駄文ですが、優しく見守ってくださいm(_ _)m
「なぜなんだ…」
男は、二度と目を覚まさない女性を抱き起こす。
「なぜ…なぜ君が…」
男は嘆く。
なぜ自分ではないのかと。
なぜ罪を犯し続けてきた自分ではなく、彼女が死ななければならないのかと。
「ヴィア…ヴィア…」
男は自分の愛する女性の名を何度も復唱する。
殺された愛する人を力一杯抱き締めながら、涙を流しながら、何度も何度も名前を囁く。
「本当は…僕が殺されるはずだったのに…」
「博士!ご無事…!そんな…その方は…」
男のそばに三人の男が駆け寄る。
そして、男の腕の中にいる、女性を目にして一斉に目を見開く。
女性は、光だった。
女性を抱いている男だけではなく、この場にいる四人だけではない。
周りにいた全ての人に希望を与えていた。
男たちが罪を犯し始めても、その罪は人類のためだったとしても、それはいけないと、異を唱えていた。
彼女がいたからこそ、全員が壊れずに…、完成した存在も…。
その彼女が死んだということは、かなりの喪失感を与えた。
「博士…」
男は、かなり長い間泣き続けているであろう。
女性を抱き締めて離さない男に声をかける。
「バレル…」
「!…はいっ!」
男は、三人の男の内の一人の名を呼ぶ。
不意に呼ばれた男…バレルは、どもりながらも返事をする。
「…ダメなんだ」
「…は?」
男が口にした言葉の意味がうまく読み取れず、つい疑問で返してしまう。
「わかっているんだ…。こんなことを考えてはダメだと…。ヴィアにも怒られてしまうと…」
「博士…」
未だに涙を流している。
それでもなお、自分…否、自分たちに、何とか言葉を…思いを伝えようとする男を見て何とも言えない気持ちを感じる。
「だが…、止まらないんだ…。憎しみが…。奴らに復讐してやるという思いが…、止まらないんだ…。」
「…!博士…」
ようやく自分の思いを告げ終えた男は、顔を三人の男たちにむける。
男の顔は、涙で濡れ、目のまわりは真っ赤に腫れ、それでも笑みを浮かべていた。
憎しみで溢れた狂気の笑みを…。
「バレル…、お前たち…。僕は…、どうすればいいんだ…?」
「…」
この時、バレルが返した言葉は…
「ぼくは自然そのままにこの世界に生まれたものではない。
ぼくは受精卵の段階で人為的な遺伝子操作を受けて生まれたもの…」
人類最初のコーディネーター、ジョージ・グレン。
この男の発表は全世界に衝撃を与え、そして混乱をもたらした。
全世界に起こるコーディネーターブーム。
これからの時代は、コーディネーターが引っ張っていくのかと思われた。
しかし、それを良しとしない者たちがあらわれる。
遺伝子操作されたコーディネーターたちを化け物と呼び、迫害する集団、ブルーコスモス。
ブルーコスモスによって多くのコーディネーターが殺された。
この現実に嫌気がさしたコーディネーターは宇宙に人口のスペースコロニー、プラントをつくりあげ、
他にも様々なコロニーをつくりあげる。
自然に生まれたもの、ナチュラル。
遺伝子を操作し、ナチュラルより能力が高いコーディネーター。
互いの関係は急速にこじれていき、武力衝突にまでに発展していく。
コズミック・イラ70 2月14日
ナチュラルの軍隊、地球軍は、コロニーユニウスセブンに核を放つ。
これにより、ユニウスセブンは崩壊。死者、24万3721人。
血のバレンタインと呼ばれる事件。
コズミック・イラ70 4月1日
コーディネーターの軍隊、Z.A.F.T(ザフト)は地球全土にニュートロン・ジャマーを散布する作戦、
オペレーション・ウロボロスを実施。
全世界にばらまかれたニュートロン・ジャマーにより、地球は深刻なエネルギー問題に陥り、多くの餓死者を出すこととなった。
誰もが疑わなかった数で勝る地球軍の勝利。
だが、当初の予測は大きく裏切られ…
戦局は疲弊したまますでに11か月が過ぎようとしていた…
コズミック・イラ71
コロニー、ヘリオポリス
ここから物語は一気に加速する…
ということで駄文ですね…
ここまで読んでくださった方は、ありがとうございました!
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