##この話は修正されました##
今日ははやての誕生日から1週間経った日である。今何をしているかというと
「強靭! 無敵! 最強!」
「く、くっそー!」
「あははーシャマル、そんなまっすぐ突っ込んできたらあかんで?」
「え? キャー! こんなところにセンサー爆弾!」
家族が増えるということは、大人数でゲームができるということ。それすなわちとっても楽しいということ。
「ハンマーをとったら勝ち確だと思った? 残念また来てね」
「だー!! そんなバカなー!!」
「あははーシャマル、さっきああ言ったからってこっそり後ろから近づこうとしてもあかんで?」
「え? キャーまたセンサー爆弾!」
スマブラ4人対戦は盛り上がる。これは真理。
「ふふ、主たちが楽しそうで何よりだ」
「お前も混ざりたいのだろう?」
「う、しかし私はああいったことは……」
シグナムさんとザフィーラさんが話しているのが聞こえる。
「次はシグナム達もやらへんか?」
「そ、そうですか? では次やらせていただきます」
「はい」
ザフィーラさんはちょっとよくわかんないけどシグナムさんは少なからず興味があったようだ。スマブラはやってる人は楽しいけど、あぶれて見てるだけの人はつまらないからね。順番でみんなで楽しむ。それが一番楽しい。
さて、今でこそこんなにも打ち解けて仲良く遊んでいるが、ここまで来るまでにあったことを話そう。と、言っても大したことはなかったけどね。
☆
はやての誕生日から3日後。シグナムさん、シャマルさん、ザフィーラさんとはそれなりに話すようになって警戒されるようなことはなくなった。さすが見た目通り大人だと言えるだろう。で、ここまで言ったらわかるだろう? あの中で唯一見た目は子どもメンタル面も子どもに近い少女が一人いるのだ。今でもしょっちゅう睨まれている。はぁ……
「じゃあはやて、おつかい行ってくるよ」
「うん、頼んだでー」
「行ってきまーす」
「いってらっしゃーい」
まあ、気にしない方向でいくか。よく言うだろ? どんなことだって時間が解決しちゃうってな?
★
よし、行ったな。それじゃ、あたしも行くとするか。
「はやて! ザフィーラの散歩に行ってくるよ!」
「ん? そうなん? そんなんやったらハムテル君に任せればよかったな?行ってらっしゃい」
「いってきまーす!」
(行くぞ、ザフィーラ! あいつがはやてが見てないうちに怪しい行動をしてないか確認しに行くぞ)
(……ああ)
(シグナムとシャマルも留守はたのんだぞ!)
(わかっている)
(いってらっしゃーい)
そこでヴォルケンリッター全員につなげていた念話を切る。
あたしははやての騎士としてはやてを守らなきゃいけない。そのためには怪しい奴は警戒しなくちゃいけないって言うのに、あいつらあんな奴にすっかり気を許しちまって。ここはあたしがしっかりするしかねぇ!
坂上公輝
闇の書起動のときから主のそばにいた人間で少量ながら魔力も持っている。その少量の魔力故に闇の書の莫大な力を狙っている可能性だって十分ありうる。尻尾をつかんでやる!
~道中(家→商店街)~
「ヤンマーニヤンマーニヤンマーニヤーイーヤ」
あいつは変な鼻歌を歌いながら歩いてやがる。だけど……
(な、なんか今のあいつにはどんな攻撃も当たらないような気がするぜ)
(う、うむ。なんだこの感じは……プレッシャーとも違うなにか……)
ザフィーラも認めるほどの何かを感じさせるやつはいったい何者なんだろう。もっと怪しくなってきた。
~商店街~
「おっちゃん! 鶏肉くれ鶏肉! 6人分のカレー作るのに必要な分」
「おう! 公輝くんいらっしゃい! 今日は一人でおつかいか。6人分も作るのか?」
「うん、ちょっと同居人の数が増えてね」
「そうなのかい? おいしいところ選んでやるぜ!」
「おお! 肉がおいしいとカレーもうまくなるからね!」
どうやらあいつはここで鶏肉を買うらしい。
(普通に買い物してるな……あいつ今カレー作るって言ってたな。今日の晩御飯はカレーかー楽しみだなー)
(そうだな。ところで目的を忘れていないか?)
(そ、そんなことねーよ!お、動いたぞ、行くぞ)
(ああ)
~翠屋~
「いらっしゃいませー」
「こんにちは!桃子さんシュークリームまだありますか?」
「ええ、あるわよ。いくつ買うの?」
「6個で」
「あら? 今日は多いわね。」
「うん、このたび同居人が増えたんだ」
「そうなの。じゃあ、ちょっと待ってねー」
今度は喫茶店みたいだ。話は聞こえないがここでも買い物をしてるらしい。買ってるものは……なんだろうあれ?
(あいつ何買ってんだろうな)
(おそらく食料だろう。見たところ食べ物を出している店のようだしな)
(食べ物か……あれおいしいのかな)
(そうだといいな)
「ところで公輝くんは学校はどうしてるの?」
「うぇ?! あ、ああ~学校は決まってるんですが手続きがどうのこうので夏休み明けてからなんですよ」
「あら、そうだったの。どこの小学校に決めたの?」
「市立海鳴小です」
「あら残念。聖祥だったらうちの娘と同じだったのに」
「そうだったんですか。なのはさんと一緒の学校だったら毎日楽しいでしょうね」
「ふふ、そう言ってもらえたらなのはも喜ぶわ」
(あー、はやての料理早く食いてーなー。はやての料理はギガウマだからなー)
(おい、なにやら話し込んでいるようだがいいのか?)
(わかってるって!)
(はぁ……)
~道中(翠屋→家)~
このタイミングで何か怪しいことをするに違いない! そうに違いない! ……たぶん
「ラララ~ラララ~ララ~ラ~ラ~……ん? なんだ? にゃんこが二匹もいるよ。お~よしよしよし、ええの~かわいいの~わしゃわしゃわしゃ」
(すげー猫なでてるな)
(ああ)
(あの猫たちすげー気持ちよさそうにしてんな。どんだけだよ)
(確かにあれはすごいな)
どうやらザフィーラが認めるほどの撫でテクらしい。侮れない奴だ……
☆
家に帰って来た。なんだか結局はやての作る晩御飯のことばかり考えてしまって意味がなかったような気がするが。ま、まあそういうこともあるよな。
「みんな~カレーできたで~」
「おー待ってました!」
あいつはそう言いながらカレーを注いだ皿を並べるためにソファを立つ。あーいい匂いだ。
「いただきまーす」
全員で食べる前のあいさつをしてからカレーを一口頬張る。
!!
うめー!
「やっぱりはやてが作るカレーはギガウマだな!」
「あはは、ありがとな、ヴィータ」
やっぱりギガウマだー
「今日はデザートにシュークリームもあるで」
「しゅーくりーむ?」
なんだろう。でもはやてが嬉しそうにしている。きっとおいしいに違いない。
「これや」
あれ? これって……
「これは翠屋のシュークリームでほっぺたが落ちてまうほどおいしいんやで?」
「そしてそれに合わせるミルクティーとコーヒーはおれが入れる。絶対おいしいから覚悟しておけ?」
あいつがあの時買っていたものはこれだったのか。しかし、今まで一緒に過ごしてきて一番張り切ってるなあいつ。
「どうぞ」
「お、おう」
あいつが入れたものということで少し警戒している。だがみんなはためらうことなく飲んでいる。あー! はやても飲んじまった……ってお前らも飲むのかよ!
なんかうまそうだな……ちょっと飲んでみるか。一口ミルクティーを飲む。
う、うめー! ギガウマだー!
じゃ、じゃあ今度はこのシュークリームってやつを
う、う、う、うめー! うめー! なんだこれ? なんだこれ! うめー!
「はやて! これも、これもギガウマだな!」
「そうか~? じゃあそれはハムテル君に言わなな?」
う、でも……なんかもういい気がしてきたな
「その、これギガウマだよ……マサキ」
「お? そうか? ヴィータが美味いっていうことは本当に相当美味いんだろうな」
「ふん!」
な、なんだよ。いつも捻くれた評価しかしないみたいな言い方だな。
でも、やっぱいい奴なのかもな。
★
まあ、そんなところさ。え? なんでこのことをおれが知ってるかって? ヴォルケンズの他の3人が「まったくあいつは……」なんて言いながら話してくれたよ。なにも言わずに後をつけていたのを悪く思ったらしい。
「あーはやてもマサキも強すぎだよ。マサキお茶だ! お茶! ギガウマなミルクティー入れてくれ!」
「へいへい」
と、おれは特に何もしてないがヴィータとも打ち解けることができたってわけだ。ギガウマってテラワロスの仲間みたいに思えて仕方がない。まあそんなことはどうでもいい。
なにはともあれ楽しく過ごしてますよっと。
☆→時間の移動
★→視点の変更
そんな感じ
たくさん書きました(俺比)
追記
歌詞転載に当たりそうだったので一応修正