狂いのストラトス Everlasting Infinite Stratos   作:柳之助@電撃銀賞5月10日発売予定

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推奨BGM:修羅残影・黄金至高天


第拾壱話

 

 

「ねぇ、もう諦めたら、織斑ちゃん(・・・)?」

 

「無理な相談だな、篠ノ之(・・・)

 

 夜にの空に塔があった。

 巨大な、それこそ天を貫く塔だ。

 その頂上。

 眼下の山岳地帯の戦闘音も二つの武神の激突音も遠く、夜の空を舞う二機の機竜の音もまた同じだ。

 そびえ立ち、外界から隔絶された頂点。

 そこに二人の少女はいた。

 白い装甲服に黒髪の少女。手には長剣が。

 黒い装甲服に朱髪の少女。手には何もない。

 どちらも年のころは幼い。

 黒髪の少女は大人びた顔立ちで、朱髪の少女はかなり童顔だが、二人とも十五程度だ。

 黒髪の少女は織斑千冬。

 朱髪の少女は篠ノ之束。

 

「なんでさ」

 

 束は言う。

 

「もう意味ないよ。もうすぐみーちゃんが座を取る。覇を唱え、天を取って――何もかも失わない世界が生まれる」

 

「違うな、それは佐山さんによって止められる。そんな馬鹿げた世界は生まれない――喪失が無いなんて世界は、あってはならないんだよ」

 

「……むかつくなぁ」

 

 苛立ちを隠さずに束は舌打ちをし、

 

「ほんとさぁむかつくよ織斑ちゃん? 喪わなくなって何が悪いのさ。ねぇ、織斑ちゃんにだって解るでしょう? 喪ったら悲しいよ? 胸が痛いよ? 頭の中無茶苦茶になるよ? しーちゃんが死んで、私がそうだったもん。だからさぁそういう嫌なことなくして何が悪いのさ」

 

「悪いんだよそれは」

 

 千冬は言う。

 

「そうだな、喪う事は苦しいさ。私だってこの全竜交渉(レヴァイアサンロード)でたくさんのものを喪った」

 

「なら!」

 

「――でも、生き帰ってほしいなんて思わない。それは先立った人に対する冒涜だ」

 

    ●

 

 ――Silent night Holy night /静かな夜よ 清しこの夜よ

 

    ●

 

 束の声を無視しながら千冬は続け、

 

「なぁ、篠ノ之本当はもうわかっているだろ、お前は賢いんだろう? 超天才の頭脳じゃなかったのか」

 

「あぁうんそうだよ? アッくんみたいな正義中毒でもたっちゃんみたいな年増余裕もどきでもないしハジおじさんのなんちゃって父親サーヴィスとかみーちゃんのザ脳筋よりも私の方が頭言いに決まってる――でも、なにもわかんないよ。織斑ちゃんの言うことが」

 

 束は目を伏せて目元を隠し、

 

「私はもう――なんにもわかんないよ」

 

 ――言葉と共に、束の身体から神気が溢れだした。

 

「篠ノ之!」

 

「うるさいっ! 私に偉そうなこというな、この百合女! 織斑ちゃんのせいであられもない百合疑惑掛けられてるんだから!」

 

「それはこっちのセリフだーー!」

 

 束から発せられる神威はまさしく神格の高みだ。

 同時、装甲服の中から取りだし、五指に四つも挟んでいたのは。

 

「フロッピー……いや、それは!」

 

「Jud.! 2.5インチHDD64GB! 私の魔改造で倍飛んで150GBだよ!」

 

・――文字は力となる。

・――名前は力を持つ。 

 

 追加される二つの概念条文。文字概念と名前概念だ。それらが発動と共にHDD内に蓄えられた大量の術式に介入し力を与え、

 

「もういいんだよ! 近づかないで……! 大切な人はもういらないからっ、もう他人と関わって大事なものなんか要らないんだよ……!」

 

「っ……篠ノ之――!」

 

「術式解凍――『燃える天空』『永遠の氷河』『千の雷』『引き裂く大地』」

 

 与えられた術式の名がさらなる力を付与しされる。

 HDD内に込められた術式が二つの概念によって、莫代までの神気を有し外装を破壊し、球体状の魔法陣となり輝き、

 

「四式同時展開広域殲滅――ッ!」

 

 炎が、氷が、雷が、溶岩が天を覆う。

 

 それは夜の空を四つの色に染め上げ、膨大な神威と共に世界を揺るがす。

 天破嬢砕。

 絶対零度。

 極光雷電。

 熔解瀑布。

 一つ一つが天体を揺るがすほどの威力を持っていた。

 今この時点の束は――求道神。

 それ故に彼女ではこの■■■を広げることはできないが――それでも篠ノ之束は魔導の神格だ。

 世界の仕組みというものに誰よりも深く理解があり、解析ができ、ある程度は操作も可能だ。単純な知識では彼女に勝る存在はいない。

 常軌を逸した行為こそが彼女の本懐であるが故に、

 

 宇宙を砕く規模の魔導を発動し、千冬を襲う。

 

「この――」

 

 自分を中心にして迫る四つの破壊に、しかし千冬は構わなかった。

 どれもが喰らえば神格たる千冬とて無事では済まされない。

 それでも、臆することなく、

 

「――わからず屋がっ!!」

 

     ●

 

 All’s asleep,one sole light, /全てが澄み 安らかなる中

 

     ●

 

 長剣を振う。

 一瞬にて光速にまで達し、その上で振られる途中で一瞬だけ刀身に巻かれた鎖と赤い球体九つが消え去り、

 

 四つの天災が断ち斬られる。

 

「っ――!」

 

「驚くなよ天災! 第十天の残滓から概念核を生みだす仮定で作られた試作型概念核兵器Le-sw(レジィ)! 概念核はなくとも九つの世界を断ち切る魔剣だ、この程度斬れぬ道理はない!」

 

「ごちゃごちゃ囀るなぁーー!」

 

 束が頭上に手を掲げ、巨大な黄色の魔法陣が浮かぶ。直径十数メートルもある円形魔法陣は光を放ちながら、概念の力で後押しを受け、

 

「千条注げ――雷の投擲!」

 

 生み出されるのは雷で構成された投槍が千本。空間を埋め尽くすほどに並んだ槍は一本残らず余すことなく束に告げられた言葉の通りに千冬に降り注ぐ。

 

「ッ、オオーー!」

 

 それを千冬は避けない。空中に逃げるという手もないわけではないが、今この塔の周囲の空は彼女の戦友の戦場だ。だから、飛ばない。今この場はそれぞれの因縁の決着に付けて来ているのだ、邪魔をするつもりはない。

 だから剣を振う。

 焦熱の神威を纏い、超高熱を宿す一刀。

 それを両手で握り、超高速を以て振う。

 

「っ、あ、あああ――」

 

 千本の雷槍は普通に考えれば、人間大の存在に向けるのにはオーバーキルだ。

 だが、今の束も千冬も神格だ。そんな人間のセオリーなど通じない。事実雷槍都合千本は余すことなく千冬へと命中するように束が掌握している。

 だから千冬は剣を振う。

 眼前の空間と視界の全てを統べる雷槍を真っ向から叩き落とす。

 剣速は雷速を超え光速に至ることは当然とし、纏った焦熱と合わせれば雷槍を容易く断ち切る。先ほど消え去っていた鎖は再び巻き付き、球体も五つまで復活している。

 無論全てを対処できるわけではない。

 僅かに対処が遅れた数本が千冬の頬や装甲服を刻む。

 それでも、

 

「おおおお……!」

 

 千本全てを断ち切り、

 

「堕ちろ――氷神の鉄槌」

 

 乱斬撃の技後硬直の刹那、千冬の頭上から巨大な氷の球体が堕ちてきた。

 先ほどの絶対零度ほどの冷気ではないが、単純な質量が異常に大きい。直径だけで百メートル以上。そんなものを千冬の上空で束が生み出し、落としたのだ。

 先ほどの千冬の意思を完全に構わずに。

 

「Le-sw、第六解放!」

 

『ヤヴォールー』

 

 球体がさらに一つ消えた。瞬間焦熱の神威が跳ねあがり、

 

「ぶった斬れろォッ!」

 

 氷球が振り上げの斬撃に両断される。

 

「ハッ! 流石だね織斑ちゃん、よく斬れたねソレ! ウチだとみーちゃんアッくん、たーちゃんにハジおじさんくらいしかできないよ!」

 

「つまり私の仲間ならば全員できるな!」

 

「だったら――コレならどうかな!?」

 

 言いながら、広げた右手に再び魔法陣。色は赤だ。周囲の暗闇が炎と闇に返還され纏まり手のひらの中で形を得る。

 

「沈め――奈落の業火」

 

 振り下ろしと共に千冬を闇炎が包みこむ。それは単なる炎でなく、精神汚染も付与された魔炎だ。常人ならば火の粉が触れただけで精神が崩壊するだろう。

 それに包まれた千冬はしかし焦ることなく、むしろ口角を歪ませ、

 

「『流転滅生』――破壊は再生となり! 再生は滅びとなる……!」

 

 白と黒の二色混じらせた怒涛の音が刀身となる。。幅三十メートル、長さ百メートルほどに伸長し、大気は風に解け、周囲を覆っていた氷は水になり、炎は単純な熱に、闇は単なる暗さになり、

 

 ――全てが飛沫となり弾ける。

 

「それは――」

 

「Tes.第六天『流転生滅』その一端、私が出雲さんから学んだ力だ!」

 

「あんな変態から学ぶことなんてない!」

 

「返す言葉もないなぁ!」

 

 言って、

 

「『冥府機界』――我ら陽王と月皇の意思の下、多くの人の集う力になることをここに誓う……!」

 

 右手で炎剣を握り、逆の手の平の中に雷が宿る。 

 空間を轟かす莫大な雷光は放電現象を繰り返し、轟という大音量を響かせながら一つの形に集束していく。

 長さ二メートル程の杭だ。

 神威が空間を轟かせる雷光の杭。

 投げる。

 

偽・神砕雷(ケラヴノス)……!」

 

 投擲された瞬間に杭が弾け、形を失い純粋な神鳴となって千冬の上空の空間数百メートル四方を雷撃が埋め尽くす。

 真性の雷霆には及ばぬとはいえ、下されたのは最高神のみが赦された審判の一撃だ。千冬自身の性質と相まって破格の威力を保有している。

 

「閉ざせ――凍る世界」

 

 雷が凍る。雷が氷に変質していく。

 新たに追加された二本のUSBメモリを使い放たれたのは氷結の棺。青の魔法陣から滲む凍結の波動に触れた雷光が凍っていく。

 

「ぐっ……!」

 

    ●

 

 Just the faithful and holy pair, /誠実なる二人の聖者が

 

    ●

 

 それでも全てが凍結するわけではなく、氷結波動を逃れた雷撃が装甲服や髪を焦がし、嫌な音やにおいが出るが構わず、凍った雷撃に向け指にメモリを挟んだ手を掲げ、

 

「潰えよ――冥府の石柱!」

 

 文字列が溢れたと同時に砕かれたメモリが長さ五十メートル幅十数メートル規模の巨大な六角形の石柱に変質する。凍った雷を落下しながら砕いていく。爆音と共に墜落する石柱が凍りを砕く事で、即席の氷の鏃となって千冬降り注ぐ。

 

「器用な奴だなまったく!」

 

 叫びと共に氷の鏃を叩き落とし、落下途中の石柱に跳躍し駆けあがる。五十メートルなどという距離は今の千冬ではそれこそ一瞬だ。氷の鏃も焦熱の神威に触れた瞬間から融けて力を失っていく。

 それは当然束も理解していた。

 だから手を休めない。

 

「貪り喰らえ――暴食の雨!」

 

 石柱を駆けあがる千冬、上空にて浮遊する束の二人のさらに上空。夜の空が変遷する。

 雲だ。

 束が告げた咒と共に空気中の水分が変質し、凝固し、集合し、一固まりの雲が生み出される。雨が降る。そしてソレはただの水滴ではなく、

 

「酸か……!」

 

「Jud.! 理性に縛られた言い訳ごと融けて消えろ!」

 

「違うッ! 言い訳なんかじゃ、ない!」

 

 石柱も氷鏃も尽く溶かし振る酸雨それに吠えながらも、

 

「『風空無形』――我ら何もかも護り継ごう……!」

 

 千冬の身体に光が宿る。変化としてそれだけであり、目立った変化ではない。だが、それ以外の変化は劇的だった。まずは石柱。彼女の足の裏との接地面から――凍る。先ほど凍結した雷撃を容易く砕いていたはずの石柱の表面に霜が降り、

 

 降り注ぐ酸雨が千冬に触れた瞬間に凍結する。

 

「我が名が示すは千の冬……! 一夜限りの雨に負けるわけが無かろう!」

 

 そして聞け、と前置きしながら、

 

「もう一度言う、言い訳などでは断じてない! 今ここにある力は、あらゆる魂とのぶつかり合いで受け継いできた力だ! 何も知らず、しかし何もかも知る為に前進し――今この最先端があるのだ!」

 

 そして、それこそが、

 

「教えられ導かれた私の魂の証明だ!」

 

    ●

 

 Lovely boy-child with curly hair, /巻き髪を頂く美しき男の子を見守る

 

    ● 

  

 それが織斑千冬の神格としての性質。

 自らが他者から教えられ、導かれた何もかもを己のものとし、太極の領域に昇華させる。

 自分は至らぬからこそ、受け継いだものを決して忘れず己の魂に刻もうとする彼女の渇望の発現。

 この時点の求道神として顕在する千冬の能力がこれだ。

 

「黙れッ! 導かれた? 教えられた? この私にはそんなものは要らない!」

 

 千冬の叫びを絶叫と共に振り払いながら、さらなるメモリは周囲に展開させ文字列を溢れださせながら、

 

「私に何かを教えてくれる人なんて――誰もいないんだよッ!」

 

 降り注いでいた雨が酸性を失い形を変える。空中に遺された水は引き寄せ合い刃となる。ウォーターカッター。通常に水でさえダイヤモンドを断ち切る切れ味を持つそれが太極の領域で再現されればなにもかもを断ち切る刃だ。

 性質の狂化。

 それが束の能力。

 火花は雷槍に。雷撃は氷に。破片は石柱に。暗闇は闇炎に。水分は雲に。雨は酸に。水滴は水刃に。

 ありとあらゆる物理法則、科学の仕組を、相互関係すら無視して己の望むものとなるように存在を狂わせる。本来保有する可能性も性質も知ったことでは無く、己の狂気に返還させることこそが篠ノ之束の神格として性質だ。

 なにかも狂ってしまえという彼女の渇望の発現だ。

 

    ●

 

 Sleep in heavenly peace /眠り給う 夢安く

 

    ●

 

「それは、違うだろう……!」

 

 迫る水刃を炎剣で振り払う。すでに石柱は消え去り、大気や水刃を踏みつけながら空中を疾走する。

 

「お前が、勝手に遠ざかっているだけだろう……!」

 

「違う……っ!」

 

「違わない! お前が一人で眼を背けて、背中を向けて逃げているだけだ。いい加減にしろよ、大馬鹿者!」

 

 叫ぶ。

 どこかへ行ってしまいそうな束を引きとめるように、

 

「お前だって、解っているだろう。失ったものは帰ってこないんだ……どれだけ苦しくて、辛くて、泣きそうになっても……前に進まなきゃ、ならないんだ……それが、遺された者の、役目だろう……!」

 

「――黙れ」

 

 声の震えが狂う。ただの空気の振動が、周囲の空間に等しく衝撃を叩きこむ凶器なっていく。

 

「黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れェェェェェッッッーーーーーーー!!」

 

 叫びが世界を打撃し、空間に亀裂を入れる神気が高まる。

 

「私に、この私に……何かを教えようだなんて思いあがるなぁーー! そんなことが出来るのは、もう! 誰もいないんだからーーーー!」

 

「だから、それはお前の勘違いだと言っているだろうーーーーッ!」

 

 高まり合う神威と神気。理性と感情。意志と渇望。二つの想いは鬩ぎ合い――

 

    ●

 

 Sleep in heavenly peace /眠り給う 夢安く——

 

    ●

 

『**** **** **********

 

 **********************』

 

『***************』

 

 織斑千冬は謳う。

 篠ノ之束は謳う。

 

『**************************

 

 ******* *********』

 

『** ***** ****** ******』

 

 受け継がれた意志がその身に集う。

 あらあらゆる狂気がその身に集う。

 

『********** ***** **********

 

 ****** *********』

 

『************ **************』

 

 私は足りない者だから。だから教えられた全てを抱こう。

 私はイカれた者だから。だから知っている全てに狂おう。

 

『*** ***** **********』

 

『************** *****************』

 

 何時か何時の日か。己が誰かを教え導けることを願って。

 何時か何時の日か。己の狂気に意味があることを願って。

 

『********* *******

 

 ****** *********――******』

 

『*******************

 

 ****************』

 

 己という存在に内向きに渇望を流れ出す。

 

『――――*****』

 

『******──****』

 

『****――*********』

 

 完全に開かれる太極。立ち上る白銀と朱桜の神威。

 覇道神ではなく求道神であるからこそ互いの質は極まっている。

 千冬はLe-swその全ての枷を外し焦熱の神威を全開放、束は自身が持っていた全ての記憶媒体から文字式を溢れださせ魔導を紡ぎ、

 

「行くぞォォッッーーーー!」

 

 在りし日かつての若き二人はここに激突を開始した。

 

 

    ●

 

 

 

Silent night Holy night /静かな夜よ 清しこの夜よ

All’s asleep,one sole light, /全てが澄み 安らかなる中

Just the faithful and holy pair, /誠実なる二人の聖者が

Lovely boy-child with curly hair, /巻き髪を頂く美しき男の子を見守る

Sleep in heavenly peace /眠り給う 夢安く

Sleep in heavenly peace /眠り給う 夢安く——

 

 

 

 

 




過去の最後は在りし日のこの二人の激闘でした。
一気に終わらせていいかなと思いましたけど、この二人のバトルなのであえて区切りました。
まぁかなり抑え気味ですが、うん。まだまだインフレ奥義が物足りない。

次話でとりあえず一区切りです

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