ワンパンマン&暗殺教室 一撃男VS超生物 作:ラルク・シェル
「ねぇ!面白いこと考えたけどさぁ、烏間先生とサイタマさんが対決してみたら?」
「えっ?!烏間先生とサイタマさんが!!」
赤羽はいきなりこんな提案をしてきた。
「お前、何を「いい考えですね♪」なっ!!」
殺せんせーはいつの間にか戻っていた。
「貴様、一体どこに行ってた。そしてなに勝手に決めてるんだ!」
「良いではないですか♪生徒達の見本でもなりますからね♪」
相変わらずお気楽な殺せんせーに、イラつかせる烏間だが生徒の半分は、やってみてっていう視線でいっぱいだった。
「ところで、烏間先生ってプロヒーローと戦った事ありますか?」
倉橋陽菜乃はついそんな質問をしてしまう。
「ちょっと、倉橋さん・・・・・・・・・・・いくらなんでも」
「ああ、あったぞ」
「「「あったの!!」」」
とんでも発言にサイタマとジェノス以外の全員は驚いた。
「じつは一年前。俺がまだ防衛省特務部に所属していた頃、ヒーロー協会の交流があってな。そこで俺は当時A級14位のヒーロー、タンクトップソルジャーと組み手をした事がある」
「タンクトップソルジャー?!タンクトップによる動きやすさと、独自の軍隊格闘を武器にして戦う、現在A級13位ヒーローの!!」
渚は興奮しながらそのタンクトップソルジャーの解説をし始める。
だけど、思わず回りは引いたりするので、渚は顔を真っ赤にしてしまう。
「渚・・・・・・・・・・ヒーローの解説はいいけど、周りの空気をね?」
「ゴメン・・・・・・・・で、結果は?」
「たしかに強かったが、格闘センスはいまいちだったから簡単に返り討ちにしたさ。そして奴はかなり悔しかったか、3日は寝込んだらしいがな」
「さすが・・・・・・・・・・・烏間先生」
全員はすぐに納得した。
「やっぱり烏間先生って強いんだね!もしかしてスカウトされた?」
「たしかに、ヒーロー協会からプロヒーローにならないかとスカウトされたが、断ったよ」
「あはははははは、先生らしいね」
「で、やるの?」
烏間はまた考えて結局。
「たく、仕方ない」
そしてサイタマと烏間の模擬戦が始まるのだった。
「これは、見ものですね♪」
殺せんせーはのん気にお茶を飲みながら見物する。
「てかさ、どっちが勝つと思う?」
「やっぱサイタマさんじゃね?」
「でも、先生かもしれないから?」
生徒はどっちが勝つか相談しあう。
「もし俺が勝ったら、ラーメン奢ってくれよ♪」
「・・・・・・・・・・・勝手にしろ」
烏間本人は乗り気ではないが、それぞれ対先生ナイフを構える。
[コイツのスピードはたしかに早いしパワーもあるが、その動きは完全に素人だ。ただの喧嘩程度の]
昨日の戦いでサイタマの動きを少しは把握した。
「じゃあ、俺から先に行かせて貰うぜ」
サイタマは真っ直ぐに突進してきたので、烏間はすぐに避けて攻撃しようとした。
だが
「なっ!」
しかしいつのまにか残像を残して、サイタマが消えてしまい。
さらに烏間の後ろに殺気を感じ、振り向くと拳を振りかざしたサイタマの姿が。
その時、烏間はサイタマの中から出ている何かに驚き、怯えて思わず腰を抜かして倒れてしまう。
「烏間先生!」
「おいおい、大丈夫か?まっ・・・・・・・・・・・とりあえず」
サイタマはそのまま、烏間の胸をナイフで軽く刺した。
「はい俺の勝ち!ラーメン奢ってくれよ♪」
「あ、ああ・・・・・・・・・・・」
尋ねながら手を差し伸べるので、返事をしながら烏間はサイタマの手を掴んで立ち上がる。
「勝っちゃった・・・・・・・・・・・・・・・やっぱり本当は凄いヒーローなのかな?」
「でも、あれって烏間先生が勝手に倒れたから?」
「いやいや、もしかしたら、なにか気合とかで!」
生徒は少し騒ぎ出して
[このサイタマとかいう男・・・・・・・・・・先ほどは全く殺気が出なかったが、俺の中の野生の勘が危険だと感知した。もし奴が本気だったら俺は殺された]
烏間は改めてサイタマの力に革新する。
[もしも全ての暗殺術を教えたら、確実に奴を殺せる!]
烏間はそう思いながら体育の授業が終了し、そのままと6時間目に突入となった。
そして下校の時間となって、生徒の半分は下校したり部活に勤しんだりしていた。
だが1人の少年が理事長室に向かっていた。
彼は生徒会長で浅野の息子・浅野学秀である。
「失礼します」
「おや?なにか浅野くん?」
浅野は息子の学秀に対しても生徒として声をかけた。
「理事長、なぜいきなりヒーローをゲストで呼んだんですか?」
学秀はサイタマとジェノスを呼んだ理由を尋ねた。
「もちろん、愛すべき生徒達にもっとやる気を上げさせる為に」
「そんなんだったら、C級トップの無免ライダーかB級トップの地獄のフブキでも良かった筈じゃ?」
「随分と詳しいね?」
「いや・・・・・・・・・・だがなぜ新人とはいえ、S級のジェノスを?」
学秀は質問し続けた。
「しかも黒い噂が耐えないB級のサイタマ。明らかにE組の噂と関係あるようですね?」
「・・・・・・・・・・・何が言いたい?」
「別に、ただE組の秘密を今度は地道に知りたいだけだから」
「お前らって、親子なのに決別してるのか?」
「「え?」」
なぜか浅野と学秀の目の前にサイタマが立っていた。
「サイタマさん、なぜここに?」
「だって、窓開いてたから」
「だからって、勝手に入らないでくださいよ」
さすがの浅野も少し冷や汗を出てしまう。
「へ~~~~~お前がコイツの息子か?」
「あの・・・・・・・理事長の前でコイツ呼ばわり止めてください。一応父ですから」
学秀もサイタマの態度に戸惑ってしまう。
「つーーーーーか、ジェノスから聞いたけど、なんか家庭の事情って奴だよな?」
「そんなの、アナタに聞かれる理由なんてありませんから」
「あっそう。まっ、俺には関係ないけど」
サイタマは扉を開けると
「じゃあ、明日はヨロシク!」
「ああ」
理事長室から出た。
「とりあえず、君も帰りなさい」
「う・・・・・・・・・・・・分かりました」
そして学秀も納得ならないまま部屋を出る。
[クソ・・・・・・・・・・・折角聞きだせる可能性が出たのに!だけど、絶対にアナタを支配してみせる!!]
しかし学秀は未だに諦めていなかった。
そしてサイタマは約束とおりジェノスと一緒に、烏間からラーメンを奢ってもらった。
サイタマと烏間の勝負ではサイタマが勝ちましたけど、「タンクトップソルジャー」はオリジナルヒーローの1人です。
そして浅野の息子、学秀も少しヒーローファンである。