ypaaaaaaaaaaaaaaa!!とうとう響たんがВерныйたんになったぜえええええええええッ!!
と、言う訳で第11話です
「え、今からですか?」
「ああ、急な事で申し訳無いんだがね」
皆さんコンニチハ、世間の高校生達が必死に勉強している中、ウチの5人娘達と悠々自適に過ごしていたイッセーくんです
本日、アザゼルさんがアポ無しで家に来たので、どうしたのか聞いてみると、何やら冥界は悪魔領にて魔王達との会談が有り、それに俺も参加して欲しいのだそうだ
「まあ、予定は大丈夫ですけど...もうちょっと早く言ってくれません?」
「いや、本当に悪いね。ヴァーリに連絡する様に頼んでおいたんだけど、どうも忘れてたらしくってねぇ...」
「ヴァーリェ...」
何をやってるんだあのアホっ娘は.....まあ、済んだ事をいつまでもグチグチ言っててもしょうがない。取り敢えず、支度するとしよう
「会談ってどれ位かかるんですか?」
「まあ、3、4日ってとこかねぇ...」
え、そんなにやるの?その間俺は何処に泊まるの?まさか、毎回冥界まで呼び付ける気?
「ああ、ソレはセラフォルーの奴が手配済みだそうだよ。あんなナリでも外交担当だからね、その辺の事はしっかりやってるよ」
なるほど、仕事は真面目にやってるのか。まあ、あの格好を制服と言い切るのはどうかと思うけど。いや、似合ってて可愛いんだけどね?
取り敢えず、必要なモノを異空間の倉庫に放り込んでいき、アーシア達に3、4日程家を開けると伝え、念の為に生活費を10万程渡しておく
「良し...アザゼルさん、準備完了です。いつでも出れます」
「おう。じゃあ、行くとするかね」
「師匠、お土産は甘い奴が良いな」
「あ、私もー!」
「行ってらっしゃいはどうした、このスカポンタン共」
最近は全く遠慮しなくなってきたな、このアホっ娘共
「あはは...行ってらっしゃいませ、マスター」
「イッセーさん、お気を付けて!」
「おう、ちょっくら行ってくるわ。みんな俺が居ない間、家の事頼むぞ?」
『はーい!』
ーーーーーーーーーーー
「お待ちしておりました、アザゼル総督、赤龍帝殿」
アザゼルさんに引っ付いて歩いて行くと、駅についた。何で駅に?と思っていると、後ろから声を掛けられる。振り返ると、ソコにはソーナ・シトリーとその眷族達が居た
何をしているのか聞いてみると、セラフォルーさんから俺達の出迎えを命ぜられたのだそうだ
「わざわざ出迎えなんてしなくても気にしないんだけどなー...後、無理に敬語じゃ無くても構わないですよ?」
「い、いえ...そう言う訳には...」
「イッセー、三勢力内での自分の重要度をちゃんと理解してんのかい?ぶっちゃけ、アンタ全勢力で、半端な幹部よりも重要視されてるんだよ?」
「え、マジっすか?」
俺そんなに評価高いの?
「そりゃそうさ。『歴代でも最高レベルな上に三勢力に対しても好意的な赤龍帝』なんて、みんな必死こいて厚遇するだろうさ」
アンタと敵対するとヴァーリまで敵に回るだろうしね、と笑いながら付け加えるアザゼルさん。いや、笑ってますけどヴァーリは堕天使勢でしょうが
「ま、無駄話はこの辺にしておくかね。じゃ、頼むぞ、ソーナ?」
「はい。それでは、赤龍帝殿とサジ、桃、それと巴柄は私について来て下さい。椿姫、アザゼル総督と残りの皆を連れてきて下さい」
『ハイ!』
「あ、ハイハイ」
ソーナさんに言われるがままについて行く俺達。どうやって冥界に行くのかサジ達に聞いてみたが、サジ達もこれが初めてなのだそうだ
ツカツカと歩いていくソーナさんについて行くと、不意にとあるエレベーターの前で立ち止まった
「では、降りますのでエレベーターに乗って下さい」
「...降りる?」
このエレベーター、どう見ても上にしか行かなそう何ですけど?
訝しみながらも、取り敢えずエレベーターに乗り込む。やはり1階か2階にしか行かない様になっている。
そんな事を考えていると、ソーナさんがポケットから何かのカードを取り出して、電子パネルにタッチした。すると、ピッ!という音と共にエレベーターが降り始めた
「おお、凄え、秘密基地みたいだな」
「ええ。この町には、この様な悪魔専用の仕掛けが沢山あるんですよ」
へぇ~...長年この町に住んでたけど、初めて知ったな。魔力とか使ってないから気付かなかった。そのまま2分程経って、漸く停止した。
随分深い所に在るな...地震の時とか崩れないのか?
そんな事を考えながらエレベーターの外に出ると、そこには広大なホームが広がっていた。そのまましばらく歩き、開けた空間に出た
「おお...」
ソコに在ったのは列車だった。まあ、普通の列車よりも鋭角で悪魔の紋章がたくさん刻まれているが、ソレはどう見ても汽車であった
「これがシトリー家の所有する冥界列車です。今回はこれに乗って冥界に入ります」
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「う〜む、中身は普通の列車と同じか...あ、でも座席が豪勢だな...」
シトリー家の所有する列車に乗って数分、全く代わり映えのしない景色(まあ、次元の壁を走行中なのでしょうがないのだが)に飽きたので、列車の内部を探検しているのだ。
どうも、列車に乗る際は色々と細かい決まりが有るらしく、先頭車両に主、そこから中央車両までにゲスト、その後に眷族達が乗車するのだ。
なので、この車両には俺とアザゼルさんしか居らず、アザゼルさんがガッツリ寝入ってしまった今、俺は大変暇を持て余しているのだ
「しょうがない、後ろの車両に行くか。サジ君以外のソーナさんの眷族達にも挨拶してないしな」
『後部車両に行ってます』と書いたメモをアザゼルさんの顔に貼り付け、後部車両に向かった
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「お邪魔しまーす」
「あれ、兵藤か。どうかしたのか?」
「いや、アザゼルさん寝ちゃったから暇でさ。する事も無いから遊びに来た。お互い、挨拶もまだだしな」
突然現れた俺に怪訝そうな顔をしているサジにそう言うと、納得した表情を浮かべた
「と、言う訳で。もう知ってるだろうが、俺が『赤龍帝』兵藤 一誠だ。よろしくな?あ、先に言っておくけど、無理に敬語使わなくて良いから。俺も基本、敬語は年上にしか使わないから、そのつもりで頼むな」
「え、ええ...では、私から自己紹介させていただきます。ソーナ・シトリーが眷族、『女王』真羅 椿姫です。よろしくお願いします、兵藤一誠...くん?」
「ああ、俺高2なんで君で構わないですよ」
「あ、私は『僧侶』の花戒 桃だよ!私も高2なんだー!コレからよろしくね!」
「『騎士』の巡 巴柄です。同じく高2です。よろしくお願いします」
「『戦車』由良 翼紗。私も2年生だ。よろしく、イッセー君」
真羅さんと巡さん、それと由良さんね。おっけー、ちゃんと覚えた
「そして俺が『兵士』匙 元s「知ってる。次」言わせろよッ!?」
いや、だって知ってるし...
「『兵士』仁村 留流子です。高校1年生です。ヨロシクです」
「私は『僧侶』の草下 憐耶です。私も2年生です。コレからよろしくお願いしますね、兵藤くん」
「はい、みんなよろしく.....まあ、自己紹介はこの位にしておいて。ヒマでしょうがないからババ抜きやろーぜ?」
ひとまず全員の自己紹介が済んだので、トランプを取り出しながらそう言うと、真羅さん以外は全員食い付いて来た
「あれ?真羅さん、ババ抜き嫌い?」
「あ、いえ...なんと言いますか...あまり、私達と変わらないなぁ...と思って...」
いや、そりゃそうでしょ。アンタ俺の事何だと思ってたんだよ?
『息をする様に周囲を破壊し尽くす、人型決戦魔導兵器じゃないか?』
ドライグ、1週間いちご牛乳抜きな?
『そんなッ!?何故だ、相棒!私はただ客観的に事実を言っただけじゃないか!?』
1ヶ月にしてやろうか?
『ごめんなさい、もう言わないのでそれだけは許してください OTZ』
そんなやり取りをしてから、真羅さんとドライグ、後から様子を見に来たソーナさん達を交えてみんなでババ抜きをやったのだが、ソーナさんがボロ負けだった
「クッ!何故です!?私のPOKER Faceは完璧だったハズッ....!」
メチャクチャ悔しがっているが.....まあ、うん...可哀そうだからそろそろ教えてあげるか。みんなも、いたたまれない表情してるし
「あの、ソーナさん.....
ババ引かれそうになった時にちょびっと羽が出て来てますよ?」
「......へぇ!?」
俺がそう言うと、慌てて自分の背中を確認して、羽を引っ込めたソーナさん。顔を真っ赤にして恥ずかしがっている。
滅多に無いのであろう主の赤面に興奮しているサジを、由良さんがボディブローで沈めた。
やれやれ、あれだけ腹筋鍛えておけって言ったのに...
そんな感じで小一時間程みんなと交流した所で、列車が駅に到着。ソーナさん達はシトリー家に向かうらしいのでココで別れ、俺とアザゼルさんはそのまま冥界の首都リリスへと向かった
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「ヤッホー☆アザゼルちゃん、赤龍帝ちゃん!お久しぶり☆」
「イッセーくーん!イッセーくんのアイドル、ヴァーリちゃんもいるよー!」
「あ、お久しぶりですセラフォルーさん」
「あたしゃ別に久し振りでも何でも無いんだけどねぇ...」
「イッセーくーん?私もいるよー?」
首都リリスに着いた俺達を出迎えたのはセラフォルーさんだった「ねぇねぇイッセーくーん?」。うむ、今日も魔法少女コスプレがよく似合ってる。
良く『歳を考えろ』って言われているセラフォルーさんだが、俺的には似「イッセーくんってばー」合ってれば問題無いと思うんだ。
そもそも、一万年も生きる悪魔相手に歳云々で文句を言ってもしょうがないだろうに
「う〜...アザゼル〜!イッセーくんが無視するー!.....はっ!コレがイッセーくんの愛情表現なの!?」
ソンナワキャネーダロ
「いや、アンタが連絡するの忘れたから怒ってんだよ」
Exactly。流石アザゼルさん、俺の気持ちを的確に表してくれる
「なーんだ、期待して損しダダダダダダダッ!?」ギリギリギリ
「『ごめんなさい』はどうしたバカ野郎」(#^ω^)ビキビキ
毎度お馴染みとなったアイアンクローをしながらヴァーリを叱り付ける。が、ヴァーリはハァハァと息を荒げるだけで効きやしない。
呆れながらヴァーリを、ポイッ!と放り捨てセラフォルーさんの方に向き直る
「で、コレからどうするんですか?俺、このアホっ娘のせいで詳しい内容全然知らないんですけど」
「う~んとね?今日は赤龍帝ちゃんとヴァーリちゃん、それにアザゼルちゃんとミカエルちゃんも交えて『禍の団』への対策会議するの☆」
ああ、なるほどね。だから態々俺達最強格を呼び付けたのか。
ひとしきり話を聞いた後、俺達はセラフォルーさんに連れられて魔王城へと向かったのだった
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「ほぉ〜コレが魔王城か...なんか、思ったより普通の城だな」
セラさんに連れられて魔王城にやって来たのだが、魔王城が普通の中世ヨーロッパの城みたいで驚いた。
もっとこう、ドラクエみたいな禍々しい感じの城を想像していたんだが...城の中もかなりクリーンで、所々エレベーターとかも付いているし。
なんかもう、城って言うより超高級ホテルみたいだな
「やあ、キミが今代の赤龍帝かな?」
キョロキョロと周りを観ていると、背後から誰かに話しかけられたので振り返る
「.....そうですけど、あなたは?」
ソコにいたのは一人の妖艶な雰囲気を漂わせたイケメンだった。
.....やべぇ、この人、尋常じゃない位強そうなんだけど
「おっと、これは失礼。俺の名前はアジュカ・ベルゼブブ。現魔王の『ベルゼブブ』を名乗らせてもらってる者さ」
わーお、魔王でした。しかも、ベルゼブブって...確か、『超越者』の一人じゃなかったっけ?
「おお、魔王殿でしたか。どうも、『赤龍帝』兵藤 一誠です。それで?魔王殿はわざわざ会談前にどうしたのですか?俺に何か御用でも?」
「フッ、そんなに警戒しないでくれたまえ。単純に、君に興味があったから話しかけただけさ」
「...興味とは?」
「それは勿論、君の使っている魔法の事さ。あんなに奇妙で、それでいて完成されている魔法は初めて見たからね。全く持って興味深い。君さえ良ければ、是非ご教授願いたいモノだよ」
そう言って実験対象を見る様な目でこちらを見てくるアジュカさん。
うーわ、厄介なのに目を付けられた...こういう技術屋気質のヤツはホントに面倒臭いんだよなぁ...
「それはどうも。あいにく、この魔法は誰かに教えるつもりは(今の所)ありませんので」
取り敢えず、にべも無しに技術提供を拒否っておく。コレを解明でもされたら、一気に俺の武器の殆どが封じられるからな
流石に向こうもそれは分かっていたのか、俺が拒むと、特に粘る事も無くアッサリと引いた
「おっと、そろそろ会談が始まるな。では兵藤一誠君、また後で会おう」
正直、もうあんまり会いたくないんですけどね
ーーーーーーーーーーー
「ーーー以上の事より、我々は対『禍の団』専門のチームの設立を提唱する」
「ふむ...まあ、ウチもそれには異論は無いね」
「
「ああ、『誰を参加させるか』って事さね」
ハイハイ、イッセーくんですよー。今は四大魔王+堕天使総督+天使長+二天龍という、冥界の1つや2つは軽く滅ぼせる戦力で会議してます。
議題は最近活発に動き出してきた『禍の団』について。
連中はどうも、各地の神器持ちの人間を攫ったり、悪魔勢や堕天使勢に対して散発的なテロ行為に及んでいるらしい。
そのため、三大勢力間で人員を出し合って、対『禍の団』用の専門チームを作ろうとしているのだ。
「
「まあ、『神滅具』持ちを二人も出している時点で十分過ぎるでしょう。
「へぇ!『煌天雷獄』を出してきたかい!随分と太っ腹だねぇ?て言うか、いつの間に『御使い』を完成させた?」
「つい先日完成したばかりです。『悪魔の駒』やグリゴリのデータのお陰で、大分研究が進みましたから」
「ふむ、なるほどね。では、悪魔勢からは『若手四天王』とその眷族達を向かわせよう。若手とは言っても、皆十分な実力はある」
どうやら、大分話が纏まってきたみたいだな。さて、それじゃあ、そろそろ聞いてみるかな
「...それで?三大勢力間での話し合いはほぼ完了したみたいですけど...俺を呼び付けた理由は?」
「ふむ、では、そろそろ話そうか。『赤龍帝』兵藤 一誠殿。貴殿とその仲間達には、今後設立される予定の『対テロ組織用特殊対策チーム』の『戦技教導官』の役割を受け持って欲しい。コレは悪魔、天使、堕天使の三陣営からの正式な依頼だ」
なるほど、ね。要は『まだ実践経験の薄い奴らを鍛え上げ、なおかつテロリスト狩りにも協力しろ』って事か。まあ、引き受けても良いんだけど.....
「引き受けるのは構わない。ただし、条件が在る」
「...どのような条件かな?」
サーゼクスさんが真剣な表情で聞いてくる。まあ、そこまで大したモノじゃ無いから安心して欲しい
「1つは俺の仲間についてだ。俺自身が参加するのは構わないが、あいつ等は別だ。もしもウチの奴らが参加したく無いと言ったなら、ソイツは絶対に参加させん」
「なるほど。まあ、当然の事だね。アタシ等はあくまでも依頼人だ。ソッチが『引き受けない』と言い切っちまったら、どうしようも無いね」
良し、アザゼルさんはコッチの援護に入ってくれてるな
「次。教導を受ける奴等が、俺や俺の身内に対して不当な理由で危害を加えた場合、問答無用で始末させて貰う。強引な勧誘や脅迫行為も同様だ」
「ふむ...まあ、ご最もですね。特に異論はありませんよ」
天界勢もコッチに付いてくれたか。良し、あと1つ
「最後だ。『俺の魔法や技術に対して、強引な情報提供の要請をしない』並びに『俺の研究成果の技術の無断使用、情報漏えいを禁ずる』。これさえ守れるんだったら、戦技教導官の役目を引き受けよう」
最後の条件でアザゼルさん以外はみんな大分渋い顔をしている。やっぱそれが狙いか
「言っておくが、俺はこれ以上譲歩するつもりは微塵も無い。この条件が飲めないんだったら、この話は無かった事にする」
『ネギまの魔法と技術』は『赤龍帝の籠手』と並ぶ、俺の最強の武器だ。そう安々と教えるつもりは基本的に無い。
少なくとも、俺が信用出来ると判断した奴ら以外に教える気は微塵も無い。
戦いにおいて最も重要なモノは情報だ、情報こそが力だ。知っていれば知っているだけ対策が練れ、優位に立てる。
逆に、知られていれば知られているだけコチラが不利になる。
だからこそ、そう簡単に教える訳にはいかないのだ。『教えたら多用されて、弱点がバレた』なんて事になったら笑い話にもならない
なので、先日の『千の雷』がバレたのは本当に痛手だった。唯一の救いは、映像がサイレントだったお陰で詠唱まではバレ無かった事くらいだ
「...分かった。その条件を飲もう」
「良いのか?サーゼクス」
「仕方が無いさ。彼もこれ以上の譲歩は無いと言った通り、コチラに対する譲歩は最大限だ。何せ、コチラには損失が一切無いのだからね」
良し、通った...!ぶっちゃけ、俺にはこの要請を断る大義名分が無かったからな。コレで済んで良かった
「報酬の件は後程決めるとしよう。他に何かある者は?」
サーゼクスさんが聞いてみるが、特に異論があるヒトはいない様だ
「では、本日の会議はこれで終了としよう。みんな、今日は御苦労だった」
やれやれ、漸く終わったか...
まあ、そういう訳で。兵藤一誠、戦技教導官に就任が確定しました
はい、という訳で第11話でした
今回は『D×D』の設立回、それとイッセー君の戦技教導官就任回になりました