Fate/Extra Summon   作:新月

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予選期間 契約

「つ、着いた……」

 

 多分、ここがゴール。

 そう思えるような、広い空間にやっと出れた。

 其処はまるで大きなステンドグラスで作られたような場所だった。

 こうして見ると、何処か神秘的な雰囲気を感じる。

 

「ていうか、地味に長かったんだけどこのダンジョン……何さ途中のチュートリアル的なものは?」

 

 ここに来るまでに、エネミープログラムとかいう奴が何体か襲ってきたんだけど、その謎の声はそいつ等を倒せっていきなり訳わかんない事を言ってきたんだけど……

 

「まあけど、後ろの人形が代わりに戦ってくれたのは助かったけどね……」

 

 どうやらこの人形は、あのエネミープログラムと戦うための存在だったらしい。

 こっちが指示を出さないと動かなかったけど、感覚的には殆ど召喚獣を操作するのと似ていたから、あまり倒すのに苦労はしていなかった。

 それにフィードバックが無かったから、ダメージをあまり気にせず戦えたしね。

 

 そう思っていると、カタ、と何かが音を立てた。

 

「……ん?」

 

 その音のした方向を見てみると、僕の後ろに着いて来ているのと全く同じ人形。

 そして、その隣に――――――――倒れている男子生徒。

 

「――――――っ!?」

 

 距離は離れているが、確認しなくても分かる。

 ごく最近見たばかりだから直ぐ分かった――――――彼が既に死んでいる事に。

 

 カタッカタッ

 

 そして、その近くにいた人形が完全に立ち上がり、多分僕の方を向いてきた。

 いや、顔ないから良く分かんないけど……ってそんな事言っている場合じゃない!?

 気づいたら、その人形が僕に向かって襲い掛かってきた。

 多分これもエネミープログラムと一緒で倒さなきゃいけないんだろうね!

 

「いっけえ!!」

 

 僕は後ろに飛びながら入れ替わりになるように、僕の人形に指示を出した。

 相手は大きく腕を振り上げながら迫って来る。

 

 けど――――甘いよっ!!

 

 僕はその動きに対して、最小の動きですばやく切り付けるように人形を動かした。

 大振りの動きだった相手の人形は防ぐ事も出来ず、そのまま攻撃を食らってひるむ。

 

「っ飛べ!!」

 

 そしてひるんだままの相手に、そのまま回し蹴りを食らわす。

 相手の人形はそのまま攻撃を受け、吹っ飛んで行った。

 

「全く……観察処分者をなめないでよね!」

 

 この程度の動きだったら、観察処分者で鍛えた召喚獣の操作技術をそのまま生かせる。

 むしろ互いに大きな人形だから、小さい召喚獣より動きが見えやすくて対処しやすいくらいだ。

 伊達に年中学校の雑用こなしてる訳じゃないんだからね!!

 ……なんか言ってて悲しくなってきた。

 

「まあいっか。ところで次どうすればいいのさ?」

 

 目の前の人形は倒したし、これで試験はクリアしただろうし。

 そう思って油断して目を離したんだ。

 そしたら……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 気が付いたら、僕の視界は真横になっていた。

 

「……え?」

 

 いや、違う。僕が倒れていたんだ。

 

「な、んで……」

 

 状況がまるで理解できなかった。

 背中がまるで焼けるように熱い。

 痛みで朦朧としてきた意識で、何とか視界を動かそうとした。

 僕の人形のいた方向に目を動かすと……

 

「……!? 人形が“三体”……!?」

 

 僕の操っていた人形のほかに、人形が二体いた。

 片方は所々形が崩れているから、恐らくさっきまで相手をしていた人形だったんだろう。

 けれど、もう片方の方は何の傷も付いていない、新品同然のようだった。

 

 しかも、それだけじゃない。

 僕の真後ろの方を見てみると……

 

「っ!? よん、体……め……!?」

 

 恐らく僕を切りつけただろう、新しい人形が其処にもいた。

 つまり、僕の操っていた人形以外、三体が敵として存在していた。

 

「そんな、のって……あり……!?」

 

 もう殆ど意識が途切れかかっている。

 首を起こす力も無くなり、視界は完全に横に向く状態になった。

 

 其処には、さっきまでは見えなかった多くの人達が倒れていたのが見えた。

 

「――――――っ!?」

 

『……ふむ、君も駄目か』

 

 さっきの例の声が聞こえてきた。

 

『そろそろ刻限だ。君を最後の候補とし、その落選を持って、今回の予選を終了しよう』

 

 

 

 

 

『――――――さらばだ。安らかに消滅したまえ』

 

 

 

 ――――何だよそれ……

 

「ふ、ざけ……ないで、よ……」

 

 突然知らない世界に放り出されて、最終的に消滅しろ、だって……?

 

「そん、なの……」

 

 思い出すのは、あの学校にいたとき、あの男に命を奪われていた彼等の姿。

 また、目の前で倒れている多くの見知らぬ人達。

 

「なっと、く……」

 

 そして、文月学園の皆に……姫路さん……

 

「出来るわけっ」

 

 何も分からず死ぬなんて、そんな理不尽……

 

 

 

 

「ないだろっ!!」

 

 僕は血が抜けてフラフラの状態になりながらも、立ち上がった。

 僕の目の前には、さっきの敵となる人形が三体とも立っていた。

 僕自身が操っていた人形は、ばらばらに砕けた状態でそこら辺に転がっていた。

 つまり、僕は何も頼れずに自分一人だけであいつ等と戦わなくちゃならない。

 

 ……けど、それでも。

 

 “諦めたくない”

 

「僕は絶対、諦めない!! ここで死ぬなんて絶対ごめんだ!!」

 

 

 

 ――――そう覚悟を決めたときだった

 

 何処からか、僕にとっての運命の声が聞こえてきたんだ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ちょっと!? 何するんですかセイバー!! あのイケメン魂は私のマスターです!!』

『貴様こそ何を言っておるキャスター!! あ奴は余の奏者と決めていたのだ、邪魔をするな!!』

『おいちょっと待て、今回は私が彼に呼び出されるらしいのだが』

『『アーチャーは黙っていろ!!』』

 

 

 

 ・・・割と賑やかな声だったけど。

 

 

『こうなったら、力づくで分からせてあげます!!』

『ほう……良くぞいったな。よい、なら余も全力で迎え撃とう!!』

『いや待て!? そんなに暴れていたら!?』

 

 『『『アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアああああああああぁぁっ!!???』』』

 

 その直後、ドカーンと。

 

 何か良く分からない内にとんでもない事になったらしく、この空間で爆発が起こった。

 

「ええええええっ!? 一体何さ!?」

 

 爆風の影響で、僕は吹き飛ばされそうになるのを必死にこらえた。

 結構強い衝撃で、目も開けていられない状態だった。

 まあ、そのおかげで目の前にいた三体の人形が遠くに吹っ飛んでくれたのはよかったけど。

 爆風がある程度収まり、目を開けられるようになり、目の前を見ると。

 

「いたた……ちょっと!? なにやらかしてるんですかあなたは!!」

「お主のせいだろう!! 余の責任では無い!!」

「……おい、どうでもいいが、出来れば上からどいてくれないか……」

 

 明らかに異質な存在と感じられる人達が……三人ほどいた。

 

 一人は、赤い外套を身に纏った、白髪の男性。

 ……女性二人に思いっきり下敷きにされている様は、なんとも情けない格好に見えてしまう。

 

 二人目は、青い和服? に狐耳・尻尾という容姿の女性。

 ……狐耳の時点で、どこかのコスプレ会場にいたのかなと思ってしまう。

 

 三人目は、赤い色のドレスを着た金髪の女性。

 ……正直ドレスが透明で下が丸見えだった事に衝撃的過ぎて言葉がでない。

 

 

「ええーと……君たち、誰?」

 

 正直いきなりあんな登場の仕方をされて、全く訳が分からない。

 

「む? すまなかったな。余は【セイバー】と言う、奏者よ」

「あ、私はタ――――いえ、【キャスター】って呼んで下さい、ご主人様♪」

「痛……全く、酷い目に合った。さて、私は【アーチャー】だ、マスター」

「えーと、そういう事を聞きたいんじゃなくて……」

 

 いや、名前を言うのも大事な事だと思うけどね。

 その前に君達が何でここにいるのかーとか、どんな存在なのーとかを聞きたかったんだけど……

 ていうか、名前も明らかに偽名だよね、それ。

 

「では、改めて問おう。答えよ。そなたが余の奏者(マスター)か?」

「ちょっと!? 何抜け駆けしてんですかあなたは!!」

「何を言う!! 初めから余がこ奴のサーヴァントと決まっておろう! これは当然の権利だ!!」

「なあ、私は必要無さそうだから帰っていいか?」

「「紅茶は黙ってろ!!」」

「え~、結局どうすればいいのさこの状況……」

 

 何か良く分からないけど、突然現れた三人が、そのままいきなり喧嘩しだした(赤い外套の人は巻き込まれたって感じだけど)。

 この状況が収集できないでいると……

 

 

 カタッカタッ

 

 

「「「「っ!?」」」」

 

 さっきの爆発で吹っ飛んでいた、三体の人形が立ち上がっていた。

 正直、さっきの攻撃で背中がまだ痛んでるのに!!

 

「ほう……ちょうどいい。余の実力を奏者に見せてやろう」

「待った。あなたにだけいい格好させるつもりはありません」

「やれやれ……まあ、ちょうどこちらも三人。人数的にはちょうどいい」

「え? ちょっと……」

「奏者はそこで見ているがよい。こんなの余にとっては赤子の手を捻るも同然だ」

 

 そう言って、三人はそれぞれの人形に相対した。

 三人ともいつの間にか、剣や鏡? とかいった武器を既に構えていた。

 ……その後姿は、さっきまで争っていた人達とは思えないほどに真剣で、僕にはとても頼もしくみえた。

 

「いざ!!」

「参ります!!」

「蹴散らすか!!」

 

 

 そう声を上げて、三人はその人形に立ち向かい……

 

 バキッ!! ボキッ!! ドカッ!!

 

 っと……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うぅっ!!」

「ふにゃっ!!」

「ぐうっ!!」

 

 

 全員返り討ちにされた。

 

 ……って、

 

 

「エエエエエエエエエエエエエエエエええええええええええええええええええええええっ!!!??」

 

 あれだけ格好よく行ってそれぇ!?

 

「ちょっとおおおおっ!? 本当に何しにきたのさああああああああああああっ!?」

 

 正直そう突っ込まずにはいられなかった。

 いや、あんだけ頼もしい姿見せられてそれって!?

 さっきの僕の気持ち返して!!

 

「な、何故だ!? 余の力はこんなものではないはず!?」

「これってまさか、魔力供給がちゃんと出来ていない……!?」

「くっ! まあ単純に考えてサーヴァント三人分の魔力など、一人の魔術師(ウィザード)が持ってる訳などないが……これでは十分な実力など出せん」

 

「え!? つまり何!? 君達今のままじゃ弱くて戦えないって事!?」

「そうなるな……」

 

 ええええええっ!?

 これじゃあ何の事態も解決してないじゃないか!?

 

「あ、大丈夫ですご主人様!! 私にいい考えがあります!!」

「え!? 何さ?」

 

 正直この状況を解決できるならなんだって……

 

「まず、そこの赤いの二人を闇に葬ります。そして私がご主人様とラブラブになって万事解決です!!」

「ちょっと待て!? 何処が万事解決だ!!」

「キャスター!! それではお主だけしか得しておらんではないか!!」

「だから、問題解決です♪」

「問題解決じゃなあああああい!? むしろ問題しか残ってないよ!? 何の解決もしてないよ!?」

 

 全くこの状況を切り抜けられる案じゃないし、完全に逸れてるし!!

 

「それなら、其処の紅茶を盾にして攻撃する方が何倍もマシではないか!!」

「おい待て!! 全くオレにとってはマシになってないぞ!?」

「別に紅茶なら、いくら傷ついても私には関係ありませんし~」

「貴様等薄情だな!?」

 

「いや、まず犠牲精神を無くそうよ!? 皆で切り抜けられる方法を探そうよ!?」

 

 何で最初に生け贄方法以外考えないのかな!?

 

「そうは行ってもご主人さ……あれ?」

「ん? どうしたの?」

 

 何かキャスターが僕の方をみて、いきなり頭に疑問符を浮かばせてるんだけど、どうしたの?

 

「奏者よ、お主いつの間に着替えたのだ?」

「へ? 着替えたって……?」

 

 僕の服は、ここに来てから月海原学園の制服……って、

 

 

 

 

「……学ラン?」

 

 自分の体を良く見てみると、僕の服が月海原学園の制服では無く、いつの間にか改造学ランに変わっていた。

 中に赤いTシャツを着ていて、襟の留め金の部分には大きなFと書かれたマークがついていた。

 

 そして……僕の手には、いつの間にか“木刀”が握られていた。

 

 ……この格好には、凄く見覚えがありすぎる。

 尻尾は無いけど、この姿は間違いなく……

 

 

「っ!? おい来るぞ!!」

「「「っ!?」」」

 

 そう僕が考えにふけっていると、アーチャーの声に現実に戻った。

 見ると、さっきの人形の一体がこっちに向かって来てる!!

 

「くっ!!」

 

 それを見てセイバーが剣を使って防御しようと構えた。

 けど、さっきの様子じゃ多分耐えられない……!!

 

「っ!? 奏者!?」

 

 僕はとっさにセイバーの肩を掴んで後ろに引いて、入れ替わりになるように前に出た。

 後ろでセイバー達が何か叫んでるけど聞いてる暇は無い!

 既に目の前に相手は迫ってきて、その腕を振り下ろそうとしてる。

 けれど……!!

 

「っくう!!」

 

 僕は木刀を横に持って、その攻撃を防いだ。

 多少両手がしびれたけど、動かせないほどじゃない!!

 僕が防いだせいで、相手の人形は少し体制を崩していた。

 チャンスッ!!

 

「はあっ!!」

 

 僕はその隙をついて、思いっきり力を込めて木刀で殴り飛ばした。

 

 【GUARD!!】

 

「次ぃ!!」

 

 今度は二体目が、その腕を上から大きく振りかぶって攻撃してきた。

 けど、その動きはさっき見た!!

 

「たあっ!!」

 

 僕はさっきの自分の人形と同じ、カウンターの要領ですばやく斬り付け、後ろに吹っ飛ばした!!

 

 

 【ATTACK!!】

 

「ラストォッ!!」

 

 今度はこっちが攻める!!

 先手を打たれたせいか、人形の動きは少し迷った後、腕を交差して防御の体制に入った。

 でも関係ない!!

 

「だあらっしゃああっ!!!」

 

 僕はその場で横に一回転しながら力を込め、相手の防御を粉砕する勢いで殴り飛ばした。

 

 

 【BREAK!!】

 

 

「これでぇ!!」

 

 僕が吹っ飛ばした先に、人形が三体ともちょうど重なり合うように倒れていた。

 今立ち上がろうともがいてるっぽいけど、隙だらけだ!!

 

「とどめだあああああああっ!!!」

 

 僕は高く飛び上がり、空中で一回転しながら、全体重を乗せて木刀を振り下ろした。

 

 

 【EXTRA/TURN!!】

 

 僕のこの最後の攻撃で、人形は三体とも粉々に砕けた。

 多分、今度こそ本当に勝った……

 

「す……凄いです! まさか御自分で倒されてしまうなんて……!」

「馬鹿な……いくら人形相手とはいえ、人間の身でサーヴァント並の戦闘力を持っているだと!?」

 

 何か後ろを振り向いたら、キャスター達が何かいかにも驚愕! と言った顔で驚いていた。

 いや、戦闘力がどうとか言ってるけど、君達この人形に負けたよね?

 

 そう思っていると……

 

「って、熱っ!!? ものすごく左手が熱っ!?」

 

 左手を見てみると、そこには変な三つの模様が合わさった奇妙な模様が出てきた。

 てか、何これ!?

 

『手に刻まれた令呪はサーヴァントの主人となった証だ』

 

 また、あの声が聞こえてきた。

 正直ものすごく気に入らないけど、その言葉に耳を傾ける。

 

『使い方によってサーヴァントの力を強め、あるいは束縛する、3つの絶対命令権。ただし、その令呪は聖杯戦争本戦の参加証でもある。令呪を全て失えば、マスターは死ぬことになる。注意する事だ』

 

 あー、よく分からないけど、とりあえず何かの参加権というのだけは分かった。

 

『……しかし、君はとんでもない存在だ。サーヴァントを三人同時使役など、真っ先にバグの対象として処理されるものだが……』

 

 何か例の声が、観察結果をまとめて独り言を言っているような口調に変わっていった。

 

『なるほど、流石にそれ相応の代償は既に払っていると言うことか。本来の実力なら問題なく倒せる人形でさえてこずっているのだから』

 

「む!! この声の主、何かと余の癪にさわる!!」

「ふむ。まあ、今の所事実ではあるがゆえに、我々は言い返せないが」

 

『さらに、その彼等の変わりにマスター自身が戦うなど、正気の沙汰ではない。その上で勝利を掴んだのだから、まさしく君はイレギュラーだ』

 

 声の主が言いたい事は言い終わったのか、そう締めくくった。

 かくいう僕は……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アツアツアツアツアツアツアツアツ熱うううううううううううううううっ!!!!!!」

 

 まだ悶えていた。

 時間が経つに連れて、だんだん熱がこもって来て、てかもう痛い。

 正直、あの謎の声の話なんて途中から耳に入っていない。

 僕はさっきから横になってごろごろそこら辺を転がっていた。

 

「ちょ!? ご主人様、大丈夫ですか!? 結構血が出てますけど!?」

 

 流石に心配になったのか、キャスターが声をかけてくれた。

 実のところ、さっきの背中の傷の痛みと合わさって、既に意識が保てない。

 ていうか、血も流しすぎたから眩暈が……

 

 そうやって、僕の意識は途切れた。

 

 そしてこれが、僕の本当の聖杯戦争の幕開けとなった。




と言うわけで、明久のサーヴァントは三体全員です。
明久無双かと思ったら……人生はそんなに甘くない。

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