真祖の眷族   作:賢者神

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 最終決戦……(苦笑) やっぱりオリ主はオリ主でござった。


 色々感想を書いてる人マジありがとう。だけど書かれてから時間が経過するとどう書けばいいかわからないんだ。感想を受け付けないわけじゃないよ。こんな風に思ってるのかとか感じながら読んでます。

 人気作家()の中には対して感想ないのに忙しくて感想返信できません発言から素早い返信をするのもいたりしたけどにじファンはそんな意味でも混沌だったわ、と懐かしく振り返る。


 列戦争終盤。ちょちょいと終わってエンディングを書いて昼寝をするんだ……(フラグ)






始まる

 

 

 

 

 

 何回死んだのだろう。死ぬのには慣れているが死んだ途端に死ぬという貴重な経験をしたのは世界を探してもボクだけだろう。

 生き返った途端に殺される。死んだ途端に念入りに殺される。よっぽどの恨みがあるのだろうと甘んじて受けていたが自分の罪の数だけを数えていると自分だけが悪いわけではないと気付いた時には――。

 

 何が始まるんです? 大 惨 事 戦 争 だ 。

 

 氷の対極にあるのは炎。メドローアの如くボク等は暴れに暴れまわった。いつもならもう少し頭の良い(?)口喧嘩をするものだが、この時は子供の喧嘩のように馬鹿丸出しの罵詈雑言の嵐であった。

 不能。クソビッチ。早漏。晩年処女。思い返せばただの悪口で程度のレベルが知れる。兎に角アホだのボケだのクソだのと小学生の悪口を吐きながら殴り合ったり蹴り合ったり魔法を撃ち合ったりとただの喧嘩がハルマゲドン並の大惨事に発展していた。

 エヴァンジェリンの趣味がヤバイ。というか病んでる。メンヘラ。一緒になれないのなら氷像にして鑑賞してやるという発言があった。まあ、その時から甘んじて受けていた折檻から逃げるように反撃したのだが。こう、ゾワワワワって感じ。

 そんなこんなで喧嘩はエヴァンジェリンのダイオラマの中で終結した。多大な犠牲(リゾートビーチ以下壊滅)を払って吐き出した後は――。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ウィーンガシャンガシャンと大きなロボットらしきものがダイオラマ魔法球の中の大惨事の跡地を綺麗に整える。残骸を取り除き、片付け、元のままではなくリフォームも加えて彼女等は仕事をする。

 

 

「そもそも浮気をしてたのはそっちだろうが。処女厨なのは前から知ってたけどレズとは思わなかったよこの変態」

 

 

 ゴスッ。

 

 

「フン。貴様の浮気は容認したのだから少しくらいはいいだろう。それに私だって偶には発散せんと気が持たんのだ。変態ならそっちだろうがヤリチンめ」

 

 

 ガスッ。

 

 

「あ゛? まだ懲りてないの? さっきはボクの勝ちでしょ?」

 

 

 ゴスゴスゴスッ。

 

 

「どうやら離れている間に脳が劣化したようだな。7対3で私の圧勝だろうが」

 

 

 ガスガスガスッ。

 

 

「……やんのかコラ。次は精神を殺す勢いで殺すぞ」

 

「不能にしてやろうかヤリチン。貴様の精子の遺伝子情報なんか世の為にならんだろう?」

 

 

 ゴスゴスゴスゴスゴスゴスゴス。ガスガスガスガスガスガスガス。

 

 まだ険悪。素っ裸のエヴァンジェリンと向き合って貶しながら足を蹴っていると蹴り返されて更に蹴り返す事になった。大事な部分が見えているとか勃○とかそんな問題は頭になかった。あるのは浮気をして離婚間際の夫婦のドロドロした喧嘩そのものだけ。

 穴だらけ、傷だらけ。下の肌は見えているし霜は着いているし血痕もファッションの域を越える真っ赤に服を染め上げている。漫画とかアニメの事情で煙とか髪の毛が邪魔する描写が必要なくらいボロボロになっている。

 エヴァンジェリンは単純に炎で服を燃やした。ボクは鋭い氷で刺されて斬られてを繰り返しているとドラゴンボールも真っ青な服の破損になった。

 

 互いの顔には青筋がある。ビキビキと怒りを隠さないそれはまだ怒りが収まっていない事になり、足蹴りに直結して少しでも相手を甚振ろうとしている。

 ギシギシと空間が軋む。殺気と殺気がぶつかり合い、混沌とした空間を形作る。ボク等の周りだけがドロドロとした地獄に変貌してると錯覚しそうだ。

 

 

「んだゴラァ! ボクが仕事している間にネチョネチョしているのが悪いんだろうが! 無能上司かテメーは!」

 

「容認したとはいえ、あれだけの別の女に手を出されると嫉妬もするだろうがヴォケ! あの時は魔が差しただけだと何度言えばわかる!」

 

「魔が差しただけで浮気されると夫は絶望するに決まってんだろうがァ! もう離婚モノだ離婚モノ! それに女の子は世界の数だけいるんだから目も向くだろうがハゲ! おっぱい見事、太ももhshsとか叩きたい尻とか数の子【ピー】とかミ【ピー】匹とかタコ【ピー】とか巾【ピー】とか【ピー】締めとかよォ! 女の子を抱く快感を味わったら更に味わいたくなるのが男ってモンだろうがァ! エヴァンジェリンだってデカチンとか【ズキューン】とか【バキューン】とかがいいダルルォ!?」

 

「よくぞそこまで卑猥な言葉が出るな貴様は! 最初はテクニックもクソもないクソ童貞だったくせに生意気だぞ! 早漏に加えて短小に包茎の童貞三連コンボのくせしてそこまで大きく出れるとは偉い出世したもんだな、えぇ!? 「え、エヴァンジェリン……もう、イク!」とか言ってた軟弱者めが!」

 

「何を言うか! エヴァンジェリンだって「こんな格下の男に組み敷かれて悔しいが……ビクンビクン」とかしてただろうーが!! 己はクリムゾンのヒロインか何かかアホ! 犬のポーズで突かれて感じるエロ変態エヴァンジェリンさんよ!!」

 

「ぐ、ぐぬっ……だ、誰のおかげでそうなれたと思っている!」

 

「ハッハー! 誰のおかげで子供の姿から大人になれたと思ってんだロリヴァさんよ? 大人の姿になりたいって夢を叶えたのは誰なんですかねェ!! 口喧嘩もセックスもエヴァンジェリンが強い時代は昔に終わってんだよォ!!」

 

 

 ズビシッと指差せばプルプルと震え始めるエヴァンジェリン。素っ裸なのでおっぱいが小刻みに揺れているのがよくわかる。

 泣いているようにも見えるが涙は女の武器。同情を誘ってグサッとするつもりなのは見え見えだ。甘いなエヴァンジェリン!

 

 

「ほらほら言い返してみなよエヴァンジェリン。あれれぇ? ダーク・エヴァンジェルさんともあろう者が言い負かされるの?」

 

 

 NDK? NDK? 腹立つあの踊りはしないが煽りに煽ってみる。震えは大きくなり、どんな言葉が飛び出るのかと構える。

 世界が切り離されたように復旧作業する音が遠くに聞こえる。段々と気まずくなる前兆を嗅ぎ取ったので次はどう対応しようかとエヴァンジェリンを見遣る。まだ震えてる。胸も揺れている。大人になれば美巨乳になるんだと昔に抱いた感想を思い出す。

 更に言葉で攻めようとした矢先、後ろから手が伸びて一瞬で首を極められる。ゴキッと鳴ってはならない音が聞こえた。

 

 

「フン。この程度で言い負かされるとは衰えたな。言い負かされたのであれば実力で黙らせるのがエヴァンジェリン・A・K・マグダウェルではないのか?」

 

「ぐえっ……!? え、エヴァンジェリンが二人!?」

 

「久し振りだなこの卑しいクソ豚。今までよくぞ放り出して別の女に熱を入れていたものだな? あ? プリンセスおっぱいだのと盛る猿以下のコメントしかできんのか」

 

 

 大人エヴァンジェリンは前にいる。だがこの後ろのロリヴァンジェリンは何者なのか。影分身でも作ったのだろうか。

 蛇のように絡み、締め付ける。ジャングルで大蛇に首を締められるトラウマが蘇りそうになって抵抗はしようとするものの、締め方が達人の域に入ってるエヴァンジェリンが相手では不可能だ。というか“この”締め方は間違いなくエヴァンジェリンじゃないか! どういう事なんだっ。

 

 

「まあ、オリジナル(・・・・・)は乙女だからな。ただ遊びで作った私とは違って甘ちゃんな部分がある。その点では私は一切容赦はせんぞ。このまま足でしてやろうか?」

 

「……せ、精霊の写身でコピーしたのかっ」

 

「ふむ。腰を振るだけの猿は洞察力と推理力だけはあるようだ。スマンなオリジナル。いっそのことこの豚との間にできた娘だと言えば繋ぎ留められたかもしれん」

 

 

 あ、悪魔かロリヴァは! 子供ができて引き止めるとは何とも悪魔の所業たる事か! このまま帰れば名実ともにクソパパの称号を持ったまま凱旋して後悔で押し潰す作戦なのか!

 恐々としているとエヴァンジェリンの方が動かない事に気付く。まだ裸で震えているのがわかるが何故一言も話そうとしないのだろうかと気になる。

 

 

「えっ?」

 

「こうして久し振りに会えたのに……何で冷たいんだ……ずっと、ずっと会いたかったのにもう私の事は飽きてしまったのか。もう帰るから嫌いになったのか……」

 

 

 泣いていた。しかもガチ泣き。今までに見た事もないエヴァンジェリンの表情に唖然としてしまう。ポロポロと大粒の涙を流し、悲痛な顔で悲しんでいる。

 え、あれ、はい? もっとこう、違う反応を予想したのにあれぇ?

 

 

「クハッ。これは是非ともオシオキが必要だな? 喚くがいいクソ豚」

 

 

 オシオキとは何をするつもりかと聞く前に意識がブラックアウトした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ハッと意識が戻る。同時に胸の中心に痛みが走る。認識するように、胸から血が流れる腕と脚にも痛みがある事に気付く。痛みと共に動かない部分があった。手だけは動くが全身が動かない。

 

 

「痛っ」

 

 

 動かない理由がハッキリと戻る意識が理解した。何かが刺さっている。痛みが感じる場所からすると九箇所。そこに肉を食い破るように異物が突き刺さっている。

 鼻に鉄にも似た刺激臭が来る。嗅ぎ慣れた臭い。血の臭いが漂っているのがわかった。問答無用で殺すつもりで刺しているのがよくわかる。ついでに言うと超痛い。

 何があったのかと状況を確認しようとすると、顔面に新しい痛みが突き刺さった。

 

 

「目が覚めたか豚」

 

「ふもごっ。ふもががが」

 

「豚の言葉ではなく人の言葉を話せ豚。今の状況は理解しているか」

 

「もがっ」

 

「素晴らしい事を教えてやろう。まずはこれだ」

 

 

 鋭い痛み。抉られるように与えられた痛みである事が乱れる思考で何となく理解できた。誰かが何かに触れて痛みを与えている。声からするとロリの方のエヴァンジェリンが何かをしている事は何となくわかった。

 

 

「痛いだろう? 不死殺しの一種でな。主に拷問に使われる聖なる杭だそうだ。これは更に改良を重ねられた一品でオリジナルが吸血鬼ハンターから奪ったものだ。九本、それが貴様に突き刺さっている。吸血鬼の不死という概念だけを殺して永遠に痛みだけを与えるようにできているのさ。紛い物の貴様には地獄の痛みだろう?」

 

 

 返事をする余裕がない。痛みに顔を顰めるだけで精一杯だ。

 それでも何とか、と思考に集中する。痛みの原因である聖なる杭の性質を探る事に集中しろ。それだけでも痛みは和らぐ。

 

 ――毒物 ――聖なる力 ――不死殺し ――吸血鬼殺し ――石の魔法

 

 巡る巡る思考。経験が考える余裕を加速させる。まるで痛みに堪える自分と考える自分に分かれたかのように徐々に冷静になる。考えられる事象を割り出していく。

 違う。違う。違う。除外される考えられること。違う。おかしい。こうではない。ああでもない。ではこれか? これだろう。いや、違う。

 ――結果、導き出される回答。

 

 

「ボクで、実験する、つもりか」

 

「ふむ? 大体の察しはできているようだな。研究者肌の貴様なら考察はできよう。まあ、本当ならオリジナルが説明をするんだろうが“呪い”でそれは叶わん。記憶を共有したエヴァンジェル・コピーである私がする」

 

 

 ……待て。今、何と言った? あの(・・)エヴァンジェリンが呪いに掛かっている? ありえない。エヴァンジェリンはボクと同等以上なんだぞ? 誰かに遅れを取る事もないはずだ――。

 エヴァンジェル・コピーと名乗った少女のエヴァンジェリンはふてぶてしい態度で座禅を組んで浮かぶ。エヴァンジェル・コピー、人工精霊であるからエヴァンジェリンの性能をそのまま受け継いでいるから受けるのだろうと考えた。

 

 

「事の顛末は貴様等のアホないざこざから始まる」

 

 

 反省しろよ馬鹿野郎とばかりに踏み付けてくる。グニグニと柔らかい足の裏が頬を陥没させ、足指でグリグリと突かれる。アホないざこざでごめんなさい。マゾじゃなくてごめんなさい。

 

 

「姿を消した原因が自分にあると思い込んだオリジナルは思い悩んだ。心の拠り所の貴様がいなくなった事でそれはもう、落ち込んでいたぞ? 貴様そっくりのドールで慰めたりと痛々しい情事であった」

 

「ダッチ、ワイフ、扱い?」

 

「クハハハハ。愛されているようで何よりではないか。そこで、オリジナルは貴様との関係修復にある手段を取った」

 

 

 

 

 

完全なる世界(コズモ・エンテレケイア)造物主(ライフメイカー)との接触だ」

 

 

 ――造物主と接触した。そうか。これで一つ謎が解けた。

 

 

「元々敵対している組織との接触は最悪そのものだ。オリジナルは造物主(ライフメイカー)が持つ秘法の技術を求め、対話が破綻した後は実力で奴に挑んで敗れた」

 

 

 エヴァンジェリンが負けた? 魔法世界の神とはいえ、五分五分であると仮定していたのに更に上を行くのか?

 

 

「ある契約を交わした。オリジナルに貴様の居場所と動向を教える代わりに犯罪の片棒を担がされた。完全なる世界(コズモ・エンテレケイア)にとって邪魔者を消す手助けを率先して行った。それが茶々の暗殺に繋がり、ウェスペルタティア国王殺害の真相。それがまず、当初の契約だ」

 

「当初?」

 

「呪いだ。奴にとってオリジナルの実力は考えていたものよりも上を行っていたようだ。だからこその呪い。不死殺しよりも辛い呪い。エヴァンジェリンを縛る枷として掛けられたものさ」

 

 

 エヴァンジェル・コピーは腕を組むと、重い重い溜め息を吐く。物事の重大さと話す事も憚れるような口調だ。

 ここで問題になるのがどういった類の呪いであるか、といった点に行き着く。こちらから聞く前にエヴァンジェル・コピーが先にその話題を持ち出した。

 

 

「呪いは無理矢理でも破れる。だけどそれはしなかった。何故だと思う? デメリットを恐れたのだよ。オリジナルは。流石の造物主(ライフメイカー)と言うべきか。精神に複雑に作用する呪いを生み出した」

 

 

 勿体ぶるように語る。ヒシヒシと感じる嫌な予感。

 

 

「それはな――貴様との記憶と思い出を奪う呪いだ」

 

 

 ヒュッと喉から空気が漏れるような音が聞こえた。あまりの衝撃に言葉を失う。エヴァンジェル・コピーの言う事が嘘であるようにと願う。今までになかったのではないかと思える程祈ったのも初めてなのかもしれない。

 記憶と思い出が大事なのはボクが何よりも知っている。嘗ての思い出を忘れられずに元の世界に帰る事を願っているのだから。

 

 

「最強の闇の福音(ダーク・エヴァンジェル)が何よりも恐れたのは愛した者との記憶と思い出だぞ? 何とも滑稽な事だと思わんか? それも自分を捨てるような奴との思い出をだ。恋する乙女といわんばかりの恋愛も向けられた相手が拒否するようではなぁ?」

 

 

 皮肉を言いたいのはよくわかる。自分でも言われる立場なのだとわかっている。

 ショックを隠せない。エヴァンジェリンが呪いを受けた事もだが、何よりも甘んじて受け入れた事の理由がショックだった。エヴァンジェリンなら大丈夫、エヴァンジェリンなら一人でも切り抜けられると思っていた。

 その結果がこれだ。呪いを受け、敗れ、甘んじて受け入れている。

 

 

「今オリジナルは屈辱に耐えている。記憶を失うトリガーは奴が最も警戒している貴様の手助けをする事さ。ボーヤ? 情報を与える、力を貸す。直接的に貸す事は禁じられているが間接的はギリギリ大丈夫だそうだ。呪いの効果が軽いものだ」

 

 

 エヴァンジェル・コピーはエヴァンジェリンが軽い記憶、どうでもいい取り留めのない会話を交わした記憶が消えていると言う。思い出せないだけであそこまで取り乱すのを見ると痛々しいものだったと何度目かになる言葉を並べて語る。

 

 

「さて。本筋を語ろう。オリジナルはどうなっても貴様だけは救うと決めた。元の世界へ帰る手段を持つであろう完全なる世界(コズモ・エンテレケイア)との対話、拳による対話に備えて貴様を現状、最大限に実力を発揮できるように無理矢理体を改造する。この杭はその為の小道具の一つだ」

 

 

 苦痛を与えるだけの杭がパワーアップアイテムになるのだろうかと疑問に思う。痛覚を無視できるようにする事が目的だと勘ぐるが、それだけならまた別の手段があるだろう。

 再生抑止。何らかの毒物。それを併せた石の杭が今、刺さっている物の正体であると考えている。それも紛い物とはいえ、真祖に効くとんでもない代物だ。真祖の吸血鬼をここまでにするのだから伝説級のアーティファクトだと考えた方がいいか。よくぞまあ、人の手で完成度を叩き出せたものだと感心する。

 

 

「――耐えろよ。オリジナルの無念はコピーである私もよくわかっている。その無念は貴様が奴を止める事で晴らされる。というかボコれ。殺せ。犯せ」

 

「最後の最後に台無しだよ」

 

 

 というか造物主は女なんかいとツッコミをした。いや、男であろうとも犯せというメッセージなのだろか。

 

 

「オリジナルが見た限りでは女だそうだ……言っとくが誘惑されたら殺すからな」

 

「ケッ。逆に誘惑してやるよガッ」

 

「フッ。その意気だ――さあ、覚悟はいいか」

 

 

 ――答えは聞くまでもない。わかってるよ私は、と杭をグリグリと動かすエヴァンジェル・コピーであった。

 多分これ、最終決戦だとかどうとか言う前に死ぬな。げふぅ。

 

 意識と記憶はそこで途切れた。

 

 

 

 

 

 

 

 





 浮気の裏にはエヴァさんの健気な活躍。マジ正妻なのに捨てるオリ主はゴミクズ。ハッキリわかんだね。

 このエヴァンジェル・コピーはネギの闇の魔法習得イベントの彼女。デフォルトで素っ裸だけどこの子の設定はドSょぅι゙ょ。ロリコンにはご褒美です。大人エヴァンジェリンに優しく抱かれる反面、踏まれるご褒美。マジモゲロ。

 気が向いたら外伝的にエヴァンジェリンの軌跡を書こうと思う。期待はしない方が吉であろう。

 ペルソナアンケートはまだ受け付けておりまする。






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