ライザー編は丸々カットします
と、言う訳で第4話です
「ーーーーと、まあ、こんな感じです。一応ドーナシークの羽は回収しときました」
【....そうか、わかった。本当に面倒をかけたね。ありがとう、助かったよ】
「いえいえ、アザゼルさんには何時もお世話になってますからね。たまには恩返ししないと」
【ハハッ、嬉しい事言ってくれるねぇ。
......しっかし、無抵抗の相手を問答無用で殺しにかかるとはね......リアス・グレモリーは何考えてんだい?】
「いや、何も考えてないんでしょ。『愚かにも、このリアス・グレモリーの領地で好き勝手やってる堕天使を颯爽とやっつけた私、カッコイイ!』って所じゃ無いですか?これだから無能は....」
【....なあ、念のため、もう一度聞いておくけどさ、本当に殺って無いよな?】
「大丈夫ですって。ちゃんと生きてるのは確認したし、応急処置もしときましたから」
【.....そうか。まあ、とりあえず、悪魔側には
「大丈夫です。ウチで面倒見ますから。本人にもそう言いましたしね」
【わかった。困った事が有ったら何時でも連絡しな】
「ええ、ありがとうございます。それじゃ」
ーーーーーーーーーーーーーー
「ただいま~」
ーーーーダダダダダッ.....バンッ!ーーーー
「イッセーさん!大丈夫ですか!?」
「おっとっと、大丈夫だって。ほら、ご覧の通り」
家に帰り、玄関を開けると、アーシアが凄まじい速さで突っ込んで来たので受け止める
「ホントに、ホントに大丈夫なんですか?無理してませんか?」
「ハハッ、アーシアは心配性だな。これでも『赤龍帝』だぜ?あの程度の奴等にはやられたりしないよ」
俺がそう言うと、アーシアはぺたん...と床にへたりこんでしまった
「あ、あうぅ~....スイマセン、安心したら、力が抜けてしまって...」
「そんなに心配してくれたのか....ありがとう、アーシア。立てる?」
「んにににぃぃいい....!....た、立て無いです~」
アーシアは、ぷるぷると震えながら精一杯立とうとしているが、上手く力が入らないようだ
「しょうがない...アーシア、ちょっとごめんね?」
「ふえ?きゃっ!?」
アーシアの膝の裏に手を通し、反対の手を脇下に通して、横抱きで抱えあげるーーーーそう、『お姫様抱っこ』である
「あ、あああああの、い、いいいイッセーさん!?こ、ここ、これは、少女コミックで有名な、あの伝説の...!」
「ん?ああ、お姫様抱っこは嫌だった?ちょっと我慢してね、すぐ運んじゃうから」
「いえ!お気になさらず!お気になさらずに、どうぞごゆっくりと....!」
マジか。平然とやってる様に見えるだろうけど、俺今、内心凄い事になってんだけど。心臓バックバクだよ?
こんな美少女をお姫様抱っこしといて緊張しない男何ているのだろうか?いや、いない(断言)
アーシアを抱っこしたままリビングに入ると、今まさにイチゴ牛乳のボトルをらっぱ飲みしようとしているドライグと目があった
「.........」
「.........」
「お、お帰り、相棒」
「ただいま、ドライグ。イチゴ牛乳はコップに入れて飲みなさい」
「す、すまん...欲望に駆られてつい....」
ーーーーーーーーーーーーーー
「さてと、アーシア。君は今日からウチに住む訳なんだけど、着替えとかはある?」
「い、いえ....私は普段はこの服ばっかりだったもので....」
フム、着替えは無し、か....
「よしっ、それじゃ、今から買いに行こうか!」
「え!でも、私あんまりお金は....」
「いや、俺が出すから気にしなくて良いよ」
「そ、そんな訳には....!」
「良いんだよ、お金はたくさん有るから。さっき堕天使の知り合いが居るって言ったでしょ?その人の所でバイトみたいな事やってるからさ。聖書でも言うでしょ?『汝、隣人に手を差し出せ』だっけ?」
「あ、あうぅ~...私、早速ご迷惑を...」
「何言ってるのさ、こんな美少女の為にお金を使う事の何が迷惑か!と、言う訳で、行こうか」
「び、美少女.....はうぅ...」
アーシアは俺の美少女発言で顔を真っ赤にしている。そんな照れないでよ、俺もかなり恥ずかしいんだから
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「そんな訳で、やって来ましたショッピングモールです」
「ほあ~!!イッセーさん、見てください!色んなお店がありますよ!」
アーシアの目がキラッキラ輝いている。うむ、連れてきて良かった
「アーシアはこういう所は...」
「ハイ!初めてです!」
「そっか、それじゃあ、まずは服を買っちゃって、その後に....お?あれは....ちょうど良いや。アーシア、ちょっとここで待っててね?」
正直、俺には女の子の服を選ぶセンスは無いからな。こういうのは専門家に頼もう
「おお~い、コタロ君~!」
「ん?...あれ、イッセーさんじゃないですか。どうしたんですか?」
この娘は深山琥太郎。俺のご近所さんの男の娘で、ベルテインさんのご主人様でもある
「いや、ちょっと野暮用でさ。ねえ、コタロー君。ファッションセンスに自信はある?」
「ハイ?」
ーーーーーーーーーーーーーー
「これなんかどう?アーシアちゃんに良く似合うと思うよ?」
「わ~!カワイイお洋服ですね!」
ドーモ、イッセーです。現在、アーシアとコタロー君はガールズトークで盛り上がっています。俺?やる事も無いから、ボーッと二人を眺めてますよ?勿論、二人に害虫ヘテロが寄って来ない様に、周囲にガンガン威圧感を与えています。営業妨害?知ったこっちゃ無ぇ
「イッセーさ~ん、ちょっと~」
「ん?はいはーい」
コタロー君に呼ばれたので試着室の方に行く
「アーシアちゃん、イッセーさん来たよ」
コタロー君がそう言うと、シャーッと音を立てて試着室のカーテンが開かれる
「ど、どうですか?イッセーさん...?」
「おぉ....似合ってる。月並みな感想だけど、すっごい可愛いよ」
「ほ、本当ですか!?頑張って選んで良かったです!」
ギンガムチェックのスカートにふわふわのブラウス、ダンガリーのパーカーというコーディネート。春っぽくてとっても可愛い
「いや、コタロー君に頼めて良かったよ。俺こういうセンスはまるで無いからさ」
「いえいえ、私もお役に立てて良かったです!」
「よしっ、じゃあ、その服買っちゃおうか」
「で、でも、本当に良いんですか....?」
「良いんだって。俺はアーシアが好きな服を着てくれるのが一番嬉しいんだよ」
「そうですか....イッセーさん、ありがとうございます...!」
「うん、どういたしまして。それじゃ、もう少し色々買ってから帰ろうか?」
「ハイ!」
.....その後、服や下着、日用品等を買い込んだ後に、もう少し店を見て回ると言うコタロー君にお礼を言ってから別れ、帰宅した俺達だった
家に帰っても、アーシアはニコニコと嬉しそうに俺が似合ってると言った服を眺めていた
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3日後
学校からの帰り道、友人達が公園にいたのだが、何かじ~っと高い木を見ている。とりあえず、気になったので話しかけに行く
「お~い、ヒデノリ、モトハル、妹~」
「!イッセーか...」
「みんなして何やってんだ?」
「いや、まあ、
「
モトハルが口ごもりながら指差した方を見ると、鞄が3つ、木の高い所に引っ掛かっていた
「あ~.....妹がテンション上げすぎて、投げたカバンが枝に引っ掛かって困ってた所に、ヒデノリとモトハルが通りかかって、妹が二人を抱え上げたけど届かなくって、しょうがないからカバンを投げつけて落とそうと思ったら結局お前らのカバンまで引っ掛かっちゃった.....って感じか?」
「何でそんな正確にわかんのっ!?」
「見てたんなら言ってくださいよ!」
「いや、見ちゃいなかったさ。妹は制服の肩の辺りがしわくちゃで、ヒデノリとモトハルは靴をかかと履きしてるから、そうかな~って思ったんだよ」
「お前は将来探偵でもやるのか?」
いや、実戦だとこれ位の事はすぐに気付けないと命に関わるんだよ
「まあ、良いや。引っ掛けたのはあの3つだけか?」
「ああ。取れるか?」
大体8メートル位か....
「ほっ」
ーーーーシュシュシュッ.....バキバキバキッ!ーーーー
「よっ、はっ、ほっ、と.....ハイ、取れた」
落ちてきたカバンをキャッチして三人に手渡す
え?どうやって取ったのかって?
普通に石投げて引っ掛かってる枝を切断しただけだよ?
「「「イヤ、普通じゃねーよ」」」
そう?練習すれば出来る様になるモンだよ?
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またまた3日後
「あ、イッセー」
「おやイッセーさん、こんにちは」
「おお、ハクノにタマモさんじゃん」
ここで出会ったのは岸波白野とその使い魔....と言うか、押し掛け女房の玉藻さん
二人の出逢いは、以前、ハクノが那須温泉に旅行に行った際に、『殺生石』を観に行った所、『イケ魂キター!』と言う声と共にタマモさんが殺生石をぶち破って出現。そのまま、なし崩し的にハクノの使い魔になったそうだ。
ちなみに、京都の九尾の御大将はタマモさんの後輩らしいです
「二人共こんな所で何してんの?デート?」
「キャッ!分かっちゃいました?いやー、やっぱり私とご主人様のラブラブっぷりはどうやっても隠せないんですかねー♪」
「タマモ、まずあの事を聞かないと」
「あ、そうでしたそうでした。イッセーさん、1週間程前に町外れの廃教会で戦闘が有った様なのですが、何か御存知ありません?」
「1週間....ごめん、それ俺だ。いらん警戒させた?」
「ああ、やっぱりイッセーさんでしたか。いえ、何か見知った気配が闘ってるなー...と思いまして。何が有ったのですか?」
「いや、ちょっとヤンチャしてた堕天使とゴタゴタしてたら、リアス・グレモリーが攻め込んできてね」
「ああ、あの無能な小娘ですか...」
「イッセー、その人ってそんなに酷いのか?一応、ここの領主なんじゃないのか?」
「無能=リアス・グレモリーで通じる位には酷いな。俺、いきなり殺されそうになったし。俺がはぐれ狩りしてんのも、最近漸く気付いたらしいし」
「う~わ、噂以上の無能っぷりですね~....」
ちなみに、俺とハクノ達との出会いは一年程前の事になる。
当時、帰宅途中だったハクノがはぐれに襲われ、俺が救出。その後、すっ飛んで来たタマモさんが、俺がハクノを襲っていると勘違いして全力で殺しにかかってきたのである
(いやー、あれは怖かった)
俺はあの時初めて『このままでは殺される』と思った。その後、ハクノの『相手の行動を三手先まで読める』という神器、『先見の魔眼』が覚醒。
ハクノに指揮され、何とかタマモさんをKOして誤解を解いたのである
(本当、女の怨み程恐いモノは無いよなぁ....)
「まあ、そんな訳でさ。アイツ等、俺に返り討ちにされてイライラしてるだろうから。絡まれない様に気を付けてくれ」
「勝手に突っかかっといて負けたら逆ギレとか、どうしようもね~....イッセーさん、ご忠告、ありがとうございました。では、私達はこれで」
「またな、イッセー」
「ああ。またな、二人共」
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2ヶ月後
「ハイ?」
【コカビエルが教会からエクスカリバーを盗み出して、ソッチに向かったんだ】
あー.....エクスカリバー編が始まったのか...
「....それで、俺にどうしろと?」
【ミカエルから『教会の悪魔祓いを二名送り込んだ』と言う連絡を受けてな。ソイツ等のサポートにまわってやってくれないか?】
.....イリナとゼノヴィアか
「サポートで良いんですか?俺が直接やった方が早いと思うんですけど....」
これは慢心ではなく、事実である。今の俺なら
【いや、コカビエルの独断とは言え、今回は完全に
本来だったらヴァーリにやらせるべきなんだが、アイツはコカビエルが大っ嫌いでね....自分で始末しちまいかねないんだよ】
「.....なるほど....じゃあ、『コカビエルに勝てなくても、善戦は出来る位にその二人を鍛える』...で良いですか?」
【ああ、出来るんなら、それが最高なんだが...頼めるか?】
「まあ、問題無いですよ。幸い、
【ああ、
「気にしないで下さいって。それでは」
さて、色々準備しなくちゃな....
はい、と言う訳で第4話でした
着々とキャラが増えてきました