「だるい……やる気が起きない……」
「だいじょ〜ぶ〜?」
「怠惰になるとこうなるからあまり使いたくないんだよね……」
「む〜、なんでそんなこというのさ〜……」
「だってほら……」
カインが指差した先には
ゴコゴゴゴゴゴゴゴ………
「カ〜イ〜ン〜……だらけるんじゃない‼︎」
「我らのオカン……もといサタンが怒るから……」
サタンはエプロンを掛け、両腕を胸の位置で組み、後ろに炎が揺らいでいた
「さたんはふんぬだからしかたないよ〜」
「でも、やる気出さなきゃダメだよな……」
「当たり前だ!これで3日目だぞ!」
「だよな〜……」
するとカインの元へちょこちょこと歩いていく影が
「カイン、一緒にご飯食べるのです。ここ最近ずっとカロリーメ○トばっかで身体に悪いのです」
「ああ、分かった……」
ビー!ビー!
「はぁ……今度は誰だよ……」
ディスプレイには金髪の女性が映っていた
「誰かと思えば明けの
「カインに何か用なのです?」
「かえれ〜」
「スタイルいい……羨ましい……」
「カインを誘惑しに来たのかしら?」
「明けの明星!とっとと帰れ!」
「カインは私たちのだから譲らないぞ!」
……と酷い言われようである
理由としては一度エリスがカインをコンビを組まないかと誘った事で一斉に敵視しているのだ
なお、当の本人達は理由に気づいていない
「い、いや。今回は仕事を手伝って欲しいんだ」
「ほう、聞かせろ」
「あ、怠惰の後遺症が治ったのです」
「そりゃ、そろそろ生活費も厳しいしな。ここいらで金稼いどかないと、食材もなさそうだしな。そうだろ?サタン」
「ああ。丁度言おうと思ってたんだ野菜が特にな……」
「うし、なら決まりだ。で、何が目的なんだ?」
「とある男の持つカードだ」
そう言うとディスプレイにカードが映る
「ふーん、『アルティメット・ケツァルカトル』か……なるほどね……だが、アルティメットは持ち主を選ぶんだろう?何故お前が取り返さにゃならんのさ」
「そのカードはバトルで負けて奪われたそうだ」
「ならそれは銀河バトスピ法で正式にそいつのものだろう?何でまた……」
「銀河バトスピ法で使用が禁止されているカードを使ったバトルだったからだ」
「なーるほど、つまりカードの回収は名目でそいつの逮捕が本命ってことか」
「そういうことだ」
「面白い、やってやろうじゃねえか」
「そうか、ありがとう」
「では、出発!」
〜そして時間は経ちとある惑星〜
「ここだな」
「誰だお前は!」
「おーおー、居た居た。あんただな、無敵のガルドとか名乗ってるのは」
「そうだ!俺様に何か用か!」
「ターゲット‼︎」
お互いのデッキが光る
「俺が勝ったらお前の身柄の確保とお前が奪ったアルティメット・ケツァルカトルを返してもらおう」
「お前は七罪のカインだな……なら俺が勝ったらお前のデッキを貰う!」
「いいだろう……お前を喰らうのは暴食だ!ベルゼ!」
「はいなのです!」
「「ゲートオープン、界放!」」
〜バトルフィールド〜
「無敵のターン、ネクサス栄光の表彰台を配置!ターンエンド」
リザーブ
4→0
「腹減ったな……(ムグムグ)暴食のターン!早速禁止カードか……面倒だな、ネクサス大樹茂る天守閣Lv2で配置。ターンエンド」
リザーブ
5→0
「無敵のターン!栄光の表彰台をLv2にアップ、そして効果を使いデッキから3枚破棄して栄光の表彰台を配置。ボイドからコアを1つ追加、栄光の表彰台のレベルを2に上げてデッキを3枚破棄してもう三枚目の栄光の表彰台を配置!ボイドからコアを2つ追加!」
手札
5→3
デッキ
35→32→30
「さらに、オリンスピア闘技場をデッキからカードを破棄する事で配置!」
手札
3→2
デッキ
30→28
「これにより増えたコアを使い栄光の表彰台とオリンスピア闘技場をレベル2にアップ!ふふふ……さらに!千本槍の古戦場をデッキを破棄して配置!」
手札
2→1
デッキ
28→23
「ボイドからコアを3つ追加!」
現状
栄光の表彰台Lv2(3)×3
オリンスピア闘技場Lv2(1)
千本槍の古戦場Lv1(0)
リザーブ3
「そしてターンエンド」
「暴食のターン!はあ……とんでもねえ回し方するな……」
手札
4→5
リザーブ
0→4
「どうしたもんかねえ……ダンデラビット召喚。召喚時効果でボイドからコアを1つリザーブに」
リザーブ
4→2
「ダンデラビットをレベル2にアップしてターンエンド」
現状
ダンデラビットLv2(3)
大樹茂る天守閣Lv2(2)
「勝った!無敵のターン!デッキからカードを破棄して崩壊する戦線を配置!そして俺は武器コレクターのゴドフリーを召喚!召喚時効果によりトラッシュのネクサス全てをコストを支払わずに配置できる!トラッシュにあるネクサスは10枚!よって栄光の表彰台の効果によりボイドからコアを30個追加ぁ‼︎」
「マジかよ……」
「どーだビビったか!ターンエンド!」
「ビビった……ねえ……暴食のターン、ダンデラビットをもう一体召喚。効果でボイドからコアを1つリザーブに、そしてボイドからコアを1つをもう一体のダンデラビットに乗せる。召喚したダンデラビットをLv2にアップし、バーストをセットしてターンエンド」
「これはもう俺様の勝ちだな。無敵のターン!霊峰魔龍ヤマタノヒドラをLv3で召喚!そしてアタックステップ!いけ、ヤマタノヒドラ‼︎強襲!」
「大樹茂る天守閣の効果発揮、俺のデッキトップをオープンし、それが系統、殻人、殻虫、怪虫を持つスピリットならコストを支払わずに召喚する」
オープンしたカード
アメンボーグ
「来い、アメンボーグ!ブロックだ」
ヤマタノヒドラの首の一つにアメンボーグが食われた
「もう一度アタック!そして強襲!」
「天守閣の効果発揮!」
オープンしたカード
バインディング・ソーン
「はっはっは!残念だったなぁ‼︎」
「ライフだ!」
カイン:ライフ
5→4
「もう一度アタック!強襲!」
「(ヤマタノヒドラの効果でマジックは使えない……天守閣が鍵か……)天守閣の効果発揮!」
オープンしたカード
蜂王フォンニード
「フォンニード召喚!召喚時効果で3個ボイドから追加!」
リザーブ
1→4
「そのアタックはライフだ!」
ライフ
4→3
リザーブ
4→5
「ライフ減少によりバースト発動!ネオ・バインディングソーン!ヤマタノヒドラを疲労!」
「ちっ……生きながらえたか……ターンエンド」
「暴食のターン!」
リザーブ
5→8
「……!イケるな……ダンデラビット2体のレベルを1にダウン!そして冥司教バルクスを召喚!召喚時効果によりお互いのスピリットのコアを1つになるようにリザーブに!」
リザーブ
8→1
「ちっ……まどろっこしい事を……!」
「そして……マジック、セブンヘイルズを使用!効果により手札の罪王のコストをライフと同じにする!コストはバルクスとネクサスから1つずつ使用!」
そしてカインは一枚のカードを手に取る
「地獄の罪を司る、大いなる悪魔が一つ、さあ命すらも喰らえ。暴食の魔王蟲ベルゼブブLv1で召喚、ライフからコアを1つリザーブに置くことでベルゼブブのレベルを1つ上のものとして扱う!」
「たかだかBP5000程度で勝てると思うな‼︎」
「言ったろ?命すらも喰らうってよ……」
ベルゼブブの杖が怪しく光る
「ああ?」
それと同じ光がお互いのリザーブのコアから出た
「さあ、喰っていいぞベルゼ」
リザーブのコアが浮く
そしてそれはベルゼブブの口へと運ばれた
「ベルゼブブの召喚時効果、お互いのリザーブのコア全てをボイドへ置く」
「何だと⁉︎」
そしてあれほどあったガルドのコアが消えた
「アタックステップ!ベルゼブブでアタック!アタック時効果によりお前のゴドフリーを疲労!そしてベルゼブブのLv2、3時効果発揮!お互いのアタックステップ時に相手のスピリット、アルティメットが疲労したときそのシンボルの数の合計分ボイドからコアを1つリザーブに置く」
リザーブ
0→1
「ちっ……ライフだ!」
「ターンエンド」
「ちっ……ならまたコアを増やせばいいだけだ!しかもお前のライフは残り2個、マジックは使えない!俺の勝ちは変わらねえんだよ‼︎」
「やってみな?」
「ヤマタノヒドラでアタック!強襲‼︎」
「ダンデラビットでブロック」
「もう一度アタック!強襲!」
「フォンニードでブロック」
「これで終わりだ!ヤマタノヒドラでアタック!強襲!」
「ライフだ」
ライフ
2→1
リザーブ
2→3
「神速召喚!ソーン・トンボ!召喚時効果によりゴドフリーを疲労!そしてブロック!破壊時効果によりヤマタノヒドラを疲労!」
「何だと⁉︎」
「暴食のターン!もういっちょ来い!フォンニード!ボイドからコアを3つ追加!」
「(残りの手札は1枚……だが、こいつらとなら……やれる‼︎)」
「ベルゼブブとフォンニードのレベルを3にアップ‼︎フォンニードには残りのコアを全て置く!(1→6)アタックステップ!行け、ベルゼブブ!」
「ちっ……ライフだ!」
ガルド:ライフ
4→3
「フォンニード、やれ!」
「くっ……ライフだ!」
「フォンニードの効果発揮!ライフを減らした時こいつのコアを3つトラッシュに置くことで回復する!」
「ちっ……」
「もういっちょ行け、フォンニード‼︎フラッシュタイミング、マジックネイチャーフォースを使用!トラッシュのコア全てをフォンニードに!」
「な、なんだと⁉︎ライフだ!」
「さあ、もう一度回復だ。そして行け!フォンニード‼︎」
「ら、ライフで受ける!うわああああ‼︎」
ライフ
1→0
「快勝快勝!後から食べる飯が美味い!」
〜その後〜
「明けの明星、ほらよ」
そう言ってカインはエリスにガルドとカードを渡した
「報酬は確かにいただいた。じゃあな明けの明星の」
「すまないな、七罪。手間を掛けた」
そうしてまたカインの旅は続く