真祖の眷族   作:賢者神

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 今回から本格的に介入。段々と書くのが飽きてきた。


 これはひどい? ハッ、悪いが褒め言葉だ(キリッ






教える

 

 

 

 

 

「む、魔法世界の再生……?」

 

「らしいよ」

 

 

 早漏なアリカ様一行に奴等の目的を告げれば何故か絶句した。そこは喜ぶところじゃないのだろうか。魔法世界を滅びから救おうとしているんだぞ。

 

 

「もう奴等の組織のメンバーとは何度も激突してる。レベルで言えばナギ君レベル。旧世界と魔法世界を含む魔法使いの英雄を使徒化して能力の底上げをしているからナギ君よりも強いかも?」

 

「ですが貴方は彼等に打ち勝っている」

 

「でなきゃもう死んでる。吸血鬼の再生能力があると言っても痛いんだぞ」

 

 

 肉の部分は大丈夫だが骨が再生するとゴキゴキして痛いんだよ。再生すると痛みが伴うのは唯一の欠点だよな、とずっと思っている。エヴァンジェリンは無いに等しいらしい。羨ましい。

 最後に一郎君に会ったのはカフェだったか。あれから接触はない。どこかで暗躍しているのだけは当たってそうだ。魔法世界の再生、一郎君の上にいるボスの為なら何でもすると豪語する一郎君だからこそそう思えるのだろう。

 

 

「アー、アーアー……そうそうアーウェルンクス。アーウェルンクスと名乗るのが幹部になる、のか? 負けた事がないから幹部なのかもよくわからん。けどその組織のボスは魔法世界なら無敵。旧世界でも勝てるのはいないんじゃないかね? ボクとエヴァンジェリンなら何とかってレベル」

 

「わ、悪い魔法使いよりも悪い魔法使いがおるのか!?」

 

「悪い魔法使いよりも正義の魔法使い寄りだな。なんたって魔法世界の神様だもの」

 

「かっ……!?」

 

「もしや、造物主ですか」

 

「お。知っているだけで凄いな。長寿なのは伊達じゃないなアルビレオ」

 

 

 伝説に埋もれに埋もれて。と知る人間も少なくなって知っている方が珍しいなんてものじゃない知名度なのだが。魔法世界が自分達の物だと勘違いするアホが増えたせいで創った神様を忘れるから天罰を受けたのだとも解釈できる。

 それでもあくまでも生かす再生を志すのだから根は優しい神様なんだろう。ボクの知る神様は問答無用で殺してから命を再生パターンがあるのに。

 

 

「噂程度ですが。それよりもそちらが詳しそうですが」

 

「まあ、普通よりは。一時期探したらとんでもない計画を知ってしまったのが経緯なわけでな。それからはチマチマと下から潰してる」

 

「成程。それが奴隷解放の真実か。其方は悪い魔法使いではないように思えてならないのだが。もしや、本当は優しい正義の魔法使いなのか?」

 

「アッハッハッハ。それは人の見方で正義と悪は変わるもんだから正義だのは定義できんよ。それに奴隷を開放しても一部は性奴隷扱いだから正義にはほど遠いがな」

 

 

 優しい正義の魔法使いぃ? ないない。マジワロス。立派な魔法使いよりもマジないわレベルである。名乗るなら普通の魔法使いでいいだろうと思うのだが。普通の魔法使いって名乗ればこいつ、普通じゃないぞ……!? ごっこができる。そんな矛盾が大好物な男の子もいるのは確かなのである。

 そんな発言をすれば女性陣から冷たい目線が……何でテメーなんだヴァンデンバーグさんよ。そこは女性陣の冷たい目線のご褒美がお約束だろうが。

 どうもヴァンデンバーグは空気の読めない事をするようだ。自分の事が嫌いなのは見るだけでよくわかる。気に入らないとばかりに睨んでくるのでどう対応すればいいのやら。

 

 まあ、取り敢えずこの人選は間違いであるという事は間違いない。チラリとアルビレオを見れば笑みを崩さないが少し別の感情が混ざっているのが経験則でわかった。

 青山詠春は外で警戒しているから性格などはまだ詳しくないがアルビレオの人選は正確な方なのでガトウよりかはマシだと……思いたい。生真面目だと仲間内で評価されている彼は果たして。

 

 

「大丈夫大丈夫。一応、エヴァンジェリンは慈悲深いから酷い扱いはせんよ。また攫われそうな稀有な種族の血筋とかは保護して鍛えてる。自分だけで生きていけるようにしてる。終わればポイするけど」

 

 

 ある程度、雑魚奴隷商人からは逃げられるように。ってエヴァンジェリンが始めて今に至る。血まで貰うんだからギブアンドテイクだ。そこから人脈を築こうっていうんだからエヴァンジェリンは人脈広すぎると思う。

 処女の血プリーズとか言われなくなって少し寂しく思う。エヴァンジェリンから離れているとちょっと寂しいな。

 

 

「おーっとっと。ボクをとやかく言う前に止められない自分を責めろよ。ボク等はボク等なりに良かれと思って動いているんだ。そもそも賞金首にされて行動を制限されているせいで無理なものが多いんだよ? アンタの上司の国がな、ガトウ」

 

「だがそんな風になったのは貴様の行いが――」

 

「――正当防衛なんだが? ボク等はひっそりと暮らしたいだけなのにそっちが邪魔をするんだろう。何もしなければこっちは何もしない。一度、昔に言ったけどそりゃもう改竄のオンパレードで宣戦布告した事になってんだよ?」

 

 

 魔女裁判ってのはあんな感じなんだなと貴重な人生経験をした。昔の裁判も石を着けて水に沈めて浮かばなければとかキチガイ思考だと感じるのは現代人だからか。昔の人間は過激思考でそれが間違いではないのだと錯覚してると思われる。怖いよねぇ。

 長年の伝統がどうたらこうたらってのが一番嫌いだ。良き伝統もあれば悪しき伝統もある。ボクの場合は後者で更に脚色するんだから始末が悪い。言い逃れはできない部分は認めるけど犯罪の一部を擦り付けるのはよくない。

 

 

「ほら。ボクは悪い魔法使いでしょ? 我関せず状態なのに悪事を重ねてその悪事をボクに擦り付けるんだぜ? 取り敢えず悪い事をしたらボクとかエヴァンジェリンに擦り付けるのだけはやめてほしいよ全く。立派な魔法使いの中にはそんな輩が沢山いるだろうし? 調べればそれこそゴミの如く出てくるぞ」

 

 

 ね。ヴァンデンバーグ君。

 

 

「其方は……」

 

「アーアーアー。終わり終わり。この話はもうなし。今はコズモ・エンテレケイアの情報が欲しいだろ?」

 

 

 アリカ様に哀れみを含んだ視線を送られ、背中がむず痒くなる。誰かにそんな風に見られるのはどうも苦手だ。

 ヴァンデンバーグ君は相変わらず敵意を含んだ視線なのが救いか。ずっとあの視線に晒されていたからそれに慣れてしまってそれが当たり前になった。それだけを聞くとただのマゾじゃないか。

 悪意に慣れると善意がわからなくなるといったところだろうか。褒められない人が褒められて戸惑うのと同じイメージだ。

 

 

「まずこれだけは言っておく。コズモ・エンテレケイアは魔法世界最大の組織といっても過言じゃない。各国のトップの殆どは戦争を長引かせるように動いている事がある。純粋に戦争を止めようとするのは少数。まだ生きているのがいるから今の内に確保して協力を求めた方がいい」

 

「マクギル議員とは協力体制を築いている。まだ他にもおるのか?」

 

「んー、まあ。いるにはいるけど協力できるかどうかはわからんよ。監視されているのが多数、人質にされてるのが多数。動くにしても慎重に」

 

 

 ゴソゴソと服の内側に手を突っ込んで探し物を探す。またまたヴァンデンバーグ君が警戒して構えるがもう無視しよう。

 手に触れた感触が目的の物だと気付くと一回引っ張り出す。違うので戻してまた同じ行動を繰り返す。むむむ。これならもう少し整理すればよかったな。ごちゃごちゃしすぎてどれがどれなのかわからない。

 どれだったっけ? 雑にまとめていたツケがここで来てしまったか。情報量が膨大だからまとめるのがめんどくさいと放り出していたのが間違いだったか。

 

 

「何をしておるのだ」

 

「服の内側にゲートですか。転移魔法まで使いこなしておられるようで」

 

「要は魔法なんざ発想次第でどこまでも広がるものさ。ゼクト君のナニ増大魔法も短小の魔法使いが女を鳴かせる為に発明したもんだし」

 

「セクハラじゃぞ!」

 

 

 ガキのくせにこの発言の意味を理解できるとはマセてるな。皇族だから性教育も受けているのだと考えれば納得もいくか。実際はどうなのかね。王族の跡継ぎを作る為に子供を設ける行為を教えるのも普通か。

 ちんちくりんが憤慨するのを見つつお目当ての物を探す。紙を探しているからどれも同じように感じる。いちいち中身を確認するのも億劫で、便箋を用意しておけばよかったと頭を悩ませる。

 

 

「想像豊かなら自分の思うがままに魔法は作れる。まさに無限大、可能性はどこまでも広がる。これはできない、不可能だと思わなければ誰でも最強になれる」

 

 

 お。あったあった。手探りで目的の物を引っ張り出して中身を見つける事ができるとアリカ様に渡す。アルビレオでもよかったが有効活用できるのはアリカ様の方だろうから彼女に任せる。

 

 

「これは?」

 

「見りゃわかる。これからに役立ててくれると渡した甲斐があるから頑張って」

 

 

 コズモ・エンテレケイアの調査の段階で得られた情報の一部、純粋に戦争を止めようとしている物語の勇者の仲間の名前が書かれた名簿。彼女なら役立てられると信じている。

 他にも戦争を止める材料なら大量にあるが一気に計画を阻止すると激昂してなりふり構わずに暴れまくられるとそれこそエヴァンジェリンと立てた計画が台無しになる。今も危ない橋を渡っているが慎重にやりたい。

 造物主と呼ばれる最強の魔法使いの神様相手では神殺しに特化しているわけでもないボク等がぶつかれば殺される。挑むなら挑むで用意はしてあるが帰れる手段を持っているのだと確信すれば取引に持ち込みたい。

 機嫌を損ねて魔力が満ちる魔法世界の概念を捻じ曲げられると大魔法の魔力が足りなくなる。なんて事も考えられる。媚を売りに売りまくる必要があるわけだ。

 

 

「こっちの望みは造物主の機嫌を損ねないこと。あんまり大っぴらに動いて交渉の余地を消す事だけは避けて欲しい」

 

「交渉をするのか? 仮にも神が相手じゃ。其方の言う事を容易く聞くとは思えんが」

 

「交渉のテーブルだけは用意されてる。まあ、そこに行けるにはやる事があるけどね。一郎君の頼まれ事を先に済ませないと」

 

「頼み事とは?」

 

「スマンが内緒。契約の内には入らないから拒否はできる」

 

 

 一郎君からの指示、交換条件も忘れてはならない。まあ、何とも仕事が多いこと多いこと。

 

 

「これで今日はここまで。そろそろ姿を眩まさないとウェスペルタティアの兵士に追われそうだ。いや、正確にはメガロメセンブリアの忠犬かね?」

 

「! まさかガトウ、貴方!」

 

 

 魔力を感じられないが音は聞こえる。後は殺意と敵意。どうにもウェスペルタティアの兵士のレベルではない感じがする。

 

 

「……情報だけで十分だ。そもそも犯罪者相手に取引する事が間違ってる。悪い魔法使いを逮捕すれば市民も安心するだろう」

 

「んー。その反応が普通だから別に気に病む必要はない……と言いたいけど君が釣ったのはただの稚魚じゃなくてかなりの大物みたいだ」

 

 

 これは。とボク以外の実力者が構える。ヴァンデンバーグはアリカ様の隣で守るように立つだけで事態がおかしい事に気付いていないようだった。

 ローブの怪しい集団があっという間にボク等を囲む。ウェスペルタティアの兵士なら鎧を着込むとかするだろうに、ヴァンデンバーグも眉を顰めておかしい事に気付いたようだ。

 

 

「ウェスペルタティアの兵士か?」

 

「ストップ。残念ながら兵士じゃないね。多分、奴等の超下の使いっぱしり共だろう。狙いは多分アリカ様とちんちくりんか?」

 

 

 その声に返事はない。ジリジリとこちらを追い詰めるように包囲網が狭まるように動くだけ。

 うーん。誘拐のプロでも雇ったのだろうか。手馴れた動きを見ればそんな感じがしてならない。アリカ様にちんちくりんを攫うのが目的だとしたら戦争阻止を阻止しようとする事と考えられる。他にもあるが一番はこれだろう。

 契約してすぐに反故にするのは誇り高き吸血鬼のプライドに関わる。エヴァンジェリンに聞かれたら殺されそうだ。

 

 ザッと一際大きな力を持つ者の前に出る。ガリガリと髪の毛を掻きながら出れば不機嫌な雰囲気が伝わってくる。

 

 

「邪魔をするか」

 

「まあね。アリカ様とは契約したからみすみすとはい、どきますは無いだろう。そろそろ一郎君達の情報を更新したいんでな」

 

「彼等は貴様と友好的だ。だが邪魔をするのであれば殺しても構わないとの事だ」

 

「殺せんの?」

 

「殺せなければわざわざ貴様がいる場面で出てこない。最終通告だ。どかなければ実力を持って排除する」

 

「うん。決定。お前らは敵認定」

 

 

 会話のキャッチボールが成立しているようでしていない会話をすると舌打ちされた。何だよ。腹が立つのはこっちなんだぞ。仮にも悪い魔法使いとして名を馳せたボクを倒せるとでも思ってんのか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うむ。楽勝」

 

 

 死屍累々。悪役とかライバルとかがニタァと笑って次のコマに飛べば襲い掛かる敵を叩きのめすシーンがある。まさにそんな感じだ。

 馬鹿な、早過ぎる!? やら凄まじい練度の魔法だと!? と言われるのもいいが一瞬で全滅させるのが好きだ。パンパンと手の埃を払う仕草がアクセントにもなる。

 

 

「あー、アリカ様。コイツ等は情報も碌に与えられていない雑魚共だ。どうする?」

 

「い、いや……これが最強種の魔法使いの強さか。噂に違わぬ」

 

「いやいやこんな雑魚で強さを推し量れるのもおかしいだろう。アルビレオもナギ君もこの程度はできる。ガトウ君も近い事はできるんじゃない?」

 

 

 また返事は睨みだった。そんなに嫌いか。

 

 

「取り敢えずボクは一旦ここで別れるよ。何かあればこっちから接触するから。何かガトウ君が突っかかるようなら契約も考えないとだけど」

 

 

 会議の邪魔をしない人物と言ったが完全に偏見邪魔者だ。アリカ様もこれは予想していなかったのか、アルビレオも予想できなかったのか。ヴァンデンバーグ君の人相を把握しきれてなかっただけなのかもしれない。

 偏見的なのはよっぽどだよなぁ。警察の人間が犯罪者の家族との交際に婚約を許さないのと同じ感じだ。家族を殺されたとか恨みでもあるのだろうか。

 うむ。何か理由があっても歯向かわれるのはムカつくからヴァンデンバーグ君の素性を調べてみようか。ついでに邪魔されないように脅迫とかしておこう。

 

 

「できるなら妾達の側にいて協力してほしんじゃが……しょうがないか」

 

 

 ……こういうのを逆ナンと言うのだろうか。口説かれているのか?

 

 

「ゴメンよ。ボク、悪い魔法使いだから君等が良くても周りが駄目って言うと思うし。最近はボクを殺す為に奴等が色々な不死殺しのアーティファクトをばら蒔いてるからね。まだ死にたくないから念には念を入れておきたいんだ」

 

 

 特に元の世界に帰るまでは。その後は寿命なり事故なりで死んでも文句はできるだけ言わないようにする。

 力を貸して欲しいとお誘いを断ったから殺す。ってのは短絡的過ぎじゃないだろうか。死なないと期待されていると思えば試練的な解釈になるがどうも納得できない。試練とは死を伴うものだが古臭い。

 

 

「今まで突っ込まなかったけどそのガキ二人は何? その釣り目が無性に腹立つから殴っていい?」

 

 

 悪の誇り? んなもん知るか。エヴァンジェリンは何があっても女子供のは手を出さないと掲げているがイジメる相手次第では喜々としてやる。特にベッドの上では。

 ヴァンデンバーグ君と同じ匂いがする釣り目の子供。邪魔にならない分、ヴァンデンバーグ君よりかはマシだが睨まれて受け流すよりもやり返すのが好きなボクだから見逃さずにやってやろう。

 

 

「子供には手を出さんのが大人だろう。子供とは未来、我等が守るべき尊い存在なのだ」

 

「躾けるのも大人の仕事です」

 

 

 取り敢えず挨拶変わりに子供のホッペをペチペチと叩いてみる。無駄に速く動いて後ろに回る無駄な技術を披露しながら。

 あー、あったあった。と思い出す。昔はよくエヴァンジェリンに瞬間移動されて後ろから首筋を噛まれて血を吸われた事がよくあったものだ。いきなり後ろに来られると無駄に恐怖を感じるのだ。

 

 まあ、そんな事は置いておいて。釣り目の子供のホッペを叩きつつ、今度は餅を捏ねるように引っ張ってみる。やる事は子供だが子供相手なら大丈夫。

 

 

「おー。流石はガキ。柔らかい」

 

「あんまりイジメるのはよしてくれんか。そんなナリでも妾の可愛いボディガードの一人なんじゃ」

 

 

 離れ(ryとか聞こえた気がしたが気のせいだ。

 それにしてもこんな子供がボディガードね。見た目によらぬ実力の持ち主なのだろうか。ナギ君やらロリババアにショタジジイまでいるのだから十分に有り得る。

 姿を欺くのが最も恐ろしい武器だと考えるボクが最も知っている。見た目の弱さが釣り合うとは限らないのが一番怖い。良い例が妖怪とかだ。美しい女性の中身が化け物とかザラにある。

 馬鹿な……ここまで巧妙に気配を隠せるのだろうか。この子供、実は化け物なのか!? である。

 

 

「此奴はヴァンデンバーグ捜査官の弟子に当たる子だ。戦災孤児でヴァンデンバーグ捜査官が保護責任者として彼を育てている。青山殿の弟子に近い立場じゃ」

 

「あー、あの眼鏡退魔師ね。警備しているはずだけどどこにいるの?」

 

 

 表立って警備を引き受けたマジメガネ君はさっきから見えないのだが。戦うのも彼に任せようかと思ったのに。

 

 

「詠春は残党狩りをしています」

 

 

 通信用のアーティファクトで連絡を取るアルビレオ。相手は青山詠春らしい。

 ちょっと集中して耳を澄ませてみれば遠くから物音、轟音やらが聞こえてくる。青山詠春が暴れているのだとしたらその音の発生源だろう。まだ残党がいるのか。

 少し協力しよう。京都好きのエヴァンジェリンのご機嫌を取る為に青山詠春に橋渡しをしてもらおう。

 

 

「それじゃあね」

 

 

 これ以上引き伸ばしても時間の無駄になる。ヴァンデンバーグ君以下ウザったい連中と同じ場所にいるのも嫌だ。空高く浮かぶ会談場所から飛び降りて立ち去る事にした。

 下で戦っている青山詠春を見つけるとそのまま参戦するのだった。

 

 

 

 

 

 





 えーしゅんはチラチラ、裏方。裏で賊を片付けるイケメン。

 色々と独自設定暴露。アルビレオが造物主を知るのは長生きしてるからと大暴論。魔法世界の神様なんだから知っておいても不思議じゃないよね。



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