暇つぶしに転生させられるって酷い   作:百鬼夜行

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第十話

 

浅上葵side―

 

はい、只今私浅上葵はジュエルシードが発動されたと見える神社に来ていま~す。そして目の前にいるのが今回の相手であるジュエルシードの力を得てしまった・・・・犬?かな?たぶん。それではこれから楽しい楽しい浅上葵の戦闘授業を始めたいと思いま~す。お客さんはなのちゃんとフェレット以外お断りだけど楽しんでね♪解説は私のインテリジェントデバイスのアラクネがお送りしま~す。じゃあ、少しは楽しませてね?化け犬。

 

 

sideout

 

 

ユーノside―

 

なんかジュエルシードの発動した場所についたと思ったら葵が楽しそうに授業を始めるとか言い出しちゃった。しかもなんだかなのはの目が輝いてるような気がするんだけど・・・・気のせいだといいな。

 

「なのちゃん、一応危険だからバリアジャケットを展開してデバイスも起動しておいてね。あとフェレットは結界張っておいて。」

 

「デバイスの起動?」

 

「わかったよ、葵。 なのは昨日言った起動パスワードをもう一度言って。」

 

僕は結界を張りながらよくわかっていないような顔をしているなのはに言ったんだけど

 

「えぇ~。あんな長いの覚えてないよ~。」

 

「じゃ、じゃあ、僕の後に続けt「あぁ、もう!レイジングハート!セーットアップ!!」いや、まだ起動パスワードなしじゃむr<スタンバイ、レディ。セットアップ。>・・・えぇ~!?なんでもうできるの!?」

 

まだ魔法に触れてから一日も経ってない初心者が起動パスワードなしでデバイスを起動するなんて・・・。なのはってどんだけ才能があるんだろう。

 

「それじゃあ、解説をアラクネに任せて私は戦うとしますか。なのちゃん相手が弱ったら封印お願いね。」

 

「わかったの!」

 

その様子を見てにっこりとほほ笑んだ葵が相手のほうを見た時にはもうその顔には笑みは残ってなかった。

 

「それじゃあ、行くわよ。アラクネ。出力40%、本数4、二本結合、糸球大きさ中展開、対象を叩きのめす!」

 

葵が何やら呟くと糸が指先から4本出てきてそれが二本ずつ絡み合い同化してその先に直径20センチ位の球ができた。それを半ば引きずるように相手に突っ込んでいく葵を見ていると、アラクネの解説が念話で聞こえてきた。

 

【<ここからの解説は私、アラクネが担当させていただきます。まずはマスターの魔力適正の説明から行いたいと思います。マスターの魔力適正ですがものの見事に射撃魔法、砲撃魔法が使えません。>】

 

【射撃魔法も砲撃魔法も使えないの?それじゃあ葵はどうやってあんなに戦ってるんだ?】

 

【<見てわかると思っていましたが無理ですか。マスターは自分の魔力を用いて糸を作り出しそれを武器として使用しています。私がお手伝いしているのは糸の出力の調整と軽い演算、後は糸で武器を生成する際の手伝いくらいですね。>】

 

【あの糸って葵が作り出して他の!?とんでもないな・・・。】

 

【何がとんでもないの?ユーノ君。】

 

【いいかいなのは。普通魔導士がデバイスなしで使える魔法はスフィアの展開、簡単な砲撃魔法、後は僕みたいに結界を張ったり防御魔法を使ったり位なんだ。だけど、葵はもっと繊細な作業をデバイスなしで使うことができるんだ。こんなこと普通の人にはできないよ。】

 

【<私のマスターを人外扱いしないでください。つぶしますよ?フェレット。・・まぁ、さすがに私も多少は手伝いますけどね。でも、ほとんどマスターは自分でやってしまいますから。後マスターのすごいところはこれだけじゃありませんから。>】

 

【まだ何かあるの?アラクネさん。】

 

【僕がつぶされそうなのには何の突っ込みもなしなんだね、なのは。】

 

僕はいったい後で何をされてしまうんだろうか。口は災いの元ってこのことだったんだなぁ。

 

【<すごいのはマスターの魔力特性ですね。>】

 

【魔力特性?魔力資質とかじゃなくて?】

 

【<普通はそう言う筈なんですが・・・。マスターは相手の魔力を吸収することが可能なんです。まぁ、条件として相手に触れる必要があるんですけどね。>】

 

【魔力の吸収!?だけどその魔力はどこに行くんだい?いくら葵とはいえ流石にすべてため込むわけにはいかないでしょ?】

 

【<全部マスターの中へためられてますよ?しかもマスターは吸収するだけでは飽き足らずその吸収した魔力を自分で使うことも可能なんですよ。>】

 

【ねぇ、さすがにそれを聞いて人外扱いするなっていうのは無理があるんじゃないかな?】

 

【<・・・・・否定できないところが悔しいですね。>】

 

【??? さっきから話が難しくてよくわからないの~。】

 

【<じゃあ、不肖アラクネがなのはにもわかりやすいように説明いたしましょう!つまりマスターがなのはの魔力を自分のものにした際に自分自身の魔力が切れてもなのはから吸い取った分の魔力を使うことで戦闘を続けることが可能なんです。もっと簡単に言うと魔力があるものがそばにいればマスターは半永久的に戦い続けることも可能です。わかりましたか?なのは。>】

 

改めてこう聞くと恐ろしいな葵は・・・。今は味方だけど今日の昼に行ってたようにいつ敵にまわるかわからないからいつでも対応できるようになっておかないと。正直敵にはまわってほしくないな・・・。ジュエルシードに興味はないと言ってはいたけどいつどうなるかもわからないしな。まぁ、今は考えなくても大丈夫そうだ。

 

【わかったの!ありがとう、アラクネさん。】

 

「話が終わったのならさっさと封印して帰りましょうか。」

 

「「えっ!?」」

 

その声で振り返って僕たちが見たものはそこら中ボロボロになった神社とまるで伏せのような恰好で地面に縫い付けられている化け犬の姿だった。

 

 

sideout

 

―時は少しだけ巻き戻る―

 

浅上葵side―

 

「はぁぁぁっ!!」

 

魔力糸で作った球体で化け犬を思いっきり殴り飛ばす。ギャウンとか言いながら飛んでいったけど動物愛護団体に文句言われないよね?少し不安が残るよ。

 

「一撃じゃ終わらせないよ!!」

 

両手の球体を使い吹き飛んだ先の化け犬めがけて連撃を送る。だがあちらもやられてばかりはいてくれないようで起き上がってこちらに突っ込んで来ようとする。させないけど・・・ねっ。側面から球体を当てて吹き飛ばしておいた。そろそろ弱ってきてるみたいだし捕縛したいな~。

 

「アラクネ、球体解除。」

 

・・・返事がないただのsってやってる場合じゃないよ!なんで返事がないの!?・・・あっ、もろ自分のせいだ。解説を頼んでるから手伝うこともできるわけないよね。じゃあ、仕方がないから自分でやるか。形成するよりは疲れないし、球体だから解除も楽だしね。ってあぁ、もう!!あの犬しぶとすぎでしょ!こうなったらしばらく立てなくなるくらいやってやる!!

 

「はぁぁぁぁっ!やぁっ!」

 

ここからはもう単純作業である。球体で殴っては戻し殴っては戻しを繰り返す。途中違う場所にもあたりいろいろと壊してしまったがどうせ結界内だから気にしない。20回くらい殴ったところでようやく犬の動きが止まった。・・・やりすぎた感があるんだけど、大丈夫だよね?なんか今も再生してるみたいだしそういうことにしておこう!とりあえず球体を解除してっと。

 

「魔力糸展開、縫い付けろ!黒糸!!」

 

地面から生やした魔力糸で地面に伏せの形で縫い付ける。ジタバタ暴れるし、止めておくのもつらいんだけどどうしようかな?あっ、そうだ動けなくなるまで魔力を吸い取ればいいんだね。

 

「マジックドレイン」

 

吠え声がうるさかったので口を指からの糸で縛り上げそこから魔力を吸い取っていく。すべて吸い取りたいわけではないので動けなくなるギリギリ位を吸い取るが、さすがはジュエルシード魔力を吸い取ってもあふれてくるね。本気で吸い取ればどうなるかわからないけど。おっ、どうやらあっちも話はついたみたいだね。さっさと封印してもらって帰りますか。

 

 

sideout

 

 

なのはside―

 

あの後葵ちゃんが抑えてたジュエルシードを封印してから家に帰ることになった。葵ちゃんはすごいなぁ。あんな簡単に敵を倒しちゃってしかも息もきれてないんだから。そんなことを考えていたら気が付いたら立ち止まってしまっていた。目標にするには大きすぎるし壁にしては高すぎるかもしれない。だけどわたしも葵ちゃんの役に立てるようになりたいから。

 

「私も頑張らなくちゃなの。」

 

<出来ますよ、マスターなら。>

 

「レイジングハート?」

 

<私とマスターならきっとできます。いつか葵さんと共闘できるようになりますとも。>

 

「僕もお手伝いさせてもらうよ。」

 

「うん、そうだね。一緒に頑張ろうか!レイジングハート、ユーノ君。」

 

<はい、マスター。>

 

「そうだね!」

 

私は先をいっている葵ちゃんの所まで頑張って追いつくの!そして私を認めてもらうの!

 

「ほら、行くわよ。なのちゃん。」

 

「うん!今いくの!!」

 

 

sideout

 




書いていて思ったこと・・・。

戦闘シーンって難しいですね。ほとんど書けませんでした。

こんな感じですが評価と感想お願いします。

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