暇つぶしに転生させられるって酷い   作:百鬼夜行

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ISの方も更新しているのでよければご覧ください。



第四十九話

トーマside―

 

俺とリリィがこの15年くらい前の世界に飛ばされた時に同時に転移されてきた反応の元へと俺達は飛んでいた。それにしても過去に来たってことは八神指令やヴィータ師匠、更にはあの人に会う可能性があるってことだよなぁ・・・。前者2人も嫌だけど後者に関してはできれば絶対に会いたくないな。

 

<反応こちらへ接近。後1分後に対面します。>

 

「反応がこっちに来てる?こっちの反応に気が付いたのかな?どう思う?リリィ。」

 

「そうだね。でも、もしかしたらあっちの反応も敵かもしれないから気を付けて?」

 

「了解!そろそろ来るか?」

 

「あなた達がこちらに来ている反応ね?ん?魔力反応は2つあったと思ったけど・・・。もしかして融合機?」

 

「・・・・・・・・・。」

 

「あれ?どうしたの?大丈夫?お~~~い。」

 

「はっ!?こ、ここここ、広域SSS級犯罪者、あ、あああああ、浅上葵、さん!?ど、どどどどど、どうしてここに!?」

 

「(どうしよう!トーマ!?浅上葵さん相手に太刀打ちできる気がしないよ!状況はいつもの八神指令の無茶振りより酷いよ!?)」

 

「(お、おおおおお、おちつけ、リリィ!だ、大丈夫だ!あの人がまだ敵にまわったという証拠はない!)」

 

「大丈夫?顔真っ青になってるけど?それとその全身タトゥー何?まぁ、私も出そうと思ったら出せるけど。」

 

ど、どうすればいいんだ!?まさかこんなところでいつも訓練だと言って八神指令に無理矢理突撃命令を出される対象の広域SSS級犯罪者、浅上葵さんに会うことになるなんて!!いつもどうあがいてもボコボコにされているのに!と言っても魔力吸収だけで済ませてくれるから優しい?のかもしれないけど!でも、一回八神指令に伝えろって言われたことを話したらマジで八神指令より怖くなった。というよりもなんか後ろに鬼が見えた気がする。あの時は本当に容赦なかったなぁ・・・・。

 

「未来の私はこの子に何をしてたのかな?お~~い、聞こえてる?大丈夫?」

 

「あぁ!?す、すすすすすす、すいませんでした!!!聞いてませんでした!!!」

 

「ごめんなさい!許してください!悪気があったわけじゃないんです!!!」

 

「いや、そんなに謝罪されても困るんだけど?まぁ、怒ってないから頭上げなよ。」

 

「「はい!!!」」

 

「(トーマ、トーマ!大変!よく見たら葵さんの体に違う部分が!!!)」

 

「(どうしたんだ?リリィ。・・・あれ?そう言われれば少し違和感が・・・。)」

 

「(それがね?胸部のサイズが小さいような気がするの!)」

 

「(た、確かに違う!?そう言えばこの葵さんさっきから俺達のこと知らないみたいだったし・・・。まさか、敵!?)」

 

「(偽物だったら勝てる・・・・・かな?一応戦ってみる?)」

 

「(そうするか!偽物だった時の痛手が酷い。)」

 

「あのさぁ、さっきから全部丸聞こえなんだぁ?覚悟はいいかなぁ?ちょっと聞き捨てならないことも融合樹ちゃんから言われたしねぇ?」

 

「リリィ―――!!??どうしよう!?これはもう戦闘しかないのかな?」

 

「仕方ないよ、トーマ!殺傷設定だけは一応切っておくから頑張ろう?」

 

「私を前にして話してる余裕があるなんて素晴らしいわね。―――抑えろ、黒蛇。」

 

「「い、いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!??」」

 

俺達はそのまま葵さんの左腕から突如現れた黒い蛇に絡みつかれて魔力を吸い取られてとあるビルまで引きずられて行った。そこのビルで待っていたのはなぜか同情したような目で俺達を見つめてくるヴィヴィオとアインハルトだった。まぁ、葵さんがこっちに来た時点で同情されるのはわかる気がするよ、うん。でも、出来れば止めて欲しかったなぁ。

 

 

sideout

 

 

浅上葵side―

 

「とりあえずあなたとそちらの女性は未来から来たってことでいいのよね?」

 

「えぇ、そうです。」

 

「はい!そうなんです!」

 

「いや、そんなに固くならなくてもいいんじゃない?」

 

「「固くならないなんて無理です!!!」」

 

「はぁ・・・、もういいや。それで?あなた達の名前と来た年数を教えて欲しいんだけど?」

 

「えぇっと、俺はトーマ・アヴェニールで新暦82年から来ました。こっちはリリィ・シュトロゼックで俺と同じ年代からですね。」

 

「えぇっと、私とトーマは切っても切れない関係と言いますか・・・。」

 

「OK。ストップだ、リリィ。その言い方は何か間違ったとらえ方をされる可能性がある。俺とリリィはパートナーこれでOK。」

 

「了解!・・・とまぁ、そんな感じです。」

 

「ふ~ん、お幸せに?」

 

「だから違いますって!!!」

 

「でも、いい(一生の)パートナーになってくれそうじゃない?」

 

「なんかすごい伏字があった気がする!?とりあえずヴィヴィオたちの紹介をしてもらえませんか?」

 

「私は高町ヴィヴィオです!私達が来たのは新暦79年だったからトーマ達とは3年ほど前になるんだね。」

 

「ヴィヴィオさんと同じ年代から来ました。アインハルト・ストラトスです。」

 

「じゃあ、最後に私は浅上葵。私がこの年代から近いとこかな?確か新暦71年だったはずだし。で、現在が新暦66年と・・・。私が5年先、ヴィヴィオちゃん達が13年先、トーマ達が16年先の未来から来たってことね。」

 

「とりあえず自己紹介も終わったし、今後どうするかを決めようよ。」

 

「そうねぇ、正直私達ってどこかの誰かさんが起こした時間移動に巻き込まれたってことでいいのかな?だとしたらその時間移動者を見つければすべて解決ね。まぁ、移動させないとか間抜けなことを言い出したら私が脅すから安心してていいわよ?」

 

「「「「全然安心できません!!!葵さんは大人しくしててください!!!」」」」

 

何でだろう・・・。全員に強く拒否された。私は未来でこの子達に一体何をしでかしたのかな?怖がられ方が普通じゃないんだけど?特にトーマとリリィって名乗った人達は・・・。リリィちゃん可愛いのに・・・。私が可愛い娘になびかない筈ないと思うんだけどなぁ・・・?

 

<敵反応あり。南西20㎞の地点に反応7つ。>

 

「それは本当なのか、銀十字?間違ってたら葵さんにビリビリにされかねないぞ?」

 

<再検索・・・・・。先程と同じです。>

 

「・・・・なんで私が本に当たらなきゃいけないのかな?アラクネ、あなたも一応お願いね?」

 

<はい、マスター。・・・・確かに反応が7つですね。ちなみにこの反応はなのは、フェイト、はやて、ヴィータ、ユーノ、ザフィーラの6名と未確認の反応が1つです。最後の反応はマスター達と同時に転移してきた反応と同じですね。>

 

「流石アラクネ。で?どうしましょうか?」

 

「会いに行けばいいと思いますけど。あまりこの年代のママ達と会って未来が変わる可能性があるのも嫌ですし・・・。」

 

「それは確かに問題だよねぇ・・・。まぁ、この時代の6人は私が相手をしておくからあなた達は未来から来たと思われる反応に会いに行きなさい。」

 

「そんな!?また葵さんだけに戦闘をさせるわけにはいきませんよ!」

 

「いやぁ、トーマの魔力吸収しちゃったしねぇ・・・。返せばいいんだろうけど面倒なのよね。」

 

「確かに俺は戦えませんね。・・・戦えたとしても八神指令とヴィータ師匠は絶対に合わないようにしないと。」

 

「私もなのはママとフェイトママに会いたいけど私がママ達の娘になれないのは嫌です!」

 

「・・・・なのはママだけじゃなくてフェイトママ?後でちょっと詳しく話を聞かせてもらおうかな?」

 

「た、多分想像してることとは違うので安心してください!!!」

 

「確かになのはさんもフェイトさんも仲がよろしいですが・・・。」

 

「へぇ・・・?それはちょっとこっちのフェイト達に釘打っておかなきゃね?私が行くから邪魔しないでね?それとトーマには飛行ができるだけの魔力を返すよ。」

 

「「「「イエス、マム!!!」」」」

 

「それじゃあ、行きましょうか!」

 

それだけ言うと私達は反応に向けて飛び立った。どうやら相手は6人と1人で別れてこっちに来ている。私達は私を先頭にして一気に突っ込む形で進んでいる。6つの影が見えた瞬間私以外は全員下に急降下してから加速して影を抜いていった。影も全員反応しようとするがその前に私が前に出ることで動きが止まった。そのまま私と6人、フェイト、なのは、子狸ちゃん、ヴィータ、ユーノ、ザフィーラは向かい合った。

 

「やぁやぁ、皆さん。お久し振り~。特にフェイトとなのはは久し振りだねぇ~。まぁ、あなた達からしてみれば何のことだかさっぱりだろうけどね♪」

 

「あ、葵ちゃんなの?で、でも成長してる?」

 

「葵、綺麗。葵が成長するとこんな感じなんだぁ。」

 

「いやいや、フェイトちゃんの方はもうちょっと違った反応しようや・・・。」

 

「お前が敵とかマジかよ・・・。」

 

「ちょっと話し合えないかな?いいや、話し合いだけで終わらせてください。」

 

「・・・・主だけは何としても守る。」

 

「うふふふ、各種それぞれの反応をありがとう。さぁ、私と殺しあう?それとも情報を提供して協力体制になる?どっちがいいかな?」

 

「「「「「「協力体制で!!!」」」」」」

 

即答された上に全員が一句たがわずはもってきた。これは少しだけ悲しいかなぁ~。私何かしたかなぁ?ちくせう。こうなったら小さいフェイトとなのはを弄って遊ぼう。左腕に出した蛇でなのはとフェイトを手元に一瞬で引き寄せると2人とも抱きしめて撫でてと弄くりまわす。最初は2人とも慌ててたけどだんだん私に身を任せるようになったからこのまま話を続けようかな?

 

「それじゃあ、子狸ちゃんかユーノ。説明よろしくね。」

 

「なぁ、その前に1つ確認してもええか?」

 

「別にいいよ?とは言ってもそこまで凄いことは答えられないけどね。」

 

「ほんまに葵ちゃんなんか?どうも成長してるみたいなんやけど・・・。」

 

「まぁね。大体5年後くらい先の姿かな?ちなみにフェイトやなのはも可愛く成長してるよ?毎日は会えないけどたまに会いに行ってはにゃんにゃんしてるからわかるんだけどね♪」

 

「途中凄い台詞があったような気がするんやけど時間が押してるからカットやな。それにしてもやっぱり未来から来た人達がおったんか・・・。さっきの4人もそうなんか?」

 

「たまたま会ったから協力してるだけだよ?それよりも何が起こってるかの説明してよ。」

 

「じゃあ、僕が説明させてもらうよ。まず今回の事件はリインフォースの管理している夜天の書から飛び出てきたマテリアル達と未来から来たという時間後行者達が一番の関係者だ。まぁ、彼女たちの説明は後ですることにして。今は皆で暴走した永遠結晶『エグザミア』を保有しているシステムU-Dを倒そうと思っているところだよ。」

 

「あぁ~~~、納得。成程ねぇ。道理であの子達と同じ反応がするわけね。じゃあ、この事件は私がさっさと終わらせちゃいますか・・・。面倒だし。」

 

「いやいや、先にもっと詳しい話を聞いてよ?それに納得って・・・。」

 

「ん~~?別にいいよ。どうせシュテルやレヴィ、ディアーチェがユーリを止めようとしてるだけでしょ?私は未来から来たんだからその位知ってるわよ?」

 

「た、確かに知っててもおかしくないかもしれないけど・・・。」

 

「まぁ、いいや。それじゃあ、アラクネにあなた達の本拠地の座標だけ送っておいて。後はさっさと終わらせて来るから。」

 

そう言って私は目の前で蕩けていたなのはとフェイトに軽くキスをしてから先程からすごく濃い魔力を放出している場所へと転移していった。転移する瞬間に子狸ちゃんやユーノが何か言おうとしていたような気がするけど・・・。まぁ、気にしなくていいよね?

 

 

sideout

 

 

 




次回から戦場を葵が荒らしまくる!

というよりも原作は破壊したい!・・・なんとなく!


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