インフィニット・ストラトス a Inside Story    作:鴉夜

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※誤字、脱字は多いかもしれないです。表現も統一性がないかもしれません。なるべく修正します。ご勘弁ください。

また、オリジナル解釈が多めです。矛盾や、つじつまが合わない等はあるかと思いますが、本当にご勘弁ください(泣)



この話は挿絵を描きました! ブログの方で掲載していますので、良かったら見てください!
(URLは後書きに記載しています)


第26話 俺が口癖をここで呟くのは必然かねぇ

 

 

 

 

 競い合うということ。互いに切磋琢磨し、その結果をぶつけ合い、そして優劣を決める。どちらに軍配が上がろうとも、互いを高め合う為のキッカケに成り得るだろう。

 そのキッカケである学年別トーナメントを翌週に控えた一夏は、俺の指導の下で放課後の現在、ここ第3アリーナで特訓中だ。流石に貸切とはいかず、『打鉄』や『ラファール・リヴァイヴ』に身を包んだ生徒達が四方八方、縦横無尽に飛び回っている。

 

 

 

「一夏の成長速度って、本当に凄いよね」

 

 

 

 そう関心するのはデュノア。彼女はデュノア社製の量産機を専用機にカスタマイズした『ラファール・リヴァイヴ・カスタムⅡ』を纏い、いつもの基礎移動技能訓練を終えて地上へと降りてきた一夏に駆け寄る。

 ちなみにいつもは一夏の特訓に付き合ってくれている箒、セシリア、鈴はそれぞれ用事があるとかで、珍しくここにはいない。まぁどんな用事かは大体想像つくけど。

 

 

 

「そうか? まだまだ皆には負け越してるけどな。けどまぁこれも全て、名トレーナーである親友のおかげだな」

「……そうだね。一夏も凄いけど……」

 

 

 

 2人は揃ってこちらに眼を向ける。だが、その眼球に映る感情は全く別物だ。

 1つは尊敬と感謝の眼差し。もう1つは怪異と……僅かな畏怖の視線。一夏の「親友」発言や、俺に対する信頼の眼差しはともかく、デュノア君のその視線はなんですか? 人のことを『得体のしれないもの』でも見るかのような目は。前回も言ったけど、俺はMじゃないのでそんな視線に興奮しませんから!

 

 

 

「ねぇ、ちょっとアレ……」

「ウソっ、ドイツの第3世代型だ」

「まだ本国でのトライアル段階って聞いてたけど……」

 

 

 

 急にアリーナ内がざわつき始める。一夏とデュノアは俺からその注目の的へと視線を移す。俺もまた導かれるかのようにそちらを向く。

 そこにいたのは、転校生であるラウラ・ボーデヴィッヒさんだ。転校してきて以来、誰とも関わろうともしない孤高の美少女である彼女は、ドイツの第3世代型ISを纏っている。

 ――ISネーム『シュヴァルツェア・レーゲン』。戦闘タイプ・全距離対応強襲型。手首内蔵のプラズマ手刀で近距離に、両肩及びリアアーマー装備のワイヤーブレードで中距離に、そして右肩部の大口径リボルバーカノンで長距離に対応出来るように仕上げられた機体で、最初から軍事利用を想定して開発されている。第3世代型特殊兵装【AIC】――正式名称『アクティブ・イナーシャル・キャンセラー』が搭載されており、対象物を任意で停止状態にすることが出来る。1対1では反則レベルの代物だ。一般的に見ればだが。

 

 

 

「おい」

 

 

 

 その名の通り、黒を基調としたISに搭乗したボーデヴィッヒさんから、開放回線(オープン・チャンネル)で声が飛んでくる。どうやら一夏に用があるみたいだな。

 

 

 

「……なんだよ」

 

 

 

 気の進まないといった表情で一夏は答える。言葉を続けながらもボーデヴィッヒさんはふわりと飛翔し、一夏との距離を詰める。

 

 

 

「貴様も専用機持ちだそうだな。ならば、話が早い。私と戦え」

「イヤだ。理由がねえよ」

「貴様にはなくても私にはある」

 

 

 

 以前彼女について調べたことにある俺には、その理由が想像できた。彼女の言葉を聞いた一夏の顔を見る限り、一夏にも思い当りがあるのだろう。

 一夏と彼女は先日のビンタ事件の時が初対面だ。それは間違いない。よって2人の間に何か因縁があるということはない。なのでそれ以外の理由なのだが、ここで彼女自身について1つ情報を開示すると『ラウラ・ボーデヴィッヒ』は「織斑千冬崇拝者」ということだ。そこから考えられる彼女の理由、それは――

 

 

 

「貴様がいなければ教官が大会2連覇の偉業をなしえただろうことは容易に想像出来る。だから、私は貴様を――貴様の存在を認めない」

 

 

 

 ……ということらしい。

 ではここで過去のお話。俺のじゃないけど。世間様は知らない、織斑千冬先生が大会2連覇出来なかったその裏話とボーデヴィッヒさんとの関係についてだ。

 大会2連覇――つまり第2回IS世界大会『モンド・グロッソ』決勝戦でのこと。姉の勇姿を間近で観戦しようと、開催地であるドイツに訪れていた一夏は謎の組織に誘拐されてしまう。その知らせをドイツ軍から受けた織斑千冬先生は決勝戦を放棄し、一夏を救出したのだ。決勝戦不戦敗となった織斑千冬先生は、情報をもたらしてくれたドイツ軍に借りを返すべく、大会終了後に約1年程ドイツ軍IS部隊で教官をすることになった。ラウラ・ボーデヴィッヒさんはこの時の教え子ということだ。

 千冬姉の強さに惚れ込み、その経歴に傷を付けた俺が憎いのだろう、と恐らく一夏はそんなことを考えているのだろう。忸怩たる思いとはこのことだと言わんばかりの悔やみきれない顔をしている。

 恐らく彼女の理由は、概ねその通りなのだろう。そして彼女もそう思っているのだろう。だが俺にはそうではない理由もあるだろうと察しがついていた。彼女すら気づいていない、そんな理由が彼女の心の根底には存在する。だが……

 

 

 

「また今度な」

 

 

 

 そう言うと、一夏は彼女に背を向けた。一夏が感じ取った理由では、戦う理由にならないからだろう。

 

 

 

「ふん。ならば――戦わざるを得ないようにしてやる!」

「!」

 

 

 

 言うが早いか、ボーデヴィッヒさんはISを戦闘状態へシフトさせる。刹那、肩の大型の実弾砲が火を噴いた。だが――

 

 

 

 ドガガァァァァンッ!

 

 

 

「ほう? 貴様、それなりには動けるようだな」

 

 

 

 一夏へと放たれた実弾はアリーナの壁へと着弾し、爆炎を上げている。一夏は背を向けたまま、振り返ることなくその実弾を紙一重で躱していた。まぁ当然だな。これくらいは出来るようになっててもらわないと。

 一夏はゆっくりと振り返り、無言でボーデヴィッヒさんと睨みあう。一触即発とも取れる空気。そんな中、デュノアが2人の間に割り込む。

 

 

 

「……こんな密集空間でいきなり戦闘を始めようとするなんて、ドイツの人は随分と沸点が低いんだね。ビールだけでなく頭もホットなのかな?」

 

 

 

 デュノアは右腕に六一口径アサルトカノン【ガルム】を展開し、銃口をボーデヴィッヒさんへと向ける。

 そのデュノアの姿に、一夏は一瞬ではあるが驚きの表情を浮かべた。量子構成と照準調整を一瞬で行う技能『高速切替(ラピッド・スイッチ)』を初めて見たからか? っていうかちょっと考えれば分かるだろ? そういった技能がなければあんなカスタマイズにはならないんだから。

 デュノアの専用機――ISネーム『ラファール・リヴァイヴ・カスタムⅡ』。戦闘タイプ・全距離対応万能型。基本装備をいくつか外すことで拡張領域を増やし、数多くの汎用型の兵装搭載を可能としている。火力重視の兵装だが、火薬式実弾に統一されており、燃費は抜群。近接戦闘用装備の六九口径のパイルバンカー【灰色の鱗殻(グレー・スケール)】は第2世代では最高クラスの威力を持つ。

 その全体形状もまた、量産型のそれとは違い、背中に背負った一対の推進翼は中央部分から2つの翼に分かれるようになっており、機動性及び加速性が重視されている。肩部アーマーの4枚の物理シールドもなく、パイルバンカー内蔵の左腕一体型シールドのみとなっている。

 形状やパイルバンカーはともかく、『高速切替(ラピッド・スイッチ)』あってのこのカスタマイズであることは一目瞭然だと言えるだろう。さらに戦闘状況に合わせて最適な武器が選べる万能性、そしてその搭載量は持久戦に圧倒的なアドバンテージをもたらす。特殊兵装を持たない第2世代型で第3世代型と渡り合える強さがこのカスタム機にはある。

 

 

 

「フランスの第2世代型ごときが……」

「未だに量産化の目処が立たない上、問題だらけと言われているドイツの第3世代型には言われたくはないね」

 

 

 

 第3世代型はまだどの国も量産化の目処が立つようなレベルではないけどね。まぁその中でもドイツは量産化が最も難しいだろうけど。

 なぜならそれはその性能の高さ故だ。『シュヴァルツェア・レーゲン』は最新技術を多く用いられながらも高い完成度と優れた実戦能力を持っている。だがそれ故に機体の反応値が高く設定されており、常人には十全に扱えない。性能の半分も発揮出来るかどうかとさえ言われている。

 

 

 

「そこの生徒! 何をやっている! 学年とクラス、出席番号を言え!」

 

 

 

 ドイツとフランス、そして日本の冷戦睨み合いが展開されていたアリーナに突然スピーカーからの声が響く。騒ぎを聞きつけてやってきた教師だろう。

 

 

 

「……ふん。今日は引こう」

 

 

 

 教師の横やりに、興が削がれたのだろう。ボーデヴィッヒさんはあっさりと戦闘態勢を解除してアリーナゲートへと去っていく。その向こうでは怒り心頭の教師が待っているだろうが、彼女は無視してしまうだろう。

 

 

 

「一夏。大丈夫?」

「……ああ。問題ない。……心配してくれてありがとう、シャルル」

 

 

 

 先程まで鋭い眼差しでボーデヴィッヒさんと対峙していた2人は、いつも通りの仲の良い男子クラスメイト同士の会話を展開していた。若干一夏の表情には陰りに近いものが見えていたが、今はデュノアの肩に手を置き、笑顔を返している。心配顔を見せるデュノアに気をつかったのだろう。

 それはそうと……

 

 

 

「(今回はティーナ先輩や私だけでなく、京夜さんも空気でしたねぇ~)」

「(……マジで俺、忘れられてる? 存在感はそこそこある方だと自負していたんだけど……)」

「(少しは私達の苦しみを味わった方がいいわよ! キャラが増える度に出番が減っていくんだから!!)」

 

 

 

 それは俺にどうにか出来る問題ではないけどな。だけど空気は辛いな、空気は。

 脳内の愛おしき彼女達がそんな空気的な存在にならないよう、もっと空気の読める男になろうという強い決意を胸に、周りの女子達が薄い本を作成してしまうであろう空気を発生させている一夏とデュノアに声を掛け、俺達はアリーナを後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 翌日。それは午後の授業前に寮の部屋へ忘れ物を取りに行った帰りだった。まぁそれは嘘だけどな。実際は休み時間を利用して、寮の端末に送られてきたメールとその添付ファイルに目を通していた。誰からはまだ秘密だ。その内分かることだからな。だが敢えて1つだけ言っておけば、ネット友達ではない。リアルに付き合いのある人間だ。俺はコミュ障ではないからな。しかしこういうことは敢えて発言すると信憑性が失われると言うが、その通りな気がする。

 すると教育的指導を受けないレベルで廊下を走る俺の視線の先に、氷の転校生の異名を持っ……てないので今さっき命名させて頂いた銀髪眼帯美少女の後ろ姿が。

 俺はあたりを見渡す。授業開始までさほど時間のない上に、どの学年の教室からも比較的遠い場所に位置する廊下。そんな状況のこの場所には俺達以外誰も居ない。これは……好都合か。

 

 

 

「ラウラ・ボーデヴィッヒさん。ちょっといいかな?」

「……」

 

 

 

 俺は声を掛け、彼女の隣に追いついて並びながら歩く。比較的背の高い俺と並ぶと、とても同級生には見えない身長の彼女は、声を掛けた俺を見上げる様に視線を向ける。

 女子の、男を見上げるその仕草。しかも彼女の顔は可愛い。その行為は、女子の標準装備である男子討伐の必殺技『上目使い』が繰り出されると誰もが予想し、俺もそれを期待したのだが、それは淡い期待だった。彼女のその目は、見上げているのに見下しているような、まるで野生のオオカミのような鋭い眼光で俺を睨んでいる。

 

 

 

「誰だ、貴様」

「……。ああ、そういえば初めまして。世界で2番目の男性操縦者、黒神京夜です。以後お見知り置きを」

「フン……」

 

 

 

 一瞥くれてやったと言わんばかりの彼女は視線を前に向け、少しだけ足早になる。俺から距離を取るつもりだろうけど、させないよ? 俺だって用もないのに話しかけた訳ではないんだから。

 俺も歩く速度を上げ、彼女と並走する。

 

 

 

「実はボーデヴィッヒさんに話したいことっていうか、聞きたいことがあってさ」

「私にはお前との会話に付き合う義務も義理もない。話しかけるな」

「実は織斑千冬先生と織斑一夏についてなんだけど……」

「…………なんだ?」

 

 

 

 予想通りの反応に、俺は心の中で苦笑中。だが、笑ってばかりもいられない。ここからの俺は、相当酷いことを言うつもりだ。それは相当に笑えない話。俺もだが、彼女にとっては……本当に笑えない話。

 

 

 

「ボーデヴィッヒさんは、織斑先生の経歴に傷を付けた、一夏のことが許せないんだよね?」

「当たり前だ! 私は、アイツの存在を認めない!」

 

 

 

 彼女はこちらに体を向け、自分の胸から、心から溢れ出る程の思いを、心がその気持ちで囚われてしまう程の主張を、俺にぶつけてくる。

 俺はその主張に対し、核心的な切り返しをその心に差し込む。

 

 

 

「じゃあ、具体的には、織斑一夏にどうしてもらいたいんだい?」

「!」

 

 

 

 俺の言葉に、丸くはしてないが、目を見開いて立ち止まる。並んで歩いていた俺は、急に立ち止まられたので追い抜いてしまったボーデヴィッヒさんの方へと振り返り話を続ける。

 

 

 

「織斑一夏に謝罪してもらいたいのかい? それとも織斑一夏に死んでもらいたいのかい? たとえボーデヴィッヒさんが、その手で一夏を殺したとしても織斑先生の大会2連覇が実現するわけではないことは分かっているよね?」

「……わ、私は……」

 

 

 

 明らかなる動揺。隠されていないその右目には眼振が見て取れる。彼女にとってその質問は、思いもよらなかったものなのだろう。そして思わないように、考えないようにしていたことなのだろう。

 一夏の存在を認めない。認めたくない。それは彼女の抑えきれない感情、ただそれだけだ。そして彼女の心はその感情に全て埋め尽くされていた。いや、埋め尽くしていた。その先には何もない。どうしたらいいのかも、どうしたいのかも、どうして欲しいのかも。

 

 

 

「それに……」

 

 

 

 揺れ動く彼女に俺は、その心の奥に重く圧し掛かり、突き刺さるであろうことを、自分の都合だけを考えて発言する。その内容は俺の口を重くしているが、それでも俺は彼女に、ここで釘を刺しておく必要がある。

 

 

 

「転校初日のビンタレベルなら、生徒同士のケンカぐらいに思ってもらえたのかもしれないけど、もし一夏の身に何かあったら……そしてその原因がボーデヴィッヒさんなのだとしたら、織斑先生はきっとボーデヴィッヒさんを許しはしないと思う」

「!!」

 

 

 

 彼女にとって、織斑先生から拒絶されるということは、何においても耐え難いことだろう。それは自身の存在さえ否定されることのように感じてしまうことだろう。

 ボーデヴィッヒさんは俺から視線を落とし、手から血が出てしまいかねない程に握りしめている両の手を震わせている。それは受け入れがたい真実であり、当然……

 

 

 

「き、貴様に言われなくとも!!」

 

 

 

 俺が言わなくても、理解していることだろう。そしてそれが辛いのだろう。

 ボーデヴィッヒさんは敵意むき出しの眼光で睨んだかと思えば、振り返って来た道の方へと戻ってしまった。教室はそっちではないぞ~。サボる気なんだろうか。まぁそもそも彼女がこの学園に来た理由は、ISを学ぶためではないだろう。俺のことを知らなかったという事実から、男性操縦者のデータを採取しに来たわけでもないようだ。とすれば、完全に私用ということだ。私怨かもしれないが。 

 

 

 

「(京夜さん、酷いです)」

「(そうね。京夜にしては、随分と辛辣よね)」

「(……そうかもな。だが……)」

 

 

 

 これでボーデヴィッヒさんは一夏に対して余計なちょっかいを出してくることはないだろう。学年別トーナメントで、もし一夏と当たることがあれば、その積もりに積もったフラストレーションを遺憾なく一夏にぶつけてくるだろうが、それは一夏の成長にもつながるし、観衆や教師たちの存在が、一夏の身の危険に対する抑止力となるだろう。たとえ一夏を殺したい程にその気持ちが成長していても、それは問題ないだろう。

 それに……ティーナも茜も、俺に対してそんなことを言ってはいるが、分かっているはずだ。俺にとっての、現在における最優先事項。それは「織斑一夏」及び「篠ノ之箒」の安全を確保すること。それは絶対条件。これは必須条件。何においても守るべきこと。だからこそ、俺の成すべき道を阻む可能性は、事前に全て排除する。

 とは言っても俺の都合で誰かを不幸にするつもりもない。エゴイストたる俺のそんな強欲さは、全てを得る為にそれ相応の覚悟を持っているつもりだ。俺の覚悟、それは全てを手に入れる為のその代償が、たとえ俺の命やこの存在であったとしても、そこに欠片ほどの躊躇も持たないこと。

 刺した釘が、糠の上でないことを願いつつ、俺は教室へと戻った。当然このやり取りのおかげで遅刻確定となった俺の頭部で、恐怖戦慄な打撃音を奏でたことは、正直思い出したくもない話だ。

 それに俺のやらなきゃいけないことは、今回のこのボーデヴィッヒさんに対するけん制だけではない。山積みとまでは言えないまでも、目白押しとは言える感じだ。

 まずは一夏の為にトーナメント用の戦略を立てる必要がある。特に対ラウラ・ボーデヴィッヒ、そして対シャルル・デュノアは必須だ。この2人は、特に一夏と相性が悪い。まぁこの2人は一夏が優勝する為の最大のライバルではないけどな。

 それにそろそろ他の方々にもフォローしていかないと。背負うと決めた以上はやり遂げる男ですから。こう見えて。まずは放課後にでもメールしておくか。

 学年トーナメント1回戦敗退予定の俺が、一番忙しいって……何だかな~と思いながら、俺が口癖をここで呟くのは必然かねぇ。

 

 

 

「はぁ~面倒くせ~」

 

 

 

 

 

 




『インフィニット・ストラトス a Inside Story』は自身のブログでも掲載中です。
 設定画や挿絵、サブストーリーなんかも載せていくつもりですので、良かったらそちらもご覧戴けると嬉しいです。


【ブログ名】妄想メモリー
【URL】http://mousoumemory.blog.fc2.com/

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