ワンパンマン&暗殺教室 一撃男VS超生物 作:ラルク・シェル
そして今更ですが暗殺教室がアニメ化されましたけど、ワンパンマンもアニメ化して欲しいですね。
殺せんせーは約束どおりにキングの所で30分程ゲームをやって帰ろうとしていた。
ちなみにフブキは仲間達と一緒に帰って、ソニックもいつのまにか拘束を抜けて逃げ出している。
「ちょっと遊びすぎましたかね?おや?」
すると買い物帰りのサイタマを見つけたので、駆け寄ってみた。
「サイタマさん!」
「よぅ、殺せんせー。帰りか?」
「ええそうです。相変わらずキングさんが強くて大変ですよ」
「たしかにアイツって容赦ないからな!ところで」
「はい?」
するとサイタマは前から思っていたことを尋ねてみた。
「なんでお前、地球も壊そうとしてるんだ?」
「……それはどういった意味で?」
「だって、お前って今の教師生活充実してるだろ?だったら一生教師として過ごしたらいいじゃんかと思ってよ。そもそもなんで教師なんてやってんだ?」
サイタマは教師としての実力が十分ある殺せんせー。それがなぜ月と同じように破壊すると考えているのが、不審に思っていたので思い切って聞いてみた。その本人からの答えは。
「大変申し訳ありませんが、それを話す事は出来ません」
「はぁ?」
「私はいずれ地球を破壊するもの……故に理由を言っても死んだら意味がないものです」
「……確かにな?」
なぜか少し納得してしまうサイタマであった。
「もし知りたいのなら、私を殺してみなさい。殺せば徐々にわかる事があります」
そう言うと殺せんせーは空を飛んで帰っていった。
「ほんと、アイツって訳わかんねぇな」
サイタマもそのまま家に帰るのであった。
その頃、ヒーロー達が怪堂に戦いを挑んだ。しかし無免ライダー達、ヒーローが全てボロボロな姿で倒れ手駒いる。
「たくよ。22人が束になっても俺1人倒せないのかよ?」
呆れる怪堂であったけど、腰を抜かして怯える信太と長助もいた。
「なっ、なんだよお前!?」
「こんな事をして!?」
信太と長助は怯えて涙目になりながらも訴え続けた。
だが、密かに隠れているヒーローが1人。
「マジなの!連絡で聞いたけど、まさかここまで!?」
そうウェーブ般若改め狭間もヒーロー協会からの連絡を聞いていて、パトロールをしていた。さっきの騒ぎに気付いて来てみたのだけど、怪堂の計り知れない力に驚いて動けずにいる。
[どうしよう…このまま出てやろうかな?でも私なんかじゃ敵わないし…第一あの2人がどうなろうと関係ないかも]
なにやら信太と長助を見捨てようと考え出すが、しばらく様子を見続けていた。
「別に、ただ俺の力はヒーローに通じているか試してみたいだけさぁ?」
2人の頭を掴みながらも不気味に微笑みながら質問に答える。
「ぜ…全然答えになってないだろ!?」
「そうだよ!?」
「うるさい!」
「「うぐっ!!」」
顔面を殴られてしまい、2人は大量に鼻血を出してしまう。
「全く、お前ら確か椚ヶ丘学園だったよな?真面目だねぇ?」
「「ひぃぃぃぃ!!」」
[こうなったら、仕方ない!!]
鼻血を出しながらも信太と長助は、不気味さと狂気に満ちた怪堂の笑みに怯え続ける。
そしてこのままではヤバイと感じた狭間は2人を助けようとした時。
「待て!」
「あれって…」
「お前は、ついに来たかS級!!」
すると狭間より先に現れたのは、S級ヒーローにして、タイガーとブラックホールとソルジャーの、タンクトッパーを束ねるタンクトップマスター。
怪堂はタンクトップマスターを見るや否や、おもちゃを貰った子供のような目をして微笑みだした。
「タンクトップマスターだ!」
「本当だ!」
「君達、早く逃げるんだ」
「「はい!」」
信太と長助はすぐさま逃げ出した。
それからタンクトップマスターはタイガーとブラックホールとソルジャー達が、倒されている姿を見て怒りを見せ始める。
「貴様…俺の仲間を!」
「悔しいか?だったら仇を討つか?」
「ああ、そのつもりだ!」
すぐにタンクトップマスターは戦闘態勢になり始めると、怪堂になにか違和感を感じ始めた。
[この男…怪人ではないようだが…本当に人間なのか?]
怪堂から出ている殺気や狂気が人間とは勿論、怪人とも全くの別物と感じていた。
[だが、俺の大事な部下の仇を取らなきゃいけない!]
「こねぇなら、こっちから行くぞ!」
そして怪堂が最初に殴りかかろうとしたが、簡単に避けられる。
「タンクトップタックル!!」
「ぐぼっ!」
タンクトップマスターは必殺技のタンクトップタックルが決まって、怪堂はかなり遠くに吹っ飛んだ。
[さすがS級!私とは比べ物にならない]
[やはり…コイツは人間だな?]
こっそりと見ていた狭間は彼の実力に驚かせるが、タンクトップマスター本人は改めて怪堂が人間であると確信した。
しかし怪堂は大きなダメージを負いながらも立ち上がる。
[なに!この少年は……]
「なんだよ?その程度かよ?もっと本気で来い!」
不気味に笑いながら襲い掛かってくる怪堂に、タンクトップマスターは重いパンチを食らわせたが、それでもなお戦いを挑み続けた。
それから数分もしないうちに、怪堂は血まみれでボロボロになりながらも、タンクトップマスターに挑み続けた。
[なに考えてるんだ!あんだけズタボロなのに…]
と狭間は思わず彼の何かに対する執念に驚かされる。
それからタンクトップマスターも、怪堂の強い執念に危険を感じ出した。
[明らかに人間の筈なのに、ここで倒さなければならない気がする!]
じつは今までタンクトップマスターの攻撃は全部手を抜いていた。
タイガーやブラックホールにソルジャーは、チンピラ並みに性格に問題があった・しかし彼らタンクトッパーのリーダーであるタンクトップマスターは、本当にヒーローとしての性格の持ち主。なので一応怪堂は人間なので手加減して攻撃してきたが、最早ここは本気で行こうとしていた。
[ならば、本気のタンクトップタックルで倒す!]
ついに全力で必殺技をかけようとしたその時
「止めろ!!」
ボロボロの無免ライダーが怪堂の前に立つ。
「えっ!?」
「あ?」
[アイツ、いきなりなに考えてるんだ!?]
突然の無免ライダーの乱入に当然3人は混乱する。
「相手は人間の少年だろ……そんな本気でやろうとするな!俺達はヒーローだ!」
無免ライダーは必死にタンクトップマスターを説得する。
「たしかに、俺は人間と喧嘩する為にタンクトップを着こなして、ヒーローになった訳じゃないからな」
説得に応じたタンクトップマスターは怪堂に目を向けて
「お前、二度と他人に危害を加えるなよ?」
すると怪堂はしばらく黙り込むと、後ろに振り向く。
「分かったよ。今回はこれで終わりにして…やるかよ!」
「えっ!ぐ!?」
殺意に満ちた顔になると、無免ライダーの頭を掴んで地面に強く叩きつけたら、再びタンクトップマスターに遅いかかってきた。
「だと思った。お前から邪悪な何かを感じた!今此処で!」
「悪いがやられるのはお前だ!」
タンクトップマスターもすぐに構えたが、怪堂の拳がいち早くヒットして、そして目にも留まらない速さで連続パンチが決まる。
[コイツ…まさか予想以上の実力が!?]
怪堂の攻撃があまりにも大きなダメージを受けてしまうが、それでも膝蹴りや頭突きと攻撃が止まらずにいた。
「いひひひひひひ!ついにS級相手でも俺は勝てるようになった!」
狂ったかのように笑いながら、怪堂はタンクトップマスターにとどめを刺そうとしたが
「待ちなさい!」
「ん?」
そこに隠れてた狭間が姿を現す。
「お前は?」
「C級ヒーローウェーブ般若!悪いけど、アンタにこれ以上好き勝手にさせないから!」
右手に強力スタンガンを、左手にエアガンを持って構える。
[いくら暗殺訓練受けても…アイツには敵わないかもしれないけど…今のできっとダメージが残ってるかもしれない!だからきっと!]
「どうした?来いよ?」
「言われなくても!!」
そして狭間は突進しながら戦いを挑むが、怪堂が手を構えた瞬間に終わっていた。
なぜなら目にも見えない速さで怪堂のチョップが決まり、狭間は般若の仮面が割られてそのまま倒れる。
「さすがに、S級は大変だったな…」
かなり疲労してダメージも負いながらも、怪堂は倒したヒーローを残してどこかに去った。
怪人を目指す少年怪堂に狭間やタンクトップマスターや無免ライダー達がやられてしまったが、次回はどうなるのかお楽しみに