夏休みが終わり、二学期が始まる。普通なら夏休み明けはテストとかで少し気落ちするところだが、この旭丘分校に通ってからはそれを感じなくなった。夏休み中も頻繁にみんなと会っていたため、日常はそれほど変わらない。俺はいつも通りに登校し、途中でみんなと合流した。
龍悟「お早う、今日から二学期だな。」
れんげ「久々に学校に行くのが楽しみなのん。」
蛍「あれ、夏海先輩は?」
小鞠「朝起こそうとしたけど起きないからほっといた。」
いるよなー、二学期初日から遅刻するやつ。
龍悟「そういやひかげとこのみも二学期だな。」
れんげ「ひか姉おととい東京に行ったのん。」
小鞠「このみちゃんもここの近くの高校行ったしね。」
龍悟「そっか、またしばらく会えないな。」
蛍「龍悟先輩寂しそうですね。」
小鞠「もしかして、ひか姉かこのみちゃんが気になってたりする?」
龍悟「あ、いや、そういう訳じゃ。」
れんげ「龍ごんひか姉やこのみ姉といい感じなときがあったのん!」
龍悟「れんげ、からかうなよ。」
確かに二人とも高校生で親しみやすいけどさ。
そんな会話をしているうちに学校に到着し、教室に入って席に付く。
龍悟「なんか、すげえ久しぶりだな。」
蛍「そうですね。」
れんげ「やっぱり教室はいいのん。」
しかし、そこにはいるべき人間がいなかった。
小鞠「やっぱ先生来てないね。」
れんげ「かず姉はいつもねぼすけなのん。」
龍悟「夏海はともかく、先生のいい加減さはもはやお約束だな。」
蛍「しっかりした副担任がいたらいいですよね。」
副担任か、それは俺も考えたな。
龍悟「やるとしたら雪子さんが適役だな。それなら夏海は否応なしに勉強しそうだし。」
蛍「想像できますね。」
小鞠「でも家族が先生だとややこしいかも。」
まあ普通そうだろうな、姉が先生であるれんげは例外だが。
れんげ「龍ごん副担任すればいいのん!」
蛍「いいですね!
小鞠「龍ごん一番勉強できるしね。」
龍悟「いや、あくまで俺は先輩だから。」
まあ将来仕事に困ったときは考えとくか。
ガラッ 教室のドアが開くと同時に夏海が来た。
夏海「すいません、寝坊しましたー!起こしてくれなかった姉ちゃんが悪いんですーってあれ?先生まだ来てないじゃん!ラッキー!」
夏海、そういう問題じゃねえぞ。
小鞠「何人のせいにしてんのよ。ちゃんと朝起きなさい!」
夏海を一喝する小鞠。さすが姉だな。
しばらくして、先生が来た。
先生「おはよー、みんな。今日から二学期だねー。」
ようやく来たか。つーかほぼ寝起きのまんまじゃねーか。
先生「それじゃ、二学期の問題集を配るからねー。」
問題集を受け取り、俺達は授業に入る。先生はいつも通り居眠りするのは言うまでもない。
二学期もこんな感じだと少々心配だが、これからも楽しく過ごせそうだー
しばらく更新できなくてすみませんでした。これからもよろしくお願いいたします!なるべく早く更新しますので。