IS〜インフィニット・ストラトス〜 【異世界に飛んだ赤い孤狼】   作:ダラダラ@ジュデッカ

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第四十五話 尾行?

 蒸し暑い六月の最中、凰鈴音がどっしりとした態度で食堂に居座っていた。眉間に眉を寄せ、私不機嫌全開です~というオーラを周囲に振りまきながら。

 そんな彼女の前には何故かキョウスケが座っており、まるで彼女に説教されているような図。

 しかし、話の内容は違う。鈴音は表情こそ変えないもののキョウスケの目をまじまじと見つめながら、こんな事を言い始めたのだ。

 

「明日、一夏とシャルルが町に出かけるそうなのよ」

 

「そうか」

 

「そうか、じゃないわ! これは由々しき問題よ! 私というものがいながら、他の女にぃ……! いや、これは不純異性交遊だわ! そうよ、そうに違いないわ!」

 

「そうだな」

 

「でしょ? だからこそ、私はあの二人を追うわ。これは当たり前の行動であり、いけない行動ではない。そうでしょう?」

 

「そう思う」

 

 凄く適当に返事を返したキョウスケだったが、鈴音は自分の意見が通ったと思ってその時ばかりは満足そうに首をうんうんと何度も縦に動かした。

 しかし、興奮して声の制御が行えていない様子の鈴音ちゃん。呼び出すなり、いきなりそんな事を大声で言い始めたのだから仕方のない子だ。

 周りからの視線が少々気になるものの、彼女の声は食堂内に轟くように響いていく。そして、すぐに一夏とシャルルが~といった噂が広まるのだが、今の鈴音には知ったことではない。

 

「この由々しき事態を、絶対に見捨てておけないわ。ということで、もう一度言うけど明日奴らをこっそりつけようと思っているの。勿論、アンタも一緒に来るんだからね」

 

「……何故だ?」

 

 いや、こればかりは話が見えなかった。

 呼びつけるなり、いきなりストーカー宣言か。鈴音も遂に壊れたかと思いきや、いきなりキョウスケにもついてこいといい始める始末。

 話が見えず、キョウスケは聴き返したが、興奮状態の鈴音ちゃんには何を言っても無駄なようだった。

 

「うるさい! ともかく、明日の九時に校門前集合。いい? 絶対に遅れないでよ!」

 

 びしっという効果音でもつきそうなくらいにしっかりと指さしながら命令した鈴音は、言うなり踵を返してその場を立ち去っていく。 

 反論する時間すら与えず、残されたキョウスケ。また面倒事かと苦笑し、同時に溜息を吐いた。

 

「お前たちの恋愛事に俺は関係ないはずなんだがな……」

 

 まったくである。

 しかし、その旨を伝えたところで鈴音は止まらないだろう。寧ろ、今の鈴音に限って言えば本当に説教をされかねない。

 

「行くしかない、か。まあ、明日は珍しくやる事もなかったからな。暇つぶしにはちょうどいい機会かもしれないな」

 

 気は進まないが、もう諦めるしかないだろう。

 しかし、一夏もやるものだ。転校生と早速デートに出かけるとは。案外、積極的な性格なのかもしれない。キョウスケには公には真似できない事だろうが。

 それはともかく、キョウスケは先ほど注文したかけうどんを黙々と食べる事にし、箸を手に取る。

 ただし、器の中に入った麺がすっかりつゆを吸っている状態。苦い表情を浮かべ、鈴音が立ち去って行った方向を軽く見た。

 

(……すっかり伸びているんだが。恨むぞ、凰……)

 

 食べ物の恨みは恐ろしいというが、思ったところで特にやり返す事もできまい。

 はぁと深く息を吐き、すっかり伸びきった麺を仕方なく啜るのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 翌日―――というより、鈴音曰く『一夏とシャルルがデートする』らしい日。学園前に集合するように言われたキョウスケは指定された時間通りに校門前へと到着する。

 到着するなり、やはり不機嫌全開の鈴音が腕組みをしながら校門前で待ち構えていた。

 一夏達はまだ出てきていない様子だったが、鈴音が堂々と学校の前でこのような態度をしていると、出ていこうとしても出来ないだろう。

 

「遅い! どれほど待ったと思っているのよ、南部!」

 

「ああ、そうだな。寮からもお前が仁王立ちしている姿は見えていたな……」

 

 くるなりいきなり怒られてしまうキョウスケ。いや、時間通りに来ただけで怒鳴られるとは思っていなかったが。

 

「私は三十分前にはここにいたのよ。もしかすると、一夏達が時間を早めて学校を出ていくかもしれないでしょ? 危機感っていうものがないの、アンタ?」

 

「その時はお前一人でいけばいいだろう。別に俺が巻き込まれる必要はないと思うが。それに、大人数で行動するほど目立つぞ」

 

「ふん、だからこそばれないように行動するのよ。それに、一人では出来ない事も二人いれば出来るようになることもある筈よ」

 

 どんな根拠だ、それは。やけに自信満々で言い切った鈴音に、キョウスケは軽く呆れた。

 それにしても、意外な部分ではある。こういった話は他の誰かにでもすると思っていたが、彼女は何の躊躇いもなくキョウスケに話を振ってきた。

 他に話す女子がいない訳でもないだろう。疑問は尽きないが、そう思っているうちに鈴音がキョウスケの腕を掴んでくる。

 

「ん? どうした?」

 

「突っ立っている場合じゃないでしょ。こんなところに立っていればすぐにばれちゃうでしょ。近くに身を潜めて様子を探るわよ」

 

「ああ、そうだな」

 

 これは鈴音の発言通りだ。目的が尾行なのに、いきなりばれてはどうしようもない。

 鈴音に連れられて近くの茂みに隠れる鈴音とキョウスケ。しばらく校門前の様子を探っていると、其処から一夏とシャルルがなにやら話をしながら出てくる。

 

「話は本当だったようだな」

 

「なによ。私が妄言でも吐いてたとでもいうの?」

 

「そういう訳じゃない。それに、切羽詰った様子だったからな」

 

「はいはい、そうですか」

 

「話はもういいか? 見えなくなるぞ」

 

「む……。行くわよ、ついてきなさい」

 

 まだ何事か言いたい様子の鈴音だったが、キョウスケに促されて彼らの後をつける事にする。

 行き先は昨日鈴音が言ってた通り、近くの町の様子。

 会話こそ聞き取れないものの、如何にも楽しげに話しながら駅を目指して歩いている二人の様子を見ながら、鈴音のドス黒いオーラがその周囲に充満していく。

 

「大丈夫か、凰…?」

 

「あ? 平気よ、平気。ええ、平気だわ。そんな事で話しかけてこないでよ、全く」

 

 心配など全くしていないが、あんな様子を見せつけられては鈴音もたまったものではないらしい。

 いや、それくらいの覚悟はしているだろうとキョウスケは思っていたが、其処は何も言わなかった。

 正しくは言えなかった、といった方が正しいような気もしたが、それは気のせいだという事にしておこう。

 町へと向かう電車に乗った時も、少し距離を置きながらも一夏とシャルルをキョウスケは微かに、鈴音に至っては一切目も逸らさず見続けていた。

 流石にバレるだろうとキョウスケは少しだけ思ったが、そんな事よりも彼ら二人は初々しかった。

 微妙に距離を離して隣に座り、周りの迷惑にならないように無言で街に着くまで待ち続ける二人。更に互いを意識しているのかは知らないが、心なしか二人の頬がほんのりと赤いような気がした。

 

「ねえ、南部」

 

「なんだ?」

 

「今すぐにでも一夏の元に行って怒鳴りたいんけど。駄目かしら?」

 

「まだ不純異性交遊と思えるような行動はしていないだろうが。少しは抑えることも重要だぞ、凰」

 

「…………」

 

 それ以来、電車の中では無言で睨みつけてくる鈴音。

正論を述べたはずなのに、この仕打ちはあんまりだと思えた。尾行するのに騒いだら終わりだろうとも思ったが。

 

(大丈夫か、こいつは……)

 

 鈴音の行動を見ながら、先行きが非常に不安に感じるキョウスケなのだった。

 

 

 

 

 

 

 たどり着いたのは駅前のショッピングモール『レゾナンス』。周囲の地下街まで繋がっており、飲食店は欧・中・和を問わずに完備しているそうで、衣服なども量販店から海外の一流ブランドまでそろい踏みらしい。その他にも色々あるらしいが…それはともかく。

 まさにデートをするにはもってこいの場所。駅から降りた途端にキョウスケは辺りを見渡し、中々の大きさに感嘆する。

 

「まさにデートスポットだな」

 

「くっ…! 一夏の奴、私は誘いもしなかったくせに…!」

 

「………」

 

 拳を握りしめ、悔しさを露わにする鈴音。その中でもしっかりと二人を見失わない所は彼女の執念というべきか。

 そして、たどり着いたのは施設の二階。広がっているのはこれからの季節で必要になってくるであろう、水着の数々。来週の臨海学校為の準備でもあるのだろう。

 女ものが所狭しと広がっているのは一目でわかるが、その中に男物の水着はかなり狭い。この差をまじまじと見せられて言葉を失うキョウスケだが、その前で一夏とシャルルが何事かを話した後、それぞれ別の場所に行ってしまう。

 

「別々になったわね」

 

「まあ、それは当然だろうな。そのまま女物のところに突っ込んだものならば……」

 

 そういったところで、あからさまな怒気を発する鈴音。一夏がシャルルと共に水着売り場に突っ込んだならば、この場は地獄となっていたかもしれない。

 

「ともかく、俺は一夏の方を見ておこう。凰はシャルルの方を頼む」

 

「いや。私が一夏を見るわ」

 

「……俺がシャルルを追いかければ、ストーカーか何かに勘違いされる。お前はいいかもしれないが、俺の立場を考えてくれ」

 

「ふん、そんな事なんて関係ないわ。私は一夏が変な事をしないか見に来たの。あんたがストーカーに間違われようが知ったことじゃないわ」

 

「…………。分かった、もういい。俺はシャルルを見張るから、鳳は一夏を見る。これでいいんだろう?」

 

「分かればいいのよ、分かれば。じゃあ、また後で合流だからね」

 

 鈴音から並々ならぬ闘志を感じ、キョウスケは流石に引いた。気合十分なのは大変宜しい事だが、それをキョウスケにまでぶつけてくることは勘弁してもらいたい。

 ともかく、別々に尾行を続けるという事その場で別れ、シャルルの方を追って行ったキョウスケは気付かれない程度に距離を置きながら品物に紛れてシャルルを見張る。

 彼女も女の子だ。水着もファッションの一部であり、人によく見せたいに決まっている。中々時間がかかるであろうと思ったが、今の自分の姿に少し情けなさを感じてしまう。

 

(なかなかどうして……。だが、色々な水着があるものだな)

 

 遠目から確認した限り、キョウスケにはそう思えた。

 現在、シャルルは比較的単調な色をした水着のコーナーにいるが、その他のところは中々奇抜なデザインや際どいものも多々存在する。

その中でキョウスケの目に留まったものがある。なんだ、あの麒麟柄の水着は。随分とオシャレじゃねえか! などと知っている人は言うだろうが。

 

(激熱……。確変突入だな)

 

 こいつも一体何を想像しているやら。ちなみに、単発で終わるのが筋だ。……それはともかく。

 顎に手をやり、無駄な事を考え始めるキョウスケ。もっとも、その柄の水着を買って履いてみようという気は一切ない。着るとなるとどれだけ恥ずかしいと思っているんだ、あれは。

 しかし、一夏がシャルルに付き合った理由がこれだけというのだったら、どうにも物足りないと思う。

 これしきの事ならシャルル一人でも行けるはずだが。いや、これを口実に一夏を連れ出したのはシャルルの方ではないのか? という疑問も生まれた。

 部屋も未だに同じだし、誘うにはちょうどいい相手だったのかもしれない。ちなみに、キョウスケも一か月間近くラウラと相部屋だが。

 

(そろそろ部屋を代わって欲しいものだが……)

 

 シャルルを追いながらげんなりとした表情へと変わってゆく。

 毎朝裸で布団に潜りこんでくるわ、シャワーから出てくるなり、何故覗かないとまで言い始める。

 一体、ラウラはキョウスケに何を望んでいるのか。おまけに以前と比べてセシリアの表情が笑顔になってきた。―――目が全然笑ってなくて、どちらといえば恐ろしかったが。

 

「今は解放されたというべきだろうな。……帰ったらまた付きまとわれるんだろうが」

 

 見えない恐怖に背筋が寒くなる。向こうは好意でやってきているのだろうが、どうにもキョウスケにとって好印象にはならない。

 確かにラウラが変わっていくことは喜ばしいのかもしれないが、これはあんまりだ。はぁと溜息を吐きながらもシャルルと距離を置きながら移動し、近くに身を潜める。

 と、その時。一夏を追っていた鈴音と目が合う。まだ合流には早いと思ったが、鈴音は此方に近付いてくるなり、尋ねた。

 

「どう、あの女は?」

 

「どうと言われてもな。まだ水着を選んでいるぞ。ん? いや、今合流したな」

 

「合流? まあ、確かに一夏はもう水着を選んで買ってきたから分かるけど、あの女はまだでしょ?」

 

「ああ、そうだな。――――嫌な予感がするな」

 

 一夏が来たときには既にシャルルが集合場所と思える場所に立っており、鈴音が不思議そうな声を上げたが、どういう訳か嫌な予感がしてならない。

 シャルルは買わないのか? と思ったところで、シャルルと一夏が何事かを話した後、どういう訳か一夏まで女性物の水着売り場に突入していったのだ。

 

「なぁ!?」

 

「ほう、一夏も大胆だな。おおよそシャルルにどれがいいかと頼まれたのだろうが…それでホイホイ着いていくとは」

 

 鈴音にとって衝撃の事実らしいが、打って変わってキョウスケの方は感嘆したように声を出す。内心では隣の人物がどんな行動を起こしてくるか冷や冷やであったが。

 いや、一夏とて好き好んで女性物水着売り場に突入していったわけじゃない…と思うが。そう思いたいのだが、特に否定するものでもなくやんわりと踏み込んで行ったのがまずかった。

 隣の人はもう顔を真っ赤にしながら今にも一夏をブッ飛ばしに行く気満々であり、流石にこれはまずいと思ったキョウスケが鈴音の肩を軽く掴んだ。

 

「落ち着け、凰」

 

「落ち着け…? フフフ、もう我慢の限界よ。私は、一夏を殺して自分も死ぬ」

 

(自分で何を言ってるのかすら分かってないな…)

 

 顔を真っ赤にしながら怪しい言葉を口走り始めた鈴音だが、キョウスケは内心呆れながらも鈴音に向けて言葉を放つ。

 

「ともかく、後をつければ分かるだろう。ただ水着を選んでいるだけだ。自分を見失うな、凰」

 

「………」

 

 聞こえているのか分からないが、キョウスケはブツブツと物騒な事を呟き始めている鈴音の手を引き、一夏とシャルルが見える位置まで移動する。

 引き続き尾行を続行する形になる。凰鈴音さんは未だに物騒な事を呟いているものの、視線は一夏を追っていた。――いつでも八つ裂きにしそうな目だったが。

 しかし、追って行ったところで信じられない光景を二人は目の当たりにした。なんと、シャルルが数着の水着を持って更衣室に入って行ったのだ。いや、これだけならば別になんとも思わない。

 問題は、一夏がシャルルに引っ張られて同じ更衣室に入って行った事だ。この光景を目の当たりにしてしまった二人の目が同時に点と化す。

 

「「…………」」

 

 無言。顔を見合わせるまでもなく、ただただ二人が入って行った更衣室を真っ直ぐにみやる二人。

 

「……お盛んだな、あの二人は。もうそんな仲になっていたとはな」

 

「………………」

 

 もうどうにでもなれと思ったのか、突拍子もない事を呟いてしまったなとキョウスケが思った時、もう手遅れだなと感じた。

 その時には鈴音がゆっくりとした足取りで更衣室に近付き―――なんと、更衣室の前にあったカーテンを力いっぱい斬り裂いた。あろうことか、ISを展開して。

 

「一夏………死ぬ覚悟は出来ているようね……?」

 

「げぇ、鈴!? な、なんでここに!?」

 

「問答………無用―っ! さっさと逝け、一夏ぁ!」

 

「う、うわぁぁぁぁぁ!?」

 

 其処から先は、見るに堪えない光景が続いた。

 鬼と化した鈴音が本気で一夏を殺しかねないスピードで武具を振り回し、一夏がその辺を逃げ回る。それも、商品に当たらないギリギリのところでの攻防が続き、奇跡的に物的被害はなし。

 ただし、警備員総動員。なお、止められない模様が続き、一時レゾナンスは混乱。もはや関係ないとばかりにキョウスケは鈴音と一夏を置いて逃げだしたが、ふと彼の肩を叩いた者がいた。

 

「ん?」

 

「こんにちは、南部君。こんなところで会うなんて奇遇だね」

 

 そういって笑顔を振りまいたのは、シャルルだった。

 こいつも暴れている鈴音と一夏を見捨てて逃げてきたのだろうか。いや、あれは出来るならば関わりたくない事態なのだから仕方のない事だとは思うが。

 

「ああ、そうだな。だが、凄い騒ぎになっているもんだ」

 

「そうだね。凰さんの形相なんて凄かったし。私なりに頑張ったんだけど、やっぱり駄目だったみたい」

 

 少しだけ残念そうに呟くシャルル。やはりできているのか? と首を傾げる。

 

「事情は知らないが……お前も原因の一つじゃないか?」

 

「まあ、そうだね。でも、南部君も人様のデートをついて回るのは感心しないけどね。今回は許してあげるけど――次は、本気で怒るからね?」

 

 にこりと微笑み、それだけ言ってキョウスケから歩いて去っていくシャルル。

 キョウスケはしばらく固まっていたが、なるほどと納得した。納得した時、微かに冷や汗をかいたが。

 

「尾行されている事も知っていたか。やっぱり食えない女だ」

 

 だが、尾行されているのを気付いているのに、あの行動は……もしや。

 

「……何気に恐ろしい女だな、シャルル・デュノア……」

 

 なんだか、全て彼女の術中で踊らされているような気がして、キョウスケはどっと疲れたように肩を落とす。

 もっとも、シャルルはそんな様子のキョウスケを放置して歩み続けていたのだが。

 

「ふふ…。でも、大体の構図は見えたかな?」

 

 小さく笑んだシャルルの瞳は、何処か楽しげに見えた。

 


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