あと、ネコ型ロボットの名前も決定しました。
恭子と別れたかなめ、ヒイロに手渡されたカバンを持って宗介と同じマンションへ向かう。
エレベーターに乗り3階にまで到着し、夕日が差し込む通路を歩いて行く。
以前に宗介と2人で1度だけ訪れたヒイロが住むマンション。
部屋番号だけで表式すら付けられていない扉の前で、かなめはカバンを抱えたままインターホンを押した。
チャイムの音が微かに外まで響いて来るが、目の前の扉はすぐには開かれない。
「まだ帰ってないのかな?」
反応が返って来ない事で悩むかなめだったが、数秒後にゆっくりとドアノブが動いた。
時間を掛けながら開いた先には、義手のアームを開いたり閉じたりしてカチカチ音を鳴らすドクターJの姿。
ゴーグルで視線は隠され、不気味に笑う様は何を考えているのか全く読み取れない。
「おや? また嬢ちゃんか」
「お邪魔します。ヒイロ君は?」
「ヒイロならまだ帰って居らんよ」
「そうですか。あの、カバンを預かったので届けに来たのですが」
「そうか、まぁこんな所で話すのも退屈だろう? 中に入ると良い」
そう言ってドクターJは持って来たカバンも受け取らず、勝手に部屋の中へ入って行ってしまう。
預かったカバンを渡すまでは帰る訳にもいかず、かなめも玄関へ足を踏み入れた。
靴を脱ぎ、通路を渡った先にあるリビングへ歩く。
カーテンは締め切られて外の光は入らず、蛍光灯の明かりがリビングを照らして居る。
(相変わらず、殺風景な場所ね。テレビもない)
生活して居る雰囲気すら感じられず、リビングの風景は埃が積もって居る以外は借りる前と殆ど変わってない。
ドクターJは背を向けてまた冷蔵庫の中からペットボトルを取り出しており、そんな事は全く気にして居る様子は感じられなかった。
(ガンダムの設計図はもう片付けられてるか)
テーブルの上を見たら以前置きっぱなしにされて居た設計図は失くなって居た。
(アレだけの戦闘力があれば既存の兵器では到底太刀打ち出来ない。ミスリルのM9でも正面から戦ったら勝ち目はない。でも宗介のアーバレストなら、ラムダドライバを搭載したASなら、ガンダムと戦える。でもベヘモスの様にラムダドライバの性能を100%引き出せてなければ――)
『ニャァ~』
1人考え込んでたかなめの足に冷たい感触が伝わって来る。
そして聞こえて来るのは録音されたネコの鳴き声。
「なっ!? 何これぇぇ!!」
驚いて目を見開き見つめる先には鉄のボディーをした猫の姿が。
頭部の目に位置する部分にはゴーグルが付けられており、赤外線の赤い光がかなめの顔を照らして来る。
「あぁ、少し前に出来上がった。嬢ちゃんに譲ろう」
「譲るったって……良いんですか? こんなの貰っちゃって」
「ワシは作るのが仕事じゃ。使うのは他の人間に任せる」
かなめは自分の周りを歩くネコ型ロボットを掴み上げ造形をマジマジと見つめる。
(3キロくらいかな? 思ったよりも全然軽い。バッテリーで動いてるのかな?)
モーターで稼働する手足と尻尾。
静音性に優れておりその音は全く聞こえない。
「これ、充電ってどうするんですか?」
「尻尾の先が割れてコンセントに刺さるようになっておる。ちなみに名前は付けて居らん」
「ふ~ん」
観察を終えたかなめは床へロボットを下ろしてあげると、何処かへ走り去ってしまう。
本物のネコのようにスムーズで俊敏に動く。
「ヒイロ君、何時くらいに帰って来ますか?」
「さぁ、もうヒイロはワシの手から離れておる。何をするのもヒイロの自由だ」
「つまり……わからないんですね?」
「アイツはもう自由に生きて良い。ガンダムも勝手に使え。自爆装置も必要と思ったなら使えば良い」
かなめの問い掛けにドクターJはニヤリと笑みを浮かべるだけだ。
乾いた笑いを返し、預かったカバンをテーブルに置いてリビングから出て行く。
「カバン、ここに置きますね。アタシは帰ります」
「そうか、気を付けてな」
玄関にまで行くかなめは自分の靴を履こうとした時、自分の背中に何かが飛び掛って来た。
『ニャァァ!!』
「アンタも来るの?」
『ナァゴ』
録音された鳴き声で返事を返し、無機質なゴーグルが振り向くかなめの表情を見つめる。
「しょうがない。その代わり部屋では大人しくしてるのよ?」
かなめが承諾したのを聞いてロボットは背中から飛び降りた。
抱え上げるかなめはまだ名前が付けられてないネコの表情をじっと見つめ、頭の中でどのような名前にするのかを想像する。
「よし、決めた!! 今日からアナタの名前はサムよ。ドラマに出てるサム・エバンスと同じよ、覚えた?」
『ニャァ』
返事を返すサムはかなめと一緒にヒイロの部屋から出て行く。
ドクターJはリビングから声を聞いており、ロボットの名前がサムになった事にまたニヤリと笑った。
「サムか。またこの名前を聞くとは」
ポツリと呟いた声がかなめに届く事はない。
マンションを出たかなめはもう帰ろうとすぐ近くの自分の部屋に向かって歩き出す。
サムはかなめの右隣を歩きながら、何処かへ逃げたりする事もなく寄り添う。
「まったく、あのおじさんの不気味な雰囲気、何とかならないのかしら? ヒイロ君もよくあの人と居るわね」
『ナァゴ』
「アンタもそう思う? それじゃあ今度の休みに塗料買って来て色塗ってあげるから。流石に銀色のままじゃね」
かなめはサムに話し掛けながらマンションの入り口まで来た。
遅くなってしまって辺りは完全に夜になって居る。
街灯が光を照らし、マンションの窓からも住民が部屋に居る事を知らせて居た。
何の変哲もないいつも通りの光景。
でも言葉では言い表せない何かが違った。
肌に触れる空気。
自分を見ている視線。
殺気。
「な……何!?」
立ち止まり、周囲を見渡すが人影すら見当たらない。
全身に伝わる視線だけがいつまでも付き纏う。
確実に自分を殺そうとする殺気に体が震え、嫌な汗が背中を伝う。
「んっ」
生唾を呑み込み、歩幅を大きくして部屋まで急ぐ。
エレベーターが来るのを待てず階段を登る。
体を動かしていないと震えが止まらない。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」
疲れるのも忘れてとにかく動き続ける
登った先にある部屋の扉。
歩きながら鍵を取り出し、鍵穴に差し込むが焦りと手の震えで中々入ってくれない。
「お願い、早くして!!」
ドアノブにスジ傷を付けるながらようやく鍵が入り込む。
施錠を解き逃げ込むように部屋へ飛び込んだ。
それでもまだ安心は出来ず、チェーンを掛け内側からまた鍵を閉める。
「はぁ、はぁ、そうだカーテン」
行き着く暇もなく、かなめは靴を脱いでリビングへ行く。
電気も付けずに外から見られないようにベランダのカーテンを閉める。
安心出来る部屋に帰ったお陰で取り敢えずの安息を得たかなめはソファーに座り、口で息を吐きながら次にどうするべきかを考えた。
「大丈夫、大丈夫。宗介だって居る。アタシの気にし過ぎかもしれないし」
『ニャァ』
「サム!? そっか、アンタも居るもんね」
頭が一杯になってたかなめはすっかりサムの事を忘れて居た。
それでも急ぐかなめの後を付いて来たサムは今も彼女の傍に居る。
頭部のゴーグルから赤外線の光が飛ぶ様は不気味ではあるが、1人ではない事が凄く安心出来た。
しかし、不意に部屋の電話が鳴る。
「っ!?」
心臓が縮み上がる。
また嫌な汗が背中を伝う。
収まったと思った震えがまた起こり、必要以上に瞬きが多くなる。
「ダメ……無視しよ」
耳を塞ぎ電話が鳴り止むのを待つが、音はいつまでも鳴り続ける。
(お願い、来ないで!!)
いつまでもいつまでも、部屋に響く電話の音は消えない。
10秒経っても、20秒経っても。
根負けしたかなめは立ち上がり、鳴り続ける電話の元へ歩いた。
息を呑み、パネルを見ると非通知と表示されて居る。
汗ばむ手で受話器を掴み上げ、またすぐに置いた。
電話の音は消え夜の静かな闇が聞こえて来る。
『ニャァ、ニャァ!!』
サムの鳴き声が聞こえて振り向いたらいつの間にか玄関に移動して居た。
前足でドアを引っ掻き、かなめに何かを主張して来る。
そしてようやくかなめは気が付く。
相手に自分が今、この部屋に居る事をばらしてしまった事に。
「逃げないと!!」
かなめはとにかく走った。
靴を履き、部屋の鍵を閉めるのも忘れてとにかく走る。
「そうすけ……宗介!!」
階段を全力で駆け抜ける。
息もつかず走った。
疲れなど感じないし、疲れて居る暇などない。
アスファルトを蹴り宗介のマンションまで来るとまた階段を駆け上がる。
携帯電話を持って居る事も忘れて、只ひたすらに宗介の元へ向かう。
通路を抜けた先にある見慣れた扉。
すがり付くように駆け寄り、インターホンを何度も押す。
「こんな時に何してるのよ!?」
我慢出来なくなったかなめはドアノブを引っ掴みガチャガチャ動かす。
施錠はされてなく、勢い余って転けそうになりながら部屋の中へ滑り込んだ。
明かりは付いておらず真っ暗でまるで人の気配を感じない。
流石のかなめでもすぐに異変を察知する。
「どうしたの?」
玄関を上がり中へ進む。
通路の明かりを付けようとスイッチに手を伸ばしてみるが、電気は通っておらずどれだけ押しても作動しない。
「明かりが付かない。宗介!!」
リビングの扉を開け、中がどうなって居るのかを見たかなめ。
そこはもぬけの殻で人が住んでる形跡が全くない。
家具どころかカーテンすら撤去され、静まり返った空気だけが伝わって来る。
「どうして……」
突然居なくなった宗介。
かなめは何も聞かされてないのでその理由は検討も付かない。
そこでようやく理解する。
今、自分は1人なのだと。
「どうして? 何で!? 何処に行ったのよ!!」
大声で叫んでも何も変わらない。
応えてくれる人も居ない、助けてくれる人も居ない。
ジリジリ見えないように姿を隠しながら迫る暗殺者の影にかなめは怯えながらも、決して心が絶望に打ちひしがれる事はなかった。
(しっかりしろ!! アナタはこんな所で何も出来ないまま死にたいの? 違うでしょアタシ!! 詰め寄られたらもう勝ち目はない。とにかく逃げないと、アタシ1人で何とかしないと)
決断を済ませたかなめは宗介の部屋から出た。
彼女の後ろをサムは軽快に走りながら付いて行く。
(残ってる手段は2つ。宗介が護身用に渡してくれた武器が学校に置いてある。それを取りに行く。もう1つは――)
通路を全速力で走りながら突き当りのエレベーターの所まで向かう。
まずはこのマンションから出なくてはならない。
息を切らせながら着くがエレベーターは到着しておらず、下の階から少しずつ登って来る。
(どうする? エレベーターを待つか、それとも隣の階段から降りるか)
考えて居る間にもエレベーターはまた1つ階を登って来る。
(もしかしてもう中に居るかもしれない!? だったら階段で降る。でも、もし鉢合わせたら絶体絶命!!)
悩んで居る時間は残されてない。
1秒たりとも余裕はなく、自分を狙う暗殺者が殺気をみなぎらせて迫って来る。
呼吸するのも忘れ張り詰める緊張。
グルグル駆け巡る思考。
頼りに出来る宗介はもう居ない。
生唾を呑み込み肺に酸素を取り入れた時、真っ暗な空から雨が降って来た。
「雨……」
不意に視線を外へ向けた。
向かいのマンションの屋上。
雨で瞬く間に水浸しになって行くコンクリートの屋上で、一箇所だけが不自然に濡れてない。
雨粒を弾き、姿を消して彼女を凝視して居る。
「まさか!?」
気が付いた時にはもう遅い。
ECSの不可視モードを解除したASが姿を現した。
片手にはライフルを握り、赤い一つ目がかなめを狙って居る。
(もう逃げられない!! みんな……宗介!!)
こわばって体が思うように動かない。
戦闘訓練も受けてないかなめが武器もなしにASに勝つ方法もなかった。
視界の景色がスローモーションになり、死の恐怖を感じる。
逃げれない、戦えない、考えられない。
破裂するかのような心臓の鼓動が頭に響く。
目標を捉えた相手は決してかなめを生かして返す事はない。
トリガーが引かれ、マズルフラッシュと同時に鉛の弾が目標目掛けて大量に発射される。
「乗れ」
「え……」
腕を強引に引っ張られエレベーターの中へ引きずり込まれた。
コンクリートと鉄を破壊する爆音が響く。
煙が舞い込んで来る。
数秒後、エレベーターの扉が閉じて1階に向かって降って行く。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」
肩を大きく動かし、力の抜けた体を壁へもたれ掛かけた。
何が起こったのか状況が理解出来ず、目を見開いたまま大きく息を吸う。
大きく揺れるエレベーターの中で何とか首を傾けた先にはヒイロの姿があった。
「ヒイロ……君」
「話をして居る暇はない。走るぞ」
下まで到着し扉が開かれると、また腕を掴まれかなめは強引に走らされる。
雨が降る中をとにかく駆け抜けるしかかなめに出来る事はなかった。
「あのASは?」
走りながら振り返るかなめは、自分を襲って来たASが屋上から跳躍するのを見た。
難なく濡れたアスファルトに着地し、背を向けて逃げる2人に狙いを付ける。
住人が多く居る街中でも敵は躊躇なくライフルのトリガーを引いた。
「キャァァァッ!!」
かなめが上げる叫び声は次々に起こる爆発音にかき消される。
夜の闇に光る閃光。
バラバラに砕けるアスファルト。
風穴が開く車。
燃料に引火し周囲を巻き込んで大爆発を起こす。
ヒイロに腕を引っ張られるがままかなめは走る。
そして彼女を中心にして広がる炎と悲鳴。
関係のない人を巻き込んでも敵は全く気にしてない。
(こんな街中でも撃ってくるなんて。これが戦争なの?)
膝を曲げ跳躍したASが一瞬で2人の前に回り込み、駐車されて居た軽自動車を踏み潰す。
立ち塞がるASは再びライフルのトリガーを引いた。
「右だ!!」
ヒイロの声を聞き、言われた通りに急いで次の道を曲がる。
2人が横並びになれる程度の狭い道。
照準を定めようとするが、電柱が邪魔になって上手く出来ない。
それでも構わずトリガーを引き、弾丸がマンションのコンクリートを壊し住人達の声が聞こえて来る。
「地震か!? テレビはどうなってる?」
「ねぇ、アレってASじゃないの?」
「オイ、攻撃してるぞ!! 逃げるんだ!!」
「ナニナニ、何なの!?」
人々の動揺は波紋の様に広がる。
日本では起こるテロ活動はA21のベヘモス以来で、その傷も消えつつある中での襲撃。
みんなこんな事が起こるなど微塵も考えておらず、どう動いて良いのかもわからない。
かなめは自分のせいでこうなってしまったと悩んで居た。
(アタシのせいで……どうしたら良いの? 宗介)
ライフルの弾丸がまた1台の車を吹き飛ばした。
狭い道から大通りへ抜け、雨が降る夜でもたくさんの明かりが点灯して居る。
「待って!! ここじゃ他の人も巻き込まれちゃう。それに逃げる場所も――)
「今は余計な事を考えるな」
立ち止まる事は出来ない。
止まったら最後、待って居るのは醜い肉片に変わり果てた自分の体。
『そこのAS、動くな!!』
そんな中聞こえて来たのは野太い男の声。
見ると自衛隊の第2世代型ASの96式が数機、かなめを襲うASに立ち塞がった。
練馬駐屯地に配属されて居る赤城 龍之介はコクピットの中で敵を照準に収めながらも、初めての実戦に体へ緊張が走る。
(見た事のない機体だな。カスタマイズされたブシュネルともサベージとも違う。テロリストが何処であんなモノを)
考えながらも敵への注意は怠らない。
いつでもトリガーを引けるように操縦桿には指を掛けているし、照準も完璧に定まって居る。
『これは警告である。1歩でも動けば――』
赤い一つ目のASはその言葉を無視して邪魔なブシュネルを捉える。
ライフルを向け、相手を殺そうと弾丸を発射した。
『回避行動!!』
旧型の機体ではあるがまだまだ俊敏な動きを見せてくれる。
散開して回避行動を取りながら、赤城は目標に向かってトリガーを引いた。
間違いなく照準に収まってた筈の敵AS。
だが後頭部から青白いポニーテールを生やすと不可視の力が弾丸を寸前の所で止めてしまう。
『なんだぁ!?』
「あのASもラムダドライバを搭載してる!!」
かなめも数回だけ見た事があるラムダドライバが引き起こす現象。
宗介のアーバレストもそうだ。
アレの前には通常兵器は役に立たない。
「あぁっ!?」
かなめが見て居る前で1機のブシュネルが撃ち抜かれた。
固いフレームもネジ1本までバラバラに解体され、元の姿がどんなだったのか完全にわからなくなる。
このまま食い止められる時間は数分程度だ。
「かなめ、走れ」
「ヒイロ君……」
「アイツは俺が倒す。だから1人で走れ」
ガンダムの性能は他と比べてもずば抜けて居る。
だがラムダドライバ搭載機を相手にした場合、どちらが勝つのかはかなめにもわからない。
もしかしたら太刀打ち出来なくて一方的に負ける事だってある。
それでも難なく言い放つヒイロの言葉をかなめは信じた。
絶対に出来ると信じさせてくれる。
「わかった、アタシ走る。こんな所で死んでたら宗介に会えないもの」
「絶対に振り向くな。立ち止まらずに進め。良いな?」
「うん!! ヒイロ君も」
そう言ってかなめは雨の中を力一杯走る。
以前に言われた時の様に曖昧な言葉で返すのではなく、ハッキリ意思を持って返事を返した。
それが僅かながらでも力となり、彼女を突き動かす。
///
また1機。
人型の造形が只の鉄くずへ変わり果てる。
ラムダドライバ搭載機、コダールに搭乗して居るユイランは最後の1機にライフルの銃口を突き付けた。
「少し時間をロスした。180秒で追い付く」
目の前の相手にはもう抗うだけの戦闘力は残されてない。
片足を失い、武器も失くなった。
(こ……ここまでか。練馬レッドドラゴンのリーダーの俺がこんな体たらく)
最後の一撃を受ける覚悟を決める赤城。
だが、月光に翼が舞う。
「来た……あの時の」
「今度は何だぁ!?」
真っ白な翼を羽ばたかせ舞い降りる。
「機体状況は70パーセント、だが仕留めて見せる」
シールド裏からビームサーベルを引き抜いたウイングガンダムは、コダール目掛けて上空から斬り掛かる。
名前はサムに決定しました。
感想に書いて下さった皆様、ありがとうございます。
さて、次回はヒイロのガンダムとユイランのコダールとの戦闘です。
どちらが勝つのか!?
ご期待下さい。