まだまだ続くオリジナル。
少し文字数が多くなりそうだったので途中で切りました。
シグナムside―
あのセットという相手と戦い始めたフォワード陣を観察しているが、なかなか戦い方が様になってきているようだな。流石、なのはやテスタロッサが指導しているだけはあるな。だが、相手が悪いな。どうやらかなりの手練れな上に戦闘経験も豊富に見える。あの相手を前にしてここまで戦えたのだからまだいい方か・・・・。
「うぉぉぉぉぉぉぉ！！！」
「≪いいスピードだけど脇の締めが甘い分力が入ってないよ、エリオ君。そしてティアナちゃんもうちょっと狙うタイミングを考えようか？いい狙いだけど味方が側にいるとこうやって味方で防がれるよ？≫」
「うぐぁっ！？」
「エリオ君っ！！！」
ティアナの撃った狙撃弾はエリオの頭をもって振り回すことで粗方叩き落されたな。それにしてもあの弾の防ぎ方はどことなく浅上を彷彿とさせるものがあるな。流石は浅上に鍛えられているだけはあるということか・・・・。しかし、エリオにもそこまでダメージが入らないように角度を調節して叩き付けている辺り浅上よりも人道的なのかもしれんな。むっ！？なんだか今凄い悪寒を感じたのだが・・・・・・気のせいか？
「フリード！ブラストフレア！」
「キュルクゥ～！」
「≪いい火力だけどこんなんじゃまだまだだね。私を倒したいなら地獄の業火でも持ってきなさいよ、っと！≫」
「う、うそっ！？フリードの火球を殴っただけで壊した！？」
「落ち着きなさい、キャロ！焦ってる状態で倒せる相手じゃないわ！スバル！エリオ！一気に攻めるわよ！」
「了解！行くよ、エリオ！」
ふむ、あのフリードの火球を殴るだけで相殺するか・・・。一応フリードは小さいモードではなく大きいモードになっているのだがな。今もエリオごとストラーダを持って振り回しているし、こいつの種族は本当に人間なのだろうか？あっ、エリオがとうとう吹き飛ばされたな。まぁ、ストラーダを大車輪のごとく回されたら流石に吹き飛ぶだろうな。むっ、スバルもストラーダで吹き飛ばされたか・・・。それにしても素晴らしい槍裁きだな。よほど師がよかったと見える。
「あの～、シグナム？」
「ん？どうしたツヴァイ。おっ、今度はティアナの弾幕を全て叩き落すか・・・。素晴らしい動きだな。」
「私達は参戦しないのでいいのでしょうか？」
「これは一応フォワード陣の経験値上げだと主は言っていたからな。その主からの命令がない限り私達が参戦するわけにもいくまい。」
「ですけどもうフォワード陣立つのが限界みたいですよ？と言うよりもよく立ててるなと思います。」
「よほど教導が厳しかったんだろうな。恐らくは高町教導官の方のな。」
「あぁ～。あっ、どうやら終わってしまったみたいですよ？」
「ふむ、どうやらそのようだな。」
私がツヴァイと話している間に戦闘は終わってしまったらしく、フォワード陣がスバル、ティアナ、エリオ、キャロ、チビフリードの順番で積まれている。その側には先程まで振り回していたストラーダを地面にさしたセットが佇んでこちらを見ている。あくまでそこは通さないと言った構え、実に素晴らしい！これは是非とも私も騎士として戦わなければならないだろうな！
「最初から全力で行くぞ、ツヴァイ！」
「は、はいです！」
「「ユニゾン・イン！！！」」
「≪ふぅ～ん？ユニゾンをこの目で見るのは初めてだなぁ～。リミッターが掛かってるみたいだけどどこまで頑張れるのか確かめさせて貰いますかっ！≫」
「烈火の騎士、シグナムとそのデバイスレヴァンティン、押してまいる！！！」
『ユニゾンデバイスのリインフォース・ツヴァイ、精一杯頑張るですぅ！』
「≪黒蜘蛛団No.7セット、ここは絶対に通さない！！！≫」
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！」
「≪だりゃぁぁぁぁぁぁぁ！！！≫」
私のレヴァンティンとセットの拳がぶつかり拮抗するがその拮抗は一瞬だけのものだった。結果だけ言うと私が吹き飛ばされた。拳と剣と言う差があったにも関わらず一撃で3mほど吹き飛ばされてしまった。これはリミッターのせいには出来ないな。だが、私は負けられないんんだ！
「飛龍一閃！」
「≪ブーストナックル！≫」
開いた距離を更に開けようとして魔力刃を飛ばしたが魔力を込めた拳で殴られて相殺されてしまった。更に連続で技を繰り出そうとしたが、次の瞬間セットが消えて気が付いた時には私は殴り飛ばされていた。飛ばされながらも先程まで私が立っていた場所にセットが拳を振り抜いた体勢で立っているのが見える。どうやって・・・・どうやって今移動した！？
『今から魔力探知で常時セットさんを補足してシグナムに知らせるですぅ！』
「すまないが頼む。先程の動き全く見えなかった。」
「≪作戦会議は十分？なら続きを始めましょう！≫」
『右ですぅ！』
ツヴァイの声と同時に右に全力で剣を振るう。そこには既に拳が迫っていて剣が途中で止まった。セットは顔を見ることは出来ないが少し驚いた感じで距離を開けると楽しそうに拳を握りしめた。それからも数回ツヴァイの助力のお蔭でセットの速さに対抗できたが何とか受け止めるのが精一杯で有効打は入れられなかった。再び距離を離した時、こちらを見ていたセットの方から珍しくも話しかけてきた。
「≪あなた凄いわね。ううん、あなた達凄いわねと言ったほうが正確なのかな？私のスピードに対抗策を張れたツヴァイちゃんも凄いけどその指示に疑問を抱くことなく全力で剣をふれているシグナムさんも凄いわね。流石はベルカの騎士と言ったところかしら？≫」
「お褒め頂き恐縮だがそれでも有効打を入れられていないのだから充分お前も凄いと思うぞ？セット。」
『私もシグナムに指示を出すのがギリギリの速度ですぅ。』
「≪褒めてくれてありがと。でもそろそろ葵の方に行かなきゃいけないから勝たせてもらうよ？≫」
「ふっ、私も引けないのでな。通らせてもらおうか！」
私の声と同時にレヴァンティンとセットの拳が激突した。今度は何とか吹き飛ばされるということはなかったが、かなり手に衝撃がはしっている。正直に言ってかなり辛い。レヴァンティンを今すぐにでも取り落しそうだ。だが、烈火の将として、剣の騎士としてここで負けるわけにはいかんのだ！
『シグナム、左ですぅ！』
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！」
「≪うん、久しぶりに楽しかったわ。ありがとね、シグナムさん、ツヴァイちゃん。―――ブラスト・インパクト。≫」
セットの拳にレヴァンティンが当たった瞬間凄まじい衝撃が私の手にかかりレヴァンティンを吹き飛ばした。そんな隙をセットが見逃してくれるわけもなくカートリッジをロードしながらの2連撃が私に命中した。1発目でツヴァイとのユニゾンを強制的に解除され、吹き飛んだところに追いついてきてからの2発目で私の意識は暗転した。
sideout
シュテルside―
「パイロシューター！」
「アクセルシュート！」
私達の戦いは簡単に言えばユーリの無双です。そうでなくても元から固かった魔力障壁がここ最近さらに固くなっていて攻撃が通らない。そんな相手が近接を仕掛けてくるのですからあちらからしてみればキツイの一言でしょう。私はそんなユーリの援護のためにナノハの射撃魔法を相殺させています。それにしてもあのユーリに1人で勝てるアオイは一体何なのでしょうか？あっ、私の御主人様でしたね。
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！」
「くっ、やっぱり固いなぁ。どう？あの防御破れそう？ヴィータ。」
「駄目だな、全く効いてる気がしねぇ。それにしても前からこんなに後ろの腕細かったか？随分とスタイリッシュになってる気が・・・・。」
「当たりです♪前までのはただ魔力を適当に固めて作ってただけですけど、今のはかなり凝縮して作っているので硬度と速度が段違いなのです！これを思いついた葵はやっぱりすごいですぅ～。」
確かに前のユーリは魔力がエグザミアのお蔭で無限にあったせいか、戦い方は雑でしたからね。そこを直したアオイはやはり凄いのでしょう。魔力が無限にある相手に魔力の精密コントロールを教えようと思う人がどれだけいるかはわかりませんが、なかなかいないということだけはわかりますね。全く、そうでなくても強い人をさらに強くするのが好きな人ですね、アオイは。そんなところも好きなんですが。
「おいおい、どーすんだよ。リミッターなしでもきつい奴が更にレベルアップした状態で出てくるとか・・・、どう考えてもこの状態詰みじゃねぇか！」
「う～ん、なのはの砲撃でもあの防御は抜けないだろうしね。」
「そもそも砲撃を撃つチャンスなんてシュテルちゃんがくれないよ。」
「あぁ～、完璧に詰んでるな。だけどまぁ・・・・アイスの為だしょうがない！」
「「葵（ちゃん）を貰うためにも負けられない！」」
「準備はいいですか？さぁ、行きますよ～？」
そんなユーリの気の抜けるような声で戦いは再開されました。展開的には先程と全くと言っていいほど同じです。ナノハが撃つ魔力弾を私が片っ端から相殺させていく中で、ユーリがフェイトとヴィータの相手をしています。元々魄翼を使う時にはユーリ本人は動くことが出来なかったのですが、今では普通に魄翼を動かしながらも自分も動けているので
多対一ではかなり強いでしょう。
「ハーケンセイバー！」
「コメートフリゲン！」
「無駄です！」
「今だ！一気に仕掛けるぞ、フェイト！」
「了解！はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！」
フェイトが放った回転する魔力刃とヴィータが放った鉄球のような魔力弾がユーリの魄翼によって簡単に止められましたね。いえ、むしろこれは止められたのはユーリの方かもしれませんね。魔力刃と魔力弾によって魄翼が塞がっているユーリに対してフェイトとヴィータが突っ込んでいきますが・・・・・無駄ですね。何のために魄翼をあそこまでコンパクトにしたと思っているんですか？
「残念ですがそれはさせませんよ！―――魄翼・阿修羅！」
「えっ？きゃぁぁぁぁぁぁぁ！！？？」
「しまった！？フェイト！くっ！？どっけぇぇぇぇぇぇぇ！！！」
「フェイトちゃん！っ！？」
「あなたは行かせませんよ？ナノハ。」
2対目の魄翼によってフェイトが叩き落されました。ヴィータがフェイトの側に行こうとしましたが、それはユーリが邪魔していますね。ナノハが落とされたフェイトのところへ向かおうとしたのでブラストファイヤーで進行方向を塞ぎました。流石に当てることはできませんでしたか・・・。このまま落として終了になれば一番楽だったのですが。
「そこをどいて、シュテルちゃん。フェイトちゃんの様子を見に行かなきゃいけないんだから！」
「恐らくですがそこまでのダメージは入っていないと思いますよ？まぁ、どちらにしろここは通しませんが。」
「ディバインバスター！！！」
「ブラストファイヤー！！！」
「白熱してるところ悪いけどゲームセットよ。―――黒糸・バージョン楯。」
私達の砲撃は急に現れたアオイの持つ黒い盾に吸い取られてしまいました。私とユーリはすぐにアオイの側へと近づいて少し後ろに控えるように立ちました。アオイはそんな私達の様子を少し微笑みながら見てからナノハ達の方を見ました。フェイトはどうやら軽傷のようですでにヴィータと並んで立っていますね。
「ゲームセットってどういうことかな？葵ちゃん。」
「そのままの意味よ。外の戦闘がもう終わったとさっきセットから連絡があったわ。要するにあなた達の残り人数は5人。これでもまだ私達とやり合う気はある？」
「あらら、やっぱりフォワード陣負けちゃったのかぁ～。まぁ、頑張った方なのかな？5人っていうことはシグナムさんもやられたっていうこと？」
「えぇ、ツヴァイちゃんもろとも吹き飛ばしたそうよ。さっ、話の続きは外でしましょう。シュテル、このスイッチ押して頂戴。」
「はい。これですね。」
私がアオイが手の平に乗せていた黒い箱状のリモコンにあった赤いスイッチを押した瞬間、周りの景色が一変した。
sideout
次回でオリジナルは終わりで原作に戻ります。
ユーリの魄翼が2対に！？
阿修羅とか言っているけど顔は増えません。
そしてクイントさんを強化しすぎた気がする今日この頃。
こんなつもりじゃなかったんや・・・・・。
最近GE2の高難易度ミッションをちょっとずつ終わらせているんですが。
高難易度9の辺獄の摩天楼で躓きました。
40分間経っても目標アラガミが出ない。
素晴らしい素材集めになりましたよ、ハイ。
この後友達とマルチで行ったらあっさりクリア。
何だったんだあの現象。
感想と評価お待ちしております！