ワンパンマン&暗殺教室 一撃男VS超生物 作:ラルク・シェル
「「え?」」
「「なっ!」」
「「「「ええええーーー!!!?」」」」
当然のようにサイタマや烏間や生徒全員は、殺せんせーの思いつきに大声を上げて驚愕する。
「貴様!なに勝手な事を、持ちかけているんだ!」
烏間はすぐさま悪ふざけに見えない思いつきなので怒鳴りつける。
「いえいえ、これは本気です。生徒達にヒーローの戦いという物を見せたいと思いますし、私もヒーローに興味がありますから」
顔を縞にしてどうみても自分の都合しか見えない。
「別にいいんじゃねぇの?だって折角来たんだし」
「こちらも、奴と戦おうと考えていたからちょうどよかった!」
2人はすでにやる気満々で
「そうだよ!やらせてみてよ!」
「私、ジェノスの戦い見てみたい!」
「俺も!」
「僕も!」
生徒も賛成している為、烏間は頭を抱えながら。
「勝手にしろ!ただし本校舎に悟られないようにな!!」
「それは承知していますので、ご安心を」
完全にやけくそな感じで許可した。
「1つ尋ねるが、こちらは本気でいいんだな?」
「もちろん本気で来ても構いませんよ。ただし生徒に危害を加えないように」
「それは承知した」
「よろしい。では行きましょう!」
すぐさま殺せんせーは超スピードでグランドに着いた。
サイタマ達もグランドに向かった。
「本当に凄いよ!まさかヒーローの戦いが見られるなんて!!」
興奮する渚に茅野カエデは尋ねる。
「渚って、本当にヒーローのファンなんだね」
「もちろんだよ!イケメン仮面アマイマスクに、人類最強の男キングはもちろん。C級からB級まで調べたり、カードにテレカも集めてるからね」
「そっか!じゃあ後で教えてね」
そんな会話をしながら、グランドの内側には、殺センセーとサイタマ&ジェノスが決闘するかのように立って、E組生徒と烏間とイリーナは戦いに巻き込まれないように、なるべく離れたところで見学するのであった。
「それで、アンタはあの2人の事は調べたんでしょ?2人の実力は?」
イリーナはサイタマとジェノスの実力はどうなのか尋ねた。
「たしかジェノスは体力・筆記は満点で、いきなりS級を受けたらしい。が、サイタマは筆記が最低だったが、体力は新記録を更新したようなんだ。だが……」
「だが?」
「奴は今まで巨大怪獣や怪人は勿論の事、巨大隕石を破壊したって噂が立っている」
「ええっ!!?」
烏間の発言にイリーナは驚く。
「ちょっと!そんなんだったら一気にA級かS級に昇格する筈でしょ!?」
「たしかにそうだが、世間ではインチキだとの噂も出てるだからな」
話してる間に、ジェノスが前に立つ。
「んで、本当にこんなおもちゃのナイフとBB弾が効くの?」
サイタマは対先生武器をあんまり信用していない。
「でもどうやら、本人自らが保障したみたいですよ」
「そうかよ……んでまさかとは思うけど、身体……」
「ええ、昨日のうちに改造しておきましたので、先生は離れてください」
そしてジェノスは構えると
「では、行くぞ!!」
猛スピードで突進してきたが、殺せんせーはそれよりも早く避けた。
「言っときますが先生の速さはマッハ20ですよ。これくらいのスピードじゃあ先生には勝てませんよ?」
「なら確かめてやる。マシンガンブロー!!」
ジェノスがパンチとキックを繰り広げるが、残像が見えるくらいの速さを持つ殺せんせーには無意味だ。
「なるほどな……だがこれだけが俺の武器ではない!」
ジェノスは両腕を殺せんせーに向けると、手の平から焼却砲を発射した。
「焼却砲ですか?」
焼却砲を観察しながらも避ける。
だが今度は両腕から小型の機関銃が出ると、そこから対先生用のBB弾が発射された。
「おやおや?」
すぐさま避けるが少し服にかすったりしてしまう。
「凄いな!あれがS級新人ヒーロージェノスの戦いか……」
「もしかしたら本当に勝っちゃうかも!」
生徒達は生のヒーローの戦いに興奮する。
そしてジェノスと殺せんせーの戦いから30分しか経ってないが、なぜかジェノスは疑問を持ち始める。
[バカな……同じくらい動きをしているのに、なぜ疲れない?それに一度も反撃してこない?]
気になったジェノスは思い切って尋ねる。
「貴様、なぜ逃げ回っている!!なぜ反撃しない!!貴様の力なら俺を一瞬で倒せるだろ!?なぜ何もしないんだ!?」
大声で叫んでみると少し笑い始める。
「ヌフフフフフ♪たしかに何もしなければ不安になりますか?ですが、もう反撃してますよ」
「なに?!貴様……一体!」
するとジェノスは腕や足や腰の間接がスムーズになっている事に気づいた。
「ヌフフ♪アナタが熱却砲を撃つ間に、5秒間のチャージが必要みたいですね。その間駆動系が緩いようなので、色々と直しておきました」
殺せんせーはドライバーやピンセットやワックスなどのメンテ道具を多数持って、さらに対先生弾がなぜか入ったビニール袋を持っていた。
「ついでに生徒に当たりそうなので、対先生弾を全て抜き取って、さらに焼却砲もオフにしておきました♪」
殺せんせー流の反撃にジェノスは腰を抜かす。
[なんて事だ……俺の攻撃が当たらない上、ボディのメンテナンスをされてしまうなんて……]
その時、ジェノスは初めて殺せんせーの実力を知った。
全てが未知数だと。
「そう落ち込まないでください。3週間の間、生徒達と一緒に先生を殺す勉強を共に受けましょう。アナタはその為に来た筈です?」
殺せんせーは落ち込むジェノスを元気つける。
[そうだな……まだ一日目だ!こっちにはまだ!]
「じゃあ、次は俺の番ね」
サイタマが前に立つ。
ジェノス対殺せんせーでは、殺せんせーが勝利しましたけど、サイタマとはどうなるかはお楽しみに。