今回、長くなりすぎたので二分割します
と言う訳で第2話です
「右手に気、左手に魔力.....あっ、ヤベッ!」
ーーーーパシゥゥゥゥン...ーーーーー
「はぁ...また失敗か...」
『まあまあ、そんなに落ち込むな相棒。発想は良いんだから、そのうち出来るさ』
「そのうちって、いつやねん....」
え?何してるのかって?いや、はぐれ狩りをソッコーで終わらせたから、前々からやってる『咸卦法』の練習をしてたんだよ。
前に言っていた俺の特典って言うのが『ネギまの魔法・技術を修得出来る』って言う物なんだよね。だから『咸卦法』の練習してるのである
一応、『気』と『魔法』は結構使える様になったんだけどねぇ...『瞬動』とか『虚空瞬動』も出来るんだよ?でも、やっぱり『咸卦法』はレベルが違うわ
「やっぱり、ムズイなぁ...っと、もう着いたか」
イカンイカン、ちょっと熱中しすぎたな。人に見られたりして無いよな....
「安心しろ相棒。特に視線は感じなかったぞ」
「そっか、なら良かった。ありがとドライグ」
「ふっ、気にするな。他ならぬ相棒のためだ」
まったく、良い娘だよこの幼女竜は....
ーーーーーーーーーーーーー
「ただいま~」
「おかえり、イッセー」
「あ、イッセー君おかえり!」
「ただいま、アザゼルさん、レイナーレ」
うん、誰かに『おかえり』って言って貰うのは良いものだ
「フム、特に怪我はしていないようだな」
「当たり前だ!相棒があの程度の敵に遅れを取るものか!」ドヤァ
ドライグがどや顔してる。チョー可愛い
「俺汗かいたからシャワー浴びて来るわ」
「あ!相棒、私も浴びる!」
「ドライグ、そろそろ一人で風呂入れる様にしなさい」
「え~?水臭い事を言うなよ相棒」
「だーめ。中身がどうであれ、身体は女の子なんだから」
「ちぇー」
「イッセー君、私が背中流してあげよっか♪」
「おバカ。慎みを持ちなさい、はしたないでしょ。自分の身体を見てみろ。俺が欲情して襲ったらどうするつもりだ.....浴場だけに」
「.......イッセー」
「.......相棒」
何だその目は。言いたい事が有るならハッキリ言え
「イ、イイイイイッセー君、今何て言ったのかしら?one more please?」
「欲情して押し倒すぞって言ったんだよ。浴場だけに」
「...........タ..」
レイナーレ?
「イッセー君の同意キターーーーーーー!!よっしゃー!これでかつる!!こうしちゃいられねー、さあイッセー君!私と一緒にいざ
騒ぎ出したレイナーレにビンタを入れておく。まったく、小梅ちゃんが起きたらどうするつもりだ
ーーーーダダダダダダ.....ガチャッ!ーーーー
「イッセー君に押し倒してもらえると聞いて!!」
「空耳だ、寝てろ」
ーーーーーーーーーーーーーー
「はあ、疲れた....」
ーーーーガチャッーーーー
「お疲れ様です、旦那様。ささ、コチラに!マットとローションの準備はバッチリぃぃぃぃぃ!?痛い!痛いよイッセー君!」ギリギリギリ
「何故ココに居るヴァーリ?」アイアンクロー
「だってイッセー君がお風呂場なら襲ってくれるって言うから!」ギリギリギリ
「言ってねぇよ、どんだけ都合良く解釈してんだよ」アクリョクアップ
「うええええん、イッセー君痛いよー!」ペチペチ、タップタップ
「はぁ...」
いい加減手が疲れてきたのでヴァーリを離してやる
「ううぅぅぅ、後付いたらどうしてくれるのさー」カオナデナデ
「冗談抜かせ」
「ぬぅぅ...イッセー君が冷たい...こんなにアプローチしてるのにー」
「....あのさ、何で俺なの?他にも良い奴いっぱいいるでしょ?」
ぶっちゃけ、何でここまで好意を持ってくれているのかが判らない
「へ?そんなの一目惚れに決まってるじゃん!ってゆーか、一目見た瞬間に『あ、私はこの人と一緒になるために生まれてきたんだなぁ...』って思ったよ!」
.......どうしよう、ここまでドストレートにこんな事を言われるとは思わなかった
「お、おお....そ、そうですか」
「そうなんです!」
そんな断言されても....
「と、取り敢えず、風呂から出なさい。俺が入るから」
「えー?一緒に入ろうよ~」
「ダメ、ゼッタイ」
「ちぇー。しょうがない、ヘタレなイッセー君に免じて今日はこの位にしといてあげよう」
「へいへい、そいつはドーモ」
そう言うとヴァーリは風呂場を出ていった
「.....はあー、ヤバかった...マジで襲いそうになった....」
え?冷静に対処してただろって?馬鹿言え、テンパリ過ぎて一周回って達観してただけだよ。
いや、だってヤバいでしょ!?ヴァーリもレイナーレもドライグも!
何あのスベッスベの肌!サラッサラの髪!ほのかに漂う甘い香り!
我慢するのにどんだけ精神力使ってると思ってるのさ!?
「はぁ...」
そんな具合に、悶々としながら風呂に入ってから床についたのであった
ーーーーーーーーーーーーー
翌朝
ーーーーpipipipipipi....バシンッーーーー
「...んん....朝か」
そろそろ、起きないと....と思い、起き上がろうとするが、上手く起きれない。何か身体が重い.....ってゆーか、何故かやたらに布団が膨らんでいる。布団を捲るとそこにはーーーーーー
「くー....くー...」
「すぴー...すぴー....」
ーーーーードライグとアルビオンがいた。二人とも、ガッチリしがみついていて離れない
「......」ホッペプニプニ
「ぷえぇぇぇ....」
「......」ホッペムニムニ
「むにぃぃぃ....」
......ふう
「俺これだけであと5年は戦えるわ」
ーーーーダダダダダダ....バンッ!ーーーー
「うゅっ!?」
「ぴっ!?」
「イッセーさん、おっはよーッスヴぇ!?」
朝っぱらから喧しい
「何してんだこのスカポンタン俺の天使達が起きちまったじゃねーかゴラァ」
「だからって、時計顔面はあんまりでしょ!?ウチだって女の子なんスよ!?」
「ドライグ、アルビオン、今日の朝ごはんは何食べたい?」
「ホットケーキ!」
「ホットケーキ!」
「そーかそーか、そんじゃ、気合い入れて作るとしましょうかぁ」
「ちょっと!スルーしないでくださいッス!」
「ハイハイ、ごめんね。パンケーキにアイス乗っけてあげるから機嫌直してよ」
「えっ!?アイスッスか!?やっほーッス!」
......自分で言っておいてなんだけど、この娘ちょっとチョロ過ぎやしないだろうか?
コレじゃ将来悪い男に捕まりそうな気がする
ーーーーーーーーーーーー
「ウマウマ♪」
「アムアム♪」
「まいう~ッス~♪さっすがイッセーさん!」
「んーな、ホットケーキなんて誰が作っても変わらないって」
「いや~アタシにゃ、こんなキレイに焼けねーよ?ホントに器用だねぇ、お前さん」
「お、美味、しいです、よ」
「イッセー君おかわりー!」
「私もー!」
「お前ら何回おかわりしてんだよ。気持ち悪くなるぞ?ってか、太るぞ?」
「イッセー君の手料理で太るんなら本望!」
「是非も無し!」
「そーですかい...」
この後結局二人で10枚位おかわりしてた。正直、作ってる最中に胸焼けしてきたのだが、あんな笑顔で美味しい言ってくれるんだったら『まあ、良いか』と思えた
「うう....気持ち悪い...」
「食べ過ぎた....」
「だから控えろって言ったのに....」
ーーーーーーーーーーーーー
3ヶ月後
『BoostBoostBoostBoostBoost!!』
「メウス・ルブラム・ドラコ・カル 来れ雷精、風の精。雷を纏いて吹けよ南洋の嵐。」
『Explosion!』
「『雷の暴風』!!」
詠唱が終わると、32倍の威力になった『雷の暴風』が凄まじい勢いで撃ち出される。しかしーーーーー
「ぐはははははっ!甘いわああっ!!ぬぅうううんんん!!」
ーーーーーー特撮ヒーロー物の敵幹部みたいな格好をしたオッサンの、斧の一撃で叩き斬られた
「嘘ぉおおおおお!?」
何でだよ!?32倍だぞ!?
「ぐははははっ!中々だったぞ赤龍帝!!次は我輩の番だ!!行くぞおおおっ!!」
そう言うとオッサンーーーアルマロスさんは一瞬で俺に接近し、斧を振り降ろしてきた
「っ!ヤベッ!?」
『瞬動』と『虚空瞬動』を使い、ひたすら避けまくる!
「ぬおおおおお!?」
「ぐははははは!どうした赤龍帝!?避けてばかりでは勝てんぞお!?」
「上等だコンチクショーー!!ドライグ!
『了解だ相棒!!』
ドライグが応じると、俺の左腕に4本の巨大なクローが現れる
「コレが前々から考えていた新武装!名付けて!『赤龍帝の振撃爪』だ!!」
『VIBRATE!』
クローをアルマロスさんの斧に叩き付けると、ギュアアアアアアンッ!という激しい震動音と共に弾き飛ばした!!
「何っ!?」
『BoostBoostBoostBoost!』
無詠唱『魔法の射手 収束・雷の37矢』を右腕に乗せ、一気にぶちかます!
「貰ったあああああああっ!!」
『Explosion!』
ーーーーーーーーーーーーー
「イッセー君お疲れー♪」
「」チーン
「ハッハッハ、負けたなイッセー!」
「うるせーやい!」
え?あの後どうなったって?普通にかわされて、カウンターで膝蹴りぶちこまれましたよ?
「はぁ、イケルと思ったんだけどなぁ...」
「いやいや、あの
アザゼルさんはそう言うけど....
「やっぱ悔しいなぁ....」
「なーに、お前さんは若いんだ。まだまだ伸びるさ」
ーーーーーーーーーーーーー
今、俺は冥界の堕天使領に来ている。数日程前にアザゼルさんが『いつもお邪魔してばかりじゃ申し訳無いから、たまには
ちょうど冬休みだったので『じゃあ、行ってみるか』と言うノリで来たのだ
「しっかし、来てすぐに模擬戦する事になるとは....」
「しょーがないよ、アルマロスさんに見付かっちゃったんだもん」
「ヴァーリは闘った事あるの?」
「うん、たまにね。一応勝ち越してるよ?」
「マジか....俺も頑張ろ」
「うん!頑張ってね!....所でさ、アルマロスさんと闘ってた時にヒュンヒュン動いてたけど、アレ何?」
「『瞬動』の事?そういえば、見せた事無かったっけ?」
「うん。ってゆーか、私イッセー君が闘ってる所初めて見たよ」
「あー...まあ、良いや。えっと、瞬動だっけ?アレは仕組みは簡単だよ。足に魔力を集中させて地面を蹴って、掴む」
「へ~、面白そう!ちょっとやってみるね」
「オイオイ、そう簡単には「えいっ!」..oh....」
流石天才、一発で成功したでゴザル。俺、半年位かかったんだけどなぁ....
「どうどう?」
「すごく....完璧です。ってゆーかマジで凄いね」
「どやあ」
ドヤ顔可愛いなチクショー
ーーーーーーーーーーーーー
一週間後
「それじゃあ、お世話になりました」
「ぐはははははっ!何、良い鍛練になった!またいつでも来い!」
「スマンなイッセー。殆どこの脳筋の相手させちまって」
「いえいえ、コッチも良い修業になったんで。新しい技も編み出せましたし」
「そうか。それなら良かったわ」
他のグリゴリの人達にも挨拶を済ましたので帰る事にしよう
「それじゃあ、俺はこれで。ありがとうございました」
「おう!またいつでも来な」
「イッセー君またねー」
そんなこんなで堕天使領を後にした俺だった
ーーーーーーーーーーーーー
2年と4ヶ月後
「ふふふんふーふふん♪ふふふーふふん♪」
あ、どうも、お久しぶりです。兵藤一誠です。
アレから2年程経ち、自分は無事に高校2年生になりました。
まあ、その間に色々有りましたけどね。ミッテルトと一緒に忍者に弟子入りしたり、レイナーレと一緒に魔法使いに弟子入りしたり、ヴァーリと一緒に孫悟空に弟子入りしたり。
あれ?弟子入りしてばっかりだな....まあ、良いや。あ、そうそう。『咸卦法』が出来るようになりました!
と、まあ、この2年程色々あったんですよ。
え?やけに機嫌が良いな?何か良い事有ったのか?
いや、何でか判らないんだけど、今日は何か良い事が有りそうな気がするんですよねー...って!
?
何かトラックに轢かれそうになってる人がいる!
「危ないっ!」
「きゃっ!?」
俺がその
「あっぶねーな、あのアホトラック....キミ、だい、じょう...ぶ...」
「あっ、危ない所をありがとうございました!あの、良かったら、お名前を....?」
......あれー?どうして君がいるのー?
「あ、あの....どうしたんですか....?」
「あ、いや、な、何でもないよ。えっと、俺は兵藤一誠。イッセーって呼んでよ。君は?」
「あっ、ハイ!私はアーシア・アルジェントと言います!アーシアと呼んで下さい!」
ーーーーーーーアーシアちゃん
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「へぇ、じゃあこの町の教会に赴任してきたんだ?」
.....何でだ?レイナーレとミッテルトがこんな事をする訳が無い。なら、アーシアがこの町に来る筈が....まさか修正力が働いたなんて無いよな....?
「ハイ!....でも、この町に来てから困っていたんです。実は、道に迷っていたんですけど、私、日本語がうまく話せなくって....」
あ、ちなみに俺、今は翻訳魔法を使ってるんでバッチリ会話出来ます
「それで、その.....出来れば、教会まで連れていってもらえないでしょうか....?」
....取り敢えず、アザゼルさんに連絡してみるか...
「ん、良いよ。それじゃ、行こっか?」
「ハイ!お願いします!」
と言う訳で俺とアーシアは教会に行く事にしたのだった
と言う訳で第2話でした
みんな大好きアーシアちゃん登場回でした