今回からこのみが登場します。
夏休みはいよいよ明日が最後。宿題も無事に済ませており、二学期の準備は万端である。明日はみんなで川に釣りに行くことになり、釣具屋に行くため学校近くの駅前に集まるとのことだ。
駅前にくると、いつもののメンバーが集まっていた。
龍悟「よう、待たせたな。」
夏海「龍ごんおそーい。」
れんげ「はやく来るのん。」
小鞠「おはよう龍ごん。」
蛍「おはようございます。」
龍悟「メンバーはこれだけか?」
れんげ「ねえねえ達と駄菓子屋も来るのん。」
先生にひかげ、楓さんも来るのか。
夏海「後はこのみちゃんも来るよ。」
龍悟「誰だそりゃ?」
小鞠「そういえば龍ごんとほたるんは初対面だね。ここの近くの高校に通ってる子だよ。」
蛍「高校生ですか。」
夏海「高2だから龍ごんと同い年だねー。」
そういえばここに来てから同級生には会ったことがないな。
小鞠「あっ、来たみたいだよ。」
「ごめーん、遅くなったー。」
声がする方に向くと、栗色のおさげ髪の少女が走ってきた。
「あれ、二人はもしかしてみんなが話してた人?」
蛍「はい、一条 蛍です。」
龍悟「神童 龍悟だ。」
「よろしく、蛍ちゃんに龍悟くん。私は富士宮 このみ(ふじみや このみ)、このみでいいよ。」
ここにいるメンバーで一番大人っぽいな。背は170近くあるし、スタイルもかなりいい。
蛍「このみ先輩、よろしくです。」
龍悟「『くん』はいいぜ、同級生なんだから。」
このみ「じゃあ龍悟ね。」
龍悟「ああ、よろしくなこのみ。」
後から楓さん、ひかげ、先生も合流し、釣具屋に向け出発した。
釣具屋に着き、入ってみた。なかなか品揃えが良さそうだ。
蛍「釣具屋に入ったの初めてです。」
龍悟「さて、どれにすっかな。」
釣竿をじっくり見ながら考える。
先生「れんげはちっちゃいから子供向けの釣竿ね。」
れんげ「こまちゃんもこれにするのん。」
小鞠「こまちゃん言うな!それに中2なんだから普通のやつ買うの!」
夏海「あはははは!」
小鞠の子供扱いはもはやお約束だな。
このみ「龍悟は釣りの経験あるの?」
龍悟「ああ、最後は去年の今頃だったな。」
このみ「そうなんだ、あたし初めてだから教えてくれない?」
ひかげ「龍悟さん、あたしもお願い。」
蛍「私もお願いしていいですか?」
龍悟「おう、まかせとけ。」
そんなとき、肩を叩かれる。振り向くと楓さんがいた。
楓「龍悟、お前モテモテだな。」
龍悟「そうっすか?」
楓「この中だったら誰が好みだ?」
龍悟「いや、その・・・。」
楓「冗談だ。」
楓さん、からかわないでくださいよ。
楓「でもまあ、お前がいい男だってのは何となくわかるからさ。」
龍悟「あ、ありがとうございます。」
急にこんなこと言われたら何か変な気分になってきた。確かにみんな可愛いけど。
楓「れんげはさすがにまずいぞ。」
龍悟「それは絶対ないっす!」
楓「冗談だ。」
龍悟「れんげは妹みたいなもんですよ。」
楓「まあそうだろうな。」
こんな話もあったが、無事に俺達は釣具を買いそろえた。明日は釣りまくるぜ。
果たして龍悟は誰を選ぶのか。恋愛はもう少し先に延ばしますけど。このみは自分の設定により、龍悟と同い年にしました。