ハイスクールD×Dに転生した   作:ユウタロス

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今回、長くなりすぎたので二分割です

と言う訳で第3話です


第3話 死なない程度にぶっ飛ばす!!

教会へ行く途中の公園で転んで泣いている子がいた

 

 

「あっ....あのっ、イッセーさん!ちょっと待っていて下さい!」

 

「え?ああ、うん」

 

 

そう言うとアーシアは泣いている子に駆け寄って行ったので、俺も付いていく

 

 

「大丈夫ですよ?すぐに治してあげますね」

 

 

アーシアが男の子の頭を撫でながら、擦り剥いた膝に手をかざす。すると、手のひらから淡い緑色の光が発せられ、傷を治していく

 

 

(あれが『聖母の微笑(トワイライト・ヒーリング)』か....凄いな、128倍の『治癒』位あるんじゃ無いか?これを魔力の消費無しでか....)

 

 

まあ、これは俺が回復系の魔法が苦手だからなんだが....

 

 

「はい、もう傷は無くなりましたよ」

 

 

考えてる内にケガを治し終わったようだ。子供ものお母さんもキョトンとしてる。が、頭を下げるとソソクサと子供を連れていってしまった

 

 

(....まあ、普通そうだよな)

 

「........」

 

 

アーシアは少し寂しげな顔をしている

 

 

「お姉ちゃん、ありがとー!」

 

 

声のした方を見ると、さっきの子供がアーシアに向かって手を振っていた

 

 

「え、あ.....」

 

「ありがとう、だってさ」

 

「!そうですか...」

 

 

教えてあげると、アーシアは、優しさに満ち溢れた顔で手を振り返していた

 

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

 

その後、しばらく無言で歩いていた俺達だが、途中で

 

 

ーーーーくぅ~~~....ーーーー

 

 

と言う可愛らしい音が聞こえたので立ち止まる。音のした方を見ると、アーシアが顔を真っ赤にしてうつ向いていた

 

 

「はうぅ~........」

 

「.....先にご飯食べに行こっか」

 

「.....はい....」

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

 

「ほあ~....」

 

 

近くに有った真っ赤なアフロのピエロがイメージキャラクターのハンバーガーショップにやってきた。

アーシアは物珍しそうにキョロキョロと店内を見回している

 

 

「アーシア、手伝おうか?」

 

「大丈夫です。一人で何とかしてみせます!」

 

 

胸を張ってそう答えるアーシア.....でもキミ、日本語話せないんじゃ....

 

 

(しょうがない、ちょっくら手助けしてあげよう)

 

 

俺は気付かれ無いように、アーシアに翻訳魔法を掛けてあげる

 

 

「いらっしゃいませ。御注文はいかが致しますか?」

 

「え、えっと.....ち、チーズバーガーのセットを下さい!」

 

「かしこまりました。チーズバーガーセットが一点で420円になります」

 

 

お金を払って商品を受け取るアーシア

 

 

「どうですか、イッセーさん!一人で買えましたよ!」

 

「おお、大したモンだ」

 

 

フッフッフ、と得意気な顔をしている。スンゴイぷりちーです

 

 

「........」

 

 

席に着いたのに何故か食べずにハンバーガーをじっと見つめるアーシア

 

 

「どしたの?」

 

「えっと、イッセーさん、これはどうやって食べるのでしょうか....?」

 

「ハンバーガー食べた事無いの?」

 

「は、はい...テレビでは観た事があるんですが、本物を見るのは初めてなんです」

 

 

なるほど。確かにシスター生活じゃあ、ハンバーガーなんて食べないか

 

 

「これはね、こうやって包み紙をずらして、一気に食べるんだよ」

 

「な、なんと!」

 

「ポテトも手掴みです」

 

「す、すごいです!こんな食べ方が有るんですね!」

 

「さ、アーシアもどうぞ」

 

「ハイ!」

 

 

小さなお口でハンバーガーにかぶり付き、もっきゅもっきゅと食べている。ハムスターみたいで凄い可愛い

 

 

「お、美味しいです!ハンバーガーって凄い美味しいんですね!」

 

 

目がキラッキラしてる。どうしよう、アーシアが可愛い過ぎて生きるのがツライ。そんな事を考えていると俺のケータイが鳴り出した

 

 

(相手は....アザゼルさんか。丁度良い、アーシアの事を聞こう)

 

 

「あっと、アーシア。ちょっと待っててくれる?」

 

「ハイ、お気になさらずにどうぞ」

 

「ごめんね」

 

 

店の外に出て電話にでる。念のため、アーシアが見える位置にいよう

 

 

「もしもし」

 

【イッセーか?アザゼルだ】

 

「どうしたんですか?」

 

【実は厄介な事が起きてな、どうもウチ(グリゴリ)の下のモンが無断でソッチの領域でゴソゴソやってるらしいんだよ】

 

 

.....当たりだな

 

 

「実は俺、今日コッチの教会に赴任してきたって言う『聖母の微笑(トワイライト・ヒーリング)』持ちのアーシア・アルジェントって言うシスターと一緒に居るんですけど」

 

【何?.....ちょっと待ってろ。すぐかけ直す】

 

 

そう言って切るアザゼルさん。5分程で再びかかってきた

 

 

「どうでした?」

 

【今ミカエルの奴に確認したんだが、その娘は教会じゃ『魔女』って言われててな、追放処分を受けて教会を破門されてるそうだ】

 

「....つまり」 

 

【ああ、教会はその町にシスターは派遣していない(・・・・・・・)。そもそも、その町の教会は今現在使われていない(・・・・・・・)そうだ。当然だな、ソコは魔王の縁者の領地なんだからよ】

 

「....確か、グリゴリには『神器』を抜き取る技術が有りましたよね?」

 

【十中八九それが目的だろうな...イッセー、済まないが頼みがある】

 

「任せて下さい。アーシアは何がなんでも護ります。それと、ヤンチャしてる奴等は、どうします?」

 

【ハハッ、『赤龍帝』殿直々の警護か、頼もしい限りだな.....極力(・・)、生け捕りで頼む】

 

「了解。名前は?」

 

【ドーナシーク、カラワーナ、クローディス、ミストレックスだ】

 

「解りました。終わったら連絡しますね」

 

【ああ。世話かけるな】

 

「良いですよ、別に」

 

 

アザゼルさんとの通話を切る。さて、アーシアと話し合いしないとな....

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「あ、イッセーさん、お帰りなさい!」

 

「ごめんね、つい長くなっちゃったよ」

 

「いえ、気にしないで下さい」

 

 

......ホント良い娘だよ、この娘は。思わずじっとアーシアの顔を見る

 

 

「?どうしたんですか?」

 

「.....あのさ、アーシア。ちょっと聞いて欲しい事があるんだ」

 

「....なんですか?」

 

 

俺は真面目な顔で切り出す

 

 

「実はさ、俺も『神器』持ってるんだ」

 

「!そうなんですか!?」

 

「ああ。その関係でな?堕天使に知り合いがいるんだが、その人から『この町でコソコソしてる堕天使達が居る』って連絡を受けたんだ」

 

「.....!」

 

「その人にちょっと調べてもらったんだ。アーシア、君の事をね」

 

 

疑ってるみたいな言い方だが、正直に伝える

 

 

「『教会はこの町にシスターは派遣していない』.....だそうだ」

 

「...........」

 

「アーシア、単刀直入に言うよ。その堕天使達はキミの『神器』が目的だ。このまま教会に行ったら、キミは確実に『神器』を抜かれて殺される」

 

「っ!!そん、な.....」

 

 

....ショックなんだろうな。自分を拾ってくれた奴等は、自分の神器だけが狙いで、自分の事などどうでも良かったのだから...

 

 

「わた、し、どうすれば....」

 

「アーシア。今日、俺とキミは出逢った。互いに自己紹介もしたし、おしゃべりもした。飯だって一緒に食った。だから、俺達はもう友達だ。親友だ」

 

「....え.....?」

 

「行く場所が無いなら俺の所に来い。困った事が有ったら、助け合うのが友達だ」

 

 

アーシアは呆然として俺の方を視ている。不意に彼女の瞳からツゥーッと涙が溢れたかと思うと、一気に咽び泣きはじめた

 

 

「わ、わた、し達は......今日、初め、て....逢った、んです、よ.....?」

 

「この国には一期一会っつー、素ん晴らしいお言葉が有ってな?『この人との出会いは一生に一度の事かもしれない。大切にしよう』って意味なんだ。

まあ、何が言いたいのかってゆーとだな?友達になるのに『初対面かどうか』なんて関係無いんだよ」

 

「わた、し.....日本語、話せません.....文化だって....全然、知らないんですよ....?」

 

「そんなら俺が教えてやる。それに、最近は日本も欧米化が進んでるからな。

まともに日本文化を知らない日本人なんてそこら中にいるさ。何も恥じる事なんて無いよ」

 

「私、世間知らずです.....」

 

「なら、これから一緒に町に行って見て回れば良い」

 

「いっぱい、いっぱい迷惑かけるかもしれません...!」

 

「おうおう、かけろかけろ。お互いに迷惑かけあうのが友達ってモンだ!」

 

 

するとアーシアは、一呼吸置いてーーー

 

 

「私と、友達になってくれますか?」

 

「おう!これからよろしくな、アーシア!」

 

 

こうして、俺とアーシアは友達になった

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「さて、と。オイ、ドライグ」

 

 

周囲に人払いの魔法をかけてからドライグを呼び出す

 

 

『何だ相棒』

 

「聞いてた通りだ。俺とアーシアは友達になった。だから、お前もアーシアと友達だ。友達なんだからしっかり挨拶しろ」

 

『やれやれ、解ったよ、相棒』

 

 

そして実体化するドライグ。アーシアはそれを目を丸くして見ている

 

 

「紹介に預かった通り、兵藤一誠の相棒の『赤龍帝』ドライグだ」

 

「ハ、ハイ!アーシア・アルジェントです!アーシアって呼んで下さい!」

 

「ああ、よろしくな、アーシア」

 

 

よし、お互いの挨拶は済んだな

 

 

「そんじゃあ、ドライグ。アーシアを俺ん家まで連れてってやってくれ」

 

「解った。相棒はどうするのだ?」

 

 

俺?俺はねぇ....

 

 

「ちょっと相手の堕天使達とO☆HA☆NA☆SI☆してくるよ」

 

「...そうか。やり過ぎるなよ?話が聞き出せなくなる」

 

 

ドライグが『あ、堕天使終わったなー』と言う風に俺を見てくる

 

 

「解ってるって。そんじゃあ二人共、行ってくるね」

 

 

「ああ」

 

「き、気を付けて下さい!」

 

 

そんな言葉をかけられながら教会に向かう俺だった

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「と~ちゃ~く、っと」

 

 

おおー、結構な数の気配がすんなぁ...何で気付かなかったのかなぁ.....

 

 

「まあ、取り合えずそれは置いておいて....」

 

 

俺は『咸卦法』を発動する。さ、て、とーーーーーー

 

 

 

 

 

 

ーーーードガアアアアアアア!!!ーーーー

 

 

「おっ邪魔しまああああああっす!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーカチコミじゃあああああっ!!!!

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

5分前

 

「フフフ、もうすぐよ。もうすぐ至高の力が私の物に.....!」

 

「カラワーナ様」

 

「あら、ドーナシーク。アーシア・アルジェントはもう来たの?」

 

「い、いえ、それが.....」

 

「ーーーーハァッ!?行方不明!?」

 

「も、申し訳ありません!この町に来た事は解っているのですが...」

 

「だったら、ぼやぼやしてないでサッサと探しなさいよっ!!」

 

 

ああ、イライラするっ!これだから下級は....!

 

 

「まあまあ、落ち着きなさい、カラワーナ」

 

「.....クローディス」

 

「この町に居るのは確かなのだろう?なら、焦る事は無いさ。ミストレックス」

 

「はいっ!」

 

 

クローディスの呼び声に応じてもう一人下級が入って来た。コイツはドーナシークと違い、顔だけしか取り柄の無い馬鹿だ。正直、見てるだけでイライラが増加する

 

 

「お呼びですか、クローディスさん!」

 

「ああ。話は聞こえていただろう?ドーナシークと共にアーシア・アルジェントを捜してきてくれ」

 

「了解です!」

 

「さあ二人共、行って来なさい」

 

『はい!』

 

 

クローディスの命じるままに二人は出ていった

 

 

「さて、落ち着いたかな?カラワーナ」

 

「フンッ、偉そうにしないで...きゃっ!」

 

 

私がそっぽを向いた瞬間にクローディスはグイッと私を引き寄せ、そのまま服の中に手を入れてきた

 

 

「あ、ちょっ....ンッ...あっ...い、今は...ダメ....!」

 

「良いじゃないか、どうせあのクズ共じゃあ、すぐには見つけられないさ。それに、だいぶ、ご無沙汰だっただろう?」

 

「んぅっ!あっ..!ああっ.....!!」

 

 

ああ、く、くる.....っ!!

 

 

ーーーードガアアアアアアアッ!!!!ーーーー

 

 

「!?な、何なの!?」

 

「何事だ!?」

 

 

バンッと扉を開けてはぐれ悪魔祓い(エクソシスト)が部屋に入って来る

 

 

「ほ、報告します!現在、謎の男に襲撃を受けています!!」

 

 

何ですって!?

 

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

「死ねぇええええ!」

 

「うおおおおおお!」

 

 

はぐれ悪魔祓いがビームサーベルみたいな物を構えて、突っ込んでくる。が、しかしーーーー

 

 

「遅いっ!」

 

 

ーーーーアクビが出るくらい遅い。まあ、ただのはぐれ悪魔祓いじゃあ、しょうがないんだけどね

 

最初に突っ込んで来た男の上段からの振り下ろしをバックステップでかわして、二人目の方に蹴り飛ばす

 

 

「ギャアアアアアアアア!」

 

「ぐああっ!」

 

 

思わず反応してしまったのか、飛んできた一人目を真っ二つに切り払った二人目に、『瞬動』で近付いて殴り飛ばす

 

 

「メウス・ルブラム・ドラコ・カル 来たれ 虚空の雷 薙ぎ払え!」

 

 

二人目を殴り飛ばした先の集団に狙いを定める

 

 

「『雷の斧』!!」

 

 

俺の手から放たれた雷が相手の集団を焼き払う

 

 

「「「「「「ぎゃああああああああっ!!!!」」」」」」

 

 

「今ので10人位....後、5、60人位か....」

 

「隙ありぃぃぃいいいいい!!」

 

「無ぇよ、アホ」

 

 

後ろから飛びかかってきた奴を後ろ回し蹴りで蹴り飛ばす

 

 

「がはああっ!」

 

「やれやれ....おい!はぐれ共!武器を捨てて投降しろ!そうすりゃあ、命は保証してやるぞ!」

 

 

一応、投降の意思を問いかけておく

 

 

「ぎゃはははははは!何だよ何だよ!オンモシロソーな事やってんじゃん!!」

 

 

耳障りな声がしたかと思うと、教会の地下から白髪の男が出てきた

 

 

「んーんー。はっじめましてー!ボクちゃんのお名前はフリード・セルゼン!あなたのお名前教えてちょ?」

 

「『魔法の射手 連弾・光の37矢』!」

 

「うわっとっととお!!ハハハ!何だこの魔法!見た事無ぇぞ!!」

 

 

チッ!避けたか!

 

 

「んー、過激だねー!おれっち、惚れ惚れしちゃっ、がああああああっ!」

 

 

空中で身動き取れなかったっぽいんで、瞬動で一気に近付いて蹴り飛ばした。ちょっと力入れすぎたのか、壁をぶち抜いて外に飛んで行ったが

 

 

「やれやれ、『赤龍帝の籠手』を使うまでも無いな.....」

 

 

この間、僅か2分30秒。わかっちゃいたけど、雑魚過ぎる

 

 

「残りは地下に逃げたか....」

 

「おい!もうやめろ!何で人間同士で争うんだ!」

 

「何?」

 

 

声のする方を見ると、剣を持ったオレンジ髪と黒髪の堕天使がいた

 

 

「何だお前ら」

 

「俺はミストレックス!コッチのオッサンはドーナシークさんだ!」

 

 

ターゲット二人発見...っと

 

 

「そうかい。じゃあ、ミストレックス。武器棄てて投降しろ」

 

「何でだよ!話合えば良いだろ!」

 

「は?馬鹿かお前?お前らが話し合いじゃ済まない事やらかしてるからこうなってんだろうが。それ以前に、お前は武器を持って話し合いするのか?」

 

「おい、発言にはもう少し気を遣ってくれよ?せっかく、こうして穏便にすませてやってるってのに....これだから人間は。こんなに俺と人間で意識の違いがあるとは思わなかった...!!だから人間なんて守りたくないんだ!」

 

 

コイツ、マジで何なの?

 

 

「....とにかく、投降しろ。それで全て終わる」

 

「....でも、それは根本的な解決にならないだろ!」

 

 

ーーーーブチィッ!!!ーーーー

 

 

「おい、良いか?最後にもう一度だけ言うぞ?諦めて、サッサと投降しろ、このキチ○イ野郎....!」

 

「何だと!この野郎、馬鹿にしやがって!食らえっ!」

 

「『風盾』」

 

相手の光力の槍を障壁で防ぐ。つーか、その剣使わないのかよ....

しっかし投降の呼び掛けを無視して攻撃か....よし、コイツは潰す

 

 

瞬動で一気に近付き、殴り飛ばす

 

 

「ガハッ!?このやろ「遅い」がああああっ!?」

 

 

吹っ飛んだキチ○イより先に回り込み上空に蹴り上げる

 

 

「『魔法の射手 連弾・氷の47矢』」

 

 

ーーーードガガガガガガ......ッ!!ーーーー

 

 

「あがげぎゅがぐぎぎゃああああっ!!?」

 

 

耳、左手の小指、左の翼、右足の親指、鼻.......放たれた『魔法の射手』次々に狙った部位に直撃し、キチ○イの体を少しずつ削り取っていく...

 

 

ーーーードサッ!ーーーー

 

 

「ひ、ひぎゅうああぎいぃいぃ....」

 

「メウス・ルブラム・ドラコ・カル 『白き雷』」

 

 

削りきられ、だるま状態で落ちてきた○チガイの頭を『白き雷』を纏わせた右足で踏み潰す

 

 

ーーーーグシャッ!!ーーーー

 

「ぴぎっ...!」

 

 

すると、キチガ○の体は消滅し、後には一枚の羽だけが残った

 

 

「....まだやるかい?」

 

 

落ちた羽を回収しながら、ドーナシークに問いかける

 

 

「......いや、止めておこう。少なくとも、お前は俺がどう足掻いても勝てる相手じゃないからな」

 

「賢明な判断だな。とりあえず、じっとしてろ。あんたの処遇はアザゼルさんが決めるはずだ。他の連中は?」

 

「恐らく、皆地下に居るだろう」

 

「そうか.....動機は解るか?」

 

「『至高の力を手に入れる』....だそうだ」

 

「なるほど、上場酌量の余地無しだな」

 

 

地下への階段を中程まで進んだ所で詠唱を始める

 

 

「メウス・ルブラム・ドラコ・カル 小さき王 八つ足の蜥蜴 邪眼の主よ 時を奪う毒の吐息を」

 

丁度詠唱が終わる頃に階段を降り終えた

 

「『石の息吹』」

 

ボッ!と音を立てて、石化効果のある煙が地下の祭儀場に充満していく

 

 

ーーーーーーーーーーー

 

3分後

 

 

「....もう良いかな」

 

 

祭儀場に入ると堕天使を含め、しっかり全員石化していた

 

俺は石化している連中を異空間の倉庫にポイポイと放り込んで行く

 

 

「よっし、お仕事完りょ...『風花・風障壁』!」

 

 

ーーーーガキィィィィィンッ!!ーーーー

 

「何っ!?」

 

「くっ....!」

 

 

......いきなり攻撃してくるとはな...

 

 

「部長、気を付けて下さい...!」

 

「相当な手練ですっ...!」

 

 

俺が三大勢力の内のどこかのお偉いさんだったらどうするつもりだったんだ?

 

 

「うふふ、余り抵抗しないでくれると助かりますわ」

 

「安心しなさい。アナタ達はやらせ無いわ。下僕を守るのも『王』の勤めよ。

...さてと」

 

 

なあ.....

 

 

「答えなさい。このリアス・グレモリーの領地で何をしていたのかしら?」

 

 

ーーーー無能王(リアス・グレモリー)

 

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

さて、どうしたもんか.....この時のグレモリー眷族ってホンットに実力差も解んないカスしかいないんだよなぁ....

 

いきなり一方的に攻撃されたんだから、正当防衛でやり返しても良いんだけど....さすがに、魔王にはまだ勝てないしなぁ...

アザゼルさん達にも迷惑かかるだろうし....

 

 

「どうやら堕天使を狩っていたようだけど...何が目的?」

 

 

三大勢力の仲を取り持つ事ですが?

 

 

「それに、ここ数ヵ月、この町のはぐれ悪魔を狩り続けていたのもアナタね?」

 

 

確かに俺だが、確たる証拠も無いのに決め付けてんじゃねーよ。

そもそも、俺はここ数年狩り続けてるんだけど。マジで今まで気付いて無かったのか....

 

 

「....上に居た堕天使はどうした」

 

「ああ、それならボーッとしていたから消し飛ばしたわ」

 

 

無抵抗の相手を...コイツ正気か?さっきもいきなり攻撃してきたし....

 

 

「さあ、無駄な抵抗は止めなさい。アナタには色々聞かなくちゃいけない事があるもの」

 

 

あ、ヤバい。俺もうぶち切れそう。コイツに下に見られるとか、マジで我慢ならない

 

 

「......」

 

「答える気は無いようね。仕方ないわ、朱乃!」

 

「ウフフッ!さあっ、良い声で鳴いて下さいね?」

 

ーーーーカッ!ガガガガガガガガッ!!ーーーー

 

 

姫島朱乃の攻撃を不可視の障壁を展開して、敢えて受ける

 

 

5秒...10秒...15秒....

 

 

(やれやれ、これじゃあ、並の人外じゃ死んでるぞ....?)

 

 

明確な敵対行動を取った訳でも無いのにこの対応か...

 

30秒経過。もうそろそろ、いいかなーーーーー

 

 

「さて、そろそろ.......正当防衛だっ!!」

 

 

ーーーー死なない程度にぶっ飛ばす!!

 

 

瞬動で木場祐斗の後ろに回り込み『魔法の射手 収束・雷の47矢』を右拳に乗せる

 

 

「なっ..!?」

 

 

慌ててガードしているが、もう遅い

 

 

「一人目っ!!」

 

ーーーーズドンッ!!ーーーー

 

「ぐああああああっ!!」

 

 

ガードをぶち抜いて殴り飛ばす。『騎士』撃破(テイク)っと

 

 

「メウス・ルブラム・ドラコ・カル 来たれ 虚空の雷 薙ぎ払え」

 

「祐斗先輩っ!?この...!」

 

 

塔城小猫が俺に殴りかかろうとするが、俺の詠唱の方が早い

 

 

「『雷の斧』!」

 

「キャンッ!?」

 

「二人目...」

 

 

『戦車』撃破(テイク)

 

 

「なっ!?祐斗!小猫!くっ!....よくもっ!」

 

「メウス・ルブラム・ドラコ・カル 来れ雷精 風の精 雷を纏いて吹けよ南洋の嵐」

 

「駄目っ!リアス、下がって!!」

 

 

ーーーー王手詰み(チェックメイト)

 

 

 

「『雷の暴風』!!」

 

 

ーーーードンッッッッ!!!!ーーーー

 

 

放たれた『雷の暴風』によって教会は木端微塵に吹き飛んだ。

 

 

 

 

 

「『女王』、『王』.....撃破(テイク)

 

 

 





ハイ、と言う訳で第3話でした


何か途中で霧が出てきましたね(笑)

あ、フリード君はまだキチンと生きてます。まあ、ボロボロでしょうけど

戦う事無く退場したカラワーナとオリキャラのクローディス君、投降したのに特に描写も無く散ったドーナシーク君

今後、彼等の出番はありません(笑)


今回グレモリー眷族は『赤龍帝の籠手』無しで瞬殺されました。

この世界では、凶暴なはぐれ悪魔はグレモリー領に侵入すると、すぐにイッセー君に駆逐されていました。

つまり彼女等は『自分達より格下の相手を集団リンチ』以外した事がありません。

なので、『自分より格上の相手に各個撃破される』と言う状況に実戦では陥った事がありません。

と言うよりも、そもそも『実戦で自分より格上と戦う』という事態を想定した事すら有りません。


まあ、今回はそもそも相手(イッセー君)との実力差が大き過ぎたので。

例え想定していたとしてもどうしようも有りませんでしたが(笑)


前回、今回と戦闘描写が有りましたが、正直、戦闘描写は苦手なんですよねぇ....



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