ZMB48~少女たちは、ゾンビの徘徊する船上で戦い続ける~   作:ドラ麦茶

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死のノート

 戦闘で倒した相手の能力を奪う――このゲーム最強と言っていい能力を持つ森野舞さんを説得し、仲間になってもらったものの、根岸香奈がノートに名前と能力を書いた途端、舞さんが死んだ。一体、何が起こったんだ……。

 

「きゃはは! どう? スゴイでしょ?」香奈が甲高い声で笑う。「あたしの能力『キル・ノート』よ。このノートに名前と能力を書くと、その人は心臓麻痺で死んじゃうの!!」

 

 ノートに名前と能力を書かれたら心臓麻痺で死ぬ? ゲームが始まる前、あたし、冗談でそんな能力があったらいいな、って思ってたけど、ホントにあったのか!? そんなの、強力すぎるだろ! 能力がバレたら、もう終わりじゃないか!?

 

 ちっ、と、愛子さんが舌打ちをした。そして、人差指をこめかみに当てる。由紀江の連絡係の能力だ。「由紀江、聞こえる? ちょっと、問題が発生したわ。大丈夫。あたしたちでなんとかするから。誰もこっちに来ないように伝えて」

 

「いいんですか? 助けを呼ばなくて?」香奈が笑いながら言う。「あなた達2人で、あたしの能力に勝てますかねぇ?」

 

 そうだ。あたしの能力も、愛子さんの能力も、香奈には知られている。ノートに名前と能力を書かれたら終わりだ。くそ。以前愛子さんが言ってた、「能力を知られることが致命的な場合もある」というのは、このことだったのか。

 

「それに――」と、香奈は続ける「舞さん、死んじゃいましたよ? 早く生き返らせないと、あなたたちの唯一の希望である『スティール』が、消えちゃいますよ?」

 

 そうだ! このゲームでは、死んでもすぐにゲームオーバーにはならない。フェイズ終了までに生き返らせることができれば、ゲームを続けられる。そのためには……生き返らせる方法は、少し前に愛子さんが言っていた。『復活』と『蘇生』の能力だ。すでに死んだプレイヤーに使うなら、『蘇生』だ。でも、誰が持っているのか分からない。早く見つけないと!

 

「ま、もう遅いけどねー」香奈が不快な笑みを浮かべる。

 

 その時。

 

 プルプル。TAが鳴った。

 

 ま……まさか。

 

 恐る恐る、TAを起動させる。

 

 

 

『第3フェイズ終了。

 

 倉田優樹

 

 神野環

 

 山岸香美

 

 森野舞

 

 以上、4名がゲームより離脱』

 

 

 

 そんな――。

 

 舞さんを見る。

 

 舞さんの魂は、すでに消えていた。スティールのカードだけが残っている。

 

「きゃはは! これでもう、能力をみんなでコピーする裏ワザは使えないねー。どうします? もう、亜夕美さんや燈さんには勝てないんじゃないですか?」

 

 ……確かに、戦闘力で大きく上回る亜夕美さんたちを倒すのには、『スティール』を使い能力をどんどんコピーして増やしていく必要があった。でも、舞さんはゲームから離脱してしまった。もう、能力をコピーすることはできない。

 

 ……いや、それはどうでもいい。

 

 あたしは、舞さんと一緒に戦いたかった。もう、一緒に戦えない。舞さんには、いろいろ学ぶことがあったのに……。

 

「香奈、何で、こんなことを!?」香奈を睨む。

 

「うーん。だって、舞さんには、いろいろイジメられましたし」

 

 イジメ? そんなことがあったのか? いや、あり得ない。確かに舞さんは不良メンバーだけど、1人でいることが多く、意外とマジメで、イジメなんかする人じゃない。

 

「えーっとねぇ」香奈はパラパラとノートをめくった。「あったあった。2011年5月16日。あたしがヴァルキリーズに入った日だね。『舞さんという人にあいさつしたけど、ムシされた』。ヒドくないですか? これが、えーっと……今まで125回もあるんですよ?」

 

 ……いや、それは、いつも香奈が蚊の鳴くような小さな声であいさつするから、聞こえてなかっただけじゃないかな? あたしが舞さんにあいさつすると、ちゃんと返って来るぞ? てか、100回以上もよく数えてるな。

 

「あとは……『2012年1月22日。歌番組の収録中、ステージの上で肩がぶつかったけど、ゴメンの一言で済まされた』。これもヒドイなぁ」

 

 ……いや、ヒドくないだろ。ちゃんと謝ってるじゃないか。

 

「――と、他にもいろいろありますけど、こんな感じです。今までさんざんあたしにしてきた無礼を、今ここで晴らしてやったわけです。ま、ゲームで1回殺したくらいじゃ全然足りませんけど、ほんのちょっとだけ、スッキリしました」

 

 この娘、ホントに恨みノートを書いてたのか。暗いヤツだな。しかも、ほとんど言いがかりじゃないか。

 

「もちろん、愛子さんには、舞さんなんかとは比べ物にならないくらいヒドイことされてきましたけどね」

 

 ……確かに、それは認める。

 

「あと、カスミさんもありますよ?」

 

 へ? あたしも? あたし、香奈になんかしたっけ? 全く心当たりがないぞ?

 

 パラパラとノートをめくる香奈。「えーっとねぇ。あったあった。『2012年6月24日。コンサート終了後の打ち上げ。楽しみにしていたウニの軍艦巻きを、カスミさんに食べられる』。あれ、最後の1個をあたしが食べる予定だったのに!」

 

 そんなことまで恨みノートに書かれてるのか? 細かすぎるだろ。

 

「他にも、『カスミさんが入れたコーヒーの砂糖の量が多かった』とか『あたしは爽健微茶派なのに、カスミさんは一六茶を買って来た』とか、たくさんありますよ?」

 

 ……それ、恨まれることなのか? 一応あたし、先輩なんだけどな。それが、コーヒー入れたり、お茶を買って来たりしてるんだぞ? あたしの方がイジメられてるみたいじゃないか。

 

「他の人たちにも、たくさんイジワルされましたから、この能力を使って、復讐してやるんです。ああ! みんながあたしの前で苦しみながら死んでいく! 最高に、快感です!! もう、想像しただけで、オシッコ漏らしそうですよ!!」

 

 ……ダメだコイツ。早く何とかしないと。

 

「でも、あたしは皆さんと違って優しいですから、チームの皆さんにはチャンスを上げます」

 

 はい? チャンス?

 

「これからあたしの言うことをなんでも聞くと誓えば、殺すのは後にしてあげます。どうです? 悪くないでしょ? みんな、このゲームに勝ち残りたいんでしょ? あたしの能力があれば、亜夕美さんや燈さんだって、簡単に殺せますから。もう、スティールを使う舞さんはいません。あなたたちは、あたしに頼るしかないんです。さあ。分かったら、あたしの前に跪きなさい、なんて。きゃはは!」

 

 確かに、香奈の能力があれば亜夕美さんも燈も倒せるだろうけど……。愛子さんを見た。

 

「言いたいことはそれだけ? じゃあ、カスミ。香奈を倒していいわよ」愛子さんは、特に動じた様子もなく、いつものように落ち着いた口調で言った。

 

 その落ち着いた態度が気に入らなかったのか、香奈の顔から笑みが消える。「何言ってんですかバカですか死にたいんですか亜夕美さんや燈さんを倒すにはあたしの能力が必要なんですよ勝つにはあたしが必要なんですよそんなことも分からないんですか勝ちたくないんですか」

 

「早口すぎて何言ってるか分からないけど、まあ、あなたの能力なんて、別にいらないわ」

 

「ふふ、あたしの能力がいかに強力か、分かってないようですね」

 

「強力なのは認めるわ。でも、それに伴うリスクもあるでしょ?」

 

「――――」

 

 愛子さん指摘に、香奈は、黙ってしまった。

 

 そうだ。愛子さんが言ってた。強力な能力にはそれに伴うリスクや制限も大きいって。香奈の能力にも、リスクがあるんだろうか?

 

「あなたの能力の正確な説明はこう。『能力名・キル・ノート。半径500メートル以内にいるプレイヤーの顔を思い浮かべ、名前と能力(もしくは、能力の特徴)をノートに書き込み、全てが一致すれば、名前を書かれたプレイヤーは心臓麻痺で死ぬ。一致しなかった場合、書いたプレイヤーが心臓麻痺で死ぬ』。強力だけど、使うリスクも高いわね」

 

 ……ナルホド。書いたことが間違っていた場合は、自分に返って来るのか。それは危険だな。

 

「ふん。だから何なんですか?」香奈、再び笑う。「あなたたちの能力は分かってます。『ザ・ロック』と『ジーニアス』でしょ?」

 

「まあ、そういうことになってるわね」愛子さんの口調は乱れない。「じゃあ、書いてみる? もし間違ってたら、あなたが死ぬことになるけど」

 

「まさか、こうなることを見越して、違う能力を言ってた、とでも言うんですか? ありえないですね。カスミさんの能力は実際に見ましたし、愛子さんの能力も、あれだけ豊富な能力の知識があるのに、違うってことはないでしょ?」

 

 そうだ。あたしの能力は、間違いなく『ザ・ロック』だ。愛子さんの『ジーニアス』も、疑う余地は無い。

 

 でも、愛子さんは自信に満ちた顔で、香奈を見つめる。「だから、そう思うのなら、書いてみなさい」

 

「いいんですか? ここでゲームオーバーになっても。本当に、書きますよ」香奈はノートにペンを当てた。

 

「――カスミ。この娘に名前を書く度胸は無いわ。時間のムダだから、さっさと倒してしまいなさい。もし書かれても、あなたもあたしも、死なないから」

 

 あたしも愛子さんも死なない? 本当だろうか? 愛子さんは、もしかしたら本当に違う能力を持っているのかもしれないけど、あたしの能力は完全にバレている。愛子さん、まさかまた、あたしを捨て駒にする気じゃないだろうな。

 

「しょうがないですね」香奈が笑う。「じゃあ、まずはカスミさんから。目の前でカスミさんが死ぬところを見たら、愛子さんも気が変わるでしょうから!」

 

 ま、待て!

 

 と、止める間もなく。

 

 香奈は、スラスラとノートに書きはじめた。

 

 ヤバイ。このままだと――。

 

「岩になりなさい!」

 

 愛子さんの声。

 

 何? 岩になる?

 

「早く!!」

 

 そうか! 岩になれば!!

 

 能力を発動した。ボン! 岩になる。

 

 …………。

 

 何も起こらない。胸は痛くない! やった! 思った通りだ!

 

 香奈が、驚愕の表情で岩のあたしと愛子さんを見る。

 

「だから言ったでしょ? カスミは殺せないって」愛子さんが笑った。「岩に心臓は無い。だから、あなたの能力は効かない。でも、ラッキーだったわね。心臓が無いプレイヤーに『キル・ノート』を使った場合は、無効になるだけ。書いた人が死ぬわけじゃない。助かったわね」

 

 ……そうなんだ。だったら、あたしは死なずにはすんだけど、事態は好転してないんじゃないか?

 

「ふ……ふふん。それで勝ったつもりですか? 確かに心臓が無いプレイヤーは殺せませんけど、カスミさんも、岩の状態じゃ、あたしを攻撃できませんよね?」

 

 その通りだ。人に戻ると、その途端、またキル・ノートを喰らってしまう。岩になるのが少しでも遅れたら終わりだ。このままじゃ動けない。

 

「それに――」と、香奈は続ける。「『キル・ノート』が無効になる条件まで知っているということは、やっぱり愛子さんの能力は、『ジーニアス』ってことですよね? どうします? 愛子さんも岩になりますか? でも、『ザ・ロック』のカード、持ってませんよね?」

 

「確かに持ってないわ。だから、書いてみたらいい。あたしの能力が『ジーニアス』なら、あたしは死ぬ。でも、そうじゃなかったら、あなたが死ぬ。簡単な勝負ね」

 

「――――」

 

 香奈はどうしても愛子さんを従わせたいのだろう。なんとか脅そうとするけど、愛子さんは全く動じない。余裕の表情だ。

 

「書かないんだったら――」

 

 愛子さんが前に出た。愛子さんの戦闘力は、マーシャル・アーツの達人、ちはるさんと同程度。香奈なんかが勝てる相手ではない。能力を使うしかない。

 

「フン! 言っても分からないようですね! しょうがないです! あの世で後悔してください!!」

 

 香奈のペンが、ノートの上を走る!

 

 愛子さんが香奈に触れるよりも早く、書き終えた!

 

 勝利を確信した目で、愛子さんを見る香奈。

 

 愛子さんは――。

 

 ――――。

 

 愛子さんは、相変わらず余裕の表情を浮かべている。

 

 それを見た香奈は。

 

「――――っ!」

 

 突然胸を押さえ、苦しみ始めた!

 

「そ……そんな……バカな……」

 

 胸をかきむしりながら、倒れる香奈。

 

 憎々しげに愛子さんを見上げる。

 

 だけど、その目から、生気が無くなり、そして。

 

 ボン! 小さな爆発とともに、香奈は魂とカードになった。

 

「残念。あたしの勝ちね」愛子さんは魂となった香奈に言い、そして、こめかみに指を当てた。「由紀江? 終わったわ。さゆりに迎えに来るように言って」

 

 …………。

 

 あたしは能力を解除して人に戻った。

 

「カスミ。忘れないように、カードを拾っておきなさい」

 

 そう言われ、あたしは香奈の『キル・ノート』のカードと、舞さんの『スティール』のカードを拾った。

 

「……舞さんのカード、スティールだけなんですか?」愛子さんに訊く。落ちているのは1枚だけだった。『毒蛾』等、舞さんが他のプレイヤーから奪った能力のカードは無い。

 

「そうね。奪った能力は、死亡時のカード化の対象外よ。カード化されるのは、オリジナルの能力だけ。これは、『スティール』の能力を捨てていた場合も同じよ」

 

 そうなんだ。覚えておこう。

 

 しかし――。

 

 これだけ能力のことに詳しいのに、愛子さんの能力は『ジーニアス』じゃなかった。

 

 じゃあ、能力に関する知識は、どこで手に入れたんだ?

 

 それとも、何か他に秘密があるのだろうか? あるとしたら、それは何だ?

 

 …………。

 

 ドン! 岩山からさゆりがテレポートしてきた。ちはるさんと真穂さんと美咲も一緒だ。

 

「愛子! カスミ! 大丈夫か!?」ちはるさんが叫ぶ。

 

「ええ。あたしたちは大丈夫。でも、舞が香奈に殺されたわ。フェイズが変わったから、もう、生き返らせることはできない。やられたわ」

 

 愛子さんは、ちはるさんたちに詳しい経緯を話した。

 

「クソ! 香奈め! 根暗なヤツだとは思ってたが、まさか、こんな陰気な仕返しをするとはな。仲間にするんじゃなかったぜ!」

 

 パン! と、拳を手のひらに打ち付けるちはるさん。もう、能力をコピーして無限に増やす必勝法は使えない。これで、どうやって亜夕美さんや燈たちと戦えばいいのだろう?

 

「まあ、仕方ないわ」愛子さんが相変わらず落ち着いた口調で言う。「『スティール』のカードは手に入った。舞を失ったのはかなりの痛手だけど、由香里や亜夕美のチームに奪われなかっただけ、良かったと思うしかないわね。なんとか対策を考えましょう」

 

 そうするしかないだろう。でも、どうすればいいんだろう? 『スティール』のカードは1枚しかない。コピーできる能力は1つだけだ。亜夕美さんや燈と戦うには心許無い。『キル・ノート』のカードもあるけど、カードは1度しか使えないから、1人しか倒せない。しかも、2人の能力はまだ分からないのだ。失敗した時のリスクはあまりにも大きい。ヘタに使うのは危険だ。クソ。なんとかしないと。

 

 と、その時。

 

《気を付けてください!》

 

 頭の中に由紀江の声が響いた。『連絡係』の能力だ。なんだかずいぶん焦っているようだ。

 

《大きな戦闘力が6つ、ものすごい速さでそちらに向かっていると、玲子が言ってます! そのうちの1つは、戦闘力18万です!!》

 

 18万!? ちはるさんたちでも5万ちょっとだぞ!? それを超える戦闘力を持っているのは、最強忍者・燈の53万と、後は――。

 

 キーン、と、飛行音が聞こえた。見ると、岩山とは反対の方向から、さゆりの能力と同じような光の玉が、こちらに向かって飛んで来る。そして、ドン! と、土埃を上げて着地する。

 

 ゴクリ。息を飲む。

 

 土埃が晴れると。

 

 そこには、ヴァルキリーズキャプテンの橘由香里さん、ヴァルキリーズ最年長の遠野若葉さん、ランキング8位の水野七海さん、美少女キックボクサーの吉岡紗代さん、ランキング11位の一期生・宮本理香さんがいて。

 

 そして、その後ろには――。

 

「――さてと。万年2位のあたしなんかへでもない、とかなんとか言った人はどこ? 次はあたしの番だって言ったのに、なかなか来ないから、こっちから来てあげたわよ?」

 

 薙刀をくるくると回し、あたしを見てニヤリと笑う本郷亜夕美さんの姿があった。

 

 そう言えばあたし、亜夕美さんにケンカを売ったことになってたな。亜夕美さんの戦闘力は18万。対するあたしの戦闘力は、以前より大幅にアップして1万。

 

 …………。

 

 ……今度こそ、本当に終わったな、あたし。

 

 

 

 

 

 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

TIPS 14:能力 #6

 

 

No.43

能力名:リード・マインド

使用者:神野環

 効果:目視しているプレイヤーのウソを見破る。

 

 

 

No.44

能力名:キル・ノート

使用者:根岸香奈

 効果:半径500メートル以内にいるプレイヤーの顔を思い浮かべ、名前と能力(もしくは、能力の特徴)をノートに書き込み、全てが一致すれば、名前を書かれたプレイヤーは心臓麻痺で死ぬ。一致しなかった場合、書いたプレイヤーが心臓麻痺で死ぬ。以下の場合は無効(対象プレイヤーが半径500メートル以内にいなかった場合。存在しないプレイヤーの名前が書きこまれた場合。能力を持たないプレイヤーに使用した場合。心臓の無いプレイヤーに使用した場合。心臓の無いプレイヤーが使用した場合)。

 

 

(早海愛子の解説より)

 

 

 

 

 

 


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