え?待ってないって?まぁまぁそんなこと言わずに。
話は変わりまして。よくよく考えたんですけど、悠軌の魔法って無詠唱が主体なので当分の間詠唱しないことに気がつきました。
散々悠軌と木乃香の魔法の始動キー考えてください!なんていってすみませんでした。
では3話です。
前回のあらすじ
悠軌、木乃香と同室になることを条件に女装して麻帆良学園女子中等部2-Aへ編入することに。
そして久しぶりの木乃香との食事をすることに・・・・・。
「ん~どれもこれもおいしい料理ばっかやなぁ。」
そう言ったのは木乃香。俺と木乃香は麻帆良学園都市で人気らしいカフェテリアに来ている。
もちろん俺は女装中だから喋り方にも気を付けないとバレてしまうってことで一応木乃香の喋り方を真似してみようと思ったんだが、同じってのもおかしいからおっとり美少女(関東ver)を目指すことにした。
「そうですね。全部美味しいですね。人気と言われて納得できますね。」
俺らが頼んだのはパスタ2皿とサラダ、飲み物と木乃香の要望で大量のケーキだった。
たしかにどれもこれも美味いんだがこんなにケーキ食ったらさすがに胸焼けするぞ・・・・・。
もちろんここの代金は俺が払うから財布が軽くなるのは言うまでもないが。
「ゆうちゃんもウチと一緒におる時ぐらい普通に喋ってもええんよ?」
「いえ、どこで誰が聞いているかわかりませんし、部屋では元に戻すつもりでいますよ。」
そう、どこで聞いているのかわからないのに迂闊に素を出すのはマズイ。
部屋には盗聴、盗撮の妨害魔法と防音の魔法はかけておくつもりだから、多少は安心だが、こんな大勢の人がいるところで少しでも男とばれるような言動、行動は避けるべきだ。
「そかぁ。ほな食べ終わったし寮いこか~。」
「はい、では行きましょう。」
俺は会計を済ませて木乃香とともに店を出る。
店を出るともう夕日も沈み満月が出ていた。
「お金払ってくれてありがとうなぁ。でもなんでそんなにお金持ってるん?」
う~ん・・・。ここは正直に木乃香の護衛の報酬だと言うべきか。いや、言うべきだな。隠し事なんてするべきじゃねぇな。こんなことで木乃香との仲が悪くなったら、死ぬ!
「なんで私がお金を持っているかというと木乃香さんの護衛をするにあたって詠春さんとじじ・・・近衛門さんから私はいらないと言ったんですけど、報酬を出してくれるということで、なら木乃香さんのために使おうかなと考えていたのでお食事の代金を払うことができてよかったです。」
そう、木乃香のために使いたいんだ。俺自身のために使ってもバレないと思うけどそんなの俺のポリシーが許さねぇし、少しでも木乃香のためになるなら喜んで使いたいと思う。
そうこうしているうちになんかでっかい建物についた。
・・・・・・まさかこれが学園寮?でかすぎじゃねぇか?
「そや、これが女子寮や。おっきぃやろ~。他の寮とも比べても大きいんよ?まぁ中に入ろか。」
そういう木乃香に連れられて俺も中に入る。
やっぱでかいなこれ。俺の家もそこそこでかいが比べ物にならんぞこれ。
「お~い木乃香!・・・・ってその隣の娘だれよっ!?」
おいおい失礼なやつだな。でも木乃香の知り合いっぽいな。
つか髪の毛オレンジって最近の中学生は髪の毛染めてんのか?
「隣の娘?あぁ。紹介するなぁ。この娘は天原悠香ちゃんや!せっちゃんと同じでウチの京都からの幼馴染でな、明日から2-Aに編入することになってるんよ。でな、今日から寮に住むことになってんねん。あ、ゆうちゃんこっちは神楽坂明日菜って言うんよ。さっきいってたやろ?ウチの元ルームメイトや。」
ほぉこいつが神楽坂明日菜か。やっぱりこいつには何かあるな。
俺が常時展開してある魔法障壁を若干だが消されてるし。
しかも意識的にじゃなく無意識にやってるな。何かの能力を持ってるのか?だが今のところ敵意は無いようだし、普通にしていても問題ないな。
「こんばんは神楽坂明日菜さん?明日菜さんって呼んでもいいですか?私は天原悠香といいます。悠香でいいですよ。よろしくお願いします。」
掴みはこんなもんでいいのか?やっぱ人と接するのって難しいな。
ちゃんと慣れんとだめだな。
「えぇ、神楽坂明日菜よ。よろしくね悠香ちゃん。そっか刹那さんと同じ幼馴染なのねー。・・・・・ってそういやさっき木乃香私のこと元ルームメイトって言ったわね!どういうことなの?」
刹那か・・・。懐かしいなそういえばアイツも木乃香と同時期に麻帆良に行ったんだっけか。
あいつは修行すれば強くなると思うが魔法に関わらせるのはあんまりよくないから言わなかったが今度剣術くらいなら手解きするかな。
「それはな、今日からウチ悠香ちゃんと一緒に住むんよ。アスナは部屋はそのままで明日から新しい子が入ってくることになっとるんよ。今までありがとぉなアスナ。朝ごはんは毎日つくったるからなぁ。」
一応その新しい子が男の子って言っとかなくていいのか?絶対なんか言われるぞ。
「えぇ!そうなんだ。・・・・・・今までありがとうね木乃香!そう、新しい子は気になるわね。明日のお楽しみってやつね。それじゃあね2人とも。またあした!」
そう言ってアスナはどこかへ行った。ん?コンビニでも行くのか?
「ほなウチらも行こか。新しい部屋はウチとアスナがおった部屋の隣なんよ。あちゃー、アスナが朝ごはん食べに来るってなるとゆうちゃん女装しとらんとあかんなぁ。」
そうか。そうだよな。まぁカツラくらいなら着けてても寝るのに支障はねぇな。
最悪魔法で記憶を消すってのもアリだな。いや、無理か。多分そういう魔法は消される。
「そうですね。ですが木乃香さん・・・・・あまり女装とか言わないでくれると嬉しいです。バレてしまうのは嫌なので。」
女装って誰かに聞かれたら俺が男だってバレる。それはまずい事態になること間違いなしだ。俺も護衛することが困難になるだろうし。
「そうやったな。ごめんなゆうちゃんウチとしたことが気づかへんかったわぁ。っと着いたでここがウチらの部屋や。」
木乃香がドアを開けて中へ入っていった。
俺も一緒になって入っていく。中はそこそこ大きくて2人で生活するには問題ない大きさだった。
もちろん俺の荷物はダンボールに入っていて、出すのがめんどくさい。今日まで木乃香はアスナと同じ部屋だったはずなんだがなんでもう全部荷解きされてるんだ?
これも女子の神秘というやつか。
「じゃあウチはゆうくんの荷物出しておくからシャワー浴びてきたらええよ。長旅で疲れたやろ。」
ぐすんぐすんほんとにいい子だよ木乃香は。これからはずっと一緒にいられるんだな。
それともう部屋の中に入ってるから木乃香も俺のことゆうちゃんじゃなくてゆうくんって呼んでるしな。
「あぁ。ありがとう木乃香。入ってくるよ。」
――――――シャワー中――――――
ふぅさっぱりした。ほんとは風呂に入りたいけどしょうがないか。
あれ?待てよ・・・・・・・ここ女子寮だから例え大浴場があっても俺入れねえじゃん!
困ったな。まぁ人がいない時間帯を狙って木乃香と入りに行ってもいいけどな。
おぉ木乃香が全部荷物を出してくれたみたいだ。ありがたい。
「ゆうくんあがったみたいやね。じゃあウチも入ってくるかぇ。あぁそういえばゆうくんの刀・・・えっと雪花やったけか?荷物の中にはいっとったからそこに立てかけといたでな。ほないってくるわぁ~。」
2段ベッドの近くに俺の愛刀が立てかけられていた。
そうなんだよな、滅多にこいつを使ってやれないからな。今度誰かと模擬戦したい。
まぁ手入れぐらいしとくか。
――――――木乃香シャワー中―――――
木乃香がシャワーから出てきた。もう20分近く経ってるな。それにもう寝る時間か。
(ただいまの時間は午後10時30分を回ったぐらいです。)
「じゃあ木乃香そろそろ寝るか。明日もネギ先生の出迎えするんだろ?早めに寝といたほうがいいぞ。俺は下のベッド使うから木乃香は上の使ってくれよ。」
あぁそういえばアスナも明日ネギの出迎えするって言ってたな。
お、このベッドふかふかして気持ちいい。
木乃香も寝るみたいだな。電気消してこっちに向かってきているし。
「って木乃香さん?なんで下のベッドに入ってきているんでしょうか?」
そう木乃香は上じゃなくて下のベッドに入ってきた。・・・俺のいる。
木乃香には上に行ってもらわないと困る。主に俺の理性的な意味で。
まぁ昔から一緒に寝たりしてたからすぐに狼になるとかそんなことはないが、何日も続けばつい狼になっちゃいました。みたいなことになりかねん。
「ええやんええやん。2人の方があったかいやん。それともゆうくんはウチと一緒に寝たないの?」
ぐっ。そんなこと言われたらダメなんて言えるわけないだろ。可愛いすぎるから!ほんとにもう・・・・・・可愛すぎるから!
「いや、俺も一緒に寝たい。っとほらちゃんと布団被れよ。」
「ありがとなゆうくん。大好きや!」
そう言って木乃香が抱きついてきた。もう死んでもいいかも。
ここはきっと天国だ。
そっと俺も木乃香を抱き返して、意識を手放すのだった
以上です。
次回からようやく原作が始まる予定です!
なんか悠軌が原作キャラの出番を食ってしまいそうです。
困ったものですね。まったくもぅ
ではでは次回でお会いしましょう!