暇つぶしに転生させられるって酷い   作:百鬼夜行

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すいません!遅れました。

理由としては・・・・遊戯王の新しいパックを買ったせいということで。

とりあえず本編をどうぞ!



第七十七話

 

フェイトside―

 

午後の仕事がかなり早めに終わり、余裕が出来た私はなのはの部屋に行くことにした。ヴィヴィオのことも気になるし、もしかしたらまだ2人揃ってお昼寝してるかもしれないしね。だけど、なのはの部屋について私が見たものは完璧に私の想像を超えていた。そこでは寝ぼけているヴィヴィオに対して慌てているなのはが何かしらの説明をしていた。問題なのはその様子をなのはの側でクスクスと笑いながら見ている葵だ。

 

「それで・・・・・、ママとその人は何をしてたの?」

 

「え、えっとね?こ、子供が知らなくてもいいことだよ?」

 

「ふふふ、あら?いらっしゃい、フェイト。見てこの状況、面白いわよ?」

 

「いや、ほぼ葵が引き起こしたことだよね?確かに見てるだけなら面白いかもしれないけど・・・。」

 

「気にしなくてもいいわよ。ほら、こっちにいらっしゃい。一緒に楽しみましょ?」

 

身体が勝手に葵の横へと引き寄せられていくという不思議な経験をしてしまった。葵が手招くだけでフラフラと身体が近づいて行ってしまうんだから本当に不思議だ。コレも葵に対する愛ゆえなのだろうか?一先ず葵の横に座ると葵が私を優しく倒して膝枕をしてくれた。何これ、凄い。前から思っていたけど葵の膝枕って凄く落ち着く。更に頭を撫でてくれることで落ち着き度が倍になる。こうしてのんびりしてるのが至福だなぁ・・・・・。

 

「いやっ、だからそれは・・・・・ねぇ?葵ちゃん、って!フェイトちゃん何してるの!?」

 

「ん~、葵に膝枕してもらってる。」

 

「あぁ~、いいなぁ~。ママ、私にもして~。」

 

「うわっ、ヴィヴィオ、急に飛びついたら危ないよ?ほらしてあげるからこっちおいで。」

 

「フフッ、こうやって見てると本当に親子みたいね。・・・・父親は誰かしら~?」

 

「うぅ~、葵ちゃ~ん。」

 

どうやら今日の葵はなのはを苛めるために来たらしい。さっきからすごく楽しそうな顔で答えにくい回答ばかりをなのはに投げかけている。なのはも涙目になりそうになりながら膝枕をしてあげているヴィヴィオの頭を撫でている。でもあの姿を見てると本当になのはがお母さんみたいに見えてくるから不思議だ。そう思っていると私の頭を撫でていた葵の手の動きが変わって耳を掠めるような撫で方に変わった。耳が弱い私からしてみればかなりの拷問だ。

 

「んっ・・・・・ふぅ・・・、ちょっと葵。今は・・・・・・。」

 

「フフッ、私はただ撫でてるだけよ?フェイト。本当にあなたは可愛いわね。」

 

「ところであなたは・・・・誰?」

 

ヴィヴィオの質問で私となのはが固まった。そう言えば葵は犯罪者でありはっきり言ってヴィヴィオにその正体を明かすのはまずい気がする。まだまっさらなヴィヴィオにとってはかなり悪い要素になるのは目に見えている。だけど葵はにこやかに笑いながらもヴィヴィオの質問への受け答えを始めた。

 

「そう言うことを聞くときは自分から名乗るのが礼儀というものよ?お嬢さん。」

 

「う~ん、そうなの~?・・・・私はヴィヴィオ!お姉さんは?」

 

「うん、よくできました。私は浅上葵。あなたのママのお友達よ。よろしくね、ヴィヴィオ。」

 

「葵さんかぁ~、よろしくお願いします!」

 

「フフッ、ヴィヴィオはいい子みたいだからこれあげるわ。」

 

「わぁ~い、飴だぁ~!ありがとう、葵さん!」

 

「ちょっと、葵ちゃん。甘やかしすぎだよ!」

 

「あら、なのはも欲しかったの?じゃあ、あげるわ。口を開けなさい。」

 

「えっ?あ~~~ん。・・・・・じゃなくて!!!」

 

「ほら、フェイトにもあげるわ。お食べ。」

 

「パクッ・・・・・。うん、久しぶりに食べた気がするけど甘くて美味しいね。」

 

葵がどこからともなく取り出した飴を3人で舐める。私の味はレモン味だったけどなのはやヴィヴィオも同じ味なのかな?・・・・というよりもなんで飴をどこからともなく取り出せたの?まさかいつも常備してるっていう訳じゃないだろうし・・・・。まぁ、考えるだけ無駄かな?葵の考えが読めたことがないし。

 

「そう言えば葵さんは何をしに来たんですか?」

 

「そうねぇ~?強いて言えばあなたを見に来たっていうところかしらね?話を聞いて興味が湧いたのよね。・・・・果たして聖王のクローンがどれだけの力を持っているのかね。」

 

「葵?どうかしたの?」

 

「いいえ、何でもないわ。」

 

葵が最後に言った言葉が聞こえなくて聞き返したら何でもないと返されてしまった。でも確かに最後の言葉を言う時の葵の顔を私は見た。一瞬だったけど葵がヴィヴィオのことを値踏みするような面白がるような目で見ているように見えた。もしかして葵はヴィヴィオが誰のクローンであるか知ってるのかもしれない。けど、聞いてもきっと教えてくれないんだろうなぁ~。

 

「なのは隊長!ヴィヴィオ起きました・・・か・・・・?」

 

「こらっ、スバル!もし寝てたらどうするの・・・よ・・・・。」

 

「あっ、2人ともいらっしゃい。ヴィヴィオ、スバルとティアナに遊んでもらう?」

 

「う~ん、葵さんと遊びたいな!」

 

「あら、私をご指名?うふふふ、高くつくわよ?・・・・なんてね。」

 

そう言いながらも葵は優しく私の頭をどけてから起き上がって向かってきていたヴィヴィオを抱きかかえた。そのまま近くのソファーに連れて行って遊んであげている。もしかしなくても葵って子供好き?なんだか意外だったなぁ。子供なんて大嫌いとか言いそうだなと思ってたのに。あっ、でも碧の方は本当にそう言いそうだね。

 

「で、いつまで固まってるの?ティアナ、スバル。」

 

「はっ!?ふぇ、フェイトさん!今目の前に浅上葵がいたような気が・・・・・。」

 

「うん、あっちでヴィヴィオと遊んでくれてるよ?ティアナ。」

 

「なっ、何で機動六課の内部に入り込めてるんですか!?」

 

「それはほら・・・・・ねぇ?なのは。」

 

「うん、まぁ・・・・・ねぇ?」

 

「「葵(ちゃん)だから。」」

 

「・・・・・今それで納得しそうになった自分が怖いです。それとそろそろ元に戻りなさい、スバル!」

 

「ぎゃんっ!?てぃ、ティア!あっ、あそこに浅上葵が!!!」

 

「・・・・・・はぁ、本当に何も聞いてなかったわけね?」

 

ティアナに殴られて涙目になりながらも葵を指さすスバルに対してもう一度ティアナの拳が振り下ろされた。スバルはまるで犬が蹴られた時のような声を出して倒れた。・・・・最近ティアナの拳の威力があがってるような気がするのは気のせいかな?そしてそれを毎回喰らっても起き上がれるスバルの耐久力って凄いよね。

 

「ほらほら、喧嘩はよくないよ?」

 

「うぅ~、そ、それを言うならフェイトさんだってなのはさんやアインスさんとよく・・・・・。」

 

「ちょっ、スバル!この馬鹿!!!本当に申し訳ありませんこの馬鹿が・・・。」

 

「ぎゃわんっ!!??」

 

「にゃははは、別にいいよ、ティアナ。それに私達のあれは喧嘩じゃないから。・・・・・・あれは戦争だよ。」

 

「「ひっ!!??」」

 

私となのはの間に飛び散った火花を見てティアナとスバルが抱き合いながら縮こまって震え始めた。そう、スバルが言ったように私となのは、そしてアインスは定期的に葵を取り合って模擬戦を行っている。この前の模擬戦の理由は確かアインスの葵と一つになった(ユニゾン)発言だったかな?あまりにもドヤ顔で言われたからちょっとむかついちゃった♪あぁ~、あの時はアインスが何故か2人掛かりで行っても倒せなくて悔しかったなぁ~。

 

「フェイトさん、ヴィヴィオは起きてましたか、って浅上葵!?」

 

「どうしたの?エリオくんっ!?ふ、フリード!!!」

 

「キュルグゥっ!?」

 

「はいはい、そんな危ないものをこんなところで撃とうとしないの。フェイトやなのはの綺麗な肌に火傷で傷がついたらどうするの?」

 

「「「止めた理由酷くないですか!?」」」

 

「あわわわ、す、すみません!」

 

「「「そしてキャロは素直すぎっ!!!」」」

 

部屋に入ってきたキャロが慌ててフリードにブラストフレアを撃たせようとしたけど、それはこっちを見てなかった筈の葵によってあっさり止められていた。その後の葵の発言に突っ込むフォワード陣(キャロを除く)の連携力は目を見張るものがあるね。そ、それに葵に綺麗な肌って褒められちゃった////これは嬉しすぎる。葵のために色々調べてお肌の手入れしててよかった♪それに葵もとても綺麗な肌をしてるよね。今度どんなことをしてるか聞いてみようかなぁ~。

 

「フェイトちゃんとなのはちゃんに話があるんやけど・・・。」

 

「チェンジで。」

 

「ぐはっ!?・・・・チェンジって・・・何を・・・チェンジすれば・・・・。」

 

「あなたのイメージを狸から狐に変えてきたら入室は許可するわ。」

 

「んな・・・無茶な・・・・それにここは・・・・・管理局や!!!がふっ!?」

 

「や、八神部隊長!!??」

 

入室してきたはやてに葵が黒糸で作った球が突き刺さって廊下へと突き飛ばした。更に文句を言って起き上がろうとしたはやてに対して追撃が入って扉は閉まっちゃったけど・・・・。ティアナが様子を見に行ったからきっと大丈夫だよね?うん、大丈夫だと信じよう。だってはやてだもん。

 

「ねぇねぇ、そう言えば葵さんって普段は何をしているんですか?」

 

「そうねぇ、私はあなたのママと同じく悪い奴らをやっつけているのよ。どうかしら?」

 

「葵さん、凄いです!!!」

 

「うぅ・・・・・、嘘やって叫びたいのに嘘とは言えんから叫べないなんて・・・・。」

 

葵の事実をかなりぼかした表現に対していつの間にかまた入ってきていたはやてが反応している。反応したって無駄だっていうことはもうとっくのとうに気が付いているはずなのに。そんなことだからいつまでたっても葵にはやてって呼ばれるんだよ?」

 

「五月蠅いわ!私の名前を悪口みたいに言わんといて!っていうかフェイトちゃんかなり黒いな!?」

 

「あれ?とうとう私の心を読めるようになっちゃったの?何それ怖い。助けて~、葵。」

 

「う~ん、助けてあげたいけどさっきのは途中から完璧に喋ってたわよ?まぁ、それでも私はあなたを助けるけどね。」

 

「そんな理不尽なぐふぅっ!?」

 

「葵ちゃんも容赦ないねぇ~。そしてはやてちゃんも懲りないねぇ~。」

 

「な、なのはさん。これってそんな言葉で済ませていいような状態ですか?」

 

「そ、そうですよ!八神部隊長、倒れちゃってますよ!?」

 

「うん、問題ないよ。はやてちゃんが倒れてるのはデフォルトだから。」

 

こんな話し合いを続けていた私達が気が付いた時にはもう葵の姿はなかった。ヴィヴィオによるとヴィヴィオを撫でてから倒れているはやてを踏んで出て行ったらしい。道理ではやてに見覚えのない足跡が付いているわけだ。はやて曰く踏まれた瞬間に整体と魔力安定を同時に行われたらしく体調がいいのがやけにむかつくと言っていた。また来てくれるといいなぁ~。今度はゆっくり2人きりの時に・・・・ね?葵。

 

 

sideout

 

 





えぇ~、遊戯王の新しいパックを買ったという話でしたが・・・・。
宝玉の強化来たぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!
ということだったんです。

実は作者は昔からの宝玉デッキを使用。
最近はギアギアやらクリフォートなどの展開の早いデッキに負けてばかりでした。
しかし!何故か今更になって宝玉の強化カードが出るという話を聞いて、いてもたってもいられなくなりました。

結果、箱買いして先導者、守護者、更には集結を無事ゲット。
これで勝てるといいなぁ~、などと淡い期待を浮かべています。


負ける未来しか見えねぇ・・・・・・・。


感想と評価お待ちしております!


クリフォートなんて大っ嫌いだ!!!


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