ワンパンマン&暗殺教室 一撃男VS超生物   作:ラルク・シェル

19 / 39
E組の授業3

「ねぇ!面白いこと考えたけどさぁ、烏間先生とサイタマさんが対決してみたら?」

「えっ?!烏間先生とサイタマさんが!!」

 

赤羽はいきなりこんな提案をしてきた。

 

「お前、何を「いい考えですね♪」なっ!!」

 

殺せんせーはいつの間にか戻っていた。

 

「貴様、一体どこに行ってた。そしてなに勝手に決めてるんだ!」

「良いではないですか♪生徒達の見本でもなりますからね♪」

 

相変わらずお気楽な殺せんせーに、イラつかせる烏間だが生徒の半分は、やってみてっていう視線でいっぱいだった。

 

「ところで、烏間先生ってプロヒーローと戦った事ありますか?」

 

倉橋陽菜乃はついそんな質問をしてしまう。

 

「ちょっと、倉橋さん・・・・・・・・・・・いくらなんでも」

「ああ、あったぞ」

「「「あったの!!」」」

 

とんでも発言にサイタマとジェノス以外の全員は驚いた。

 

「じつは一年前。俺がまだ防衛省特務部に所属していた頃、ヒーロー協会の交流があってな。そこで俺は当時A級14位のヒーロー、タンクトップソルジャーと組み手をした事がある」

「タンクトップソルジャー?!タンクトップによる動きやすさと、独自の軍隊格闘を武器にして戦う、現在A級13位ヒーローの!!」

 

渚は興奮しながらそのタンクトップソルジャーの解説をし始める。

だけど、思わず回りは引いたりするので、渚は顔を真っ赤にしてしまう。

 

「渚・・・・・・・・・・ヒーローの解説はいいけど、周りの空気をね?」

「ゴメン・・・・・・・・で、結果は?」

「たしかに強かったが、格闘センスはいまいちだったから簡単に返り討ちにしたさ。そして奴はかなり悔しかったか、3日は寝込んだらしいがな」

「さすが・・・・・・・・・・・烏間先生」

 

全員はすぐに納得した。

 

「やっぱり烏間先生って強いんだね!もしかしてスカウトされた?」

「たしかに、ヒーロー協会からプロヒーローにならないかとスカウトされたが、断ったよ」

「あはははははは、先生らしいね」

「で、やるの?」

 

烏間はまた考えて結局。

 

「たく、仕方ない」

 

そしてサイタマと烏間の模擬戦が始まるのだった。

 

「これは、見ものですね♪」

 

殺せんせーはのん気にお茶を飲みながら見物する。

 

「てかさ、どっちが勝つと思う?」

「やっぱサイタマさんじゃね?」

「でも、先生かもしれないから?」

 

生徒はどっちが勝つか相談しあう。

 

「もし俺が勝ったら、ラーメン奢ってくれよ♪」

「・・・・・・・・・・・勝手にしろ」

 

烏間本人は乗り気ではないが、それぞれ対先生ナイフを構える。

 

[コイツのスピードはたしかに早いしパワーもあるが、その動きは完全に素人だ。ただの喧嘩程度の]

 

昨日の戦いでサイタマの動きを少しは把握した。

 

「じゃあ、俺から先に行かせて貰うぜ」

 

サイタマは真っ直ぐに突進してきたので、烏間はすぐに避けて攻撃しようとした。

だが

 

「なっ!」

 

しかしいつのまにか残像を残して、サイタマが消えてしまい。

さらに烏間の後ろに殺気を感じ、振り向くと拳を振りかざしたサイタマの姿が。

その時、烏間はサイタマの中から出ている何かに驚き、怯えて思わず腰を抜かして倒れてしまう。

 

「烏間先生!」

「おいおい、大丈夫か?まっ・・・・・・・・・・・とりあえず」

 

サイタマはそのまま、烏間の胸をナイフで軽く刺した。

 

「はい俺の勝ち!ラーメン奢ってくれよ♪」

「あ、ああ・・・・・・・・・・・」

 

尋ねながら手を差し伸べるので、返事をしながら烏間はサイタマの手を掴んで立ち上がる。

 

「勝っちゃった・・・・・・・・・・・・・・・やっぱり本当は凄いヒーローなのかな?」

「でも、あれって烏間先生が勝手に倒れたから?」

「いやいや、もしかしたら、なにか気合とかで!」

 

生徒は少し騒ぎ出して

 

[このサイタマとかいう男・・・・・・・・・・先ほどは全く殺気が出なかったが、俺の中の野生の勘が危険だと感知した。もし奴が本気だったら俺は殺された]

 

烏間は改めてサイタマの力に革新する。

 

[もしも全ての暗殺術を教えたら、確実に奴を殺せる!]

 

烏間はそう思いながら体育の授業が終了し、そのままと6時間目に突入となった。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして下校の時間となって、生徒の半分は下校したり部活に勤しんだりしていた。

だが1人の少年が理事長室に向かっていた。

彼は生徒会長で浅野の息子・浅野学秀である。

 

「失礼します」

「おや?なにか浅野くん?」

 

浅野は息子の学秀に対しても生徒として声をかけた。

 

「理事長、なぜいきなりヒーローをゲストで呼んだんですか?」

 

学秀はサイタマとジェノスを呼んだ理由を尋ねた。

 

「もちろん、愛すべき生徒達にもっとやる気を上げさせる為に」

「そんなんだったら、C級トップの無免ライダーかB級トップの地獄のフブキでも良かった筈じゃ?」

「随分と詳しいね?」

「いや・・・・・・・・・・だがなぜ新人とはいえ、S級のジェノスを?」

 

学秀は質問し続けた。

 

「しかも黒い噂が耐えないB級のサイタマ。明らかにE組の噂と関係あるようですね?」

「・・・・・・・・・・・何が言いたい?」

「別に、ただE組の秘密を今度は地道に知りたいだけだから」

「お前らって、親子なのに決別してるのか?」

「「え?」」

 

なぜか浅野と学秀の目の前にサイタマが立っていた。

 

「サイタマさん、なぜここに?」

「だって、窓開いてたから」

「だからって、勝手に入らないでくださいよ」

 

さすがの浅野も少し冷や汗を出てしまう。

 

「へ~~~~~お前がコイツの息子か?」

「あの・・・・・・・理事長の前でコイツ呼ばわり止めてください。一応父ですから」

 

学秀もサイタマの態度に戸惑ってしまう。

 

「つーーーーーか、ジェノスから聞いたけど、なんか家庭の事情って奴だよな?」

「そんなの、アナタに聞かれる理由なんてありませんから」

「あっそう。まっ、俺には関係ないけど」

 

サイタマは扉を開けると

 

「じゃあ、明日はヨロシク!」

「ああ」

 

理事長室から出た。

 

「とりあえず、君も帰りなさい」

「う・・・・・・・・・・・・分かりました」

 

そして学秀も納得ならないまま部屋を出る。

 

[クソ・・・・・・・・・・・折角聞きだせる可能性が出たのに!だけど、絶対にアナタを支配してみせる!!]

 

しかし学秀は未だに諦めていなかった。

そしてサイタマは約束とおりジェノスと一緒に、烏間からラーメンを奢ってもらった。




サイタマと烏間の勝負ではサイタマが勝ちましたけど、「タンクトップソルジャー」はオリジナルヒーローの1人です。
そして浅野の息子、学秀も少しヒーローファンである。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。