Angel Beats! AFTER BAD END STORY   作:純鶏

15 / 34
  ◇前章(vol.1)のあらすじ◇

立華かなでが成仏してしまい、死後の世界で絶望する音無。
そんな中でNPCである朝霧という女子と出会う。

とりあえずは一緒に暮らすこととなり、
心の安寧を取り戻し始めた音無だったが、
ある時、自分に心臓が戻っていることに気付く!

心臓にはもう一人の人格と名乗るナツキが心臓に同化していた。
もう一人の自分に対して戸惑う音無であったが、
それも束の間、その日の晩に朝霧と口論になってしまった。

それがキッカケで音無は、
自分の胸に潜めていた感情と眠っていた記憶を開いてしまう。
生前の記憶を完全に思い出した音無は自分の人生に絶望し、
成仏することさえも拒絶してしまうようになった。

“真の自殺”を試みる音無だが、
朝霧に止められてしまい、自殺さえも諦めたのだった。

はたして、音無に未来はあるのか?
物語はvol.2へと続いていく。



EP10 ― hurt emotions

《2011年5月24日9時頃:男子寮第3棟のベランダ》

 

 

 空想の物語なんてものは、空想であるからこそ良い。たとえ現実感のある物語であったとしても、それは決して現実ではない。現実ではないからこそ、空想であり続ける。

 

 だが、オレの今いる空想の世界は決して空想ではない。空想としてではなく、現実として成り立っている。

 

 だからこそ、オレにとってこの世界は“現実”なんだ。

 

 

 

 学生寮の自分が住んでいる部屋のベランダへと出て、気分転換も兼ねて外の景色を眺め始める。さっきまで部屋の中で本を読んでいたけれど、ちょうど本を読み終えたところだ。背伸びをして軽く体を動かしながら、ベランダに出て外の空気を吸う。そのおかげか、頭の中が澄んでいくようにすっきりとした気分になっていった。

 

 

「んーっ、気持ち良いな」

 

 

 それにしても、相変わらず周りの景色を見渡したところで空か山か森くらいしか見えない。一応、ここらへんは学園の裏山として、学生の中ではハイキングとかウォーキングをするところとなっている。

 昔ではあるけれど、死んだ世界戦線にいた頃も何回か行ったことがある。色々行ったが、結局は川と森くらいしかない。ほんと、何もない。

 

 そりゃあ、延々と続いている森に囲まれたこの学園で、景色に期待する方が間違いだと言われればそうだ。特に第3棟であるこの学生寮、更には学園も見渡せない北側に位置するこの部屋で、周りの景色を楽しもうなんてことは考えない方が良いのだろう。

 でも、部屋の中にいるよりかは新鮮な気持ちになれた。少なくとも、太陽の光を浴びながら風に当たって広い景色を見ていると、固くなっていた体の一部がほぐれていっている感覚はあった。

 

 

 

 朝霧は、今頃は授業を受けているのだろうか? それとも、授業前にクラスメートと一緒に会話を楽しんだりしているのだろうか。最近はそんなことを考えるようになった。

 どちらにしてもだ。朝霧はとうにこの部屋から出て行って学校に向かった。オレが寝ている間に朝食を済ませて行ってしまったので、今はここにはいない。朝霧がいないと少し孤独感のようなものを感じてしまう。

 

 

 オレが朝霧と同棲するようになってから、2ヶ月ほどが経った。現在の時期的には、5月の下旬へと変わり、暖かかった気温が暑苦しいものへと変わっていた。太陽の光を浴びていると、汗までかいてしまいそうだ。

 

 

「……暑いな」

 

『ああ、そうだな』

 

「…………」

 

 

 朝霧はいないが、自分の中にもう一人の自分はいる。“ナツキ”と名付けたもう一人の自分。彼がいてくれるおかげで、自分が孤独という感じがしなくなる。一人とカウントしていいのか怪しいところではあるが、話し相手になるくらいだからきっと大丈夫なのだろう。さらに、自分の独り言でさえ反応してくれる。

 

 それにしても暑い。以前まではまだ肌寒かったというのに、今では半袖の制服を着てもいいくらいには外の気温は暑い。朝起きて布団の中にくるまっていた頃が懐かしい。

 

 

(そういや、あれからもう一ヶ月になろうとしてんのか)

 

 

 自分が人生の過去を思い出した日。一ヵ月ほど前、この世界で生きることを諦めたあの日。悲しみと罪の意識に囚われて自殺しようとしたあの時。朝霧とのことがあって以来、オレはこの世界で生きることを選んだ。多分、生きることを選んだというより、成仏するという考えを捨てたという方が正しいのだろう。今では死後の世界で人間という同族を探すことよりも、NPCやもう一人の自分と共にこの世界で共存して生きることを考えるようにはなった。

 

 

「なぁ、ナツキって……この世界で生きてて、どうなんだ?」

 

『んんっ? どうなんだってどういうことだ?』

 

「いやさ、今を生きててどうなんだろうなって。楽しかったりするのかなって」

 

『はぁ? そんなの、楽しいもクソないだろ。俺は生きているだけ。生きることが目的っていうか、おまえを生かすことが本能っていうか。そもそも、生きることを楽しいとかどうかなんて、考えたことも感じたこともないぞ。それこそ、“生きることこそ生き甲斐”みたいな』

 

「じゃあ、ナツキはオレを生かすだけに存在していることになるのか? それって、なんかこう……つまらないというか、淋しいというか」

 

『まぁ俺は心臓と同化している存在だからな。心臓そのものに楽しいなんていう感情はいらないだろ? 大体、おまえは変に考え過ぎなんだよ。そんなこと気にしなくてもいいんだ』

 

「でも、もう一人の自分を無下にしたくないからさ。せっかくなら、喜んでもらったり、楽しんでももらいたいなって」

 

『そいつぁ……まぁ、有難いことではあるけど……でも、それは気持ちだけもらっておくよ。なにせ俺という存在は、それこそ多重人格みたいな感じじゃないからな』

 

「んーと、それは多重人格とはどう違う感じなんだ?」

 

『多重人格とかそんな話なら、体の主導権を受け渡したりとかやりたいことをやらせたり出来るのかもしれない。だが、あくまで俺は人格ではなく思念体のようなもの。結局、心臓が脳を操るなんてことはありえない話だ。脳を介してオマエと会話するだけで精一杯なんだよ』

 

「……そっかぁ」

 

 

 もう一人の自分でもあるナツキとは、この一ヶ月でだいぶ仲良くなった。それこそこの一ヶ月間は、朝霧とナツキと関わることによって、自分の病みそうな心をなんとか正常に保てるようになってきたと言える。少なくとも、この世界で生きることに絶望を抱くことはなくなった。

 そのおかげか、答えの見つからないものを探し求めるよりも、この世界で今をどう生きていこうかを考えるようになってきた。

 

 それこそ長い年月をかけながら自分の人生の罪と向き合い、この死んだ世界で償って生きて行くしかない。むしろ成仏なんてしてはいけないんだ。永遠のような日々を贖罪のために生きいくことこそが、オレがこの世界に来た意味なのだろう。むしろ、それが自分自身にとって本当の願いだったんだとさえ感じるようになってきた。

 

 

『まぁ……でも、そうだな。嬉しいことで例えるんなら、俺にとって一番嬉しいことはやっぱオマエがこの世界で生きていこうと思ってくれることかな。オマエがこの世界で何かしら生き甲斐を持ってくると、オレも生き甲斐が持てるってもんなんだよ』

 

「んー、つまり、オレがナツキにしてやれることは、今を生きたいという意志を持つことになるのか」

 

『ん、まぁ、そういうことになるのかな。自分の生きたいように生きてくれればいい。ただそれだけさ』

 

 

 心なしかナツキが嬉しそうに感じる。それは、ナツキにとって心からそう思っているからこそなのだろうか。

 確かに、以前の自分と現在の自分とではこの世界で生きようとする心の持ちようは違う。それだけに、今のオレが自殺をせずに生きようとしていることがナツキにとっては嬉しいのかもしれない。

 

 

『だからさ、感情のまま突き進めばいいじゃねぇか。躊躇することないと思うぞ』

 

「ん? なんのことだ?」

 

『もしかして、オレがいることで気をつかってるのか? それとも、俺がいるからやりにくいとかか? 別に俺は気にしないし、邪魔するとか横やりを入れたりとか、そこまで俺も野暮じゃないぜ』

 

「いや、ナツキ。だから何の話をしてんだ?」

 

『そりゃあもちろん朝霧史織のことだよ。早くヤッちまえばいいじゃねぇかって話。せっかく両想いみたいな関係になったんだから、うだうだせずAでもBでも済ませろよ』

 

「いやいや、そんなわけにもいかないだろ。オレは彼女を……史織を大事にしたいんだ」

 

『でも、オマエの体は正直だぜ。特に、心臓であるオレがヤバイんだけどな』

 

「えっ!!?」

 

『きっと頭ではそう考えているのかもしれないが、どうしても体には伝わっちまうようだな。オマエが朝霧といると、どうしても俺自身の鼓動が早くなるから、俺も正気じゃなくなるんだよ。だからさ、俺も俺で忙しいんだから俺に構わず、ヤりたいようにヤッちまえばいいと思うけどな』

 

 

 朝霧といる時、ナツキのことを気にしているかと言われたら、全く気にしていないというのは嘘にはなる。だからと言って、そんなものを気にしてたら、本当に史織とは一緒にいられなくなる。

 それに、キスしたいとかそういった性欲のようなものがあるのは確かではあるし、正直いうと朝霧ともっともっと色々なことをしたいという感情はある。あるにはあるのだが、以前の自分ならまだしも、現在の自分はそれをすることが出来ないでいる。

 

 

「……でも、一時の感情で突き進んだら、彼女を傷つけてしまう。それだけは嫌なんだ」

 

『そういうもんか? 別に気にすることないと思うけどな。特に、NPCと人間って子どもとかどうなんのか気になるし』

 

「…………絶対に、しないからなっ!」

 

『あははっ、冗談だよ冗談。イッツ、マイ、ジョーク!!』

 

「ジョークって……さすがにそこらへんの話は冗談じゃ済まされないからな。そういうのはお互いの気持ちを確かめ合って、愛を育んでから、段階を踏んでちゃんとしていくもんだろ」

 

『ふー、固いねぇ。今時にしては固い固い! そんなんだと、“重いわ!”とか言われて、女の方から冷めちまうぜ』

 

「そ、そうは言っても、大事なことだろ! 気楽に考えて気軽に出来ることじゃないんだから」

 

『なんともまぁ、チキンな考え方だなぁ。どうしてそんなに弱気になっちまってんだ? もっとグイグイ攻めて行った方が今時の女には良いと思うぜ』

 

「そりゃそうかもしないけど……でも、それで取り返しのつかないことになったらどうすんだよ! そういうのは慎重に、よく考えてから実行に起こさないと、絶対に後悔することになるんだ。もう好きな人を失うのだけは、嫌なんだよ!」

 

 

 そうだ。もう失うのはいやなんだ。立華のように、好きな人を失うはもうたくさんなんだ。

 確かに、臆病になったと言われればそうなのかもしれない。信じてた人に、愛した人に裏切られる辛さというものは、計り知れないものだ。生きることさえ辛くなる。生き甲斐を見失う。何もかもが信じられなくなり、自分さえも信じられなくなって失望してしまう。

 それだけに、オレは朝霧に出会えて本当に良かったと思ってる。人間、失恋した時は新しい恋を見つけると良いという話を聞いたことがあるが、それは本当にそうなのだろうと今なら断言できるくらいだ。

 

 だからと言って、立華のような感覚で朝霧を愛せるわけでもない。立華のことがあっただけに、朝霧に対して本気で愛することが出来ないでいる。

 

 

 なにせ人間というものは、知らないからこそ出来ることもある。それこそ子どもが綺麗な花火を見て触るようなものだ。花火を知らない子どもは、光り輝く綺麗な火を見て触れてみたいという好奇心を抱く。子どもにとって好奇心は行動の源でもあるだけに、火に恐怖を持っていなければ本能的に触ることが多い。それは、花火というものが何なのかを知らないからこそ出来る行動だ。そして、触れてみて、火傷をしては痛い思いをする。そうやって、経験して火の怖さや火の痛みを知っていくんだ。

 

 そして自分もまた失恋してしまったがために、誰かを愛することに臆病になってしまった。もし誰かを愛そうとしても、失うこと、傷つけること、傷つけられることに怯え、本気で愛することが出来ない。一生癒えない心の傷があるだけに、それは治ることなく永遠に傷として残る。そして、必ず傷は痛むのだ。

 だからオレは、朝霧に好きと伝えられても、本当に愛することが出来ないのだ。

 

 

『んーまぁ、そりゃあそうかもはしんないけど……でも、勢いとか熱情とかも大事だぜ。別にオマエが現状のままでいいってんならそれでいいんだけどよ。ただ、現状維持のままでいることでいつか後悔することもあるから、そのことも忘れないでくれよ』

 

「それは、どういうことだ?」

 

『いや、永遠なんてないってことさ。たとえ、永遠に死なない世界であってもだ。ま、朝霧を大事にしたいってんなら、オマエの思うようにやればいいけどな。俺が口出すことでもないと言われれば確かにそうだしな。オマエの恋なんだからやりたいようにやればいい。それこそ悩みとかがあれば、ちゃんとアドバイスしてやるよ』

 

「お、おう。そうか、ありがとな」

 

 

 なんか分からないが、ナツキもちょっと茶化し過ぎたと反省したのだろうか。まぁ、オレの想いがナツキに伝わったのならそれでいい。

 

 学習棟の方から学校のチャイムが鳴っているのが聞こえて来る。もう、2限目が始まろうとしているのだろうか? それとも今から休み時間が始まるんだろうか? 自分が起きたのが8時頃だから、とうに1限目はもう始まっているはず。部屋の中の時計を見れば済む話なのかもしれないが、結局今の時刻を知ったところで、学校の時間割もいまいち把握していないからきっと分からないのだろう。

 

 

『そういや、今日、学校はどうすんだ? 行くって約束したんだろ?』

 

「ああ、学校か。学校な……うん、そうだな」

 

 

 実は先日、朝霧と約束したのだ。今日こそは学校に行くとオレは彼女に宣言した。しかし、今になってみると正直気乗りしない。行きたくないという自分の本音が露わになってくる。

 まぁ、学校までは行ける。行けるは行けるのだが、授業を受けられない。それ以上に、クラスにいるNPC達と一緒にいるということが、出来ない。

 

 本当はこんなとこでくすぶって、ぼんやりと生きてていいわけがない。目の前のことから逃げてはいけない。逃げてはいけないんだ。分かってはいるのだ。分かってはいるんだけども、オレの体は正直で、その一歩を踏み出していくことができないのだ。

 

 

『まぁ、行きたくないんなら……いいんだけどよ』

 

「いや、今はまだ授業までは踏み切れないだけさ。今日も学校には顔を出すつもりだし、徐々に慣れていけば、きっと普通に授業を受けれるとは思うんだ。だから……」

 

『そうか。それなら無理せずに、オマエのペースで行けばいいさ。今日だって無理に行く必要はないけど、行けるっていうんなら行った方がいいだろうしな』

 

 

 今のところ学校に行けれるようにはなったのだが、授業を受けるまでにはまだ至っていないのが現状だ。NPCに話しかけられればある程度は喋れるし、教師と話したりも最近は出来るようになった。さらには、医療棟とか図書館で過ごすことはもう気兼ねなく出来るようにはなってきた。

 

 しかし、以前のことだ。頑張って机に座って授業を受けてみようとしたのだが、雰囲気のせいなのだろうか、あの空気感に耐えきれず、嘔吐してしまったことがあった。そのことがあって以来、どうしても教室に入ることさえ神経を使うので、相当疲弊してしまうのが現状だ。本当に精神的に弱くなったのだなと自分の心が嫌に哀しく思えてしまう。

 

 

「とりあえず……シャワーでも浴びるかな」

 

『暑いからって、あんまり体を冷やさないでくれよ? 多少なりとも心臓というか俺自身に負担がかかるからな』

 

「はいはい、わかってるよ」

 

 

 今まで見ていた景色に背を向け、部屋の中へと入ってシャワールームへと向かう。置き時計を見ると時刻はもう9時半。どうやら今日は、10時過ぎた辺りに学校に行くことになりそうだな。

 

 

 

 

 

―――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

《2011年5月22日17時25分頃:生徒会室前バルコニー》

 

 

 今日も、バルコニーに出てグラウンドの景色を見て生徒達を見る。

 生徒達は部活をしている。何も考えず、ひたすらがむしゃらに練習をしている。そんな姿を見ていると、心の底から安心できる。

 それは平和だからだ。平穏な学校生活を彼らは過ごしている。生徒としてあるべき姿を見れることこそ、生徒会長という役職を持つ自分が自分であるという存在息義を感じることができる。

 

 

「紫野会長! 会長に会いたいという生徒が来ているのですが、どうしますか?」

 

「……それは男? 女?」

 

「野球部の男子生徒です」

 

「そうか、なら話だけでも聞くか」

 

 

 ここのところ、こういった輩が増えて来た。生徒会に用があるならまだしも、生徒会長である僕に会いに来るということは、十中八九、侵された人間でしかない。僕にとって障害にしかならない。だからこそ、感染された人間は駆除しないといけない。

 

 正直、下等種が来たのなら門前払いしたかった。どんな理由であれ、聖地であるこの場所に、余所者をいれては穢れてしまうし、見たくもない。

 

 だけど今回は僕と同じ同族らしい。話くらい聞いておいても損はない。むしろ、色々と聞きたいことがある。

 

 

 それにしても……なんでこうもこういった輩が多くなってきたのだろうか。やはり、あの男が何かしているのだろうか。少なくとも関係はありそうな気はする。

 

 

(たしか“音無”と言っただろうか。そろそろ、行方を掴まないと面倒だな)

 

 

 生徒会長という役職、この世界でこの権利さえ持って入れば、どこにいようと見つけることは出来るはず。たとえあの男に僕の能力が効かなくとも、決して敵ではない。障害になったとしても、振り払える程度のゴミでしかないのだから。

 

 とりあえず、今は生徒会室へと向かうか。

 

 

「ちなみに、その男の名前は?」

 

「たしか、3年の倉橋 透と言っていましたが……どうやら、紫野会長に不満があるそうで」

 

「そうか、いつもの感じね」

 

 

 さて、今日も生徒会長としての一仕事といきますか。




10話:hurt emotions  ー  “傷ついた心”


始まりました、音無消心編。
今回は音無の心境とナツキとの会話回でした。

ナツキがもう一人の音無だとは思えないな、とか思われそうです。
ですが、むしろ似てないと感じて頂ければそれでいいです。

さて、この世界で多少なりとも愛が芽生えた音無です。
しかし、音無は重要なことに気付いていません。
いや、単に知らないだけですけど。
もちろん、ナツキも気付いていないでしょうし。
なにせ、仲村ゆりが音無にあのことを話していないので。

次回以降からは、音無と他のキャラとのやり取りを楽しんでもらえたらなと思います。
本編としてはあと何話か進んだら、本編の本筋に入っていく予定です。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。