目覚めたら某有名ゲームの悪役だったけど、正直言って困るんだが 作:プルスサウンド
皆さまの反応がシャブみてぇに効いてますの!ありがとうございますですわ!
こちら側の事情で現在、感想の返信は基本的に停止しておりますが、大切に読ませていただいておりますの!もちろん課題に追われてる間も読み返して、支えにしておりましてよ!
というわけで、単位さんとの仲を心配してくださった方も、ありがとうございました!無事取得!(両手に単位を侍らせてタバコを燻らしながら)
皆さんも単位さんとのスリリングな逢瀬、お疲れ様でした。
難産だった癖にあまり話は進まなかった回
いやいやいやいや待ってくれ。え?
凄い音がしたと思ったらドッサァ!って綺麗な女の子が落ちてきたんだけど。
しかも傷だらけ。美人さんなのに傷だらけ。
「っ…!」
瞬間、背筋がゾッとした。
何かヤバいものがこちらへ来ると、全身の感覚が警鐘を打ち鳴らす。隠れなければ。
今すぐに隠れなければ。そうだあの隙間なら
「…ぅ……」
あー!!!意識ないやんけ美女ォ!!!!!
しょうがねぇな!!!!!
後でセクハラで訴えないでよね!!!!!!
美女の両脇に腕を突っ込んで抱え上げ、瓦礫の隙間に身を押し込むようにして隠れる。直後に濁った叫び声と、かなり重たい何かが落ちる音。
え、なに。メガトンコインでも落としたん?
ダメだぞちゃんと仲間のロバロバまで確認しないと。
チャートにちゃーんと書いておかないから…
なんてふざけたことを必死に考えているが、さっきから変な汗が止まらん。クソデカ威圧感でパワハラとか止めてくれ。
なお気絶してる美女には悪いが、どんな小さな寝言でも声を出して欲しくないので、腕で口元を押さえて黙らせている。
コレもう端から見たら若い女の子をレ○プしようと抑え込んでる犯罪者みたいじゃないですかやだー。
冤罪だ。緊急避難的なアレだから冤罪だ。
「!?…???っ!!!」
「?…!!!…!!!!!」
彼女は見た目よりタフだったらしく、もう意識が戻ったようだ。腕の中で新鮮なブリみたいにビチビチ暴れ始めた。非常に元気で大変よろしい。
でも今は止めてください後生ですからお願いします何でもしますから!
「…!!!ッ!!!!っ!ッ!」
鎮まれ!鎮まりたまえ!
意識が戻ったら知らない男にホールドされてるなんて地獄だろうけども!
外に居る何かにバレたら、君だって絶対ぶっ殺されるんだから我慢しなさい!して!お願い!
や、まあ自分だけなら逃げ出せそうな感覚はあるんですがね。でもアリエル背負ってると危ないんで。自分が死んでも逃げ出すのは無理ですねって感じなので見付かりたくないんですわ。だから君には静かにしてもらわねばならんのだよ。マジで頼む。
しばらくすると、外で唸りながら歩き回っていた何かは諦めたように去っていった。
「た……たすかった…?」
しっかし鳴き声が「す"た"ぁ"ーむ"」ってどんな生き物なんだ。原作知識ガバガバな自分が覚えてないだけで、ちゃんとした生物兵器だったりするのか?
ラクーンシティ修羅場すぎだろ。
「……貴方、何なの」
で、危機が去ったので美女の拘束を解いた次の瞬間、彼女は銃を向けてきたのである。酷い。
「う、撃たないでくれ背中に子どもが居るんだよ!さっきのだってアレに見付からないよう抑えただけで、君に何かしようとした訳ではないから…」
「……」
「知らない男に押さえ込まれて混乱するのも不快なのも分かるが、緊急避難みたいなものだと理解して欲しい。こちらも子連れで慎重に動きたいんだ」
何も聞かずに殺そうとするの良くないと思います。怖すぎないかアメリカ女性。とりあえず弁明させて弁明。
ほらそれに自分、貴女の命の恩人。お分かり?
「…本当に子どもがいるの?」
「外はこんな状態だ。郊外の家で救助を待ちながらずっと引きこもってたら、この子が風邪を拗らせてしまってな…私は医者を探してるんだが……」
え?って顔した美女にリュックの中を見せる。
アリエルは相変わらず熱にうなされていたが、ハーブのおかげか目に見えるような悪化はしていなかった。タオルで汗を拭いてやりながら、美女に名乗っておく。
まあ自分は家主の名前を借りますがね。
「アルフレッド・スミスだ。この子はアリエル。実は君、医者だったりしないか?」
相手の名前を知ると情がわくとか聞いたことあるし。ネームコーリング効果だっけ?会話に相手の名前を入れると友好度が上がりやすくなるらしいからね。
これで少しはマトモに会話できるようになればなぁ
「私はジル。ジル・バレンタインよ」
とか思ってたらとんでもねぇ返しがきた。
ジルってあのジル?同姓同名とかじゃなくて?
「残念ながら医者じゃなくてS.T.A.R.S.の隊員なの」
「ヒョァッ!?」
「……ひょあ?」
アイエエエ!!!マジモン!!!!!
ジル=サン!?ジル=サンナンデ!?
コワイ!オゴゴーーッ!!
「ん"ぇ"っ…ひ、人は見かけによらないと言うが、ジルさんは正直モデルや女優の卵かと思ってた。特殊部隊の人だとは…驚きすぎて心臓が口から出そう」
「貴方も見かけによらないのね」
声が震えないように腹に力を入れて、どうにかこうにか会話を繋げる。いや無理むっちゃ声が変だったわ。素が出て奇声上げたし。
んで、やっぱりジルさんからの視線は「疑わしさ」「戸惑い」が含まれていた。道理でさっき、すぐに銃を突き付けてきたはずだよ。セクハラ疑惑じゃねぇわ裏切り者疑惑だわコレ。
だってそっくりだもんな。いやガワ本人だった。
顔を整形したわけでもないし、髪をおろして色を変えただけ。普通に誤魔化すには無理がありまくりだろう。
「ねぇ貴方、アルバート・ウェスカーってご存知?」
「……誰?」
ほらなぁ!!!やっぱダメじゃん!!!
声が怖いよすげぇ疑われてる!!!
でも諦めない!!!諦めません勝つまでは!!!
よし、脳直で喋ろう。今まではアラフォーに相応しい落ち着いた感じになれば良いなぁと意識していたが、むしろ今はそうしない方が良い。タブンネ。
「えっと、ジルさんはその人を探してるのか?一応、生きた人は何人か見てきたから、写真があるなら見せてくれ。覚えてるかもしれんし」
「貴方とそっくりなのよ。コピーしたみたいに」
「そんなに?……いや、世の中には自分と瓜二つの人間が三人は居るらしいけど…」
おぉん…顔面が整ってる人の怖い顔って迫力あるから止めて……威圧しないで…
「声もそっくりなの」
「まっさかクローンじゃないんだからHAHAHA」
「貴方、実はウェスカーだったりしない?」
「いやいやいや私を他人の存在で上書きしようとするの止めてくれません?アルフレッド・スミスって立派な名前あるんで」
「……冗談よ」
「冗談に聞こえないの怖いわぁ」
ぐいぐい追及が来るが、アリエルにスポドリを飲ませながら何とか言い繕う。
こういう嘘は自信ありげに、自分がまず嘘を本当だと思う感覚で話すべきだ。自信がない態度は疑われてしまうからな。嘘つく時のコツだぞ!
「とりあえず、ずっとこんな瓦礫の隙間に居るのも危ないから出たいんだが」
「そうね、ごめんなさい。あまりにも似ていたから驚いちゃってつい…さっきは助けてくれてありがとう」
「どういたしまして。しっかしそこまで気にするとは…ウェスカーさんてどんな人なんだ?」
「上司だったのよ」
「特殊部隊の上司とか強そうだ。確かに発見できれば心強いな」
「死んだけどね」
「え、うそぉ……死人に似てるって人生で初めて言われたんだが」
あの、会話でボロ出さないかカマかけられてる感じが凄いんですが。怖いんですが。
ちなみに今は瓦礫の隙間から出て、とりあえず警察署に移動中だ。ボロ出すのが怖いので、自分は基本的にスコップしか使っていないが、ゾンビはジルさんが積極的に射殺しているので危険ではない。
しかし良く見てみると、彼女は何だか物凄く疲れた顔をしていた。肉体的に疲れましたって感じより、精神的に疲れてますって雰囲気。ちょっとやつれている。
まあこんな世紀末な状況で、さっきみたいにヤバいのと遭遇したと考えたら、当然なのかもしれないが。
そんな大変な時に裏切り者と瓜二つの顔を見てしまえば、疑いも拭えなくなるだろう。ウェスカー氏って何か色んな場面で黒幕してたみたいだし。
「そういえば貴方、職業は?かなり鍛えてるけど」
「鍛えるのは趣味でね。本業はこう見えて日本語専門の翻訳家をやってる。自分の名前も出ないような小さな仕事ばかりだが」
「日本語?」
「ネイティブと楽しくメールできるくらいは使えるし、文化的知識もあるよ」
つうか自分、ネイティブなんでね。へへへ。
「へぇ…日本にはニンジャが実在するって本当?」
「あー、それ日本人に聞かない方が良い。現在、日本の一般認識ではニンジャが実在しないことになってるんだ。だから迂闊に真実を知ると……」
「あら怖い」
グエッ!と言いながら自分の首を親指で切るジェスチャーをしてみる。
ほら、ウカツにニンジャについて話すのは危険が危ないからね。口止めしとかないと。
その後も、二人でゾンビをシバきながらぽつりぽつりと会話をした。ま、基本的にジルさんのスタンスは「疑惑の人物から情報収集」で、自分のスタンスは「強めの一般通過おじさん(偽装)」だから、ほとんど気の休まる内容ではなかったが。
しかし近距離メインの自分と遠距離メインのジルさんは戦闘の相性が良く、安定感は段違いとなっていた。彼女がちょっと怪我しても、自分の持っている乾燥ハーブ(大袋)があるので戦闘継続もバッチリだ。
ま、ジルさんの並外れた回復力ありきなんですがね。ヤベェよ腹を押さえてフラついてたのに、草をキメるだけでシャキッと立ち上がるんやぞ。
君ほんとに普通の人間か?
と当惑しながらも、たまに自分がジルさんを引っ張りあげて一人じゃ通れなさそうな場所を進んだり、逆に方向音痴気味な自分のミスをカバーしてもらったり。
やがて警察署からほど近い場所まで辿り着くことができた。
彼女はラクーンシティ脱出の手掛かりを、自分はこっそり地下研究所への侵入を。目的の達成は近い。
「その下半身の装備、けっこう本格的に見えるのだけど」
「本職にそう言われると照れるな。実は装備の中古品を扱ってる知人の店で、絶対似合うからって乗せられて買ったやつだよ。まさかこんな役の立ち方するなんて思ってなかったが」
やはり突っ込まれたか。でも下半身だけだし、スターズのマークが着いてないことも確認したから大丈夫なはず。そもそもしっかり制服と分かる部分は置いてきたのだか……
あ?また背中がぞわぞわする?
ま、まさか
「ジルさん」
「何?」
「凄く嫌な予感がする!」
「え?」
「さっきの良くわからんのが来る!!逃げるぞ!!!」
「す"た"ぁ"あ"あ"あ"あ"あ"す"!!!」
ダメでした^~~!
あぁ^~空から巨漢がぴょんぴょんして来るんじゃぁ^~
おファックですわクソが!!!!!
・空からネメシスちゃん
ネメシス→女神→女の子(証明完了)
・空からバレンタイン(魔法剣士)
うっわ、ウェスカーそっくりやんコイツ…性格はかなり違うけど、隊長も私らだまくらかしてたからなぁ(まだ疑っている)。
ガワはRE3。でもREを見てないおじさんは、凄いリアルになった美女を見てもすぐに気付けなかった。最後に見た5と髪型も違うし。
とても強いので普通の男相手なら暴れて弾き飛ばせる。
逃亡ルートは原作とちょっと違うねんな。だからおじさんと遭遇した。
・今日のおじさん(殴りアコライト)
人間から卒業気味なので五感は鋭い→勘も良さげ。
上半身は一般人、下半身はまんま星衣装。
ブリは美味しいから照り焼きが好き。
悪のカリスマみたいな魅力は全然出せない。おかげで助かった。
サムライエッジは懐刀の感覚で、見えない位置に所持していた。セーフ。
ライト陰キャなのに嘘のつき方とか対人のコツとか変な知識はある。フシギダネ。
・気になってる方が多いみたいなんで、中身のガバ知識ぶりをまとめました。もしかしたら今後、これ以上を思い出すかもしれないし、逆に時間経過などで忘れるかもしれませんが。
『バイオ0』
親が買ってきた
洋館うろうろしてたけどクリアできなかった
レベッカとビリーのやりとりええな…
『アンブレラクロニクルズ』
親が買ってきた。小説版なんぞ知らん
ほぼ妹がやってた悲しい思い出
→実は『ダークサイドクロニクルズ』の記憶とかなーりグチャグチャになっているが気付いていない
『バイオ無印』
見た実況プレイが面白すぎて、細かい内容は記憶から飛びがち
『バイオ2』
実況で見た
レオエイレオ……シェリクレ…
『バイオ3』
ろくに見てないので良く知らない
主人公がジルで、カルロス某が相棒らしい…それだけ
ネメシスは他で知りますた
『バイオ4』
持ってる友達の家で遊んでいた
しかし友達の記憶ごとロスト
実況を見た気がしている(記憶の混濁)
オッパイノペラペラソース…
『バイオ5』
実況見たけどウェスカー…とうとう死ぬんか
やはりジル可愛い、シェバも可愛い
ジルとクリスはいつ結婚するんですか?
エクセラ普通に詐欺被害者やんけオイ
『他タイトル』
バイオ6から把握していない(もう別の沼に居た)
コードベロニカ実況は見た記憶があるようなないような?
映画のウェスカーは声帯がマダオかい
アリスって原作にでてないんか
※ガバ知識ぶりのモデル
書き手の家族