魔槍の姫   作:旅のマテリア売り

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9話 激戦、死闘

 

 アテナと咲月。まつろわぬ女神と七番目の魔王の戦闘は、魔王……咲月の先制攻撃で幕を開けた。

 咲月の手に握られた血の様に紅い槍が、女神の体を貫く為に鋭く突き出される。その攻撃は非常に鋭く、さらに早く、並の人間では瞬きをする間に身体を穿たれてしまうだろう一撃だ。それをさらに十連、一息の内に放つ。

 しかし、流石は闘神と言うべきか。アテナはその突きを軽やかに避け、梟を召喚し嗾けつつその手に握った巨大な鎌を一閃する。その閃撃は咲月の突きに劣らぬ程に鋭く、人間の体程度ならあっさりと真二つにしてしまうだろう。

 振るわれる鎌を回避し、咲月は飛びかかって来る梟を突き穿ち、薙ぎ払う。それで十羽の梟が落とされ、その姿を消した。実体を持っているが、本物ではなくアテナの力によって生み出された神獣の様な物なのだろう。力としては弱いが、数が多く鬱陶しい。

 梟を落としていると、アテナが再度鎌を振るって来た。回避し、お返しとばかりに突きを放とうとするが、再び梟が襲い来る。再び穿つが、直後にアテナの鎌が来る。

 攻めから一転し、咲月は防戦一方になる。

 

「どうした、神殺し! 攻撃の手が止んでいるぞ、大言を吐いた割にその程度か!?」

 

 攻撃の頻度が下がり、防戦のみなった咲月にアテナが挑発の言葉を投げかける。物量と、それを防ぐことで出来る隙を突く戦法。多くの聖獣を召喚する事が可能だからこそ出来る戦い方だ。

 

「冗談。この程度で終わる訳がないでしょう? ……全ての死を喰らいなさい、マーナガルム!」

 

 アテナの挑発に、口の端に笑みを浮かべつつそう返し、咲月は己の神獣に指示を出す。忠実な狼は、主の言葉にすぐに応えた。

 

 フゥゥウオオオオォォ――――――ン……!

 

 アテナの召喚した大蛇と応戦していたマーナガルムが、一匹の蛇の首を食い千切り吐き捨て、月に向かって遠吠えを放つ。すると直後に月の光が陰り、闇が濃くなり、咲月の周囲を飛んでいた梟と、アテナに召喚されたばかりの梟が全て消え去り、羽毛が散った。梟を構成していた神力が全て、マーナガルムに吸収される。

 マーナガルムは月を捕えて天空を汚し、太陽を陰らせ、全ての死者の肉をその腹に満たすと言う狼だ。死者の肉を腹に満たすという事は、死者を喰うと読める。それは同時に、「死」と言う現象を喰らうと言う事と読む事も出来る。

 アテナの象徴の一つであり、聖鳥でもある梟は知恵を司る鳥であると同時に、冥府と現世を渡る鳥とされている。つまり、梟は死の世界である冥界の存在でもあるのだ。光を陰らせ、死を喰らうマーナガルムにとっては敵ではなく、寧ろ餌の様なものなのだろう。

 「光」と「死」に関するものは、この魔狼の前ではその力を失うのだ。

 

「光を陰らせ、死を喰らい尽くす獣の権能か! 妾の使いを喰い尽くすとは、忌々しいものよな!」

 

 召喚した全ての梟を失ったアテナが、顔を笑みから一転させて真実忌々しげにそう言う。

 梟を召喚しても喰われてしまい、相手の呪力を回復させる事になってしまうのだ。数の利を失うだけならともかく、回復手段まで与える訳にはいかない。

 まだ召喚した大蛇が残っているが、先程一匹が、一撃で首を食い千切られているのだ。力を注げば再生する事は可能だが、潰されるのは時間の問題だろう。

 一応だが、これでアテナの数の利は無くなったも同然だ。

 

「はああああっ!」

 

 梟の牽制が無くなった咲月は足裏で呪力を爆発させ、高速でアテナに接近し、連続で突きを放つ。その速度は「神速」とまではいかない物の、かなりのものだ。

 足裏で呪力を爆発させ、その衝撃で加速するこの技術は、瞬間的な加速力こそかなりの物だが移動方法としては余り有用とは言えない。一方向にしか進めず、移動距離も余り長くなく、さらに一度爆発させたら、もう一度地面に足を着けるまで方向転換が不可能になるからだ。神速の権能持ちや、世に居る大騎士達は好んで使ったりはしない。

 にもかかわらず、咲月はこれを好んで使っている。その理由は――

 

「妾を嘗めるな!」

 

 咲月の連突を回避し、柄で逸らしながらアテナが鎌を振るい、大蛇を二匹程襲いかからせる。毒々しい極彩色の鱗と鋭い牙を持つ、あからさまな毒蛇だ。巨大なその身を不気味にくねらせ、顎を大きく開いて咲月を飲み込もうとする。

 主の危機に、マーナガルムは何も出来ない。彼の狼にも数体の大蛇が襲いかかっているからだ。

 咲月の左右から高速で迫る大蛇を、彼女は足裏で呪力を爆発させて数m程後方に下がる。それで一匹は回避したが、もう一匹が大口を開けて彼女に迫る。このままでは、ネズミやカエルの様に丸飲みにされてしまう。

 しかし咲月はそれを回避し、大蛇が口を閉じた直後、その頭に飛び乗った。その頭は広く、足場としてそれなりに機能するようだ。

 当然、頭に乗られて大蛇がじっとしている筈も無い。頭を高く持ち上げ、咲月を振り落とそうとする。しかし咲月は、頭を振られる直前に行動を起こした。ニヤリと、獰猛な形に咲月の口の端が吊り上がる。猛獣の様な笑みだ。

 

「……散りなさい」

 

 囁く様にそう言って、咲月は足に呪力を込めた。それは先程と同じ様に、足裏で呪力を爆発させる移動技術だ。しかし今度は、その込める呪力の量が極めて多い。

 直後、爆発させる。それによって発生した衝撃が、頭に咲月を乗せている蛇に攻撃と化して襲いかかった。

 この攻撃転化こそ、咲月がこの移動技術を好んで使用する理由だ。普通の術師ならこの様な破壊力など勿論出せないが、普通の魔術師の数百倍の呪力を持つ魔王ならば話は別である。何度も使っている為に、神獣にすら強烈なダメージを与える攻撃にまでなっているのだ。人間相手にこれを使えば、骨は砕け、内臓は潰れて死ぬだろう。

 しかも今回は、普段を遥かに超える呪力を込められていたのだ。その衝撃は移動に使う際の比ではなく、足場とした蛇の頭を一発で蹴り砕いた。牙や鱗、肉、眼球がその衝撃で弾け飛ぶ。

 移動術でもある為、咲月は勿論その蛇の頭上に居ない。もう一匹の方へ、高速で跳んでいる。足場にされた大蛇は、建物が崩れ落ちる様にその姿を崩壊させた。

 

「はあっ!」

 

 槍を突き出す。それは真直ぐに、何の抵抗も無く大蛇の黄金色の眼球に突き刺さった。

 

 ――――ッ!!

 

 目を串刺しにされた大蛇の絶叫が港に響く。痛みにのたうち、咲月を振り落とそうと頭を勢いよく振り回す。

 しかし咲月は槍から手を離さず、寧ろ笑みを深くし呪力をその槍に込め、何かを言った。

 直後、蛇の頭が爆発するように弾け飛んだ。頭部を失った大蛇は、先の大蛇と同じ様にその身を崩壊させる。

 支える物が無くなり、咲月は落下する。地面までの距離は10m近くあったが、彼女は何の危険も無く降り立った。直後、アテナの鎌が襲いかかる。

 流石に着地したばかりで行動するのは難しい。避ける事は出来ず、咲月は槍を縦にして鎌の横凪ぎを防いだ。

 しかしアテナの攻撃は終わらない。防がれたと見るや否や、鎌を手前に引いて咲月を切り裂こうとした。

 野生的な直感でそれを察知した咲月は、地面に伏せるように体を屈めて回避する。しかし完全には回避できなかったらしく、彼女の服と、薄亜麻色の髪が一房切り裂かれる。追撃が来るが、今度はそれを突きで迎撃する。

 

「ふ……ふ、ふふっ……あははっ! あははははっ!」

 

 さらに何度も攻撃の応酬をしていると、突然咲月が笑いだした。

 

「楽しい! すっごく楽しいわ! 少し間違えば直後に命を落とすだろう、すっと血が引くこの感覚! 肝が冷える筈なのに、血が、心が、魂が昂るわ!」

 

 少し判断が遅ければ死んでいたと言うのに、咲月は冷や汗一つ掻かず、心の底から楽しいとばかりに、顔全体に笑みを浮かべてアテナにそう言う。その笑顔は大輪の花の様で、睡蓮を印象付け「沈黙の詠み姫」とも呼ばれる普段の彼女とはかけ離れた、美しい笑顔だった。

 しかしその目は笑っておらず、獲物を見つけた猛獣や猛禽の様に獰猛な光を宿している。身に纏う雰囲気も普段の咲月とはあまりにかけ離れた物で、予備動作すら無く高速の突きをアテナに放った。完全に、アテナとの戦いにのめり込んでいる事が分かる。

 戦闘狂。今の咲月を現すに、これ程相応しい言葉も有るまい。

 

「こんなに楽しいのは久しぶりよ! もっと、もっと踊りましょう! 私と貴女、どちらかの命が尽きるまで!!」

 

 言いつつ、咲月は槍を引き戻し、薙ぐ。その攻撃を防ぎつつ、アテナは咲月に言った。

 

「奇遇よな! 闘神としての妾の心も、久方ぶりの戦闘にいささか昂っておる! 草薙護堂は不意を打って斃した故に、物足りかったのだ! 代わりにあなたが妾を楽しませよ、和泉咲月!」

 

 アテナがそう言った直後、彼女の目に呪力が籠り、妖しく輝く。すると、その視線上に存在する物が地面、建造物、海を問わず石化していく。メドゥーサの伝説にある石化の邪眼だ。神具により、メドゥーサの持つ太母神の神格を取り戻した彼女は、その力をも使えるのだ。

 全てが石と化していく中、咲月は邪眼が発動した直後に全身に呪力を滾らせ、石化の進行に抗い、抑え込む。神の権能にも、呪力があれば抵抗できるのだ。尤も、抵抗できるほどの呪力を持つのは通常、神殺したる魔王くらいしか居ないのだが。

 

「ほう、堪えるか。流石は神殺しよな。やはりあなた達を討ち滅ぼすには、その体内に直接注ぎこまねばならぬか」

「石化の邪眼か……メドゥーサの力ね。無粋ね。こんなに楽しい戦いなのに、石にして終わらせようとするなんて」

 

 アテナの使った石化の力を見て、咲月はつまらなそうに言う。その口調は軽く、石化に抵抗している筈なのにまるで苦しそうにしていない。何故と思うが、見れば彼女の周囲だけ石化の進行が完全に止まっている。

 全身を覆う程に呪力を滾らせ抵抗しているのか。一見してそう思ったが、しかしすぐに違うとアテナは気付いた。

 眼前の神殺しは呪力を滾らせていない。寧ろ逆だ。強い呪力は感じるが、それは身体を覆っていない。

 何処からその力を感じるのか、アテナは咲月の周囲を見る。発生源はすぐに見つかった。咲月の足元からだ。

 見れば、何時の間にやったのか、何か記号の様な物が咲月を囲う様に、周囲四ヶ所に刻まれている。絵ではなく、幾つかの線で組まれたそれは模様にも見える。それを見て、さらに力を感じてアテナはその記号の正体に気付いた。

 ルーン文字だ。北欧神話で、嵐と戦乱の神でもある主神オーディンがその秘密を知る為に神槍グングニルで己の身を貫き、さらに九日九晩の間ユグドラシルに首を吊ったとされる、力ある神秘の文字。現代では既に廃れてしまったと言っても良いが、一文字一文字が意味と力を持つ、魔術文字だ。

 咲月の周囲に刻まれているのは四つのルーン文字。それぞれ、ハガル、イス、ユル、ニイドだ。ハガルは自然災害を、イスは凍結を、ユルは防御を、ニイドは束縛をそれぞれ意味する。他にも意味はあるのだが、これらのルーンを己の周囲に刻む事で、石化と言う災害を束縛・凍結させ、防御したと言う事だろう。

 

「ルーン文字か……その力で妾の石化を防いだのだな。権能では……ないな。あなたは魔術師でもあったのか」

「いいえ、魔術師じゃないわ。術は使えない事はないけれど、詠唱が面倒くさいし、なにより私はこっちの方が得意だし。だけど、使えると結構便利だから学んで、使えるようになった。それだけの話よ」

 

 アテナの問いに手に持つ槍を僅かに持ち上げ、そう返す。実際、戦闘中に長々と詠唱する時間等無いのだ。立ち止まってそんな事をしていたら、次の瞬間には命を落としているのが神々との戦いだ。何かに刻みつけるだけで、詠唱する必要がないルーン文字は確かに便利だと言えよう。

 尤も、その文字の意味を正しく理解して使用しなければ、逆の効果が自分に襲いかかると言う危険な文字でもあるのだが。

 言った後、咲月は自分の指を噛み切り、血で服と槍にルーン文字を書く。書かれたのは、服にユル、エオル、イング、シゲル。槍にティール、ウルだ。エオルは保護、イングは豊穣、シゲルは生命力、ティールは戦い、ウルは野牛をそれぞれ意味する。服に記したルーンで防御力と回復力を、槍に記したルーンで攻撃力をそれぞれ引き上げるのだろう。さらに靴にもエオーのルーンを記す。このルーンは馬や移動、変化を意味する文字だ。

 

「はあっ!」

 

 足裏で呪力を再度爆発させ、咲月はアテナに接近する。その速度はルーンの効果も追加され、先程よりも早い。紅い槍を連続でアテナに突き入れる。

 しかしアテナは、その槍を今度は背に翼を開いて飛び、回避した。さらに手に持っていた鎌の形を解き、弓の形に再構成する。弦を引くと、闇の呪力が矢の形を取って具象化した。空中から咲月を狙い撃つつもりだ。

 

「妾を嘗めるなと言ったぞ、和泉咲月! 闇と死の矢を受け、倒れるがいい!」

 

 言って、手を離す。矢が疾風の様な速度で飛来し、咲月の体を貫こうとする。

 咲月は野生の勘で最初の矢を避けたが、アテナはさらに弓を引き、無数の矢を高速で、連続で放つ。まさしくつるべ打ちだ。

 襲い来る無数の矢を、咲月は避け、槍を振るって打ち落とすがいかんせん、数が多すぎる。矢の何本かが掠り、血が流れる。防御と生命力を強化しているのでその傷はすぐに塞がったが、防御のルーンは掠っただけでその効力を失ってしまった。

 暫く避け続けていたが、咲月は突然、膝をついた。身体の熱が急速に引いて行き、氷の様に冷えて行く。

 咲月は知らないが、これは護堂にも吹き込んだ「死」だ。今度はそれを、矢として咲月に放ったのだ。

 

「マーナガルム!」

 

 アテナは死神の属性も持っている。当然、死の力も使えるだろう。神託の権能で事前に情報を得ていた咲月はすぐにそれに思い至り、矢を防ぎつつ神獣を呼ぶ。

 

 ……ルォオオ―――――ン……!

 

 するとすぐに遠吠えが聞こえた。僅かに間が開いて遠吠えが聞こえた事から、どうやらまだ蛇と戦っているらしい。

 だが、その声が聞こえた瞬間、咲月の中に入り込んだ「死」が全て消え失せた。マーナガルムに吸収されたのだ。同時に、降り注いでいた矢の雨も消滅した。「死」の力を込められていたようなので、同じ様にマーナガルムに喰われたのだろう。

 立ち上がり、咲月は上空のアテナを見上げる。彼女は先程と同じ様に矢を形成して咲月に向けている。今度は「死」を感じない。おそらく「闇」だろう。「光」と「死」ならばマーナガルムの力で無効化できるが、「闇」では無効化できない。

 再度矢が降り注ぐ。避け、打ち落とすが、それだけだ。このままではいずれ体力の限界が来てしまい、射抜かれてしまうだろう。

 咲月は思った。死んで堪るものか。

 

「雷鳴を纏い、猛毒を孕み、我が敵総てを穿ち貫け!」

 

 矢を避けつつ槍を回転させ、咲月は聖句を口に出す。それは咲月が最初に簒奪した、彼の英雄神の権能を発動する為の聖句だ。

 言霊に応え、呪力が迸る。禍々しいまでの呪力が全て、槍に込められる。咲月はそれを、アテナに向かって投げ放った。

 突然の咲月の行動に、アテナは怪訝な顔をしつつ槍を避ける。高まった呪力の強さから権能だろうと思うが、己の武器を投げる輩が居るだろうか。

 

「――っ!?」

 

 しかし回避した直後、アテナは表情を強張らせ、無茶な回避行動を取った。闘神としての直感が、危険だと叫んだ為だ。

 その行動は正しかった。回避した瞬間、アテナが居た場所を紅い槍が突き穿つ。その槍は再度避けられたがしかし、雷撃を纏い、槍がまるで猟犬の様に避けたアテナを追尾する。

 弓を解き、アテナは闇で盾を構成した。メドゥーサの首が表面に描かれているそれは、あらゆる攻撃を防ぐと言われるアイギスの盾だ。それを翳して、アテナは槍を防ぎ、弾く。

 しかし弾かれた槍は、あり得ない軌道を取って再びアテナに襲いかかった。アテナの顔に驚愕が浮かぶ。

 突き穿つ必中の魔槍、ゲイボルグ。アイルランドの「鋼」たるクー・フーリンより咲月が最初に簒奪した権能であり、後に賢人議会によってマーナガルムの権能と共に「雷鳴纏う必中の毒槍」「死と光喰らう巨狼」と命名される事になる権能だ。

 一転して、今度はアテナが逃げ続ける事になった。

 

「く――っ!」

 

 追跡し、喰らいつこうとする魔槍をアテナは盾で防ぎ、回避し続けるが、弾く度、避ける度にその追撃速度が上がり、雷撃が強力になる。しかも既に一度掠ったらしく、その動きは精彩を欠いている。避け続ける事は、もはや難しいだろう。

 ならばと、アテナは防御を棄て、再度弓を構成して引く。番えるのは魔狼に無効化されない「闇」の矢だ。咄嗟の内に込められる限りの神力を込め、咲月に向かって放った。その矢が飛来する速度は、先程までのそれを遥かに超えていた。

 まさか防御を棄てるとは思わなかったのだろう。思わず呆気に取られていた咲月は回避行動が遅れ、「闇」の矢を避ける事が出来ずに右胸を撃ち抜かれた。それとほぼ同時に、アテナの体を咲月の魔槍が貫いた。

 


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