Muvluv 生命の源の申し子   作:ユニコーン

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皆様、初めまして! そしてお久しぶりです!
にじファンにて小説を投稿していたユニコーンでございます!
今まではpixivに細々と投稿しておりましたが、今回ハーメルン様がマルチOKになったとのことで、こちらでも投稿させて頂くことにしました!
今まであった違和感などを修正いたしましたので、また新たに呼んで頂けたらと思っております!
それでは、どうぞ!


プロローグ

―――一度目は力が足りなかった

 

―――二度目は覚悟が足りなかった

 

―――思い上がっていた

 

―――知識があるから 未来を知っているから 他よりも優れていると

 

―――だから救える命も救えなかった

 

―――でも次は…次こそは…ッ!

 

 

 

 

 これは とてもちいさな

 

 

 

 とてもおおきな

 

 

 

 あいとゆうきの

 

 

 

 さいごの ものがたり

 

 

 

 

 

 

「…ここは?」

 

 

 久しく浴びていない太陽の光で俺は意識を呼び戻した。

 俺は『白銀 武』

 地球に最初に飛来し、地球最大のオリジナルハイヴ『カシュガルオリジナルハイヴ』

 そのオリジナルハイヴ攻略の人類史上最大の戦争『桜花作戦』

 最終的に作戦は成功したものの、多大な犠牲を出した。

 俺はたくさんの戦友を失った後、純夏の00ユニットとしての機能が停止し…文字通り死んだ後、因果導体としての役目を終えた俺は世界から消えた…

 しかし、俺は消える寸前に碧色に輝く霧に身体を包み込まれ、気が付くと何処かのハンガーに立っていた。

 そこで出会った俺と同年代であろう男と共に、俺はその世界の機体でBETAよりも厄介な化け物達と戦い続けてきた…

 そして再びこの世界に戻って来て出来る事、役に立つ知識と武術を身に付けれるだけ付けて来た。

 永き時が経ち、心身共に成長した俺はある時、自分がその世界から消える事が何となく察知した。

 俺は最初に出会った男に自分が消える事を伝えた。

 男は寂しそうな顔をしたが直ぐに笑顔になり、俺に元の世界で使えそうなデータを渡してくれた。

 そして、それを受け取った俺は男に礼をして、そのまま消えた…

 自分の身体を確認してみると、あの時に負った傷跡が消えずにそのまま残っている。

 そして鍛え上げた身体も…

 これで俺はあの世界での出来事は夢ではなかったという事を認識した。

 そして現状を確認する為に周囲を見ると、久しく見慣れた俺の部屋。

 前回の様に俺はベッドで寝ていた。

 窓の外を見ると、壊れた撃震が純夏の家に崩れていた…そうか、俺は10月22日からのスタートなんだな。

 

 

「今度こそ…俺はみんなを救うんだ…! 俺は、もう前のような軟弱な俺じゃない!」

 

 

 そう意気込んでいると、ベットの下から寝息が聞こえてきた…はて?

 気になってそっとベットから床を見てみると、見慣れた男が眠ってい…てっ!?

 

 

「スカー…スカー…」

 

「…まさか、俺はお前まで巻き込んでしまったのか!?」

 

 

 部屋の床で寝ているのは、俺がその世界に行き着いた時に真っ先に目に入り、そして共に戦い、生き残る為のノウハウを教えてくれた戦友にして、俺の悩み、素性を全て疑うことなく受け入れてくれた唯一無二の最大の親友―――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――黒崎 賢治がそこにいた。

 

 




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