ハイスクールD×D 転生する骸殻能力者   作:リバードラゴン

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以前、感想の所に行間が空きすぎているとの意見があったので今回は行間を詰めてみました。
読みにくくなってしまったらすいませんm(__)m

それでは、本編をどうぞ!


2015/8/12 追記&修正


神器覚醒

堕天使と戦った翌日、何時ものように図書館にルドガーはいた

 

「やはり、悪魔や堕天使の事は書いていないか。」

 

昨日の悪魔や堕天使の事について調べていたが、あまり収穫は無かった

 

「一応、神話として伝えられている用だが、実際に存在している事は皆は知らないのか。」

 

知識はあるようだか、存在自体は知らないようだ

 

「さて、使いの者が来ると言っていたしそろそろ帰るか。」

 

そしてルドガーは帰っていった

 

 

 

夕方

 

ーーピンポーン

 

リビングのソファーで寛いでいるとインターホンが鳴った

 

玄関の方へ向かうと

 

「君は、確か昨日の…。」

 

「はい。駒王学園3年の姫島朱乃と言います」

 

昨日の黒髪のポニーテールの女の子が立っていた

 

「じゃあ、君が使いの人でいいのかい?」

 

「はい。では、私についてきてください。」

 

ルドガーは朱乃の後についていった

 

 

ーーーーーーー

ーーーーー

ーーー

ーー

 

 

「ここは…。学校?」

 

着いた先は駒王学園だった

 

「ええ。この先で部長が待っていますわ」

 

(部長?ということは、何か部活をしているのか?)

 

すると、そこへ

 

「あっ!貴方は!」

 

昨日助けた少年と、見知らぬ金髪のイケメンがこっちに向かって走ってきた

 

「兵藤一誠って言います!昨日は助けてくれてありがとうございました!」

 

一誠はいきなり頭をこちらに下げてきた

 

「いやいや、お礼は俺じゃなくリアスっていう人に言ってくれよ。」

 

「でも…。」

 

納得がいかない一誠だったが

 

「いいからいいから。それより君は?」

 

ルドガーは金髪の少年に向かって聞いた

 

「初めまして、駒王学園2年の木場祐人といいます」

 

「ルドガー・ウィル・クルスニクだ。よろしく」

 

「よろしくお願いします」

 

「よろしくお願いします!」

 

二人と挨拶した後、一緒に姫島朱乃の後ろに歩いていった

 

ーーーーーーー

ーーーーー

ーーー

ーー

 

 

一誠達と一緒に旧校舎の中を歩いていた

 

現在しようされていないこの校舎は木造で随分と古いが、内部はとても綺麗で、人の手が行き届いている事が伺える

 

木場がとある教室の前で足を止めた

 

「オカルト研究部!?」

 

一誠が声を上げた

 

戸のプレートには確かに「オカルト研究部」と書かれていた

 

「部長、連れてきました」

 

木場が戸の前で確認を取る

 

「ええ、入ってちょうだい」

 

中からリアスの声がし、木場が戸を開け入っていく

 

ルドガーと一誠もその後に続いた

 

 

 

 

オカルト研究部

 

 

 

室内に入ってまず目に付いたのは、室内のいたるところに書かれた謎の文字

 

そして教室の大半を占める巨大な魔方陣が中央にあった

 

(あれが魔方陣か…。やはり、精霊術とは違うようだな)

 

そう思いながら辺りを見渡すと、ソファーがいくつかと、デスクも何台かある

 

ふと、ソファーに一人小柄な少女が座り、羊羹を食べていた

 

昨日あの公園にいたもう一人の女の子だった

 

「こちら、兵藤一誠君とルドガー・ウィル・クルスニクさん」

 

木場の紹介に彼女はペコリと頭を下げた

 

「あ、どうも」

 

頭を下げる一誠、ルドガーも一緒に挨拶した

 

「初めまして。ルドガー・ウィル・クルスニクです」

 

「塔城小猫です…。よろしくお願いします」

 

小猫ちゃんと挨拶をしていると、部屋の奥からシャワーの音が聞こえてきた

 

室内の奥にはシャワーカーテンがあり、カーテンには女性の肢体の影が映っていた

 

「部長、これを」

 

カーテンの前に立っていた朱乃が奥のリアスにタオルを渡した

 

「……いやらしい顔」

 

小猫が一誠の顔を見て言った

 

「そうだね……」

 

とてもだらしない顔をしていた一誠に、ルドガーも苦笑しながら呟いた

 

カーテンが開き、そこには制服を着込んだリアスの姿

 

濡れたままの紅い髪がなんとも艶っぽい

 

「ゴメンなさい。昨夜、イッセーのお家にお泊りして、シャワーを浴びてなかったから、いま汗を流していたの」

 

(なるほど、それであんないやらしい顔してたって訳か……。)

 

朱乃が笑顔のまま一誠に近づき挨拶をする

 

一誠も緊張しながら挨拶を返した

 

「これで全員揃ったわね。兵藤一誠君。ルドガーさん」

 

「は、はい」

 

「はい」

 

「私達、オカルト研究部はあなた達を歓迎するわ、悪魔としてね」

 

リアスの言葉に対してルドガーは

 

「俺、悪魔じゃないんだけどね?」

 

ルドガーが苦笑しながらツッコんだ

 

 

 

 

 

 

「粗茶です」

 

ソファーに座ったルドガーと一誠に朱乃がお茶を淹れてくれた

 

「あっどうも」

 

「ありがとうございます」

 

ルドガーはお礼を言うと、

 

「ルドガーさん。敬語はやめたらどうです?こちらの方が年下なんですし」

 

リアスがそういうと

 

「そうか?じゃあ遠慮無く。そっちも、敬語は使わなくても俺は気にしないからね」

 

「そう?ありがとうね」

 

そしてルドガーは淹れてくれたお茶を一口飲んだ

 

「美味いな」

 

ルドガーは思わず声に出していた

 

「あらあら。ありがとうございます」

 

うれしそうに笑う朱乃

 

テーブルを囲んでソファーに座るルドガー、一誠、木場、小猫、リアス

 

朱乃はリアスとルドガーの間に腰をおろし、全員の視線が二人に集まる

 

「単刀直入に言うわ。私達は悪魔なの」

 

驚いている一誠

 

「信じられないって顔ね。まあ、仕方ないわ。でも、あなたも昨夜黒い翼の男を見たでしょう?あれは堕天使。元々は神に仕えていた天使だったんだけれど、邪な感情を持っていたため、地獄に堕ちてしまった存在。私達悪魔の敵でもあるわ」

 

悪魔と堕天使は太古から、地獄の覇権を巡り争いを続け、そこに、神の命を受け両者を問答無用で倒しに来る、天使も含めた三すくみの状態を大昔から続けているというのだ

 

「いやいや、先輩。いくらなんでもそれはちょっと普通の男子高校生である俺には難易度の高いお話ですよ。え?オカルト研究部ってこういうこと?」

 

「天野夕麻」

 

その一言に目を見開く一誠

「あの日、あなたは天野夕麻とデートしていたわね?」

 

「冗談なら、ここで終えてください。正直、その話はこういう雰囲気で話したくない」

 

一誠の声には怒気が含まれていた

 

「残念だけど、冗談なんかじゃないんだよ」

 

手を組み、ソファーにもたれかかりながらルドガーが言った

 

「あの日、確かに君は死んでしまった。君の死を俺は確認している」

 

「この子よね?天野夕麻ちゃんって」

 

リアスが写真を見せた

 

「この子、いえ、これは堕天使。昨夜あなたを襲った存在と同質の者よ。この堕天使はとある目的があってあなたと接触した。そして、その目的を果たしたから、あなたの周囲から自分の記憶と記録を消させたの」

 

「目的?」

 

「そう、あなたを殺すため」

 

「な、なんで俺がそんな!」

 

「落ち着いてイッセー。仕方なかった……いいえ、運がなかったのでしょうね。殺されない所有者もいるわけだし…。」

 

「運がなかったって!」

 

運がなかっただけで殺されるなんてたまったもんじゃない。一誠は憤慨していた

 

「でも、俺生きてるっスよ!だいたい、なんで俺が狙われるんだよ!」

 

「彼女があなたに近づいた理由はあなたの身にとある物騒なモノが付いているかいないか調査するためだったの。きっと反応が曖昧だったんでしょうね。だから、時間をかけてゆっくりと調べた。そして、確定した。あなたが神器【セイクリッド・ギア】を身に宿す存在だと」

 

「神器?」

 

ルドガーの言葉に木場が口を開く

 

「神器とは、特定の人間の身に宿る、規格外の力。たとえば、歴史上に残る人物の多くがその神器所有者だと言われているんだ。」

 

「現在でも体に、神器を宿す人々はいるのよ。世界的に活躍する方々がいらっしゃるでしょう?あの方々の多くも体に神器を有しているのです」

 

続いて朱乃が説明した

 

「イッセー、手を上にかざしてちょうだい」

 

リアスの突然の言葉に戸惑う一誠

 

「いいから、早く」

 

左手を上げる一誠

 

「目を閉じて、あなたの中で一番強いと感じる何かを心の中で想像してみてちょうだい」

 

「い、一番強い存在……ド、ドラグ・ソボールの空孫悟かな」

 

一誠の言葉に?を浮かべるルドガー

 

「ドラグ・ソボール?」

 

「ルドガーさん知らないっすか!?超人気アニメじゃないですか!」

 

一誠は興奮しながら説明した

 

「うん、あんまりアニメは見ないからね」

 

ルドガーの家にもテレビはあるのだか、見るのは主にニュースだった

 

「とにかく、その人物が一番強く見える姿を真似るの。強くよ?軽くじゃダメ」

 

一誠は目を閉じた。そして、開いた両手を上下に合わせ前に突き出す格好のまま、声を張り上げる

 

「ドラゴン波!」

 

あれは恥ずかしいな、と苦笑するルドガー

 

「さあ、目を開けて。この魔力漂う空間でなら、神器もこれで容易に発現するはず」

 

目を開ける一誠。すると一誠の左腕が光りだす

 

光はしだいに形を成していき、左腕を覆う

 

光が止んだ時、一誠の左腕には、赤色の籠手らしきものが装着されていた

 

「な、なんじゃ、こりゃぁぁぁぁぁ!」

 

叫ぶ一誠

 

「それが神器。あなたのものよ。一度ちゃんとした発現できれば、あとはあなたの意志でどこにいても発動可能になるわ」

 

いまだに信じられないと言った表情の一誠

 

「さて、次はあなたの番ね」

 

「え?俺?」

 

「そう、堕天使に深手を負わせたあの技、あなたは私達すら知らない力を持っているんだからあなたも神器を持ってるはずよ」

 

「そう言われてもな……」

 

少々戸惑い気味のルドガー

 

「人間のままであの強さなら悪魔になればもっとずば抜けて強くなれるわよ」

 

そう言ったリアスの表情からは、悪魔にならないかと誘惑していることが伺える

 

「部長、ルドガーさんとの契約は私にさせてくださらない?」

 

朱乃が突然言い放った

 

「駄目よ、彼に最初に目を付けたのは私なんだから、彼は私のものよ」

 

「ずるいですわ。そちらには一誠さんがいらっしゃるのに」

 

「いつから俺は君らの所有物になったんだ?ていうか人を勝手に悪魔にしようとしないでくれ」

 

言い合っているリアスと朱乃に言う

 

「もしそれでも悪魔にしたいんだったら、俺が死んだ後にしてくれ」

 

「良いわよ。とりあえず今は神器の発動が先ね」

 

「俺も……今のをやるのか?」

 

今のとはもちろん「ドラゴン波」のことである

 

「結構恥ずかしいから、あまりやりたくないんだけど…。」

 

恥ずかしいという言葉が一誠の胸にグサリと突き刺さる

 

「一誠と同じじゃなくていいのよ。あなたにとって一番強いと思える存在を思い浮べて」

 

「一番強い存在……」

 

目を瞑って今まで出会ってきた相手や、戦ってきた相手を思い出す

 

その中でルドガーの頭にあるイメージが浮かぶ

 

その相手とは自分の兄、ユリウスの姿だった。幼い頃から面倒を見てもらい、自分の剣の師匠でもあったユリウスにルドガーは尊敬していた。

 

ルドガーの中でイメージが固まった

 

ゆっくりと立ち上がり頭の中でユリウスを強く思い浮かべた

 

すると突然手の中が光だした。そして、光が収まるとそこには

 

「っ!これは!」

 

黒い懐中時計が握られていた。それは、色は違えど以前ルドガーが持っていた骸殻能力者の証でもある懐中時計と一緒だった

 

(しかし、何で黒色なんだ?俺のは金色の筈なのに…。)

 

ルドガーが悩んでいると

 

「へぇ、その神器は見たこと無いわね。此方で調べてみるわ」

 

「あぁ、頼む。」

 

ルドガーはリアスに頼んだ

 

「ともかくこの話はこれでお終い」

 

コホンと咳払いをして話を切り替えるリアス

 

「あなたはその神器を危険視されて堕天使、天野夕麻に殺されたの。そして瀕死の中あなたは私を呼んだのよ。この紙から召喚してね」

 

そう言って取り出したチラシには「あなたの願い叶えます!」と書かれたチラシで魔方陣が描かれてた

 

「これ、私達が配っているチラシなのよ。魔法陣は私達を召喚するためのもの。こうしてチラシとして悪魔を召喚しそうな人達に配っているの。お得意な簡易版。あの日、たまたま私達が使役していた使い魔人間に化けて繁華街でチラシを配っていたの。それを一誠が手にした。そして堕天使に攻撃された一誠は死の間際に私を呼んだの。私を呼ぶほど願いが強かったのね。普段なら眷属の朱乃たちが呼ばれているはずなんだけど」

 

「成る程、それであの時君が召喚されたって訳か」

 

納得するルドガー

 

「召喚された私はあなたを見て、すぐに神器所有者で堕天使に害されたのだと察したわ。問題はここから。一誠は死ぬ寸前だった堕天使の光の槍に貫かれれば、悪魔じゃなくても人間なら即死、一誠もそんな感じだったの。そこで私はあなたを救うことを選んだ。悪魔としてね。」

 

リアスが言った後、ルドガー以外の背中から翼が生えた

 

「改めて紹介するわね。祐斗、小猫。」

 

木場がスマイルする

 

「僕は木場祐斗。イッセー君と同じ二年生ってことはわかっているよね。えーと、僕も悪魔です。よろしく」

 

「……一年生。塔城小猫です。よろしくお願いします。……悪魔です」

 

小さく頭を下げる小猫

 

「三年生、姫島朱乃ですわ。研究部の副部長も兼任しております。今後ともよろしくお願いします。これでも悪魔ですわ、うふふ」

 

礼儀正しく深く頭を下げる朱乃

 

最後にリアス。紅い髪を揺らしながら堂々と言う

 

「そして、私が彼らの主であり、悪魔でもあるグレモリー家のリアス・グレモリーよ。家の爵位は公爵。よろしくね、一誠、ルドガー」

 

とんでもないことに関わってしまったのかもしれないとおもうルドガーであった




リバードラゴンです。
いかがでしたでしょうか。今回は少し文字数が多目ですね。とても疲れました(~_~;)
さて、神器の名前なんですが、まだ決まってません!誰か助けてください!何か案があれば何でもいいので宜しくお願いします。
感想の方もお待ちしてます

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