宇宙戦艦YAM@TOガミラス戦役編   作:Brahma

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いよいよ大マゼラン雲サンザー太陽系に到着するヤマト。その前にはイスカンダルと思しき二重惑星が目の前にあったが...一方、いわゆる「本土決戦」でヤマトを沈めようとするデスラーが群衆に向かって演説していた。


第10話 デスラーの演説

ヤマトの第一艦橋では、司令室の中央にある次元レーダーを千早と春香が凝視していた。

次元レーダーは、増光と減光を繰り返しながら、針は、特定の方向を示すようにゆれている。

雪歩の通信機にも、ときおりガガ、ガガと小さな雑音が入っている。

律子と舞も次元レーダーのところへやってきて、のぞきこむ。

「ん。技師長としての意見を言わせてもらうとこれは故障じゃないわ。安心して。」

「通信機もただ雑音がはいってるだけで異常ないですぅ。」雪歩も答える。

 

「でも律子さん。針はヤマトの飛んでいる方向を示していないんだよ。」

「わたしも、このレーダーの針がなぜヤマトの飛んでいる方向を指していないのか、航海班長として非常に気になります。」

 

「これから私たちの行くべき方向を示しているのかもしれないわね。ただ問題は、

誰が、何のために、そんな操作を、宇宙のかなたからしてるのかってことね。」

舞がつぶやく。

 

「わたしは、イスカンダルって信じたい。スターシャさんはあれだけのメッセージを送ってくる意志の強い人だから。」春香が彼女らしい前向きな意見を言う。

律子は静かにうなずいて、

「雪歩、発信源はわかった?」と雪歩にたずねる。

雪歩は、

「も、もうちょっと、まってね。今調整してるから。」

といいながら、額に汗をにじませて、ダイヤルの調整を続けていた。

「大マゼラン雲の中からっていうのは確かなんだけど...」

第一艦橋の乗組員は雪歩の後ろにあつまって通信機のパネルをみつめていた。

 

そのとき「ねえねえ、ゆきぴょん。なぞのゆーどー電波なの?」機関室から聞こえてくる。

「え?亜美、真美なんでわかるの?」

「だってこっちにもつながってて、話が聞こえるんだもん。」

「ええ?」

「ご、ごめんなさい。まちがってこっちのレバー押しちゃった。わたし、まただめだめですぅ。」

律子がどこから取り出したかわからない雪歩のスコップをすばやく取り上げる。

「いいから。雪歩、ダイヤル調整して。」

「ねえねえ、りっちゃん、どこからの電波かあてたら今度は何くれる?」

「それはいいから。」

「亜美はイスカンダルだと思う。」

「真美も~」

「当たったら、マゼランパフェね~。大マゼラン雲だけに。」

「もう、二人ともわかったから。」

「やくそ...」

律子は、放送スイッチを切る。

 

機関室では、亜美と真美は

「約束だよ~。」といい終わらないうちにブチっと通信の切れる音がしたので、

顔を見合わせて

「亜美」

「真美」

「国会へいって「でも」をつるちかないのだ。」

「りっちゃんぎいんは、「こーやく」をまもれ~って「でも」をつるのだ。」

「おす!」二人は「敬礼」をして、のぼり旗をつくって、第一艦橋まで行進していった。

 

「あ、発信波が音声波にかわった。」

「雪歩、音声信号だよ。」

「う、うん、今あわせてみる。」雪歩は忙しく複数のダイヤルを操作する。

「スターシャ...、こちらイスカンダルのスターシャ...。」

ゆがんだ小さな音声であったがはっきりと第一艦橋のメンバーには聞き取ることが可能であった。春香の顔がぱあっと明るくなる。

「間違いないですぅ。大マゼラン雲、2時の方向、X0072,Y7200,Z9393の座標からとおもわれますぅ。」雪歩もうれしそうだ。

音声はますます明瞭になり、スターシャ当人の澄んだ声に変わっていく。

「こちら、こちらイスカンダルのスターシャ...ヤマトの皆さん、聞こえますか。あなたがたは、ついにやってきたのです。目的地である私の星イスカンダルへ。」

しばらく間をおいてメッセージは続く。

「イスカンダルは、大マゼラン雲の恒星サンザーを公転する第8番目の惑星です。あなた方の位置からは0.7光年。どうぞ、誘導電波に従っておいでください。」

スターシャからの通信は切れたが誘導電波はヤマトヘそそがれ、順調に航行している。

第一艦橋の面々の顔は一人の例外もなく喜色にあふれていた。

「千早ちゃん。」

「春香!」

「ついにきたんだよ。私たち、イスカンダルへ!」

春香は千早にだきつこうとしてとびはねる。

舞と雪歩と伊織もそんなふたりをうれしそうに眺めていた。

「あああつ。」例によって春香はころびそうになって、千早が抱きとめて、春香は顔をほのかに赤くする。第一艦橋はあかるい穏やかな笑いにつつまれる。

伊織は、「お約束ね。」と目を伏せて、両手をひろげてあきれてみせた。

 

第一艦橋にのぼり旗をもって歩いてきた亜美と真美は、みんなが喜んでいるのをみてあっけにとられる。律子が呆れ顔で二人にかけより、

「亜美、真美そんなことしなくても約束守るから。マゼランパフェ二個ね。」

「りっちゃん。」亜美と真美は真顔で律子を見つめる。

「何...」

「本当にイスカンダルなの?もうすぐイスカンダルに着くの?」

「そうよ。」

「よかった...よかった...よかったね。りっちゃん。」

亜美と真美もうれしそうに泣いた。機関室という密室でいつ果てぬとも知らずに長い間操作をしたり修理をしたりする毎日だった。その苦労が報われたのだ。「一時的」ではあったが、マゼランパフェの約束が二人の脳裏から消え去っていた。

 

ヤマト食堂では、配膳口に紅白もちが山盛りにおかれる。

男性乗組員の一人が厨房に向かってたずねる。

「あれつ。おめでたいから紅白もちを出したの?」

調理員はうれしそうにうなづく。

「手回しがいいねえ。」彼はひとつほおばると、もうひとつとって、トレーにのせる。

「うん、美味い。」

展望室では、大マゼラン雲を背景に雪歩と真が写真をとっている。

「よーし、雪歩、今度はセルフタイマーだよ。」

「うん。真ちゃん。」雪歩は両腕を肩ほどまで上げてうれしそうにこぶしをつくっている。

真は雪歩のそばにかけよる。

パシャとシャッターが落ちて写真がカメラから出てくる。

「あらあら、真クンに雪歩ちゃん。」

「あずささん。」

「真クンファンがどう思うかしら。」あずさが苦笑する。

「ん~。ただ二人で写ってるだけでなんともないと思いますよ。ボクは女の子だってことは公表してますし。」

「そうね。雪歩ちゃんのファンが問題かな。」

「私、男の人苦手だから...。」

「そんなにかわいいのに...もったいないわね。」

「あずささんこそ、いい人みつけましょうよ。」

「そうね...。」

そのとき、通信班の女性一人が雪歩を呼びにきた。

「班長!」

「なあに?」

「ちょっと来ていただけますか。」

「う、うん。真ちゃん、ありがとう。私行く。」

「いってらっしゃい、雪歩。」

真もしばらく空を眺めていたが、ゆっくりと第一艦橋へもどっていった。

 

「ど、どうしたの?」雪歩は通信室へいき、通信班の面々に尋ねる。

「イスカンダルからの誘導電波が...」

「き、切れたの??」

通信班の班員は、表情を暗くしてうなづく。

雪歩は、まったく音を発しなくなった計器類をみて、自分でも操作をしてみたが、誘導電波をとらえることはできない。

「だ、第一艦橋で操作するように切り替えて。艦長に私がはなしますぅ。」

雪歩は、通信室を出ると第一艦橋へ報告に行く。

「誘導電波が切れたようですぅ。」

雪歩の真剣な表情をみて、舞、律子、春香、千早、伊織の表情がかたくなる。

スクリーンに大マゼラン雲の地図を投影して千早が航路の説明をするが、その表情は誘導電波がつながっていたときとは一転して暗いものになっている。

「これがイスカンダル星です。恒星サンザーは、太陽よりやや大きめなので、約2.5億キロから3.5億キロがハビタブルゾーンになります。イスカンダル星は、8番目の惑星で、恒星サンザーからの推定距離は3億キロ、直径は地球の1.3倍と推定されます。」

「千早ちゃん?何か困ったことがあるの?」

「そうなのよ。春香。」

「え...イスカンダルから誘導電波がきれたことと何か関係が??」

「春香...第8惑星イスカンダルが二つ現れたの。」

「え...」

第一艦橋の面々は言葉をつまらせて、千早を見る。

「雪歩、レーダーで捉えたものをパネルに投影して。」

「はい。千早ちゃん、投影するね。」

あまり鮮明ではないが、パネルにふたつの惑星が重なっている様子が映し出される。

「二つあるわね...。」舞がつぶやく。

「イスカンダルは、双子星、二重惑星ってことだと私は思う。」

「あの、千早ちゃん、もしかして二つの星がペアになって互いに回りながら太陽のまわりをまわってるってこと?」両手を二つのボールをつかんでまわすように春香が手振りをしてみせる。

「そう...。そういうこと。」

春香がパネルをみていると二つの惑星のうち、海に覆われた青い惑星が姿を消した。

「!!」

「妨害電波ですぅ。誘導電波がきれたのもおそらくそのせいですぅ。」

「前方11時ノ方向カラミサイル多数接近。現在距離250kmデス。」

「ええっ。」

「アナライザー、11時の方向ってイスカンダルなんだけど...」伊織が言う。

「とにかく攻撃を受けたことにはちがいないわ。春香!」

「第一砲塔、第二砲塔、迎撃用意。伊織、たのんだわよ。」

「了解。主砲発射用意、方位左25度。」

「第一砲塔、第二砲塔、調整よし。」

「主砲発射!」

「敵ミサイル、四方向に散開。当艦を上下左右から攻撃する模様。」

「敵ミサイル、55%撃破。なお残弾27接近中。」

「全砲塔開いて。パルスレーザー発射。」

「小鳥さん。」春香が小鳥に指示する。

「はい。音無です。」

「偵察機に乗って待機して。」

 

「!!」

「敵ミサイルの様子がおかしいわ。」舞が気づくが、さすがの彼女にも想像がつかない。

破壊されたミサイルからは黒い煙のようなものが撒き散らされる。また、接近してくるミサイルは分解して、小型ミサイルを多数吐き出した。

「右舷302装甲版被弾!」

「前方甲板72装甲版被弾!」

「いけない。」

「真、エンジン止めて。全艦停止!」

「千早ちゃん、どうしたの。」

「計器が全部狂ってるの。」春香がみるとほとんどの計器が狂ったように針を左右させている。

「どうやら、敵の目的はヤマトの目と耳をふさぐことだったようね。」

「きいいい。ガミラスど変態。」伊織が叫ぶ。

「伊織...、今なんて言ったの?」

「だって、こんな変態的な攻撃するのってガミラスしか考えられないじゃない。」

第一艦橋の面々はなるほどとうなづくが皆確信をもてないでいる。律子は、

「春香、小鳥さんにミサイルの破片を採集するよう指示して。計器がくるっているから大変だとは思うけど、憶測で判断するのは危険だわ。」と春香に伝える。

「小鳥さん、おねがい。ミサイルの破片の採集。このとおり。」

春香は手をあわせてみせる。

「わかりました。ちょっとたいへんですけど。亜美ちゃんや真美ちゃんみたいにおねだりはしません。」

「ピヨちゃん、ひどいよぉ。亜美や真美がいつもおねだりしてるみたいじゃん。」

「ご、ごめんなさい。また艦内放送モードになってましたぁ。」雪歩が少し泣き声のように話す。艦内には爆笑がおこって、すこし冷静な空気になる。

 

しばらくして小鳥がミサイルの破片をひろって着艦し、律子に手渡すと分析室にさっそくかけこむ。分析して律子が口をひらく。

「ガミラスのミサイルね。」

春香は少し驚いて

「律子さん?もう一度お願い。」と律子に問う。

「これは、ガミラスのミサイルの破片よ。」

 

春香は千早をみた。

「千早ちゃん。律子さんが、ガミラスも大マゼラン雲のどこかにあるって言ってたけど、まさか…」千早も春香を見返す。

「も、もしかして、わたしたち、ガミラスに来ちゃったのかもしれないですぅ。」

雪歩が少々泣き声のようになる。

「航路には間違いない。イスカンダルの近くには来ている。だだ…春香、さっき、わたしは不安そうにしてたでしょ。」

「うん...。」

「イスカンダルがなぜ二つあるのかってことなのよ。」

「なぜ、パネルに写った二つの惑星のうちひとつが妨害電波で消えたのかしらね。」

律子がつぶやく。

「そうね。おそらく妨害電波で消えたのがイスカンダルなのかもしれないわね。」

舞がつぶやく。

 

その頃、ガミラス星では、デスラーが総統府のプールに浸かっていた。

「イスカンダルのスターシャ様からホットラインが入っております。

黄色い制服を着た小姓の少年がデスラーに話しかける。

デスラーはプールの片隅にあるスクリーンに向かう。

そこには椅子に座った青いワンピースを着て、クリーム色の長髪をした美しい女性の姿が映っている。

「久しぶりだね。スターシャ。何年ぶりかな。」

「わたくしも、通じるとは思いませんでしたわ、デスラー総統。」

「ふむ。このホットラインも錆付いて通じなくなったのかなと思ったよ。で、何の話かな。」

「デスラー総統、どうしてイスカンダルの電波妨害をなさるのですか。」

「それは、抗議かね、スターシャ。」

「そうです。」

「抗議、抗議、あなたが電話をされるときは、抗議ばっかりだ。たまには優しい言葉を聴きたいものだと思っているのだが。」

「とにかく、あなた方は、大マゼラン、小マゼランのみではあきたらず、となりの天の川銀河まで侵略の手を伸ばした、違いますか。」

「判ってほしいなあ。スターシャ。われわれの星はもう寿命が近づいているのは君もわかっているだろう。ガミラス人は自己の幸せを追求するのに貪欲だというだけだよ。だから私は、たまたま天の川銀河に移住先をさがした、それのどこが悪いというのだ。」

「あなた方は、地球に目をつけ、地球人を絶滅させてまで、移住を試みようとしました。」

「移住先に虫けらがいた。じゃまだから掃除して退治した。それだけのことだ。」

「虫けら...彼らは科学の力は劣っているかもしれませんが、同じ人間です。生きる権利があるはずです。」

「ガミラス人の生きる権利はどうなるのかね。」

「あなた方がやっていることは、他人の家に押し入って家財を破壊して住み着こうとしているのと同じです。どうしてそれにお気づきにならないんですか。」

「さっきも言ったが、虫けらどもになぜ遠慮する必要があるのか理解できないな。われわれガミラス人は、星の終わりの運命を受け入れてともに死んでいくなどということはできない。」

「そうですか...残念です。私は、ヤマトが自分の力で来る限り放射能除去装置を渡すつもりです。」

「それはどうも。だが、このデスラーが生きている限り、ヤマトをあなたのところへ行かせはしませんよ。では。」

画面が再び漆黒に戻る。

 

ガミラスのアゴラともいうべき広場に衛兵が銃剣を下げて居並んでいる。

その中をマントをひるがえしてデスラーが入っていく。

群衆は「デスラー総統、万歳!、デスラー総統、万歳!」と歓呼する。

デスラーはひときわ高い場所にある演壇に昇っていく。

デスラーが演壇にのぼって片手を上げると

一層歓声が大きくなり、「デスラー総統、万歳!」と群衆は唱和する。

デスラーが手を下げると、広場は静かになる。

 

「諸君、天の川銀河からはるばる虫けらどもがヤマトなる鉄くずに乗ってやってきた。」

「やつらはここまで来たとはいえ、所詮、鉄くずにすぎん。私は諸君らに命じる。このガミラス本星をもって、ヤマトの前にたちふさがるのだ!」

わああああ...と歓声がわき起こった。

デスラーが合図すると、照明が落とされ、デスラーの背後のスクリーンにガミラス星が映し出される。

「作戦を説明する。これが我がガミラス星だ。次にその断面を示す。」

ガミラス星の断面が映し出される。

「ガミラス星は、厚さ10kmの外皮がマントル表面の固形化したリソスフェアの大陸からそびえる山脈によって支えられるという構造になっている。これは、元来地底であったものが水や風、そして硫化した海によって浸食されてできたもので、ガミラス星の構造上の特色をなしている。」

スクリーンの画面がかわり、ガミラスの都市の姿が映し出される。

「諸君も知っているように、われわれの都市は、大陸の上にあるものと、外皮の裏側に釣り下がっているものもある。これらの建物の中には、ミサイルになっているものもある。」

「もし、ヤマトがここへくれば、上下から攻撃をうけて蜂の巣になる。」

拍手と歓声が起こる。デスラーは満足げに手振りで制止を合図して静まる。

「それから、諸君も知っているようにガミラス星の星としての寿命は、もう長くはない。

ガミラスの地底物質は急速に硫化しつつあるのだ。火山は本来は水蒸気であるはずが実際には亜硫酸ガスの噴煙をあげて、硫化化合物の灰を降らせ、硫酸性の溶岩を流す。それが海に影響を与え、ガミラスの海は生物のまったく棲まない濃硫酸の海だ。希硫酸の雲が硫酸の雨を降らせる。気圧変圧器を使えば硫酸の嵐を起こせるのだ。諸君、これでヤマトは無事に済むはずがない。」

広場の群衆は、わああああつとどよめく。

「すでにヤマトは、ガミラス本体の上空7000kmに強磁性フェライトの雲によってとらえてある。この強磁性フェライトの雲は、計器類を狂わせ、マグネット発振機によって、対象をひきつける能力をもっている。ちょうど磁石にひきつけられた砂鉄のようなものだ。」

スクリーンには、ガミラスの外皮の孔のそばに発振機がいくつもある画像が映し出される。

「外皮の孔へヤマトをさそいこみ、空洞へ入ってきたところを気圧変圧器で低気圧を発生させ、外皮の裏と地表から爆雷をみまう。まさしく、ヤマトの運命は硫酸のつぼへ落ちた虫けらと同じだ。」

再び、拍手と歓声がどよめくようにおこった。デスラーは満面に笑みをうかべ得意気に演壇から退場していった。




イスカンダルの方向からミサイルが発射され、その破片はガミラスのものだった。
強磁性フェライトの雲に包まれたヤマト。果たしてヤマトには対応策があるのか。

ガミラス星の「内核星」の「地上」「地殻」は「固形化リソスフェア」と表現しました。
地球では本来、地殻の下に溶融した岩石でできた分厚い灼熱のマントルがあり、プレートとしてはそのうち地表から深さ100kmまでは岩盤のように固いリソスフェアでできています(地殻はリソスフェアに含まれる)。ガミラスの断面構造は、地球ならまだ分厚いマントルのうち上部マントルが冷えて固まって岩盤と空洞をつくり、下部マントルもひからびて質量が減っているような構造にみえます。実際にこんな構造の惑星がありうるのか考えますがありうるとしたら冷えて干からびた、もう余命少ない惑星というのはこの構造からも首肯できるなと思います。

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