『俺の財宝か?欲しけりゃくれてやる!探せ!この世の全てを、そこに置いてきた!!』
彼が死に際に放った一言が、世界を海に駆り立てた。
世は正に大海賊時代!
そして時は過ぎて、とある島に老人と子供が二人で暮らしていた。
「ジジィ!少しは手加減しろよ!危うく細切れに、なる所だったぞ!」
戦いの訓練をして、危うく死にそうになったと抗議を老人にしていた。
「ブロード!海に出たら誰も手加減なんてしてくれんよ、敵にも同じ事を言うのか?そんなんじゃ立派な運び屋にはなれんぞ!」
カッカッカッ!と笑いながら老人がブロードと言う子供に話した。
「ジジィ見たいな、化け物と一緒にするな!天下の運び屋クロード・D・アカバネとな」
ブロードと呼ばれた少年は、皮肉を込めて言うがクロードと呼ばれた老人は、ただ笑っているだけだった。
「ワシも、お前位の時に父親に鍛えられとったよ。そしていきなり運び屋の仕事をさせられて死にかけとったよ。」
カッカッカッと笑いながらいい放つが、ブロードは溜め息を吐いて心の中で、『笑い事じゃないし』と言っていたらクロードがとんでもない事を言ってきた。
「じゃから、そろそろブロードにも仕事を与えてみるかの」
「はぁ・・・?なに言ってるの?はぁ〜!」
ブロードは、焦り返す言葉が無いまま話しは勝手に進んで行き、戸惑う姿を見てみ嫌らしい顔をクロードはして話した。
「次の依頼が来たら、お前に任せるとするかの、カァカァカァ!」
「ちょっと待ってよ!オレ、死ぬから!」
「大丈夫じゃ!安全な依頼にしてやるから!お前の親父が海賊になちまったから、ブロードには立派な運び屋になって貰う!」
「ふざけんな!俺の意思は無しか!運び屋になんかなりたくねぇ!俺は平穏に暮らしたいんだよ!」
「カァッカァッカァッ!生意気言うな!でも、取りあえずは依頼を受けてもらう」
『クソッ、ふざけんな!俺は平和に笑いながら暮らしたいんだ・・・』
心の中で、いい放つが運び屋の仕事をさせられるんだろうと、諦めていた。そして二人は家に帰って行き夜にクロードから依頼、即ち仕事の話が来た。
「ブロード、お前に受けて貰う依頼はこれじゃよ、この手紙をとある島に停泊してる船の船長に渡して来てもらう」
「・・・」
「なぁんだ・・・簡単な仕事じゃないか。じゃあ、仕事の過程なとして、船旅を楽しんでくるよ。この島は2つ先の島だよね?」
「まぁ、此島のエターナルポースを渡して置くぞ」
「了解、了解。ヤバイ仕事かと思ったよ」
心配して、損したとばかりに軽い気持ちで仕事を受けた仕事が平和な生活とかけ離れるとは、思いもよらないブロードだった。
「じゃあ、明日の朝一で言って来いよ」
「じゃあ、もう寝るよ。明日は早いからね」
自分の部屋に戻って寝るブロードだった。そして夜が明けて初仕事の朝が来て、小型船に乗りクロードに、祖父に行ってくると伝えていた。
「じゃあ、行ってくるぞ。楽な仕事だからチャッチャッと帰って来るから。」
「あぁ、行ってこい。船の目印はクジラ見たいな船だからな、忘れるでないぞ!」
手をあげて合図するブロード、そして目印の船が、あのモビーディック号だとは気付かないまま初仕事に向かうのだった。