お久し振りです、皆さん!
約13日ぶりの投稿ですね。
いや、お前誰だよとか言わないでください。
遅れたのは謝罪しますからぁぁぁぁぁぁ!!!
久し振りの本編です。
浅上葵side―
「最近暇ねぇ~。何か楽しいことはないかしら?リニス。」
「急に暇アピールをするためだけに私の研究を邪魔したのだというのなら今すぐ叩き出しますよ?葵。」
「あらら、怖い怖い。別に用事はそれだけじゃないわよ。だからその手に持っている銃のようなものを降ろしてくれないかしら?」
最近本当にすることが無くて暇になってきてしまっている。違法研究所を潰しに行こうにも中々その場所が見つからず出来ない。なら管理局の裏に潜んでいる豚どもを殺そうと思っても動きが無いせいで手が出しにくい。そんなことが続いているせいで私達黒蜘蛛団のメンバーは最近暇を持て余して鍛錬ばっかりしていたり、近くの次元世界に魔力生物撲滅ツアーをしに行ったりしている。そんな暇を持て余しながらも私はリニスの元へやってきている。
「そうですか、他に用事があるなら仕方がありませんね。・・・折角最近偶々できた“量産型レーザー銃”が試し撃ち出来ると思ったんですが。」
「偶々できたのに量産型っていうのが恐ろしいわね。それに私の用事なんてあなたにはお見通しなんじゃないの?」
「・・・・・・・・明日の公開意見陳述会ですか?」
「えぇ、正解よ。そろそろ力を蓄える段階も終了にしようと思ってね。本格的に動き出してもいいんじゃないかと思ったのよ。」
「急すぎませんか?確かあなたの予定上後2年ほどは動かないという予定だったと思いますが?」
「う~ん、確かにそう言う予定だったね。だけど、後2年も放っておいたら面倒なことになりそうな集団がいるでしょ?まぁ、私達が負けるとは思ってないけどね。」
「確かに機動六課は脅威となるでしょうが・・・・・。それと慢心はいけませんよ?」
「慢心?違うわよ。これはあくまで慢心ではなく自信よ。あの子達には悪いけど現段階でクイントさん1人にあしらわれるようでは2年後も目に見えるわ。」
確かに機動六課のフォワード陣は機動六課が設立された当初と比べればかなり強くなっている。精神が不安定だったティアナちゃんも今では立派な参謀としてやっていけるだけの力をつけている。猪突猛進癖のあったスバルちゃんもある程度のテクニック技を覚え始めている。エリオくんやキャロちゃんも自分の特技を見つけてそれを伸ばすのに一生懸命だ。だけど、私達とは鍛えてきた年数が違う。いくら指導している教官がよくても戦闘の経験はこちらが断然に上だ。
「でしたら何も今すぐに始めなくてもいいんじゃないですか?」
「・・・・・・・・レジアス・ゲイズ。」
「っ!?・・・・・・そういうことですか。分かりました。私の方から全員に伝えておきます。」
「お願いね。」
私が呟いた名前を聞いた瞬間、先程まで反対していたリニスが素直に頭を下げて全員に連絡を取り始めた。レジアス・ゲイズ。時空管理局地上本部のトップ的存在で首都防衛隊の代表。階級は中将。管理局員の中でも武闘派として扱われ、過激な発言などが多く、また組織の運営において自身の思想を強引に押し通すワンマンな傾向から、同じ時空管理局の次元航行隊などから危険人物としてマークされている。同時に地上本部の裏としてもかなりの権力を持っている。それと同時に・・・・・・。
「私の家族を殺した罪。とくとその身に味わってもらおうかしら・・・・。」
私の家族を殺したのは最高評議会。だけど、実際にあの仮面の集団に命令を下したのはレジアス・ゲイズであることが長年調べたおかげでようやくわかった。あいつは最高評議会から私の父を殺すことを命じられてあの集団を金で雇ったらしい。本当にここまでのことを調べるのには苦労した。でも、復讐をしなければならない相手が増えてくれたのは嬉しい誤算だった。うふふ、明日が今から楽しみで待ちきれないわね♪
sideout
はやてside―
「であるからして、これからの地上本部の・・・・・・・・・。」
今日は管理局の公開意見陳情会や。今は会議が始まってから約2時間ってとこかな?今回機動六課は依頼により地上本部の警護を総出で務めとる。私とシグナム、アインスが会議室内を、なのはちゃんとフェイトちゃんがビル内を、ヴィータとツヴァイ、フォワード陣がビル外をそれぞれ警護して貰っとる。今のところ特に襲撃とかは無いみたいやけど一応何があるかわからんのやから備えとかなあかんよなっ!?
「おい、なんだ今の振動は!?」
「なっ!?電気が!?」
「しまった!防護壁が閉まるぞ!!!」
「我が主!」
「閉じ込められたか!?」
「AMF濃度が高い。魔力が結合できなくなっています。」
防護壁が降りたのを見た瞬間、アインスとシグナムが駆け寄ってくるのがかすかやけど見えた。魔力が結合できんせいで通信も通らへん・・・・・・やられた!会場内は軽いパニックに陥りかけとるけどこの状況を鎮めるんは少し私だけだと荷が重い。カリムやシスターシャッハの力を借りようと思うて近づこうとした時、急に壇上近くの床に魔方陣が展開された。そんな、嘘やろ!?こんなにAMF濃度が高いのに一体どうやって!?あぁ、もうっ!考えとる暇もあらへん!
「シグナム、アインス!誰か転移してくるで!!!」
「馬鹿な!この濃度でどうやって!?」
「知らん!とりあえずあの魔方陣の側へ!」
とりあえずすぐに現れた魔方陣と壇上のお偉い方の間に滑り込むように入った瞬間、魔方陣によって1人の女性が転移してきおった。紫色の髪をポニーテールのように縛り、その身を包む服はシスター服のようなバリアジャケット。手には黒い鉤爪のようなデバイスを付けた葵ちゃんが私達の前に現れた。なんでや・・・・・なんでこのタイミングで葵ちゃんが来るんや!?タイミングが悪いにも程があるで!?
「皆さん、どうもこんにちは。私が広域SS級次元犯罪者の浅上葵です。以後お見知りおきを♪」
「一体何しに来たんや?それにこのAMF濃度の中でどうやって魔法を使っとるんや?」
「アハハ、敵に対してそんな情報を教えるわけないでしょ?まっ、ここまで濃いと私も魔法は使えないんだけどね。でも、デバイスすらないあなた達を捻り潰すくらい簡単にできるわよ?」
「なら、私ならどうですか!」
私と葵ちゃんが話しているところにシスターシャッハが殴りこんできた。武器も持たずに葵ちゃんへと突っ込んでいったけどそこは流石聖王教会の騎士なだけはある。一気に間合いを詰めて殴り掛かったみたいやけど、その拳は葵ちゃんに軽くいなされて体勢が崩れたところに腹部への容赦ない膝蹴りをもろうてしもうた。
「シャッハ!?」
「全く、私がまだ話しているのになんでいきなり殴り掛かってくるのかなぁ?激しく邪魔なんだけど?」
「おい、お前の目的は何だ?この犯罪者めが。」
「あぁん?私に気安く話しかけるんじゃないわよ、この屑が。まっ、いいわ。私が用があるのって今回はあなただし。まぁ、これから少し待てばあなたに合わせたい人が来るからそれまで少しお話ししましょう?レジアス・ゲイズ中将。」
「わしの名前を知っているか・・・・。」
「それは勿論♪」
私の後ろに座とったレジアス中将と葵ちゃんが何故か私を挟んだまま話を続けとる。さっき蹴り飛ばされたシスターシャッハにはカリムがついとるから多分大丈夫やな。それよりも気になるんは葵ちゃんの態度やな。レジアス中将が話しかけた瞬間のあの殺気は一体何なんや?それにもう少ししたら誰かがここに来るっていうのはどういう意味なんや?
「私としては葵ちゃんにはこのまま何もせずにお帰り願いたいところなんやけどなぁ?」
「ん~、それは駄目ね。私にはどうしてもやらなきゃいけないことがあるから。」
「やらなきゃならんこと?それは何や?」
「そこにいる男の抹殺。」
葵ちゃんの答えを聞いて今まで少しざわついとった会場が一瞬で静まり返った。葵ちゃんが指さしとるのは私の後ろに立っとる人物、レジアス中将やった。まぁ、最初からなんとなく予想は出来とったんよ?なんせ殺気を向けとったのに用があるゆうとったしな。私としては別にレジアス中将がどうなろうと興味はないんやけどとりあえずここは守るべきなんやろうなぁ・・・・。
「ほう?わしを狙うか。それで、お前の目的は何だ?地上本部のトップを殺すことによる混乱が狙いか?」
「いいえ、そんな大それた用事じゃないわ。私のはただの・・・・・・私怨よ♪」
「っ!?我が主!お下がりをっ!!??」
「邪魔よ、シグナム。どきなさい。」
「シグナム!!!」
葵ちゃんの動きを警戒したシグナムが私の前に立った瞬間、何かによって吹き飛ばされた。よく見ると葵ちゃんの手のデバイスが右手だけ解除されて右手の指先から何かが出とるような気がする。コレがなのはちゃんが言っとった、なのはちゃんのお父さんから貰ったちゅう鋼糸か!?でも、人1人を吹き飛ばせる威力なんて聞いとらんで!?今の一撃だけでシグナムが戦闘不能になるっちゅうんはどうゆうことや?
「あなた達魔法に頼り過ぎなんじゃないの?そうでなくても最近AMFなんていう魔力を結合できなくなるものを使ってくる相手と戦ってるっていうのにこれじゃダメダメね。基礎訓練からやり直してきなさいな。」
「う~ん、うちの子らは皆魔法合ってなんぼやからなぁ。今度色々考えてみるわ。だけど、今日この場でもどうにかして止めてみせるで!1人が駄目なら人海戦術や!」
私の言葉と同時に会場内に控えとった護衛が全員葵ちゃんに向かって突っ込んでいった。これでやっと葵ちゃんを捕まえたと私が思うた時、全員の動きが急に止まったように見えた。いや、実際に止まっとった。全員体を動かそうとしとるのにピクリとも動いとらん。全員が慌てとる真ん中に葵ちゃんが両手をクロスさせるような形で立っとるのが見える。そのまま葵ちゃんは拳を握るという動作だけで20人近くおった護衛を一瞬で気絶させてもうた。葵ちゃんが腕を一振りすると全員葵ちゃんの周りに崩れ落ちてしもうた。
「・・・・・・・で、まさかこれで終わりなんて言わないわよね?は・や・て♪」
「あ、あはははは~。・・・・・・終わりです。」
もう打つ手がないのがわかったのか葵ちゃんは私の横を悠々と通り過ぎて壇上のレジアス中将へと向かって行った。それを私は通してしもうた。思い返せば私は油断しておったのかもしれん。今まで葵ちゃんが機動六課へ行ってきたソフトな犯罪を見ていたせいで気が緩んどったのかもしれん。少なくとも私はこの後、葵ちゃんがあんな行動をとるなんてことは予想もしとらんかったんや。
sideout
久し振りにSSを書いたため遅筆&駄文になった最新話でした。
で、今まで13日間何やってたかと申しますと・・・・・。
TF6を買って大はしゃぎして遊んでました、ごめんなさい!!!
いやぁ~、某蟹の「おい、デュエルしろよ」はいいセリフですよねwww
それでは皆さん、次回もルールを守って楽しくデュエル!!!
というのは冗談で感想と評価お待ちしております!