ワンパンマン&暗殺教室 一撃男VS超生物   作:ラルク・シェル

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久しぶりの投稿です。それぞれで強敵と出くわした彼らの話です。


本物の怪物

ヒーロー協会ではかつてS級はなく、AからCまでしかなかった。そもそもなぜS級が誕生したのかは、A級が束にならなきゃ倒せない災害レベル・鬼を1人で倒せるから。故にS級は他のヒーロー達にとって雲の上の存在。

しかし今、S級は本当の化け物を相手にしていた。

S級10位の豚神は怪人大口に敗北し、S級4位のアトミック侍も怪人悪毒菌に敗北して、S級8位のゾンビマンも怪人ホームレス帝に再起不能になる。

 

[まさか…こんな雑魚な雰囲気漂う奴に!]

 

それからS級5位の童帝は怪人ドロドロ天然水にボロボロになって、しかも万能ランドセルを破壊されてしまう。その後ろではアトミック侍の弟子の、A級2位3位4位のイアイアンとオカマイタチとブシドリルはまだ回復していないでいる。

S級17位のぷりぷりプリズナーは怪堂にやられたダメージがまだ残っていた。

 

「ぎゃはははは!どうしたクソイケメン野郎!?」

「この僕が…こんな不細工に!!」

 

S級と同じ実力を持つA級1位のイケメン仮面アマイマスクも、怪人ブサイク大総統に苦戦してしまう。

それからA級40位のワイルドクロウ改め烏間はという。

 

「はぁ…はぁ…」

 

傷だらけな体を必死で動かしながらも、レーザーガンを構えて壁の影に隠れる烏間。しばらくして覗いてみると、敵の姿が居ない事を確認する。しかしどこかに隠れているかもしれないので警戒を続けると、地面から強い殺気を感じた。

 

[まさか!?]

 

だが、時すでに遅し。

いきなり地面から怪人アーミー男爵が口にナイフを銜えながら現れて、左手の銃口で烏間の足を撃ち抜きながらも、さらに右手に持ったサーベルで斬りつけた。

 

「うぐっ!?」

「ふんっ…急所を外すとはさすがだな?だが、これだけ血を流せば…臭いで分かる!」

「クソ……」

 

今まさに烏間はアーミー男爵の戦い方によって苦戦を強いられていた。

それからS級16位の金属バットも怪堂の相手をしていた。しかし怪堂はさっきよりも髪が伸びてきていたが、なぜか黒かった髪に少し白髪が混じっていた。

 

「テメェ…一体なんなんだ!」

 

さっきよりもボロボロな体を動かしながらも怪堂に立ち向かう。しかし怪堂の重いパンチにノックアウトしてしまう。

 

「ク…ソ……」

「所詮、こんなものか」

 

そのまま怪堂が行こうとしたが、そこに超合金クロビカリが現れた。

 

「お前が怪人少年は…?」

「そういうお前は超合金クロビカリか?」

「なるほど…さっきプリズナーがやられてるのを見たが…そこの金属バッドもお前が?」

「見たら当然だろ?」

 

不気味に笑いながら質問に答える。しかしクロビカリは静かに怒りを出し始めた。

 

「そうか。だったら俺の筋肉が相手だ!」

「面白い…!!」

 

怪堂とクロビカリの戦いが開始された。

さらにA班。そこではジェノス&赤羽とシャドーJKの激戦が続けられていた。

 

「ふん、ふっ…はっ!」

「おらっ!この!」

 

シャドーJKから繰り出される影による攻撃を2人はなんとか、避けたり交わしたりナイフで斬り落としたりする。

 

「おのれ…焼却!」

 

ジャノスは焼却砲をシャドーJKに向けて発射した。辺り一面が焼き焦げてしまったみたいだが、目の前に黒い大きめな球体がいつのまにかあった。すると黒の球体が割れると、そこから無傷のシャドーJKが出てきて、そのまま球体は彼女の影に戻った。

 

「残念だったね?」

[まさか…ここまで影を操れるとは!]

 

見た目と反して恐ろしい実力な相手にジェノスは自分の悪い癖である、油断するという事にまたもや気づいてしまう。

 

[やれやれ…なんとも…殺せんせー程じゃないけど面倒だな?]

 

それから頭の回転の速さと身体能力の高い赤羽だけども、影の触手を大量に出して襲い掛かるシャドーJKにかなり体力を消耗していた。しかも厄介なことにシャドーJKはまだ疲れた様子はなかった。

 

「ほら、がら空きよ!」

「うぉっ!」

 

そしてシャドーJKの刃が疲労した赤羽に突き刺そうとしたが、横腹に切り傷が出来たがなんとか避けた。

 

「痛っ…」

「赤羽くん、大丈夫か?」

「なんとかね…」

「そうか。しかしほんと、俺達って油断しやすいタイプだな?」

「うふふふふふ、そう言われると…そうだな」

 

自分達の欠点を自覚しながらも目の前の敵を倒そうと、なんとか決心するのだった。

ちなみに磯貝達は影の分身相手にまだ戦い続けていた。

 

「全く、分身なのに強すぎる!?」

「2人ががんばってるんだ!俺達もがんばるぞ!」

「「「「「おおっ!!!」」」」」

 

彼らも諦めずに戦っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それからサイタマと殺せんせーは、相変わらずのん気に進んでいた。

 

「クンクン、クンクン。なにやら知り合いの臭いがたくさん感じますね?」

「お前、犬みたいだな?」

「私……嗅覚は良い方なんですよね♪」

 

そんな2人の近くに1人の男がいた。

 

[あれは我々のターゲットである、推定災害レベル・神の殺せんせー。それにこの前、総本部に来ていたB級?]

 

それは閃光のフラッシュ。たまたま2人が進んでいたルートがフラッシュのと同じであった。そんなフラッシュはヒーロー協会でも狙っている殺せんせーが、なぜここにいるのか不思議に思っていた。だが、すぐに好都合と切り替える。

 

[ここであの怪人を消せば、色々と丁度いいな?]

 

さっそく対先生用のコーティングを施した、自身の愛刀である瞬殺丸を構えると

 

[必殺、閃光斬]

 

殺せんせーに向かって目に見えない速さに斬りかかった。

 

「おっと、危ないですね?」

「なっ!?」

 

しかし殺せんせーは取り出したハンカチでの瞬殺丸を掴んだ。

 

「なんだなんだ?お前いきなりなんなんだ?」

 

サイタマがいきなり現れて殺せんせーに攻撃してきたフラッシュに尋ねた。しかしフラッシュはサイタマの言葉よりも、自分の必殺技を防いだ殺せんせーに驚く。

 

[なんだと…この怪人の素早さは普通じゃないと聞いていたが、俺のこの技を受け止めるなんて…]

 

高速の動きで敵を倒し続けていたフラッシュは、自分以上に素早い敵は本当にいて少しショックを受ける。

 

[いや、まぐれかも知れない。俺の技はそんな見切れるはずないんだ!]

 

信じられずにフラッシュはもう一度、瞬殺丸を構えた。

 

[本当にまぐれかもしれん…しかし2度目の場合は死ぬかもしれない。いや、ここで災害レベル・神を倒さなければならない!!]

 

何度も何度も自分の心に言い聞かせ続けるフラッシュは、ついに心に決めた。

 

「せ、せっ、閃光斬!!」

 

さっそく2度目の閃光斬を発動したかに思いきや。

 

「お前、なにまた攻撃してくんだよ?」

「なっ…なにっ!?」

 

今度はサイタマが片手で閃光斬を止めた。これにはフラッシュも2度目のショックを受けた。

 

「なんだコイツは?怪人前髪ジャーマか?」

「違いますよ。彼はS級13位の閃光のフラッシュですよ?」

「そうなんだ?」

「そうですよ。サイタマさん、アナタもヒーローでしたら他のヒーローの事も調べた方が良いですよ?」

 

のん気に話し合う2人だったが、フラッシュが立ち直るのには時間がかかる様子であった。

こんな感じでS級達は本物の怪物に敗北したり苦戦したりしていた。しかしただ1人だけヒーロー側に怪物が存在する。

それこそがS級2位の戦慄のタツマキ。事実上、タツマキがヒーロー協会の最終兵器とされていた。

そしてタツマキは今ついに怪人連合のボスと出くわす。

 

「アンタが、怪人連合のリーダーね?」

「そういうお前が、タツマキだな?」




それぞれのルートで怪人に敗北したり苦戦を強いられて、フラッシュはサイタマと殺せんせーにプライドを破壊されました。

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