった、とかないよね」

「……いや、ないだろう。それに先に攻撃してきたのはあっちだ」

「でも、先にここに入ったのは私たちだよね。結界もあるし、ここって入っちゃいけない所なんじゃ」

「……」

「まあ、行ってみれば分かることだ。とりあえず、先に進もう」

 

 アイクが敢えて気負わずに言った。

 

「この場面でこういう事言っちゃうところがお兄ちゃんのお兄ちゃんたる所以だよね」

「どういう意味だ」

 

 なんか妹が偉そうにコメントして、みんな深く頷いていたのがアイクは釈然としなかったが、

 

(まあ、いつものことか)

 

 アイクは気にしないことにした。

 




負の女神ユンヌと正の女神アスタルテって元々は女神アスタテューヌを二つに分けた存在です。いわばピッコ○さんと神様。
だからなのか、ファッションセンスも根本を同じくしながら両極端です。
女神アスタルテの兵士の鎧は全身金ぴか。対して女神ユンヌの兵士の鎧は真っ黒。


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