それが日常   作:はなみつき

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艦これやらなきゃ(義務感)

##この話は修正されました##


動物(闇の書含む)と釣りと11話

 

 

 

 やあ、こんにちは。今日は今まで言わなかったけど転生してから明らかに変わったことを話そうと思うよ。それはね……モテモテになった。

 羨ましい? 羨ましいだろ! それはもうおれが一歩でも外に出ればみんな見逃してくれないんだよ。おれも幸せだね。みんなに好いてもらえて……

 

 犬とか猫に。

 

 うん、これ自体はおれとしてはすごい嬉しんだよ。嬉しいんだよ? でもね、明らかに異常なんだよ。野良犬飼い犬、野良猫飼い猫問わずすげー寄ってきて体をこすりつけてくる。あー幸せ。

 

「あいかわらずハムテル君は動物にモテモテやな」

「なにか近いもの感じてるんじゃないか?」

「なんか変なのが出てんだろ」

 

 こちらも相変わらずのシグナムさんとヴィータである。距離が近くなったというか、遠慮がなくなったというか。まあ、睨まれ続けるよりはましだよね。

 

「はっはっはーなんだ? うらやましいのか? そうであろう?」

「そりゃー犬猫に気に入られるのはいいんだけどさ。限度ってもんがあるだろ」

 

 もうちょっと状況を説明しよう。今おれたちは公園に散歩に来ている。そうするとだ、犬の散歩をしている人達や一匹でふらふらしている猫などなどたくさんいるんだが、そいつらが全員おれに寄ってきている。

 

「ぶぶぶちょやめてやめめめ」

 

「マサキがめっちゃなめられて顔中ぐちょぐちょになってらーきったねー」

 

 ヴィータこの野郎

 わんことにゃんこは体をこすりつけるだけでなくなめまわしてくる。こうなったらおれだってやってやる。やってやるぞ! ナーデナデナデナデナデ

 

「お、おおマサキのやつが反撃をし始めたぞ」

「ああ、みんな気持ちよさそうだが、どうも気持ち良すぎてみんな腰が抜けてしまっているぞ」

「ハムテル君……恐ろしい子!」

 

 ふぅ、仕事した気分だぜ。後でヴィータの服で顔を拭いておくか。

 

 

 

 

 

 

 八神家に帰って来た。あの後翠屋に行ってシュークリームを買って帰って来たよ。今日はなのはちゃんは出かけているという事で、彼女には会えなかった。巡り合わせが悪いのか、はやてとなのはさんはまだ一度も会ったことが無い。はやてと友達になれればきっと楽しいことになっただろうに。

 そういえば、おれが転生してから犬猫にモテモテになったといったな。実はもう一つにもモテモテになった。正確には闇の書が起動してからなんだが。

 

 もうわかるね?

 

「おかえりなさい。はやてちゃん」

「ただいまシャマル。あ、闇の書も来てくれたんやな。あはは、闇の書もハムテル君が大好きなんやな。ちょっと嫉妬してまうなー」

 

 そう、そのもう一つとは闇の書である。ちなみに闇の書は空を飛んでいる。空飛ぶ本というのはかなりシュールだ。もっと大きな本だったらどこぞのフレイムヘイズ見たいに上に乗って移動手段にできるんだけどなー……やってみるか?

 

「そう言われてもな、こればっかりはおれにもさっぱり」

「不思議なこともあるもんだ」

「いままでこんなことなかったもんな」

 

 シグナムさんとヴィータによると主以外に特別闇の書が懐くなんてことはいままでなかったらしい。

 

「まあいいよ! 早くシュークリーム食おうぜ! マサキミルクティーはよ!」

「わかってるって。あわててもおいしいミルクティーはできんぞ?」

 

 不思議なことだとは思いつつ。おれは特に何も気にしなかった。犬猫闇の書が寄ってくる理由を。

 少なくとも今はおいしいミルクティーを作って翠屋のシュークリームをおいしく食べることの方が大切だからな。

 

「うまー」(八神家全員)

 

その間も闇の書はおれにぴったりくっついていた。

 

 

 

 

 

 

 

 ところで、今は世間一般に言うところの夏休みというやつだが、家は世間一般ではないので今日も休み。しかし、小学校入学が迫ってきて辛い。なんで夏休みの終わりは世間一般と共有せにゃならんのだ!

 それはそれとして、今日も夏の思い出を作ろうと遊びに出かけている。

 

「今日の晩御飯はみんなにかかっとるからなー。じゃんじゃん釣ってな?」

「おっしゃー! 任せろはやて! あたしが食いきれないほど釣ってやる!」

「お任せを主」

「私も頑張りますよー」

 

 全員でシュークリームを食べた後、八神家は釣りに来ています。残念ながらシグナムさんは近所剣道場に行っているので不在。せっかく海鳴市は海に面しているんだから、ということではやて提案おれ企画ということでやってきた。つい最近まで海鳴を鳴海と呼んでいたのは余談。

 

「じゃあ、やるか」

 

 おれ達は釣り糸を海に垂らす。

 

 

 

 

 

 

「……予想以上に釣れねーな」

「……せやな」

「……」

 

 君たち釣り舐めすぎ! そんな20分でポンポン釣れるものではないぞ。ほら、ザフィーラさんは黙って釣り糸を垂らしているぞ。

 

「おいおい、たったこんだけで釣れるかよ」

「でもよー、だいたい待ってるだけっていうのがあたしの性にあわねーんだよ。」

「じゃあなんだ? モリ突きでもするか? モリないけど」

「モリか……シグナムにレヴァンティン借りてくりゃよかったかな」

 

 そいつはレヴァ剣さん可哀想だろ、いくらなんでも。ちなみにレヴァンティンというのはシグナムさんが持っている剣だ。簡単に言うと魔法使いの杖みたいなもので、デバイスと呼ぶらしい。おれの魔法使いのイメージが吹っ飛んだのは今は昔の思い出だ。さらに付け足すと、ヴィータはグラーフアイゼン、シャマルさんはクラールヴィントというデバイスを持っている。ザフィーラさんは使っていない。

 

「ここ魚いねーんじゃねーのか? 餌ぶちまけてみるか」

「撒き餌か? そんな単純に来るもんなのか?」

 

 撒き餌はやったことないからどういう風にすればいいのか分からないぞ。

 

「知らねーけどよ、なんかやって見ないと前には進めないんだ!」

「お、おう」

 

 このタイミングでなんかかっこいい事言われても困るだけだ。

 

「つーわけでマサキ、ジャンプ イントゥウ ザッ シー!」

「ミー?」

 

 Why? なんでおれが……おれが撒き餌か!

 

「それ、ガンダムフェチの少年風に」

「おれが、おれたちが撒き餌だ!」

「さりげなくあたしたち巻き込んでんじゃねーよ」

 

 ばれたか。

 

「いいからさっさと行け!」

 

 そんないくら犬とか猫とか闇の書が寄ってくるとはいっても魚まで寄ってくる訳……

 

 

 

 

 

 

「うっひゃー! 大漁だぜ!」

「さすがやヴィータ!」

「……」

「……」

 

 ザフィーラさんは相変わらず黙って釣り糸を垂らしている。おれ? おれはね……

 

「……」

「おいコラ! 動くなよ逃げちまうだろ」

 

 海の中で立っております。ヴィータはおれに寄ってきた魚を持ってきたアミで根こそぎ獲っている。夏ということで冷たくて気持ちいいからいいんだけど。解せぬ。

 

「はやてはやて! ほらこれすごいぜ!」

「わーほんまやな!」

 

 まあ、役に立ったようなら良かったよ。解せないけど。

 

「………むっ! テオヤー」

 

 あ、ザフィーラさん魚釣った。ってデカ!?

 

 今日釣った(獲った)魚は余りにも多くご近所に配ったあと近くにいたニャンコ達にあげてきて。きっと泣いて喜んでいることだろう。夕飯の焼き魚は買った魚とは一味違う味がした。

 

 

 




Q.尊敬してる人は?
A.ルルーシュ・ランペルージ

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